女性部下の扱いに対して、面倒だなと感じていませんか。男性部下とは異なり、気を遣うことも多くありますよね。そこで今回は、女性部下のことが面倒に思う原因と、その対処法をご紹介していきます。
まだ、女性部下がいない人でもこの対処法を同僚の方に応用すれば、上手に女性職員と仕事が出来るようになります。ぜひ最後まで読んでください。
男性管理職の64.9%が女性部下の対応に困っている
男性管理職が女性部下に対してどのように思っているのか日本総研がアンケートを行い、2015年に『女性の活躍推進に関する男性管理職の意識調査結果(報告)』を発表しました。
その中に「女性部下との仕事をやりづらいと感じたことはあるか」とアンケートをした結果、女性部下を持ったことがある男性管理職442名のうち64.9%が仕事をやりずらいと回答しています。
2015年11月18日に発表された『女性の活躍推進に関する男性管理職の意識調査結果(報告)』のデータを参照しています。
このように多くの男性管理職が女性部下の扱いについて苦労していることが分かります。それでは具体的にどのような女性部下のことが面倒に思うのかその原因を見ていきたいと思います。
女性部下のことが面倒に思う原因
性別が異なっているため、男性と女性が完全に分かり合えることはありません。性別の違いから、女性部下が面倒だと感じる瞬間が時たまあるかと思います。
女性部下のことが面倒だと感じる原因の典型的な例が以下の3点です。あなたの女性部下にも当てはまっているか確認してみてください。
- 対応に気を遣う
- 人に頼りすぎる
- すぐに泣く
では、この3つそれぞれの面倒だと感じる原因を解説していきます。原因を知っておくと、この後解説する対策に役立ちますよ。
女性部下を面倒に思う原因①対応に気を遣う
女性部下のことが面倒に思う原因の1つ目は、「対応に気を遣う」です。女性部下に男性部下同様の話題や話し方をするとセクハラや、パワハラだと勘違いされることがあります。
先ほどの章でもお話ししたように女性部下との仕事がやりずらいと感じている男性管理職は、約6割います。
その理由として最も多かったのが、「セクハラやパワハラに必要以上に配慮しなければならない」であり、その割合は57.5%と結果が出ています。会話となると言葉選びも一苦労です。
2015年11月18日に発表された『女性の活躍推進に関する男性管理職の意識調査結果(報告)』のデータを参照しています。
男性職員であれば、同姓でありそこまで気を遣わなくても良い部分がありますが、女性職員となると言葉に気を遣い、コミュニケーションがとりにくくなり面倒に感じますよね。
女性部下を面倒に思う原因②人に頼りすぎる
女性部下のことが面倒に思う原因の2つ目は、「人に頼りすぎる」です。女性部下に仕事を任せたはずが、気が付けばその仕事の担当が代わっているなんてことありませんか。
その理由は、女性は男性よりも仕事に対して自信が低いことが挙げられます。
「あなたは難題に直面した時になんとかやりとげる自信がありますか」とアンケートした結果、若手男性職員は26.4%が自信があると回答しましたが、若手女性職員は18.5%でした。
『若手女性社員の育成とマネジメントに関する調査研究(2015年度)』のデータを参照しています。
あなたは他の部下の仕事量も考えたうえで、女性部下にも仕事を振っているはずです。自信がなく人に頼りすぎて担当が代わってしまえば、他の部下の業務量が増え、あなたは部下の仕事配分を再調整する必要があります。
あなただけでなく、他の職員にも業務が増えてしまい、面倒に感じる原因となります。
女性部下を面倒に思う原因③すぐに泣く
女性部下のことが面倒に思う原因の3つ目は、「すぐに泣く」です。仕事上、部下がミスをした場合は注意をする必要があります。男性部下の場合だとそこまで気を遣うことはないかと思います。
しかし女性は男性よりも感情的であるため、喜怒哀楽がより大きく起伏したときに涙が流れてしまいます。そのため、きつく注意すると泣いてしまうことがあります。
さらにほかの職員が女性部下が泣いているところを見るとあなたが悪者だと勘違いされてしまいます。そうすると他の女性部下も敵に回すことになってしまいます。
以上の3つが女性部下を面倒に思う原因です。あなたも思い当たることがあったかと思います。では続いては、面倒な女性部下の対処法をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
面倒な女性部下の対処法①仕事とは関係のない会話をする
面倒な女性部下の対処法の1つ目は「仕事とは関係のない会話をする」です。あなたは部下との会話は仕事のことだけになっていませんか。男性であればそれでも良いですが、女性部下の場合ではダメです。
女性は、職場であってもフランクな会話を求めています。そしてフランクな会話を続けることでコミュニケーションを図っているのです。
フランクな会話からコミュニケーションを図ることで、女性部下も心を開き、仕事上のコミュニケーションもとることが出来ます。
仕事上関係のない会話を行うことで、女性部下の特徴も分かってくると思います。すると、やりがいに感じることや、やりたいことが見えてきます。するとお願いする仕事も分かるようになってきますよ。
面倒な女性部下の対処法②配慮しすぎない
面倒な女性部下の対処法の2つ目は「配慮しすぎない」です。女性部下の機嫌が悪いからと言ってあなたが気を遣っていると女性部下はあなたのことを見下してきます。
機嫌が悪く、他の職員にも影響を与えているのであれば、遠慮することなく女性部下にも伝えることが大事です。しかし注意することが1点あります。
伝えるときは、みんなの前で伝えるのではなく、個別に対応することが大事です。さらになぜ機嫌が悪いのか事情を聴いてあげることが出来れば完璧です。
皆の前で伝えると女性部下に対して恥をかかせてしまい、さらに機嫌が悪くなってしまいますので、ご注意ください。
面倒な女性部下の対処法③些細なことでも褒める
面倒な女性部下の対処法の3つ目は「些細なことでも褒める」です。女性は仕事に対してやりがいを求めると何度もお伝えしてきました。
女性部下を褒めることによって仕事に対してやりがいを求めるようになります。また、褒めることによって自信も持てるようになり、あなたが任せた仕事もきちんとこなすようになりますよ。
ただし、女性部下を褒めるときに注意点があります。複数女性部下がいる場合は、一人ばかりに偏ることなくみんな平等に褒めることが大事です。
「あの子ばかり褒めてずるい」と感じる女性職員が出てきて、あなたに対して不信感を抱く可能性があります。誰をいつ褒めたか記録しておくと良いですよ。
面倒な女性部下の対処法④注意する時は今後の改善点を中心にする
面倒な女性部下の対処法の4つ目は「注意するときは今後の改善点を中心にする」です。女性は、なぜミスをしたのかの過程を話すと過去の自分に共感し泣くことが多いです。
「今までミスしたこと無いのに」と思ったり、「このやり方は聞いていなかった」などと他責になったり、「やっぱり私は最低だ」と自責に駆られてしまったり、混乱して涙が出てきます。
そこで、今後はどのようにしたらミスを防げるのかを中心に話してあげると、女性部下も冷静になり会話ができ、泣かないです。女性部下の場合は、ミスを振り返る事よりも、今後どうするかを話すと効果的です。
まとめ
今回は面倒な女性部下の特徴とその対処法をご紹介しました。最後にもう一度面倒な女性部下の対処法をおさらいします。
- 仕事とは関係のない会話をする
- 配慮しすぎない
- 些細なことでも褒める
- 注意するときは今後の改善点を中心にする
特に仕事とは関係のない会話でコミュニケーションをとることが大事です。
日頃からコミュニケーションをとっていき、互いを理解することで、女性部下を面倒だと感じることは少なくなりますよ。ぜひこの記事を読んでいただき、実践してみてください。