「転職希望先の募集要件にあるリーダー経験って何だろう?」と疑問に思っていませんか?
また、「リーダーと言えるほどの立場じゃないから受からないよ…」と不安に感じる方もいますよね。
本記事では、リーダー経験とは何かや自己PR文・面接での回答例をお伝えします。
読み終えた頃には疑問や不安が晴れ、自信を持って応募できるようになっていることでしょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23431197?title=%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC&searchId=1673637280)
リーダーに相応しい経験や素質があるのか見たい!
「あなたのリーダー経験について教えてください」という質問で、企業は何を知りたいのでしょうか。
答えは、企業の求めるリーダー像があなたに当てはまるかどうかです。
企業側は、「この人ならリーダーとして企業に貢献してくれる!プロジェクトを任せられる!」と思える人を探しています。
履歴書を見るだけではわからない人柄やリーダーとしての素質を、「リーダー経験」を問うことで見たいのです。
転職希望者に企業が求めるリーダー像
ここで「リーダー経験とは何か」への理解を深めるために、「企業が求めるリーダー像」についてお伝えします。
多くの企業が求めるリーダー像は、「周囲の人を動かし、仕事を成功へ導く決断力や実行力がある人」です。
このリーダー像は、すなわち「リーダーシップがある人」と言い換えられます。リーダーシップの定義は以下のとおりです。
リーダーシップとは集団をまとめ、その目的に向かって導いていく機能のことです。
引用:https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000136/
顧客の要望や仕事が複雑で難しい今日、企業は「リーダーシップがあり、成果を出せる人」を求めています。
転職活動で問われる「リーダー経験」とは?
では「リーダー経験」とは何なのか見ていきましょう。多くの場合、以下の3つを指します。
- 主任や係長・課長の役職に就いた経験
- 部下を持った経験
- 関連部署との調整や連携をした経験
企業のリーダー像に当てはまる人は、以上のような経験をしてきた人と見なされていますよ。
役職に就いた経験
主任や係長・課長の役職に就いていたとなると、当然組織のリーダーとなり、プロジェクトを動かしてきただろうと思われます。
「それなりの年数を経て、さまざまな経験をしているはずだ」と企業は判断するのです。
部下を持った経験
特に役職がなくても、部下を率いた経験がある人は、指導をする立場にあったと判断されます。
部下の指導もリーダーの大きな仕事ですから、企業は「この人は指導をした経験があるから任せよう」と考えますよ。
関連部署との調整や連携をした経験
社内外の関連部署と自分の組織の間で調整や連携を行った経験も、重要なリーダー経験の1つです。
企業はリーダー像に当てはまる人材、すなわち成果を出せる人材を求めています。
そしてプロジェクトを成功させて成果を出すには、チームや組織間の調整や連携が必要不可欠です。
企業はこの経験の有無を問うことで、あなたが「求めるリーダー」にふさわしいかどうかを判断しています。
リーダーの素質を語るのは役職でなく経験
「役職があれば、リーダー経験についての質問はクリアできるってこと?」と思った方もいるでしょう。
しかし役職は、リーダー経験をはかる目安であるだけです。リーダーの素質の有無を語ってはくれません。
あなたの周りに、「役職はあるけど経験や実績が乏しい上司」はいませんか?その上司からリーダーシップを感じますか?
企業が求めているのは「リーダー経験がある人」です。ただ役職があるだけで経験のない人ではありません。
転職活動でアピールできるリーダー経験がない人の対策
先に紹介したようなリーダー経験がない人は、転職活動でどのようにアピールしたら良いのでしょうか。
リーダー経験がない人は、以下の方法を試し、対策してみてください。
- 求人サイト等の企業の募集要項を見る。
- 募集要項から企業が求める人材やスキルを把握する。
- それらをアピールできる経験やスキルを考える。
「リーダー経験」に当てはまらない経験やスキルでも、企業が求める人材やスキルを言い表すことができれば、十分アピールになります。
大それたものでなくて構いません。企業が知りたいのは、「あなたがどのような経験をしてきたか、どのようなスキルを持っているか」なのです。
転職活動でのアピール①リーダーシップを発揮した具体例
では、どのようにリーダー経験をアピールすべきなのでしょうか?ポイントは以下の2つです。
- リーダーシップを発揮した具体例を伝える。
- 努力や学んだこと、仕事の結果を伝える。
ポイントの1つ目は、組織の牽引や部下・後輩の指導など、「リーダーシップを発揮したエピソードを具体的に伝える」です。
エピソードは数字(部下は◯名、成果は◯倍など)を混ぜるとより具体的になり、相手に伝わりやすくなりますよ。
また、伝えるエピソードは大きい出来事や成果である必要はありません。どんなに些細なことでも、リーダー経験を語る立派なエピソードです。
転職活動でのアピール②努力や学んだこと、結果
ポイントの2つ目は、エピソードの中で「あなたが重ねた努力や失敗から学んだこと、仕事の結果を伝える」です。
仮にそのエピソードが良い結果のものでなくても、仕事に臨んだ姿勢や努力、経緯を伝えてください。
結果はリーダー経験を語る1つの要素ですが、企業はあなたのリーダーたる素質や経験を知りたいのです。
どんな努力をしたか、失敗から何を学んだかを伝えて、リーダーに相応しい自分を知ってもらいましょう。
リーダー経験をアピールする自己PR例・面接での回答例
ここからは、先述した2つのポイントを踏まえた履歴書や職務経歴書の自己PR例、面接での回答例を紹介します。
例を参考に自己PR文の作成や回答の練習をして、採用へグンと近づきましょう!
私の長所はリーダーシップです。自分の所属している部署の仕事を円滑にしたり、会社の目標を達成するために、自分ができることは何かを常に意識して行動しています。
同僚が困っていないか相談に乗ったり、何か改善できることはないかを考え、良いと思う案は小さなことでも先輩や上司に相談して、自ら率先して行うようにしています。
引用:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/pr_sample/sample/25
現職では経理のリーダーとして、パートやアルバイトスタッフの指導、管理を行ってきました。スタッフに任せる書類チェックとデータ入力業務は、ミスが発生すると指導しなければなりませんが、伝え方によってはモチベーションが下がってミスが続いてしまいます。さらに、ミスを恐れるあまり時間がかかったり、前向きな改善が浮かばなくなったりします。
そのため、作業スピードが早く正確なスタッフの仕事内容を共有し、効果が出た方法はマニュアルに残すようにしました。また、シフトを代わってくれたり、イレギュラーに対応してくれたスタッフの名前を入れた“ありがとうメール”を毎月全員に送ることで、モチベーションの向上に努めました。その結果、ミスの発生率が減り、職場の雰囲気が良くなったと自負しています。こうしたリーダー経験を活かし、貴社の業務に貢献したいと考えております。
引用:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/26107/#PR-2
自己PR文や質問への回答は、以下の文字数を目安に作成してくださいね。
- 自己PR文…履歴書:150文字前後、職務経歴書:250文字前後
- 質問への回答…音読して2分程度
何をアピールすべきか迷う方は、些細なことでも構わないので、これまで経験してきたことを箇条書きで書き出してみると良いでしょう。
「リーダー経験とは何か」を問われることもある
転職活動の面接でリーダー経験を問われる際、例えば以下のような質問をされます。
- あなたのリーダー経験を教えてください。
- あなたがリーダーシップを発揮した場面はどのような場面ですか。
以上のような質問に対しては、先に紹介した例文をもとに、自身のリーダー経験を伝えれば良いでしょう。
ただし面接では「リーダー経験とは何か」「リーダーシップとは何か」と質問される場合もあります。
そのケースに備えて、「自分にとってリーダー経験とは、リーダーシップとは何か」をまとめておくと良いですよ。
【まとめ】転職活動でリーダー経験を存分に伝えよう!
今回は、転職活動でリーダー経験が問われる理由や自己PR文・面接での回答の例をお伝えしました。
企業が「リーダー経験」を問う理由は、その人がリーダーに相応しい人格であるか、素質があるかを判断するためでしたね。
役職があるだけではいけません。些細なことでも、周囲を動かした経験にこそ価値があるのです。
例文も参考にしつつ、自身の「リーダー経験」を存分に伝えてください。きっと採用に繋がり、日々がイキイキすることでしょう。