転職活動していて、企業への会社見学の申し込みのメールを送る時、どんな文章が良いのか悩んでしまいますよね。
面識のない相手に会社の見学をお願いするのですから、メールを送る際失礼のないようにしなくてはなりません。
そこで、本記事では会社見学の申込のメールの例文や、書き方の注意点に併せて基本的なビジネスメールの注意点を紹介していきます。
ぜひ、あなたが会社見学のメールを送る時の参考にしてみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/297096)
転職したい会社への見学の申し込みメール【例文】
まずは、転職したい会社へ送る見学の申し込みメールの例文を見てみましょう。
株式会社○○ 人事部
採用担当 ○○様「会社見学のお願い」
先日は採用応募に際し、面接のご案内をいただきありがとうございました。
より貴社について関心が高まった次第でございます。この度は誠に勝手なお願いで恐縮ですが、
可能であれば貴社の職場の様子を拝見させていただきたくメールをお送りしました。面接でお伺いした際に、ご都合がよろしければ
可能な範囲で差し支えございませんので、職場見学をいただければ幸いに存じます。また、面接の日以外でも、日時をご指定いただけましたら万障繰り合わせてお伺いいたします。
ご多忙中とは存じますが、
何卒ご検討のほど、よろしくお願い申しあげます。●●●●
引用:https://www.hatarakuzo.com/news/?p=6978
1つ目の例文は、面接の日程が決まった後に見学を申し込むものです。面接後に見学できるようお願いしています。
要件をしっかり示しているので、相手側は調整しやすいでしょう。
―――――――――――――――――――
宛先 ◯◯◯◯◯@◯◯◯件名 病院見学のお願い(看護師)
―――――――――――――――――――医療法人〇〇会
〇〇病院
人事課 ○山△子 様突然のご連絡失礼いたします。
看護るうと申します。貴院のホームページを拝見し、
活気ある様子や充実した研修制度に大変魅力を感じ、
ぜひ一度、病院見学をお願いしたく、ご連絡いたしました。お忙しいところ大変恐縮なのですが、
下記の日程のいずれかで見学させていただきたく存じます。・●月●日~●月●日
・●月△日
・●月■日貴院のご都合はいかがでしょうか?
ご多忙中、大変恐縮ではございますが、ご検討いただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
——————————————
看護るう(あなたのフルネーム)
住所:〒107-0052
東京都港区赤坂2-11-7
電話番号:090-0000-0000
E-mail:◯◯◯◯@△△.com
——————————————引用:https://www.kango-roo.com/career/guide/article/23
2つ目の例文は、看護師の病院見学を依頼したメールです。病院のどこに興味があるのかきちんと伝えいる点がいいですね。
件名:貴社会社訪問のお願い
○○株式会社
人事部○○課
採用担当 ○○様突然のメール失礼いたします。
○○大学○○学部○○学科に在籍中の
佐藤太郎と申します。現在、私は就職活動中で
貴社の会社案内などの資料を拝読させていただき、
貴社の事業に大変興味を持ちまして
ご連絡させて頂きました。誠に勝手なお願いで恐縮ですが、
つきましては、ぜひ会社訪問をさせていただき、
○○様とお話しする機会を頂けないでしょうか。ご多忙の中、大変恐れ入りますが、
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。引用:https://mail-reibun.com/2267/homonirai/
3つ目の例文は、就活生が見学を申し込むメールです。基本的には、就活生であっても、転職者であっても送るメールの内容は同じです。
企業のどこに興味を持ったのか、また「ご多忙中、大変恐れ入りますが」という文面から相手に気遣いが感じられるメールとなっています。
転職したい会社見学の申し込みメールを送る際の5つの注意点
転職したい会社へ見学を申し込む場合、電話かメールで問い合わせをします。特に、メールを送る時には慎重にすすめましょう。
面識のない人へ、忙しい時間を割いて見学の時間を捻出してもらうのです。相手への気遣いを意識しながらメールを送りましょう。
メールを送る際、どんなことを気を付けたらいいのかを5つの注意点にまとめて解説していきます。5つの注意点は以下の通りです。
- 件名を入れる
- 宛名の企業名は正確に書く
- 見学したい理由を書く
- 希望の日時を書く
- 最後に署名を入れる
次の章から、それぞれ注意点について詳しく解説していきます。ビジネスマナーと被る部分もありますので、しっかり覚えておきましょう。
転職したい会社見学の申し込みメールの注意点①
転職を希望する会社に、見学の申込メールを送る時には必ず件名を付けましょう。
なぜなら、会社には毎日たくさんのメールが届きます。そのため、件名が書いてないと担当者がメールを見落としてしまうことがあるのです。
「会社見学のお願い 〇〇(名前)」と書いておけば、担当者が会社見学の申し込みのメールを見落とすことを避けることができます。
件名は、短く簡潔に書くのが基本なので、件名を見ただけで要件がわかるものにしましょう。
転職したい会社見学の申し込みメールの注意点②
メールの冒頭には、相手の会社名を記載しますが省略することなく正確に書きましょう。例えば、(株)ではなく株式会社と記載するのがビジネスマナーです。
宛名を間違えるのは、大変失礼なことですので気を付けましょう。例え、何度かやり取りをした後打ち解けてきたと感じても、決して省略しないでください。
もしも、送り先の担当者がわからないなら「ご担当者様」と記載すれば問題ありません。
宛名は、相手に対し敬意を払う意思表示にもなりますので、省略せずに正確に書きましょう。
転職したい会社見学の申し込みメールの注意点③
本文では、なぜ見学をしたいのかを明記しましょう。あくまで、会社見学をお願いするためのメールなので簡単でかまいません。
しかし、忙しい時間を割いて見学の許可をとるのですから、相手になぜ見学に行きたいか説明するのは最低限のマナーと言えます。
なぜ、この企業に興味をもったのか、また、どんな話を聞きたいかを説明しましょう。担当者が理由を知れば見学の許可も取りやすくなります。
転職したい会社見学の申し込みメールの注意点④
会社見学の希望日時を、申し込みの時に伝えるようにしましょう。なぜなら、希望日時がわかっているなら、メールのやり取りの回数を減らすことができるからです。これは、相手への気配りにもなります。
希望日時を伝えるのは、できるだけ多いほうがいいです。希望日を多く提示すれば、相手側も調整しやすくなります。最低でも3日は候補日を上げておきましょう。
また、相手企業の都合に合わせて柔軟に対応できるようにしておくと良いです。
転職したい会社見学の申し込みメールの注意点⑤
会社からのメールを受け取るために、メールの最後にあなたの連絡先を載せた署名を入れましょう。署名に載せる電話番号、メールアドレスは連絡が確実に取れるものにしておいてください。
また、会社からのメールを受け取れないという事態を避けるために、ドメインを指定している人は設定を変更しておきましょう。
会社の担当者からのメールを見れず返信が遅れてしまうと印象を悪くしてしまう可能性があります。
これで完璧!会社見学の申し込みメール【例文】
上記の注意点をふまえて、会社見学の申し込みメールの例文を紹介します。
件名:会社訪問のご相談 ○○大学 〇〇(氏名)
株式会社〇〇 人事部 採用担当
〇〇様
突然のご連絡失礼いたします。
〇〇大学〇〇部〇〇学科 〇〇(氏名)と申します。
大学では、主に○○に関して勉強しております。現在就職活動において企業研究を行っており、
○○業界でご活躍されている貴社の○○というサービスに
非常に興味を持ちました。
是非、直接お話をお伺いする機会をいただきたく存じます。私は下記日程にて訪問可能です。
○○様のご都合がつく日程でかまいませんので、
ご検討いただければと思います。8月6日(月)9:00~12:00
8月7日(火)終日
8月9日(木)13:00~18:00お忙しい中恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
———————————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇学年
就活 一 (しゅうかつ はじめ)
shukatsu-h@mirai.com〒321-7654
〇〇都〇〇区〇〇 〇丁目〇ー〇
携帯電話番号 090-1212-4343
自宅電話番号 03-0440-2332
———————————————————–引用:https://shukatsu-mirai.com/archives/65428
上記の会社見学のお願いのメールは、一目で会社訪問のお願いであることがわかる件名になっています。また、企業のどこに興味を持ったのかもしっかり書かれていますね。
見学の希望時間も提示しているので、担当者は日程の調整がしやすくなります。
見学の申し込みメールでは、メールのやりとりを最小限に抑えるためにも、日程はできるだけ指定しましょう。
またメールの最後に署名が書かれています。見学の申し込みメールもビジネスメールです。必ず最後に、署名を付けましょう。
会社見学で用意しておくと良い持ち物
会社見学で、用意しておくと良い持ち物を紹介しておきます。前日までに用意しておきましょう。
- A4サイズの書類が入るカバン
- 筆記用具
- メモ帳
- スマートフォン(携帯電話)
- モバイルバッテリー
- ハンカチ
- ティッシュ
- 履歴書
会社見学では、資料をもらうこともあるのでA4サイズのが入る厚みのある大きさのカバンを持参すると良いでしょう。
また、企業によっては「履歴書を持っているなら提出してください」と言われる場合もあります。記入した履歴書も準備しておくと安心です。
会社見学の当日の流れ
会社見学の申し込みが成功して、いよいよ見学することになったらどんな流れで進められるのか気になりますよね。
そこで、この章では会社見学の当日の流れを紹介していきます。会社見学の流れは以下の流れで行われます。
- 受付で用件を伝える
- 控室に案内される
- 企業についての説明を受ける
- あなたに対しての質問の回答をする
- 職場を案内してもらう
- 見学後に質問をする
- 最後にお礼を伝える
会社見学の流れ①受付で用件を伝える
受付で名前と用件を伝える時から気を抜かず、はきはきと話しましょう。
会社見学の流れ②控室に案内される
控室に案内された時は、スマートフォンをいじったりせず、姿勢を正して待機します。「急に扉が開いて驚いてしまった」なんてことのないようにしましょう。
会社見学の流れ③企業についての説明を受ける
担当者から、企業の事業内容や現在力を入れている取り組みなどの説明を受けます。気になる点はメモを取っておきましょう。
会社見学の流れ④あなたに対しての質問に答える
担当者から企業についての説明を受けた後、「現在は、どんな仕事をしているんですか?」「当社に興味を持ったきっかけは何ですか」などあなたについての質問をしてくるかもしれません。
質問された時は簡潔に答え、アイコンタクトを取りながら答えるようにしましょう。アイコンタクトしながら答えると、担当者にあなたの良い印象を与えることができるからです。
会社見学の流れ⑤職場を案内してもらう
職場を案内してもらえる場合、見学中に社員とすれ違うこともあるでしょう。そんな時は、自分から元気に挨拶しましょう。
同行している担当者も、挨拶がきちんとできる人だと思い評価も上がります。
会社見学の流れ⑥見学後に質問する
見学が終わった後に「質問はありますか?」と担当者が聞いてくる場合があります。そんな時は、意欲アピールをできるチャンスなので最低でも4~5個の質問を用意しておきましょう。
質問の内容は、担当者が話したことやホームページを見ればわかるような内容は避けましょう。
会社見学の流れ⑦最後にお礼を伝える
会社見学が終わったら担当者にお礼を伝えましょう。企業訪問が終わったら、感想はその日のうちにまとめておきましょう。
会社見学で学んだこと、感じたことなどを忘れないうちにメモしておきます。お礼メールを送る時に役立ちます。
知っておくと便利!ビジネスメール書き方とマナー
転職活動を進めていくと、会社とのメールのやりとりも増えてきます。そこで、この章では、基本的なビジネスメールの書き方とマナーを紹介します。
ビジネスメールを送る時のマナーとして、以下の8つの点に注意して書くようにしましょう。
- 宛先(To、Cc、Bcc)を正しく使い分ける
- 具体的な件名を付ける
- 添付ファイルの取り扱いは細心の注意を払う
- 宛名は「会社名+部署名+氏名+様」とする
- 挨拶と名乗りを入れる
- 要件はシンプルにわかりやすく書かれているか
- 結びの挨拶で締める
- メールには必ず署名を付ける
ビジネスメールを送る際のマナー①
メールの宛先には「TO」「CC」「BCC」の3種類があります。それぞれの、役割や特徴を理解して宛名を正しく使い分けましょう。
「TO」:メールの対象者
「CC」:同報・共有したい関係者
「BCC」:宛先欄にアドレスを表示せずに同報・共有したい関係者
「TO」は宛先で、複数に送ることができます。主に対応を求める人を「TO」にします。「CC」は、対応を求めない他人宛てです。ただ、情報を共有したい、もしくは把握しておいてほしい人は「CC」にします。
「BCC」は、ビジネスメールでは使わない方がいいです。「TO」と「CC」は、送った人全員のアドレスがそれぞれ見えますが、「BCC」は見えません。
「BCC」は、「TO」「CC」を入れた人に送ったことを知られたくない場合に使います。
そのため、情報漏洩や誤って「BCC」宛ての人が「TO」や「CC」の人に返信してトラブルになることもあるので使わないほうがいいでしょう。
ビジネスメールを送る際のマナー②
会社へ見学依頼のメールを送る時にも解説しましたが、件名は具体的に見ただけで内容がわかるものにしましょう。
件名を記入するのを忘れてしまったり、見ただけでは内容がわかりにくいものだと相手が見落としてしまう可能性があります。
また、担当者に悪い印象を与えてしまう場合もあるので、件名は内容を要約したものを具体的にしてください。
ビジネスメールを送る際のマナー③
ビジネスメールを送る際に、添付ファイルを付けて送る場面は多くあります。もしも、誤った添付ファイル送ってしまったら個人情報の漏洩に繋がりかねません。
また、相手からの信頼を一気に失ってしまいます。そのため、添付ファイルを送る際には細心の注意が必要です。
メールを送信する前に、違うファイルを送っていないか必ず確認するようにしましょう。
ビジネスメールを送る際のマナー④
宛名は「会社名+部署名+氏名+様」が基本です。誤字のないようしっかり確認してから送ってください。
特に、相手の方の名前は絶対に間違えないようにしましょう。自分の名前が間違っていたら、それだけでメールを読みたくないと思ってしまうからです。
宛名の誤字がないか、最後にもう一度確認してからメールを送るようにしてください。
ビジネスメールを送る際のマナー⑤
電話をかける時、必ず「お世話になっております。〇〇社の○○と申します」と、必ず挨拶をして名乗ってから話しだしますよね。
ビジネスメールを送る時も、電話の時と同じように挨拶・名乗りをします。
ビジネスメールでの挨拶と名乗りは、以下のような文章で書いてみてください。
- いつもお世話になっております。〇〇商事〇〇課の〇〇です。
- お忙しいところ失礼いたします。〇〇商事〇〇課の〇〇です。
- 初めてご連絡いたします。〇〇商事〇〇課の〇〇です。
- ご連絡いただき、誠にありがとうございます。
たとえ、メールに署名をつけていたとしても名乗りましょう。誰からのメールかがすぐに分かった方が、相手にストレスを与えないからです。
相手が「誰からだろう…」と、思いながらメールを読むのは不審に思われてしまう可能性があります。宛名は、所属名や肩書、そして名前を書くのが一般的です。
ビジネスメールを送る際のマナー⑥
要件はシンプルにわかりやすく書くことがポイントです。わかりにくい文章だと、相手にストレスを与えてしまいます。また、見た目のレイアウトにも気を付けてみましょう。
20〜30字で改行して、段落と段落の間を開けて書いてください。濁点もなく、文章が詰まっていると読みにくくなってしまいます。
ビジネスメールを送る際のマナー⑦
メールの最後には、忘れず挨拶で締めましょう。挨拶で始まり挨拶で終わるのがビジネスマナーの基本です。最後の挨拶は、以下のような文章で締めてみてください。
- 何卒よろしくお願い申し上げます。
- 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
- お手数かとは思いますが、ご確認よろしくお願いいたします。
- お力添えのほど、よろしくお願いいたします。
- ご不明な点などございましたらお気軽にご連絡ください。
- ご多忙と存じますが、くれぐれもご自愛ください。
メールを送る前に、誤字脱字がないか、添付ファイルに誤りがないか、送る相手のアドレスに間違いがないか、最終チェックしてから送りましょう。
【まとめ】会社見学の申し込みメールは転職の第一歩
転職を希望する会社の雰囲気を知りたいなら、会社見学がおすすめです。見学依頼のメールと言っても、普通のビジネスメールのマナーと変わりません。
自分の気持ちをきちんと伝えられるよう、簡潔にわかりやすく書いてみてください。また、忙しい時間を割いて、見学の時間を作ってくれるのですから誠意をもってお願いしてみましょう。
会社見学が終わったら、なるべく早くお礼を伝えます。なぜなら、早い行動が相手に好印象を与えることができるからです。
転職したい会社へ初めて連絡するのは緊張するかもしれません。しかし、メールを送ることが転職活動の第一歩です。紹介した記事を参考にして、メールを送ってみてください。