「会社がつまらない、もう辞めたい。でも今辞めて良いのだろうか？」「自分は仕事をやりきったのだろうか」とあなたは悩んでいませんか？悩みを抱えているとストレスがたまりますね。
けれど転職は最後の手段だと筆者は考えます。そこでこの記事では、会社がつまらなくて辞めたいと思うとき、辞表を出す前にやるべきことをいくつかご紹介しています。
この記事を読めば、退職は最後の手段にするべき理由がよくわかり、会社を辞めなくてもあなたの悩みを解決する方法がみつかりますよ。ぜひ最後まで読んでくださいね。
会社を辞めたいときでも、退職は最後の手段にするべき２つの理由
最初になぜ退職は最後の手段なのかという理由を２つお伝えします。
理由①退職しなくても、工夫次第で問題が解決する場合がある
退職を最後の手段にする１つめの理由は、工夫次第で会社を続けながら、問題を解決できる場合があるからです。リスクを負って会社を辞める必要はありません。
理由②景気が悪い時に退職するのはハイリスク
２つ目の理由は、景気が悪い時は求人が減るので、転職先を選べず、転職に失敗する確率が高くなるからです。
厚生労働省が発表した令和3年11月までの有効求人倍率の推移を見ると、有効求人倍率は1.2を下回り低迷しています。つまり現在は景気が低迷しているため、転職は不利なのです。
出典：https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22823.html
つまらない会社を辞める前にやるべき２つのステップ
会社がつまらないので辞めたい人は、今の職場で問題解決のための２つのステップをまずやってください。ステップ1では、あなたが会社を辞めたいと思った原因を確認します。
次にステップ2では、原因に対応した解決策をお伝えするので、解決策を試してみてください。それでもだめなときは最後の手段として退職を考えてください。
- ステップ１：会社を辞めたい原因を知る
- ステップ2：解決策を試してみる
１ 仕事がつまらない、会社を辞めたい原因を確認する
https://pixabay.com/ja/illustrations/%e6%8a%95%e7%a8%bf%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99-%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%83%88-%e6%9b%b8%e3%81%8d%e7%95%99%e3%82%81%e3%82%8b-5033079/この見出しでは、多くの人が会社を辞めたい３つの原因と、根拠となるデータについてお伝えします。
会社を辞めたい原因は大きく3つに分けられます。
会社を辞めたい原因は３つにわけられます。下のBoxに原因を書きました。
- 人間関係
- 労働条件
- 仕事内容
それぞれの会社を辞めたい原因について、詳しく解説していきますね。
転職入職者・厚生労働省の資料
下の表は令和２年度の、転職入職者が前職を辞めた理由別割合です。結婚、出産育児、介護を除けば、自己退職の殆どが、人間関係、労働条件、仕事内容であることがわかります。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/gaikyou.pdf
以上のように、転職した人の殆どが、人間関係・労働条件・仕事内容となっています。
あなたが会社を辞めたい原因が、先述した３つの中に含まれているのなら、次の見出しから原因別に解決方法を書いているので、読んでくださいね。
2 会社つまらない、辞めたい時に試す原因別の解決方法
この見出しでは、最初に会社を辞める前に試してみることの一覧表を書き、次に詳しく解決策を書きました。
原因別、解決策の一覧表
| 原因 | 解決方法 社内ですること | 解決方法 社外ですること | |||
| 1 | 人間関係 | 職場の人間関係が悪い | 社内相談窓口に相談する | 上司や人事に相談する | |
| 理不尽な扱い、叱責 | 社内窓口に相談する | 上司や人事に相談する | 労働基準監督署などに相談する | ||
| 上司と合わない | 社内相談窓口に相談する | さらに上の上司や人事に相談する | |||
| ２ | 労働条件 | 休みがない。労働時間が長い | 社内相談窓口に相談する | 上司や人事に相談する | 労働基準監督署などに相談する |
| 賃金が低い | 上司や人事に相談する | ||||
| 3 | 仕事内容 | 仕事がうまくいかない | 工夫する | 仕事内容を変える | |
| 評価されない | 工夫する | 仕事内容を変える | |||
| やりがいがない | 工夫する | 仕事内容を変える | |||
| 仕事が自分に合わない | 仕事内容を変える | ||||
| 会社の将来が不安 | 会社のトップと話をする | 仕事内容を変える | |||
次から人間関係①、労働条件②、仕事内容③と、それぞれの原因と解決方法について、順番に詳しく解説していきますね。
会社がつまらない原因①：人間関係
人間関係が原因で会社を辞めたい人は、社内相談窓口や上司、人事に相談しましょう。
「社内相談窓口」とは、パワーハラスメントやモラルハラスメントの対応や社員のメンタルヘルス対策やストレスチェックなどのために、社内に設けられた相談窓口です。
中小企業では、2022年4月1日から設置が義務化されることになりました。
出典：Chatwork
人間関係が原因の場合は、社内相談窓口や上司、人事に話をする
苦手な人がいて、苦手な人の言動が原因で会社がつまらないときは、ストレスになっていることを社内相談窓口や、上司、人事に相談してください。
上司が苦手な相手で、ストレスの原因になっている場合は、上司の上司に相談しましょう。
相談した人があなたの気持ちを理解すれば、あなたのストレスの原因の人を注意します。相手は言動を慎みます。
状況が改善されない場合は、働く場所を変えてくれるように頼む
相談しても状況が改善されず、相手の言動に変化がないなら、あなたの働く場所を変えてくれるよう、上司や人事の人に頼んでください。
仕事をする場所を変えることを会社では移動と言います。移動では、仕事内容に変更はありません。
人とのコミュニケーションがストレスに感じる人は、人と接することの少ない職場に移動できるように頼んでください。
パワハラやモラハラがある場合は外部に相談する
ハラスメントがあり、社内で相談しても改善されない場合は、労働基準監督署など、外部に相談してください。
会社がつまらない原因②：労働条件
勤務時間が長い、給料が安いなど、労働条件が原因で会社を辞めたい人は社内相談窓口や上司、人事に相談してください。
長時間労働の場合は社内相談窓口や上司、人事に相談する
休めない、長時間労働で会社がつまらない場合は、社内相談窓口や上司、人事に相談してください。
相談しても状況が改善されないなら、休みがとれて、長時間労働をしなくてよいところに、仕事場の変更（移動）や仕事内容の変更（異動）を会社に頼んでください。
同じ会社に勤めながら仕事の内容が変わり、労働条件が変わることを異動といいます。異動については「仕事がつまらない原因③：仕事内容」で詳しく書いたので読んでください。
労働時間が法令違反で、会社に相談しても改善されない場合は、労働基準監督署など外部に相談してください。
- 労働時間は8時間/日 40時間/週まで
- 労働時間が6時間を超える場合は45分休憩。８時間を超える場合は1時間休憩
給料が低くて仕事を辞めたい場合は実績を作り会社と交渉する
給料が低くて仕事を辞めたい場合は、会社と交渉します。会社が昇給を決めるのは、会社への貢献度です。あなたが優れた実績を作れば、会社との交渉が有利にできるでしょう。
上手に交渉するためには、いきなり会社と交渉するのではなく、事前に準備が必要です。上司に相談すると良いアドバイスをくれるでしょう。
資格を持つと、資格手当が出る会社もあります。資格を持つことで、ワンランク上の役職につけて、結果的に昇給することがあります。
人事に問い合わせて、昇給のタイミングや、昇給があるかないか、昇給率、資格に対する手当、資格がある場合の昇給の基準を調べてみると良いでしょう。
会社がつまらない原因③：仕事内容
仕事がうまくいかなかい。ミスが多い。単調なルーティンワークだったり、簡単すぎてつまらない。やりがいがないと感じる人は、仕事を工夫してください。
仕事がうまくいかず、ミスが多い場合は仕事を工夫して改善する
チェックリストを作る。ミスの対策を練る。メモを取る。整理整頓をするなどして、仕事を工夫して改善してください。仕事のやり方を上司やミスが少ない人に教えてもらうのも良いです。
仕事を評価されない場合は会社や上司の方針を理解する
会社や上司の方針を理解することが大事です。自分の仕事が評価されず悩んでいることを上司に話してもよいでしょう。
やりがいがない、つまらない場合は、仕事を工夫して改善する
ルーティンワークで仕事にやりがいがない場合は、仕事をタイムトライアルと考え、仕事の効率化を考えるなど、仕事を工夫し改善してください。つまらない仕事をやり過ごせます。
仕事が簡単すぎてつまらない場合、自分が社内企業する気持ちで、新しい仕事を自分で作ってください。数年間、コツコツと工夫しているうちに認められ、やりがいのある仕事をまかされる場合もあります。
仕事が合わない、工夫してもつまらない場合は、仕事内容を変える
ノルマがきつい、客からのクレームが嫌。仕事が自分に合わない。仕事を工夫してもやっぱりつまらない。先述したことが原因の場合は、仕事内容を変えましょう。
同じ会社に勤めながら仕事内容が変わる異動は、いわば社内転職です。あなたの会社に社内異動制度（社員が仕事内容を変える制度）があれば利用してください。
制度がない場合は、仕事内容の変更は人事の人が決めるので、普段から人事の人と良い関係を作りましょう。
異動について筆者が書いた記事があります。リンクを貼りましたので、ぜひ読んでください。
会社の将来が不安な場合にやってみること
会社の将来が不安な場合は、見ることができれば過去数年間の会社の財務諸表、特にキャッシュフローをよく見てください。会社の経営状態がわかります。
次にアポイントをとって、社長など会社のトップの人に会社の経営方針、理念、事業計画などを聞いてください。トップが経営に対してしっかりした考えを話してくれたなら、あなたは安心できます。
仕事内容を変えるのも良い方法です。あなたがより成長できると思える部署に異動しましょう。たとえ会社が倒れても、あなたが身につけた実力はあなたの将来の力になります。
つまらない仕事の原因別の解決法を試してもダメな時の解決法
この見出しでは、先述した解決法を試してもダメな時の解決法3つをお伝えします。
- 仕事以外に楽しみを持つ
- 副業を持つ
- 休職する
①仕事以外に楽しみを持つ
仕事がつまらない人は、仕事以外に楽しみを見つけることで、仕事は仕事、お金儲けのためと割り切れるようになります。
熱中できる趣味があれば生活が満たされ、会社を辞めたい気持ちが薄くなります。
ボランティア活動に参加するのもよいです。仲間と一緒にNPO法人を設立するという生き方もあります。
会社の仕事がつまらない人には、ボランティア活動は仕事のやりがいを与えてくれます。
②副業を持つ
工夫しても仕事にやりがいを持てない、やっぱり会社の将来が不安ならば、副業であなたが本当にやってみたかった仕事にチャレンジしてはどうですか？
デザイナーやプログラマーなど自由に時間が使えるフリーランスの仕事。猟師などワイルドな自然相手の仕事。いろいろな仕事があります。
お金をかけずにリスクを背負わない小さな会社を起こすことを、マイクロ起業といいます。成功すれば本業以上に稼げるかもしれません。
③休職する
工夫しても上手くいかない。どうすれば良いかわからないときは休職しましょう。仕事から離れることで、冷静な判断ができるようになります。
ストレスがあって眠れないとか、不安感や焦りがある、食欲がない、息苦しい、自分を責める、注意力が散漫になる、やる気がおきないなどの症状があれば、単に会社の仕事がつまらないのではなく鬱の前兆です。
冷静な判断をするためにも、鬱を発症しないためにも休職しましょう。
つまらない仕事を工夫しても問題が解決しないなら会社を辞める
いろいろと工夫した、一定期間頑張った、それでもやっぱり会社がつまらない、辞めたいと思うときは、会社を辞めることを考えても良いでしょう。
けれどかならず２つのことをやってから退職を決めてください。1つは人に相談すること、もう1つは、次の仕事がきまってから会社を退職することです。
なぜ人に相談しなければいけないのか、なぜ次の仕事が決まってから退職するべきなのかは、この後の見出しで詳しくかきましたので、読んでください。
つまらない！会社を辞めたい時こそ辞表を出す前に相談
会社を辞めると決めても、辞表を出す前に誰かに相談してください。理由は気持ちを整理し、冷静な判断をし、より良い未来を作るためです。相談するときの注意点を下のBoxに書きました。
会社を辞めることに気持ちが傾いている時こそ人に相談する
「会社を辞めようと思う」そんな時こそ人に相談してください。相談するときのポイントを下のボックスに、相談する相手と期待できるメリットを下の表に書きました。
- あなたの話を親身になって聞いてくれる人に話す。
- 忙しそうな時や機嫌の悪い時は避ける。
| 相談相手 | 家族 | 親戚、友人、知人 |
同僚
|
上司 | キャリアコンサルタント |
| メリット | 安心感を得る
生活の援助 |
安心感を得る
|
共感を得る
|
考えを聞ける
|
自分の強みの発見
|
家族、親戚、友人に相談する
親、親戚、友人など親しい人に相談すれば、安心感が得られ気持ちが整理できます。
資格をとるなど、転職に必要なスキルを身につけるための時間とお金が必要な場合は、親に相談すれば金銭的な援助や、家事を引き受けてくれるなどの援助をしてくれるかもしれません。
会社の人に相談する
本当に会社を辞めると最終的に決心する前に、今一度会社の人に相談しましょう。
同僚に相談する
同僚はあなたの気持ちが一番わかる人かもしれません。共感を得られれば気持ちが落ち着き、良いアイデアが浮かび、退職に対して冷静な判断ができます。
上司に相談する
上司がどのようにあなたのキャリアを考えているのかを聞きましょう。その上で退職すべきかどうかを判断しても遅くはありません。
キャリアコンサルタントに相談する
キャリアコンサルタントに相談するメリットは、転職に向けて自分の強みを再確認でき、将来のキャリア形成に向けての助言を得ることができることです。転職を前提にどんどん話が進んでしまう心配はありません。
区役所などがやっている無料相談と私企業や個人がやっている有料の相談があります。有料キャリア相談は、形態や料金も様々で、非常に高額なところもあります。自分にあったところや相性の良い人を選んでください。
最後の手段として転職を決定した人は転職エージェントに相談する
転職エージェントは企業への紹介がビジネスです。転職することを決定した人は相談してください。
全てやりきって、つまらない会社を退職する場合の注意点
最後の手段として退職を決めた場合は、転職先が決まってから退職しましょう。
なぜなら退職してからだと、焦って望まない会社に転職してしまう危険性があるからです。転職の準備には短くて２、３ヶ月、長くて1年以上かかります。
すぐに転職する必要はありません。焦らないことです。焦ると冷静な判断ができません。自分が望む転職先が見つからないならば、転職は長期的な目標にすれば良いです。
会社がつまらないから辞めたい人へのおすすめ動画
最後に会社がつまらないから辞めたいと思っている人へのおすすめ動画をご紹介します。作ったのはもと転職エージェントにお勤めで、現在は転職相談をしているイッシーさんです。
【人生１００年時代のビジネスCh：2021年の今転職活動中の人がすべき事とは？】
転職希望者に対し「今本当に転職活動をすべきなのか？」を考えてほしいという話です。転職希望者の多くは、転職する必要がない人だそうです。
転職をする前に一定期間、今の仕事をやり切るべきだとイッシーさんは話しています。
会社がつまらないから辞めたい人。転職は最後の手段まとめ
ここまでこの記事では退職するのは最後の手段だとして、問題解決の方法や人に相談することなど。退職する前にできることをご提案しました。
そして最後の手段として退職を決めた場合の注意点として、次の仕事が決まってから退職することを、お伝えしました。
あなたの本音は、あなたが会社をつまらないと感じ、辞めたいと思う原因をつきとめるセンサーなので大事にしてください。
この記事があなたの問題解決の参考になれば嬉しいです。この記事を最後まで読んでくださってありがとうございました。
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| 交渉の可否 | 不可 |
| こんな人におすすめ | ・実績があり、信頼できる退職代行を使いたい方 ・他の退職代行サービスを利用して失敗した方 ・「絶対に」トラブルに巻き込まれたくない方 |
