「職場で部下がキレた…何も言えなかったけど、どうすれば良かったんだろう…。」
部下が何かの拍子でキレてしまうこと、ありますよね。ちょっとした注意や、仕事でのミスなど原因は色々と考えられます。ただ、部下が感情的になるのはよほどのことかもしれません。
この記事では、部下がキレてしまった時に上司の対応としてあるべき姿を紹介します。あなたがキレる部下に感情的になっていたら、その対応は見直した方が良いかもしれません。記事を参考に行動を変えてみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/915656?title=%E6%9A%B4%E5%8A%9B&searchId=44178610#)
部下が職場でキレた…どうすればいい?
職場であなたの部下が突然怒りだしたことはありませんか。突然のことであなたは驚くでしょう。しかし、部下は何か事情を抱えていて、積もっていった結果キレてしまったかもしれません。
仕事で感情的になるのは、社会人として良くありませんよね。周りの視線もありますし、怒り方次第で職場の雰囲気を悪くしてしまったり、部下の同僚からの評価が下がってしまったりします。
ただ、部下が怒るには必ず何かしらの理由があります。上司がするべきことは、部下がキレた原因を知り、どのような振る舞いをすれば良いのか知っておくことです。
なぜ部下はキレたのか?原因を分析しよう
部下がキレてしまうには、必ず理由があります。部下がキレてしまった場合は、まずは原因を分析しましょう。キレてしまう原因は主に次のように分けられます。
- 仕事を進める上でトラブルがあった
- 職場や、同僚、上司のどれかに不満がある
- 部下がプライベートでトラブルを抱えている
仕事を進める上でトラブルがあった
部下が仕事を進める上でトラブルがあった場合は、進捗具合を見て報告をさせていたかを確認しましょう。
トラブルは事前に報告があれば対処できたものなのか、突然発生したものなのかで、対応が変わりますよね。
職場や、同僚、上司のどれかに不満がある
部下が担当している仕事にトラブルはなく、日々の業務でも問題無く対応できているのに突然怒る場合は、会社に不満を抱えているかもしれません。
部下の能力に合わせた仕事を与えなかったり、大量の仕事を振っていたりすると、小さいストレスの積み重ねでいつか感情が爆発してしまうことがあります。
部下がプライベートでトラブルを抱えている
社会人になると、職場では公私混同をしないようにと注意されますよね。しかし、プライベートのトラブルがどうしても仕事に影響することがあります。家庭の問題や、個人の問題など色々あります。
部下への対応①キレた相手が冷静になるまで待つ
ここからは、部下がキレてしまった場合の対応を順番に説明します。部下がキレてしまったら、まずは相手が冷静になるまで待ちましょう。人が相手に対し怒っていられる時間は、最大30分と言われています。
部下が怒っている間は黙って対応しましょう。部下がモノに当たっている場合は、放っておいて怒りに使っているエネルギーが無くなるまで待ちます。
部下が感情的になっている間は、どんな言葉をかけても冷静に判断できません。何か言葉をかけたら、火に油を注ぐ状態になるでしょう。
部下の言葉に対して反論したくなると思いますが、ここはこらえて黙って対応しましょう。
部下への対応②キレた部下に意見を言わせることが重要
部下が冷静になったら、どんな理由で怒っていたのかという意見を詳しく聞きましょう。仕事上の問題かもしれませんし、プライベートの問題かもしれません。
仕事上の問題であれば、仕事を進める上で部下のやりかたに問題があったかもしれませんし、上司であるあなたの対応に問題があるかもしれません。部下の考えを確認しましょう。
プライベートで何かトラブルを抱えているのであれば、個別に話を聞く必要があります。仕事に支障が出るほど大きい問題ならば、休暇などを取らせることを検討した方が良いでしょう。
普段部下がどんなことを考えているのかを知る良いチャンスでもあるのです。
部下への対応③部下の意見を聞いているという姿勢を見せる
部下が自分の意見を言っているときの注意として、相手の話を聞いている姿勢を見せましょう。中途半端に聞いている態度が出てしまうと、部下がさらに怒ってしまう可能性があります。
相手の話を聞いている姿勢を見せるには、相手の発言を繰り返しましょう。次のような感じで部下の言葉をそのまま繰り返す=相手を理解しようとしていますよ、という意思を見せるので、信頼されやすくなります。
実は、取引先の担当者が無茶な要求をしまして、見積書よりも安くするように言っていて困っていました…
取引先の担当者が見積書よりも安くするように交渉して困ってしまったんだな。
相手の言葉を繰り返した後に、あなたの意見を言ってあげると、部下も冷静に受け止めやすくなります。
部下への対応④部下と上司の間に第三者を入れた方が良いことも
あなたがどんなに冷静に部下の意見を聞こうとしても、部下の感情がおさまらず、話をしたくないという姿勢では何もできませんよね。
そのときは、第三者を入れた方が上手くいくかもしれません。たとえば、キレた部下と仲が良い同僚や後輩などがいれば、部下が冷静になっているときに話しかけて、あなたの考えていることを間接的に伝えてもらいます。
あなたの真意を第三者から伝えられると、真剣に受け止めてくれる場合もあります。正しいと思っても本人を前にすると、なかなか受け入れたくなくて感情的になってしまいますよね。
そんなときは、他人を利用した方がスムーズに進みます。関係が悪化したままではよくありませんが、一時的なら問題はないでしょう。
部下への対応⑤上司からキレた部下に歩み寄ることが大事
上司と部下の関係が悪化した場合は、一旦第三者を入れた方が良いです。しかし、2人の関係が悪い状態が続くと、仕事に支障が出ますよね。部下はあなたに近づかなくなり、異動や退職をするかもしれません。
そのような状態を避けるためにも、一時的に距離を置いて冷静になる期間が過ぎたら、あなたから部下に声をかけましょう。
部下は感情的になったことを反省しているけど、どのように改善したら良いかチャンスを作れずに困っています。あなたから声をかけられて、今までの関係があっという間に良くなるかもしれません。
冷却期間を置いたら、あなたから部下に声をかけて関係を改善していきましょう。職場の雰囲気を改善するのも上司の役目です。
職場で部下が突然キレても…感情をコントロールできないと上司失格
あなたの会社には、部下を怒鳴りつけて押さえつける上司がいませんか。日本では職場で部下に感情的になる場面はよく見られますが、海外ではこのような上司は失格で、たった1回でも解雇になります。
誰もが感情的になることは、自然ですし、怒ることも当然でしょう。しかし、仕事の場面では自分の感情をコントロールできない人は、社会人として失格です。
部下の仕事を管理する立場の人が、自分のことを管理できないのは管理職として不適切ですよね。いつも感情的になっている人の下では、部下は何か怒られるのではないかと恐怖になります。
感情的な上司の下では部下は指示に従っているように見えて、怒られるのが怖くて何も話せない状態になってしまっているのです。
オーストラリアでは、キレる上司は、部下からパワハラされたと訴えられたり、「この人の下で働きたくないです。」と労働を拒否されたりします。また、怒る=頭が悪いとも受け取られるようです。
上司が感情的になったら部下はついてこない
部下がキレたからと上司が感情的になってしまったら、あなたは上司として不適切という評価を部下からされます。感情に任せて仕事を進めるような人を尊敬する人はいないですよね。
上司に求められるのは、どんなトラブルが起きても冷静に対処できるスキルです。部下が感情的になっても淡々としていると、冷たい人と思われるかもしれません。
ただ、何かにつけてその時の気分で進める人と、どんな状況でも冷静に分析して物事を的確に進める人であればどちらについていきたいかは明らかでしょう。
あなたが普段仕事を気分で進めたりしていたら、部下から冷たい視線で見られているかもしれません。自分の態度が部下に悪影響を与えていないか今一度振り返ってみましょう。
職場で部下がキレたときの上司の対応でふさわしいのは? まとめ
今回は、部下がキレてしまったときに、上司がすべき対応を紹介しました。部下も人間ですから、時には怒りたくなることもあります。
部下の姿に感情的にならずに対応するのは、人によって態度を変えないので、他の部下からの評価を上げることにつながるでしょう。
上司のあなたが冷静にならないと、部下は仕事ができずに困ってしまいます。感情を出さずに仕事を進めるのは難しいですが、責任ある立場である以上、感情を自分でコントロールできるようになりましょう。