転職先を決めた部下の気持ちとは?退職までの対処法もあわせて紹介

「部下が退職の話を切り出してきた…。転職先も決まっているらしく、どう対応すればわからない」

政府が進めている働き方改革の影響で、終身雇用のもとで働くという考え方が薄れ、特に20代から30代の若年層では転職のハードルが低くなりました。

一方、直前まで退職の意思を示さず、転職先を決めてから突然上司に報告する部下も増えており、困惑する管理職の方も大勢いらっしゃいます。

そこで今回は、退職を切り出してきた部下への正しい対処法を解説しながら、同じように退職を希望する部下が出てこないようなマネジメントのコツを紹介します。

この記事を読むことで、部下の退職に頭を抱えることなく、普段の業務がスムーズに進められるのでぜひ最後までご覧ください。

(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%AE%9F%E6%A5%AD%E5%AE%B6-%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%A7%E3%81%99-%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7-%E5%80%8B%E4%BA%BA-336621/)

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部下から退職を切り出されたときの対処法

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部下から退職を切り出された場合、申し出の段階に応じて以下の2つの対処法があります。

部下の話を聞く

部下から退職を切り出されたときは、まず相手の話を聞くことが大切です。

退職の理由や部下の主張を聞き、相手に寄り添う姿勢を見せることで、部下は会社から必要とされていると感じることができます。

特に上司との信頼関係が構築されていれば、この段階で退職を踏み止まらせる場合があるので、初めは相手の話を聞くことに徹しましょう。

部下の退職を引き止める

部下の言い分を聞いたあとは、上司として自分の気持ちを伝える必要があります。

「今後もあなたと一緒に働きたい」という感情を伝えるのが重要で、先に理屈を伝えたとしても、部下の退職に対する強い意思を変えることは難しいです。

気持ちを伝えた上で退職理由を一つひとつ確認し、解決策を提案することで、中には退職を考え直してくれるケースもあります。

部下からの退職報告でやってはいけない言動

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一方で部下から退職願を渡された際に、上司としてやってはいけない言動が3つあります。

部下からの退職報告で控えるべき上司の言動
  • 自分の都合で話す
  • 部下の待遇を変える
  • オープンな場で退職の話をする

自分の都合で話す

部下からの退職報告で取るべきではない行動は、まず「自分の都合で話す」ことです。

先ほど、自分の気持ちを伝える必要があるとお伝えしましたが、それはあくまで「部下の言い分を聞いた後の話」として捉えてください。退職願が出されたら、まずは部下の話を聞くことを優先しましょう。

例えば「人手不足なのに今辞められたら困る」といった会社上の立場で先に話すと、退職希望者である部下には関係ない都合として捉えられるため、両者の意見がぶつかり良い結果にはつながりません。

退職願が出された際は、自分の都合で引き止めるのではなく、あくまで相手の立場になって話を聞くことが最優先です。

部下の話を聞かずに説得することは、絶対にしてはいけない行為として肝に銘じておきましょう。

部下の待遇を変える

つづいて、退職の申し出をされたときに取ってはいけない行為は、「部下の待遇を変えること」です。

上司が「もっと給料を上げるから今は辞めないでくれ」と伝えて退職を回避したとしても、部下の意思が固い場合は、再び退職の申し出を受ける可能性が高いです。

また退職を切り出される度に給与を上げていたら、待遇を良くするための手段として退職願が利用され、同じように会社を辞めたいと願い出る社員が増えてしまいます。

労働条件や給与などの待遇を変えずに、会社に残ってもらう手段をお互いで模索するのが、両者にとって一番良い方法です。

オープンな場で退職の話をする

さらに、部下から退職を切り出された際に取るべきではない行為として、「オープンな場で退職の話をすること」が挙げられます。

会社内の誰もが聞こえるような場所で、部下に「なぜこの会社を辞めたいと思ったのか?」と問い詰めてしまうと、本人が会社に居づらくなり余計に退職を促してしまいます。

すでに退職の事実が周知されている場合は別ですが、あくまで部下の立場を尊重し、周りへの気配りを忘れないようにしましょう。

部下が転職先を決めて退職する理由

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ここまで、部下が退職を申し出たときの対処法を紹介しましたが、そもそも部下はなぜ会社を辞めたいと思ったのでしょうか。

部下が退職を決意する要因として、主に下記の3つが挙げられます。

部下が退職したいと感じる要因
  • 仕事に対する不満
  • 人間関係の悩み
  • 仕事の価値観が上司と合わない

社内評価に対する疑問や、仕事量が多すぎるといった不満が膨らむと、部下の頭の中には「会社を辞める選択肢」が浮かびがちです。

また職場の同僚・上司と仕事の価値観があわず、転職活動を始めるために退職する、というケースも見受けられます。

もし部下が不満を抱えているなと感じたら、話しかけることで解決することもあるので、上司は積極的にコミュニケーションを取るよう心がけましょう。

さらに部下が退職を考えている兆候として、以下の4つが挙げられます。

部下が退職を考えている兆候
  • 上司とのコミュニケーションが減る
  • 会社での勤務時間が減る
  • 身だしなみが変わる
  • 引き継ぎの準備を進めている

部下が転職先を決めて退職する兆候①コミュニケーションが減る

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部下が転職先を決めて退職する兆候として、1つ目に「上司とのコミュニケーションが減っている」点が挙げられます。

退職を決意したときの部下は、会社を辞めることを察知されないよう、上司を避ける傾向にあります。

また自分の意見を普段から出している優秀な部下であれば、退職といった重要な決断は必ず上司に相談するはずです。

会話が少ないなと感じたときには、すでに手遅れになっているケースが多いです。仕事の話だけでなく、世間話も織り交ぜながら部下と意思疎通ができるよう、普段の会話から意識しましょう。

部下が転職先を決めて退職する兆候②勤務時間が減る

退職を決意した部下が発する2つ目の兆候は、「仕事に取り組む時間が減っている」点です。

今まで残業してまで業務に取り組んでいた部下が、仕事を残して定時で帰るようになったということは、会社以外の時間を転職活動に充てている可能性が高いです。

特に転職活動が始まると、転職エージェントとの連絡や面接のスケジュール調整など、普段の業務以外でやるべき作業が増えるため、会社で働く時間が少なくなります。

勤務時間が極端に少なくなった部下は、転職活動をしながら退職を検討している場合があるので、一度相談の場を作って話を聞いてみましょう。

部下が転職先を決めて退職する兆候③身だしなみが変わる

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部下が転職先を決めて退職する3つ目の兆候は、「身だしなみが変わった」という点です。

転職活動では、企業との面接や転職エージェントとの打ち合わせなどがあるため、普段からかしこまった服装にする必要があります。

例えば、今まで色のついたシャツやカジュアルなネクタイを着用していた部下が、白いシャツ・紺色のネクタイを着るようになったら、転職活動を始めたサインとして捉えても良いでしょう。

部下が転職先を決めて退職する兆候④引き継ぎの準備

退職を決意した部下に見られる4つ目の兆候は、「引き継ぎの準備を進めている」ことです。

部下が引き継ぎのマニュアルを作成したり、後輩へ熱心に指導したりする行為は、自分がいなくても会社に支障が出ないよう、退職の準備を進めているといえます。

また普段から真面目に仕事をこなしている優秀な部下ほど、自分が会社を辞めたあと、残された同僚が大変な思いをすることが理解できるため、早めに引き継ぎを始める傾向にあります。

優秀な部下から退職を告げられないためには?

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優秀な部下を失うことは会社にとって大きな痛手となるため、上司は普段から部下に気を配り、退職のリスクを抑える必要があります。

ただ、通常業務もあるので、上司が部下一人ひとりの辞めそうなシグナルに気付くのは非常に難しいですよね。

そこで上司の方におすすめなのが、月に1回・15分のミーティングといった1対1で話し合える場を設けることです。

定期的に部下との面談を繰り返すことで、仕事や人間関係の悩みに関して相談しやすい職場となり、退職を未然に防ぐことができます。

またミーティングの際は、次に紹介する管理ツール「jinjer(ジンジャー)」を活用すると効果的に進められます。

部下の退職を防ぐ管理システム「jinjer」

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人事管理システム「jinjer(ジンジャー)」は、マネジメントを支援する管理職向けのサービスです。

会社の組織情報や異動情報、勤怠管理といった人事データを一元管理できるjinjerは、国内の中小企業を中心に3,000社以上の会社で導入されています。

特にjinjerでは、従業員のコンディションを管理・解析するマネジメントツールが利用でき、退職の恐れがある従業員の早期発見が可能です。

さらにjinjer公式ページでは、システムの導入を上司に提案するための資料が請求できます。主に下記の内容が記載されており、会社が新しいツールの導入に消極的な場合は、提案時に活用すると良いでしょう。

jinjerで請求できる資料の内容
  • 勤怠管理システムでできること
  • 現場と上司の乖離について
  • 上司にシステム導入を納得してもらう3つのステップ

転職先を決めた部下の気持ちとは?【まとめ】

今回は、部下が退職を切り出したときの対処法を解説しました。要約すると下記の通りです。

部下が退職を切り出したときの正しい対応
  • まず部下の話を聞く
  • 辞めてほしくない、という意思を伝える
  • 会社都合で話を進めない
  • 部下の待遇を変えない
  • 退職についてオープンな場で話さない
部下が退職を検討しているサイン
  • 上司とのコミュニケーションが減る
  • 会社で仕事をする時間が減る
  • 面接用のかしこまった服装を着るようになる
  • 引き継ぎの準備を進めている

部下から退職を切り出されたら、上司としては動揺すると思いますが、まずは落ち着いて部下の話を聞くことが大切です。

また普段から部下を気にかけ、表情や服装などの変化に気付くことで事前に退職を防止できます。

この記事を参考に、部下との関係を良好に保ち続けられると幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

やけゆう

ビジネス系Webライター。上場企業で管理職として10年勤務し、マネジメント業務全般に携わる。 退職後、地元である沖縄でフリーランスとして独立。 【実績】 転職系メディア「Executive Navi」金融系メディア「DEBIT INSIDER」「高級家具.com」で合計70記事を執筆。 また「クラウドワークス」「ランサーズ」でも受注し、累計100本以上のライティング記事が公開中。 転職・小売業界・仮想通貨・クレジットカードなど、幅広い知識を持つ。