あなたは部下を潰すような行為を無意識にやっていませんか?今回は部下を潰す上司の特徴4つをご紹介したいと思います。
部下を潰す上司の特徴を知っておくことで、部下から信頼を失うことを未然に防げます。この機会にあなたの職場での様子を振り返り、部下を潰す上司の特徴に該当していないか確認してみましょう。
また、部下をうまく活かす「出来る上司」の特徴も4つご紹介しますので、今後職場で実践できるように参考にしてくださいね。
部下を潰す上司の特徴4選
部下を潰す上司の特徴をここでは4つご紹介します。部下を潰す行為はここでご紹介する以外にも沢山ありますが、今回は代表的なものを4つ取り上げています。
ここでご紹介している行為を知っておくと、部下が潰れてしまうという事態を未然に防ぐことが出来ますよ。あなたも該当していないか、今一度確認してみてくださいね。
- 部下の話を聞かない
- 部下を褒めない
- 部下に仕事を丸投げする
- 部下に寄り添いすぎる
では、上記の4つについてより詳しくご説明していきます。あなたの職場での行動を思い出して、振り返るきっかけにしてください。
部下を潰す上司の特徴①部下の話を聞かない
部下を潰す上司の特徴1つ目は、「部下の話を聞かない」です。知らず知らずのうちにあなたもやっていませんか?
自分ではしっかり話を聞いていると思っていても、以下の内容に該当する場合は、部下は「話を聞いてくれない」と思っているかもしれません。
- 部下の話を途中で解釈し、アドバイスする
- 部下の話の途中に自分の昔話をする
- 部下の話を途中で遮る
- 部下の話を最後まで聞かず否定する
上記の4つは、部下の話を聞いていない典型的な例です。あなたは大丈夫でしたか?ご紹介した4つの例に共通しているのは、部下の話を最後まで聞かずに喋りだすことです。
部下の話を最後まで聞かずに喋ることを続けると、部下はあなたに話をするのが無意味に感じます。また話の途中で否定されると部下はあなたを怖く感じ、伝えることが出来なくなります。
アドバイスも一見良いように思いますが、あなたがすぐにアドバイスすると部下は考えることを止め、仕事に対する主体性がなくなってしまいます。ここでご紹介した例に1つでも該当した場合は気を付けましょう。
部下を潰す上司の特徴②部下を褒めない
部下を潰す上司の特徴2つ目は、「部下を褒めない」です。あなたは部下をきちんと褒めていますか?あなたが部下を褒めることによって、部下は仕事へのモチベーションが上がります。
しかし褒めることがなければ、あなたの部下は仕事に対するモチベーションが上がらず、どんどんパフォーマンスが落ちていきます。
また、ダメ出しばかりだと部下は、あなたの考えに沿うような意見や行動ばかり行うようになり、言われたことしかしない部下になります。
あなたにとって都合の良い部下になりますが、本来はもっと能力があるはずだった部下の可能性を潰してしまいます。
部下を潰す上司の特徴③部下に仕事を丸投げする
部下を潰す上司の特徴3つ目は「部下に仕事を丸投げする」です。あなたは、部下に仕事を任せていると感じるかもしれませんが、部下は荷が重いと思っていますよ。
ある程度経験を積んだ部下であれば、仕事を丸投げされても対処できます。しかし経験の浅い部下に任せる場合は気を付ける必要があります。
部下が疲弊してしまい、体調を崩し、最悪仕事を辞めてしまいます。仕事を任せる時には、部下のことをしっかりと把握し、任せるようにしましょう。
部下を潰す上司の特徴④部下に寄り添いすぎる
部下を潰す上司の特徴4つ目は、「部下に寄り添いすぎる」です。一見良い態度のように見えますが、度が過ぎると部下にとってはプレッシャーそのものとなります。
部下に寄り添いすぎるケースは期待している部下に対して多くある例です。熱心に指導したいと考えて、部下とほぼ同じ時間を過ごし、付きっきりで指導をしてしまうと、部下は息抜きのタイミングがありません。
息抜きのタイミングがないと仕事の間ずっと緊張したままとなり、部下は休むことが出来ず、精神的に追い込まれます。
また部下に寄り添いすぎるケースは上司に一切の悪気がないことが厄介です。部下がいくらかわいいからと言って、寄り添いすぎるのはやめましょう。
部下を潰さない上司の特徴4選【これであなたも出来る上司に】
ここまでは、部下を潰す上司の特徴をご紹介しました。あなたは大丈夫でしたか?該当したとしても安心してください。
これから部下を潰さない出来る上司の特徴を4つご紹介していきます。今回ご紹介する4つの特徴を意識すれば、あなたも部下を潰すことなく、出来る上司と思われますよ。
- 内発的動機を引き出す
- 部下の話を遮らない
- 叱るときもまず褒める
- すぐに否定しない
では、上記の4つについてより詳しくご紹介していきます。出来る上司になるためにご参考にしてください。
部下を潰さない上司の特徴①内発的動機を引き出す
部下を潰さない上司の特徴1つ目は、「内発的動機を引き出す」です。人の動機付けには、大きく分けると2つの種類があります。①外発的動機、②内発的動機の2つです。
目標を達成するとボーナスが増えるというような、外部の要因によって動機付けされること
やっていることが好きになり、自分から進んでやるように動機付けされること
部下を潰さない出来る上司は、内発的動機を引っ張り出すのが上手です。内発的動機を引っ張り出すのが上手な上司は「達成感」「楽しさ」を部下に与えることが出来ています。
例えば、頼んでいた仕事を終えた部下を褒め、部下に仕事の「達成感」を与えます。そして「褒める」を積み重ねることで、部下は仕事に対して「楽しさ」を感じるようになり、進んで仕事に取り組むようになります。
上記のようにあなたも部下に「達成感」「楽しさ」を与えるように心がけてみましょう。
部下を潰さない上司の特徴②部下の話を遮らない
部下を潰さない上司の特徴2つ目は、「部下の話を遮らない」です。部下を潰す上司の特徴で紹介した「部下の話を聞かない」とは逆の行為です。
部下の話をきちんと最後まで聞きましょう。具体的には、以下のことを意識してみてください。
- 部下の話の途中でアドバイスしたくなっても、最後まで話を聞いてからにする
- 部下の話の途中で、自分の実体験を話したくなっても我慢する
- 部下の話を最初から否定するのではなく、まずは部下の意見を呑み込む
きちんと最後まで話を聞き、部下に接することが大事です。また、途中で言いたいことがあったとしても、我慢してまずは話を聞くことに徹してみましょう。
すると思いのほか良い意見が出てくるかもしれませんよ。また、部下に「最後まで話を聞いてくれる」と思われると、部下からの信頼度も上がります。
部下を潰さない上司の特徴③叱るときもまず褒める
部下を潰さない上司の特徴3つ目は、「叱るときもまず褒める」です。叱るときにあなたは感情的になっていませんか?叱るときであっても、まず褒めることが出来ればあなたは、部下を潰さない出来る上司です。
部下に対してすぐに激しく叱っていると部下はミスを隠しがちになります。するとミスが後々大ごとになるというケースが発生します。
部下がミスを隠さないためにも、叱るときにはまず「早く報告してくれてありがとう」と褒めましょう。注意する箇所がある場合は、褒めた後に指示を出しましょう。
そして最後に今回のミスについて、今後同じようなケースが発生したときに、どのように対応するのかを部下と話すことが出来れば完璧です。感情的にならず一呼吸入れ、まず褒めてから叱るように意識してみましょう。
部下を潰さない上司の特徴④すぐに否定をしない
部下を潰さない上司の特徴4つ目は、「すぐに否定をしない」です。上司の立場になると、どうしても部下の短所や、自分とは異なる意見に対して否定したくなります。
しかし、部下を潰さない出来る上司は、すぐに否定することはありません。
自分とは異なる意見に対しても、まずは耳を傾けることが大事です。否定ばかりだと、部下は意見をなかなか出しにくくなり、議論が活性化しません。
すぐに意見を否定することなく、部下が最後まで意見できる環境となれば、職場も活性化し、部下も生き生きと仕事ができるはずです。ぜひあなたも明日から実践していきましょう。
部下を潰す・潰さない上司の特徴のおさらい
今回は部下を潰す上司の特徴と部下を潰さない出来る上司の特徴をそれぞれ4つご紹介しました。最後におさらいもかねてもう一度見てみましょう。
- 部下の話を聞かない
- 部下を褒めない
- 部下に仕事を丸投げする
- 部下に寄り添いすぎる
- 内発的動機を引き出す
- 部下の話を遮らない
- 叱るときもまず褒める
- すぐに否定しない
できる上司になるためには、「部下一人一人に対してしっかりと接してあげること」が大事になってきます。あなたもこの機会に部下を潰さない出来る上司となっていきましょう。