あなたは「部下のやる気が感じられない!」と悩んだことはありませんか?
管理職が部下のモチベーションをコントロールすることで、業務を効率化したり、働きがいのある部署にしたりすることも可能です。
今回の記事では、管理職が部下のモチベーションを高める方法を、2種類のモチベーションに分けて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
管理職なら知っておくべき!モチベーションには2種類ある
モチベーションには2種類あります。それぞれのモチベーションの特徴について理解しておくと、部下のモチベーションを管理しやすいです。
外発的モチベーション
賞賛や叱責など、外的な要素で高まるモチベーションです。外発的モチベーションは、一時的な効果は高いですが、持続的なモチベーションには繋がりにくい傾向にあります。
内発的モチベーション
「こうなりたい」「こうあるべきだ」など、自分の内側から湧き出る意欲や目的・関心を原動力としたモチベーションです。
人間関係や業務内容など環境の変化にとらわれずに、維持しやすいモチベーションです。
一概に、外発的モチベーションが悪くて内発的モチベーションが良いわけでもありません。両者の違いを意識して使い分けることが重要と言えます。
部下のモチベーションをすぐ上げるコツ①管理職が具体的に褒める
ここからは、部下のモチベーションをすぐに上げるコツを3つ紹介にします。
モチベーションの分類で言うと、外発的モチベーションになりますよ。
一つ目は、管理職が部下を具体的に褒めることです。人は基本的に承認欲求があるので、褒められて嫌な気持ちになる人は少ないです。
また、具体的に褒めることによって、「私のことを見てくれている」と思うようになります。
「上司から気にかけてもらっている」「認めてもらっている」と思えることで、部下は仕事に意欲的に取り組むようになるでしょう。
部下のモチベーションをすぐに上げるコツ②管理職が相談にのる
部下のモチベーションをすぐに上げる二つ目のコツは、管理職が相談に乗ることです。
部下の立場からすると、上司が仕事の相談に乗ってくれたら「気にしてくれている」とやる気に繋がります。
会社の仕事は、一人ではなくチームで行うものです。上司と共に仕事していると思えることで、やりがいや意味を見つけにくかった業務でも、「もうちょっと頑張ってみよう」とモチベーション高く仕事できるでしょう。
部下のモチベーションをすぐに上げるコツ③成果主義にする
部下のモチベーションをすぐに上げる三つ目のコツは、成果主義にすることです。
いくら能力の高い部下でも、能力に見合わない給料だとモチベーションが下がってしまいます。中には、「頑張らなくても給料が同じだったら手を抜こう」と考える部下もいるでしょう。
管理職の立場だと、ある程度の裁量権がある場合があります。そこで、成果主義の導入を検討してみましょう。
頑張った分だけ給料が上がる仕組みにすれば、部下はモチベーション高く仕事に取り組むようになるでしょう。
長期的な視点で見ると、内発的モチベーションが大事!
ここまで、外発的モチベーションの観点から、モチベーションを上げるコツを紹介してきました。
しかし、外発的モチベーションは、その場しのぎ的な関わりであり、部下のモチベーションはその時の状況や環境の変化で、上がり下がりしてしまいます。
そこで、長期的な視点から考えると内発的モチベーションをいかに高めるかが、大切になります。内発的モチベーションを高めるには、以下の3原則が重要です。
- 自律感を与える
- 自己肯定感を育てる
- 信頼関係をつくる
次の見出しから、内発的モチベーションを高める方法を3つお伝えします。
より効果的なモチベーションの上げ方①部下に仕事を委ねる
より効果的に部下のモチベーションを上げる一つ目のコツは、部下に仕事を委ねることです。
ある程度責任が伴う仕事を任されたという事実で、部下は信頼されていると感じ、今まで以上に意欲的に仕事に取り組む可能性があります。
また、自分のやり方で仕事ができるので、「自分の力でやっている」という自律感を持たせることにも繋がります。管理職としては心配事があったとしても、任せた以上は部下を信じて仕事を全うしてもらいましょう。
ただし、部下の能力や業務量を考えた上で、適切だと判断した上で仕事を任せてください。過剰な仕事量は、部下が処理しきれず、負担になってしまいます。
より効果的なモチベーションの上げ方②管理職と目標を共有する
より効果的に部下のモチベーションを上げる二つ目のコツは、管理職と目標を共有することです。
元から意欲の高い部下であれば、自分で目標を決めて仕事に打ち込んでいます。しかし、目標を外から設定しないと頑張ることができない部下もいます。
そこで、管理職が部下と目標を決めて共有してみましょう。目標を達成することで、自己肯定感が高まり、もっと仕事を頑張ろうと思えてくるはずです。
部下本人が、目標設定に主体的に関わることで、仕事を自分ごととして真剣に取り組む可能性が出てきます。
ただし、目標を決める目的が業績ではなく、モチベーションの向上、つまり、「部下の成長」なのであれば、目標はあくまで部下に決めてもらうようにしましょう。
より効果的なモチベーションの上げ方③管理職が尊敬される
より効果的に部下のモチベーションを上げる三つ目のコツは、管理職自身が尊敬されることです。部下の中には、仕事の内容よりもどんな人と仕事をするのかで、モチベーションが変化する人もいます。
例えば、嫌いな上司と一緒に仕事するのは誰だって気が向かないですよね?ですから、まずは、管理職自身が部下から尊敬されるように、努力してみましょう。
「尊敬」と聞くと、恐れ多い感じがするかもしれませんが、部下の立場を考えて、思いやりのある関わりを意識していれば、少なくとも嫌われる可能性は減ります。
部下から嫌われていると、信頼関係の構築は難しいです。信頼関係があることで、部下は気軽に上司に相談ができますし、一緒に仕事をやりたいと思えるようになります。
管理職自身のモチベーションが上がらないときは?
部下が、管理職のやる気の低さを目の当たりにすると、部下のやる気も伝染して下がってしまいます。
そのため、管理職自身もモチベーションも維持・向上できるように工夫する必要があります。
管理職が、モチベーションが上がらないときは、仕事量や人間関係など何かしらの原因があるはずです。
仕事量がキツければ、思い切って部下に仕事を委ねるのもアリですし、人間関係が原因であれば、休みをとってリフレッシュするのもアリでしょう。頑張りすぎず、余裕を持って部下に対応できるようにしたいですね。
管理職なら部下のモチベーションの上げ方を知っておこう!
ここまで、部下のモチベーションの上げ方を2種類のモチベーションに分けて紹介してきました。
短期的にモチベーションを上げたいのであれば、外発的モチベーションを意識すると効果的です。
ただし、長期的な視点で考えると、内発的モチベーションを高めたほうが、環境の変化に左右されずに、モチベーションを維持することができますよ。
ぜひ、部下のモチベーションを管理する時の参考にしてみてください。