- あなたは普段、会社で「まるで奴隷のように働かされているな…」と感じることはありませんか?実際に、日本では多くの人が自覚なく会社で奴隷のように働かされている現実があるのです。
今回は、なぜ日本の会社では奴隷のように働く会社員が多いのか、また、奴隷から解放されるための働き方について解説します。
奴隷のように会社にこき使われている現状から脱出したいと思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
出典:https://www.pakutaso.com/photo/5298.html
日本人は、会社の奴隷になるように洗脳済みである
実は日本の多くの会社では、社員が奴隷のように働かされています。しかし、冒頭でも述べたように、多くの人がそれに気づいていません。その理由は、日本の戦後の義務教育にあります。
かつて戦後の日本では、経済再生のために大量の労働者が必要でした。その労働者を子供のころから教育するために、義務教育では労働者として必要な素養を、読み書き計算と共に教えてきました。
例えば、「時間を守りなさい」「協調性を持ってみんなと同じことをやりなさい」「先生の決めたルールを守りなさい」などは、そもそも労働者として会社に従うための必要な素養なのです。
戦後の義務教育によって日本が経済復興したのは間違いありせん。しかし、このような労働者のための教育を受けたわたしたちが会社で奴隷のように働かされていることに気が付かないのは、そうした背景があるのです。
日本の常識は海外の非常識
世界と比較すると、日本の労働者としての環境がどれだけ異質なのかよくわかります。以下に、世界と日本の労働時間と休暇の違いを示します。
日本 | 海外 | |
労働時間 | 残業が常態化しがち | 基本的に定時 |
休暇 | 少ない | 多い(バカンスあり) |
労働時間
日本の労働時間は、海外と比較して多いことが特徴です。先進国の中では、日本の労働時間は平均以上であることが分かっています。(参考:http://top10.sakura.ne.jp/OECD-HOURSWKD-T1.html)
また先進国では、労働者の労働時間を減らすための法整備や政策が積極的に進んでおり、日本はその流れから完全に取り残されているのです。
特にドイツでは、法定労働時間が1日8時間に定められており、1日に10時間を超えてしまうと経営者に罰金が課される法律まで存在します。
休暇
日本では、年末年始やお盆休みなどに3~5日程度の休みが存在しますが、海外では、それとは比較にならないほどの休暇を労働者は取ることができます。
例えば、海外では基本的に有給休暇は連続して取るものとされています。これは、国際労働機関の定める条約に則ったものです。海外にバカンスという大型休暇があるのはそのためです。(参考:https://www.ilo.org/tokyo/standards/list-of-conventions/WCMS_239047/lang–ja/index.htm)
日本はこの条約の加盟国であるにも関わらず、これを無視した休暇の取り方がデフォルトになっています。
しかし、わたしたちは残念ながら日本の会社で働いています。では、このような劣悪な日本の労働環境の中で、奴隷から解放されるにはどのようにすればよいのか、次の章よりご紹介します。
日本の会社での奴隷卒業術① 社員の権利をしっかりと活用しよう
有給休暇、育児休暇、フレックス制度など、会社には社員が活用できる様々な制度が存在します。しかし、それらは制度としては存在しますが、うまく活用されているのかといえばそうではありません。
例えば、2018年の日本の有給休暇取得率は50%であり、海外と比較して低いことが分かっています。(参考:https://welove.expedia.co.jp/infographics/holiday-deprivation2018/)
また、上記の記事では、「上司が有給休暇の取得に協力的か」の問いに対して、日本の順位が低いことも分かります。
わたしたち日本人は権利を主張しない気質がありますが、これは間違いなく労働奴隷としての素養が生んだ弊害です。与えられた権利は、しっかりと主張することが大切です。
日本の会社での奴隷卒業術② 有給休暇を申し訳なく思わないこと
日本では、近年「ポジティブ・オフ」運動という、労働者のワークライフバランスを国が主体となって推進しています(参考:
https://www.mlit.go.jp/kankocho/positive-off/about.html)
しかしこのような活動を国が推進すること自体が、日本の労働環境の異常性をあらわにしています。海外では疲れで体調がすぐれない時は、社員は仕事を休むのが当たり前です。
日本では、「なぜ休む?」とか「忙しい時期だから困るんだけど・・・」など上司が言ってくることがありますが、それはまさしく我々を奴隷扱いしていることに他なりません。
疲れたらしっかり有給を取って休むことが、もっとも有効な疲れ対策です。そこに申し訳なさを感じることはないのです。
日本の会社での奴隷卒業術③ 長時間勤務は美徳じゃない
会社で長時間労働をしている社員が「長く残って仕事こなしていて偉い」と思われていることはありませんか?また、自分の仕事が終わっていても帰ることが気まずくて、つい残業をしてしまうことはありませんか?
しかし、それは大きな間違いです。長時間労働は定時内の勤務よりも労働生産性が悪いことが証明されています。(参考:https://www5.cao.go.jp/keizai3/2019/0207nk/n19_2_1.html)
また海外の先進国では、会社員は定時になったらすぐに帰るのが一般的です。また、長時間残業の割合も日本と比べて低いことが分かっています。(参考:https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2018/ch6.html)
つまり、日本の会社にありがちな「長時間労働は美徳」という考え方は、何の価値もありません。自分の仕事が終わったら、定時でしっかりと帰りましょう。
日本の会社での奴隷卒業術④ 自己犠牲しない
海外では、仕事というものはもらった報酬分、きっちり行うことが普通です。つまり、報酬分の仕事はきっちりこなしますが、報酬以上の仕事は行いません。
しかし日本では、役職や責任以上の仕事を押し付けられることがしばしばあります。この場合、日本の大抵の会社員はそれを受け入れてしまうでしょう。
当然、責任以上の仕事をしても、追加の報酬はありません。こうした社員の報われない自己犠牲の精神によって成り立っている仕事が、日本には多いです。
責任を超えた業務を依頼された時は、はっきりと「NO」と断りましょう、その際、一瞬居心地は悪くなるでしょうが、これは奴隷に堕ちないために必要な防衛策です。
日本の会社での奴隷卒業術⑤ 副業
奴隷のように働かされていると気付いていても、そのような会社から脱出できないのは、我々は労働の対価として支払われる給料がないと生きていけないからです。
しかし、会社への経済的な依存度を減らすことができれば、奴隷のような長時間勤務や責任以上の余計な仕事に気を病むことも減ります。
そのためには、副業を行うことによって会社以外からの給料を得ることがおススメです。自分のプライベートの時間を使うことにはなりますが、会社と違って自分の好きな時間で仕事ができるメリットがあります。
ただし、副業は会社によっては禁止していることもあるので、始める前に社内規則をよく確認しておきましょう。
社員を奴隷のように働かせる日本の会社は、そのうち淘汰される
近年では、海外の働き方の情報が入手しやすくなってきた時代背景もあり、段々と多くの日本人が、いまの日本の奴隷のような働き方に疑問を持ち始めています。
それは、特にこれからの日本を支える若者に多く見られる傾向です。
つまりこれからの時代は、社員を奴隷のように働かせ、社員の自己犠牲を基に成り立っていた会社には人が定着せず、淘汰されていくことになるでしょう。
もしもあなたが現在、そのような時代遅れの会社に所属していて、かつ会社が時代に合わせてアップデートする兆候が見られないのなら、あなたは沈みゆく泥船に乗っていることに他なりません。
転職によって、奴隷から解放されよう
あなたの会社が時代に合わせてアップデートしないのならば、あなたは早めに会社から脱出したほうがよいです。
幸いなことにいまの日本には、時代遅れの考え方から脱却した、労働条件のよい会社がたくさんあります。
その中から、あなたのキャリアが活かせる会社へ転職することによって、奴隷のような働き方から解放される可能性があります。
転職活動には根気と体力が必要ですが、それによって会社の奴隷から解放される方が、得られるリターンが大きいです。利用は無料なので、気になったらまずは登録だけでもやってみましょう。
まとめ:奴隷から解放されるのは、あなたの行動次第
ここまで読んだあなたは、この日本で会社の奴隷から解放されるための方法がわかったのではないでしょうか。以下が、本日の記事のまとめです。
- 日本人が会社の奴隷となりやすいのは、戦後の教育が関係している
- 日本の労働環境は、海外と比較すると異常である
- 奴隷にならないように、自分から行動する必要がある
- 会社の体質が変わらないのなら、転職も一案
戦後の日本が労働者としての教育を推進したことによって、今日までの経済成長が実現したことは紛れもない成果ですが、現代においては、それが時代遅れの働き方を生んでしまっていることは紛れもない事実です。
かつてアメリカの黒人奴隷も、自ら権利を主張して奴隷解放を実現しました。自分から行動しなければ、あなたはいつまでも会社の奴隷です。
会社の奴隷から解放されるための行動を、早速始めてみましょう!それがきっと、あなたの会社員人生を今よりも満足度の高いものにするはずです。