「転職活動で会社見学をする(したい)けど、企業にどんなメールを送ったら良いかわからない」と不安に思っていませんか?
マナーのなっていない失礼なメールを送ってしまうと、企業からの印象が悪くなってしまう恐れがあります。
反対に、適切で相手の立場に配慮したメールは好印象を与え、採用にプラスに働いてくれる可能性がありますよ。
この記事では、会社見学時に送るメールの例やメールを書く時のポイント・注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22344480?title=%E3%80%8CMail%E3%80%8D%E3%81%A8%E6%9B%B8%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89&searchId=2993340036)
転職に役立つ!会社見学時のメール例
メール作成時のポイントを紹介する前に、会社見学に際して企業へ送るメールの例を3つお見せします。
- 会社見学への申し込みメールの例
- 企業から来た案内メールへの返信例
- 会社見学のお礼を伝えるメール例
まずは例に沿ってメールの形を作ってください。その後、以下で紹介するポイントや注意点をメールに反映させましょう。
さらにあなたの熱意を本文に込めれば、採用に一役買ってくれるメールが出来上がりますよ。
会社見学への申し込みメールの例
件名:会社見学への申し込み(田中太郎)
〇〇株式会社
人事部△△課
採用担当 □□様突然のメール失礼いたします。
田中太郎と申します。
先日お願い致しました会社資料をお送りいただきまして、誠にありがとうございます。会社資料を拝読いたしまして、貴社の事業に大変興味を持ちました。
つきましては、勝手なお願いで恐縮ですが、ぜひ会社を見学させていただきたく存じます主に見学したい部署は以下の2か所です。
・〇〇〇〇部
・△△△△部その際、□□様とお話しする機会をいただきたく存じます。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご都合のよろしい日時をご指定いただければ幸いです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
田中太郎
〒〇〇〇−〇〇〇〇
携帯番号:080−□□□□−□□□□
メール:△△△△@△△△.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用:筆者作成
企業から来た案内メールへの返信例
件名:Re:会社見学日程のご連絡(田中太郎)
〇〇株式会社
人事部△△課
採用担当 □□様お世話になっております。田中太郎と申します。
この度は、会社見学のご案内を頂きありがとうございます。
ご指定の書類を持参の上、下記日程にて伺います。◯月◯日(◯曜日) △時〜
貴重なお時間を頂き恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
田中太郎
〒〇〇〇−〇〇〇〇
携帯番号:080−□□□□−□□□□
メール:△△△△@△△△.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(以下相手から来たメールの元の文章)
引用:筆者作成
会社見学のお礼を伝えるメール例
件名:◯月◯日の会社見学のお礼(田中太郎)
〇〇株式会社
人事部△△課
採用担当 □□様本日会社見学をさせていただきました、田中太郎と申します。
お忙しい中対応していただき、また質問にも丁寧に回答を下さり、誠にありがとうございました。社員の皆様からは仕事に対する意欲や努力を感じ、素晴らしいチームワークに感銘を受けました。
皆様の仕事中の表情や活発な行動、社内の雰囲気に触れ、意欲が湧いた次第です。
ぜひ一緒に働かせていただきたく存じますので、今後の選考でも、何卒よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社の一層のご発展を心よりお祈りいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
田中太郎
〒〇〇〇−〇〇〇〇
携帯番号:080−□□□□−□□□□
メール:△△△△@△△△.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用:筆者作成
では、会社見学時に企業へ送るメールを作成するポイントを見ていきましょう。全部で5つ紹介しますね。
- 件名は内容が透けるように
- 本文はシンプルにわかりやすく
- 印象が良くなる言葉を入れる
- 転職希望先の手間を省く工夫を
- メールの最終確認をする
会社見学時のメールのポイント①件名は内容が透けるように
会社見学時のメールのポイント、1つ目は「件名はメールの内容が透けるように書く」です。
件名は、メールで伝えたい用件をシンプルにまとめたものにして、最後にあなたのフルネームを記載しましょう。
件名でメール内容がある程度わかれば、担当者はメールを開く前に用件を把握でき、メール本文を読む時の負担が少なくなります。
また相手のメールに対し、件名を変更せずに返信すれば、相手も一目で内容を確認できますよ。
件名の例
- 会社見学の申し込み(田中太郎)
- 会社訪問のお願い(田中太郎)
会社見学時のメールのポイント②本文はシンプルにわかりやすく
会社見学時のメールのポイント、2つ目は「本文はシンプルにわかりやすく書く」です。
本文にメールを送った目的を明確に記し、一度読むだけでメールの内容を理解できる文面にしましょう。
文の1行は30文字程度で書き、行の連続は3〜5行に留めます。場合によっては箇条書きを使用すると効果的です。
また、改行や行間をうまく利用すれば、視覚的にも読みやすい文面になり、内容が伝わりやすくなりますよ。
会社見学時のメールのポイント③印象が良くなる言葉を入れる
会社見学時のメールのポイント、3つ目は「挨拶やクッション言葉、簡単なお礼など、自分の印象が良くなる言葉を入れる」です。
これらの言葉をメールに入れると、「礼儀正しい人だ」「丁寧な人だ」と良い印象を持ってもらいやすくなります。
反対に、これらの言葉がないと、そっけなく冷たい印象を与えてしまうことでしょう。
印象が良くなる言葉の例
- 挨拶(冒頭):「お世話になっております」「ご連絡ありがとうございます」
- 挨拶(結び):「よろしくお願い申し上げます」「ご検討のほどよろしくお願いいたします」
- クッション言葉:「恐れ入りますが」「差し支えなければ」
- お礼:「先日はありがとうございました」「日程の調整をしていただき、ありがとうございます」
特にクッション言葉は種類が多く、使用する場面もさまざまです。以下サイトで場面ごとの言葉を紹介していますので、参考にしてください。
会社見学時のメールのポイント④転職希望先の手間を省く工夫を
会社見学時のメールのポイント、4つ目は「転職希望先の企業が返信や連絡をする際の手間を省く工夫をする」です。
冒頭の例文にあるとおり、本文の最後には自分の署名を記載します。シンプルなデザインにすると、わかりやすくて良いですね。
また、相手に返信する時は、内容を把握しやすいよう、相手が送ってきたメールを残したままにします。
相手の手間を省く工夫をすることで、「配慮ができる人だ」と良い印象を持ってもらえることでしょう。
会社見学時のメールのポイント⑤メールの最終確認をする
会社見学時のメールのポイント、最後に紹介するは「誤字脱字や敬語など、メール本文の最終確認をする」です。
メールを確認する時は、メールから数十分離れましょう。一息つくことで、新鮮な目線で確認できますよ。
確認をする時は、内容はもちろん、誤字脱字や敬語の使い方をよく確認して下さい。
- 誤字脱字はないか
- 正しい敬語が使われているか
最終確認する項目①誤字脱字はないか
誤字脱字があると、読みにくいだけでなく、相手から雑な印象を持たれてしまう可能性があります。
実際に音読しながら確認すると、誤字脱字に気づきやすいのでおすすめですよ。
ちなみに、顔文字や機種依存文字は、相手のバソコンの種類によって正しく表示されない可能性があるので、使わないようにしましょう。
リッチテキストやHTMLも同様ですので、書式設定は「テキスト形式」にするべきです。
最終確認する項目②正しい敬語が使われているか
敬語が正しく使えていないと、「これから一緒に働くのは不安だな」と悪い印象を持たれてしまうかも知れません。
ビジネスメールには多くの敬語が登場します。どの言葉を使うべきか迷ったら、以下のサイトで確認してくださいね。
注意点①転職活動では会社用のメールアドレスを使用しない
ここからは、会社見学時のメールで注意するべき点3つを紹介します。
- 会社用のメールアドレスを使用しない
- 転職希望先の名称は略さない
- メールを送る時間に配慮する
注意点の1つ目は、「会社用のメールアドレスを使用しない」です。
在職中の職場で使うメールアドレスを使用すると、相手企業側から失礼に思われ、印象が悪くなる場合があります。
転職活動をする際は、Gmailなどでプライベート用のメールアドレスを作成し、そのメールアドレスを使用しましょう。
注意点②宛名は転職希望先の通りに書く
注意点の2つ目は、「宛名は転職希望先の通りに書く」です。略したり抜かしたりしないようにします。
例えば「株式会社」や「有限会社」は、(株)や(有)のように略さず正式名称で書きましょう。部署名も同様です。
ここで多くの人が迷うのは、会社名や名前の後ろに書く、「御中」や「様」などの敬称の使い分けではないでしょうか。
以下に一覧で紹介しますので、迷った時は参考にしてくださいね。
敬称 | 場面 | 例 |
様 | 宛先が個人 | ・株式会社〇〇 伊藤次郎様 ・株式会社〇〇 人事部部長 伊藤次郎様 ・株式会社〇〇 伊藤次郎様 高橋三郎様 ・株式会社〇〇 ご担当者様 |
御中 | 宛先が組織や団体 | ・株式会社〇〇 御中 ・株式会社〇〇 人事部 御中 |
各位 | 宛先が複数人 | ・株式会社〇〇 ご担当者各位 |
殿 | 宛先が目下の人 | ・人事部部長 伊藤次郎殿 |
行/宛 | 返信用の宛先に記載 | ・返信用封筒の自分の宛先に行/宛を記載 ・送られてきた郵便物に行/宛が合った場合は、二重線で消し、隣に様や御中を記載 |
注意点③メールを送る時間に配慮すれば転職活動で好印象
最後に紹介する注意点は、「メールを送る時間に配慮する」です。相手に配慮ができれば好印象を与えられるでしょう。
メールは相手の就業時間内に送ります。相手の迷惑になり得るので、以下の時間帯は避けるべきです。
避けるべき時間帯
- 始業後1時間と終業前1時間の忙しい時間帯
- お昼休みの時間帯
就業時間外にメールを送ってしまうと、相手のプライベートな時間を邪魔してしまう可能性がありますよ。
またメールの返信は、「届いているかな?」と不安を与えないために、受信から24時間以内に行うのが良いでしょう。
会社見学のメールのポイントを押さえて転職成功へ一歩前進!
今回は、転職活動で会社見学を行う際に企業へ送るメールの例や書く時のポイント、注意点を紹介しました。
メールを作成する際のポイント
- 件名は内容が透けるように
- 本文はシンプルにわかりやすく
- 印象が良くなる言葉を入れる
- 転職希望先の手間を省く工夫を
- メールの最終確認をする
メールで注意するべき点
- 会社用のメールアドレスを使用しない
- 転職希望先の名称は略さない
- メールを送る時間に配慮する
慣れないうちは、冒頭で紹介した例に沿って、紹介したポイントや注意点に留意しながらメールを書いてみてください。
ただし、型にはめた文章だけでは、あなたの熱意は伝わりません。例に沿いつつも、あなたの気持ちを文章に込めましょう。
相手に配慮して丁寧に書いたメールは、相手に好印象を与え、転職活動に効果的に働いてくれますよ。