今回は、部下を指導中の上司の人向けに、能力が低い部下を成長させる指導方法を5つ紹介します!
「ちゃんと指導しているはずなのに、部下の能力が低いまま…」と悩んだことはありませんか?指導方法を少し変えるだけで、能力が低い部下を成長させることができるかもしれませんよ。
この記事では、能力が低い部下の特徴、部下の能力が低いままだとどうなるのか、能力が低い部下を成長させる指導方法について紹介しています。是非、部下を指導している上司の人は、参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E6%88%90%E5%8A%9F-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2-2697951/)
能力が低い部下の特徴① 自発性がない
まずは、能力の低い部下の特徴を把握しましょう。把握することで、部下に合った指導方法が見つけやすくなりますよ。今回は3つの特徴を紹介するので、是非参考にしてみてください。
1つ目の能力が低い部下の特徴は、自発性がない、もしくはプライドが高いです。
自発性がないと、上司に言われた最低限の仕事しかやらず、自ら新しい仕事を貰おうとしません。また、時間がある時に自主学習したり、上司に質問をしたりしないため、いつまで経っても能力が向上しないのです。
部下のプライドが高い場合は、自分から上司に仕事を貰いにいったり、質問しにいったりするのに「カッコ悪い」「抵抗がある」と考えてしまうため、自ら行動を起こさず、能力が向上しないのです。
能力が低い部下の特徴② 簡単なミスが多い
2つ目の能力が低い部下の特徴は、入力間違いや連絡し忘れなど、簡単なミスが多いです。
部下がミスをした際、上司が指導をしますが、ミスが多い部下の場合、指導の内容をその場限りの対処として受け止めてしまいます。
次に似たような場面になった時、前回のミスや指導を忘れているため、同じミスを繰り返してしまうのです。
また、ミスが多い部下は、上司の指導を聞いているフリをしている可能性が高いです。「わかりました」と元気に返事はするけれど、実は「後で考えよう」「どうにかなる」などと考えているのです。
能力が低い部下の特徴③ 応用が効かない
3つ目の能力が低い部下の特徴は、応用が効かないです。応用が効かないとは、やり方を指導するとすぐに覚えるものの、詳細は少し違うけれどやり方は前回と同じ仕事に直面すると、対応できなくなってしまうことです。
応用が効かない部下の場合、仕事を覚えるスピードは速いものの、覚えた事が他に何の役に立つのか、どのような意味があるのかまでは考えないのです。
そのため、「前回指導したし、この仕事なら任せられるだろう」とお願いしても、全然仕事が出来ないということが起こります。この時、なぜ出来ないのか聞くと、「教えてもらっていない」と答える可能性が高いです。
部下の能力が低いままだと上司の責任になってしまう
ある程度指導をしたのに部下の能力が低いままだと、指導する時間が無駄だと思い、放っておきたくなるかもしれません。しかし、部下の能力が低いままだと、指導している上司が責任を問われる可能性があります。
また、能力が低く、仕事が出来ないままの部下を放っておくと、部下のところで仕事が溜まってしまい、会社全体の仕事の流れが滞ってしまう可能性があります。
そのため、部下の能力が低いと思ったら、部下の能力が低い原因を把握した上で、部下に合った指導方法に変えてみましょう。
今回は、能力が低い部下を成長させることができる指導のコツを5つ紹介します。部下の指導に悩んでいる人は、是非参考にしてみてください。
能力が低い部下の指導のコツ① 話しやすい環境を作る
1つ目の指導のコツは、「話しやすい環境を作る」です。部下が、上司に質問や確認をとりやすい環境・雰囲気を作るように心掛けましょう。
ミスをしたら一方的に叱ったり、話しかけるなと態度で示したりすると、部下は上司に対して恐怖心を抱いてしまいます。そして、ミスを早い段階で伝えることが出来なかったり、質問を躊躇ったりしてしまいます。
部下と話す時は、表情や声のトーンは柔らかくなるように心掛けましょう。また、部下がミスをした際は、部下の話を聞いてあげたり、部下のミスを周囲に知らしめたりしないようにしてあげましょう。
話しかけやすい環境を作ることで、円滑な報告・連絡・相談をすることができ、仕事の効率がアップしますよ。
能力が低い部下の指導のコツ② こまめに質問をする
2つ目の指導のコツは、「こまめに質問をする」です。部下からのアクションを待つだけではなく、上司からコミュニケーションをとるように心掛けましょう。
部下に仕事を任せた時は「何か分からないことはないか」「進み具合はどうか」と定期的に聞いてあげることで、ミスを早めに発見できたり、仕事の進み具合を把握することができます。
また、仕事以外の話題も話してみましょう。他愛のない話をすることで、部下の緊張をほぐすことができたり、部下の長所を新しく見つけることができたりしますよ。
能力が低い部下の指導のコツ③ 情報は共有する
3つ目の指導のコツは、「情報は共有する」です。仕事のスケジュールや、役に立ちそうなノウハウなど、自分が持っている情報は部下にも伝えて、共有するように心掛けましょう。
経験が長い上司にとっては当たり前の情報でも、経験の浅い部下にとっては知らない情報である場合があります。「情報を知らないから動けない」ということがないように、部下にも情報を教えてあげましょう。
ただし、仕事のやり方を手取り足取り教えてしまうと、部下自身で考える機会を奪ってしまいます。そのため、ヒントを与えるイメージで、情報を共有するのがオススメです。
もしくは、自分が過去に参考にした本やサイトなど、情報源を共有するのがオススメです。教えてもらった本やサイトを用いて、部下が自主的に行動するようになりますよ。
能力が低い部下の指導のコツ④ 問題点を一緒に考える
4つ目の指導のコツは、「問題点を一緒に考える」です。部下が同じミスを繰り返す場合、問題点を部下と一緒に考えるようにしてみましょう。
一緒に自己分析をしてあげることで、お互いに部下の問題点を把握することができ、改善策を示唆してあげることができます。また、「上司が協力してくれた」と、部下に好意を持ってもらうことができますよ。
ただし、問題点を考える際は、すぐに答えを教えるのではなく、まずは部下自信で考えさせるようにしましょう。すると、部下は自分で考えたり、失敗を反省・振り返ったりする習慣がつきますよ。
能力が低い部下の指導のコツ⑤ 成功体験をさせる
5つ目の指導のコツは、「成功体験をさせる」です。部下が仕事を終えたら、必ず評価をして、成功体験をさせるように心掛けましょう。
部下がミスなく仕事ができた場合はしっかりと褒め、ミスがあった場合は改善点を一緒に考えつつ、できている部分は褒めてあげましょう。上司に褒められることで、部下は自信が持てるようになります。
成功体験を積むことで自信につながるので、長期間の仕事の場合、部下に合わせて中期・短期のように、こまめな目標設定をしてあげるのがオススメです。
部下にこまめな成功体験をさせてあげられるだけではなく、仕事の途中経過を確認することができ、ミスを早い段階で見つけることができますよ。
能力が低い部下について・まとめ
以上が、部下を指導中の上司の人向けの、能力が低い部下を成長させる指導方法の紹介でした。
部下の能力が低いままだと、部下が困るだけではなく、指導をした上司の評価が悪くなったり、会社全体の仕事の流れを止めたりしてしまいます。
そのため、部下の能力が低いからといって放置せず、成長できるように上司が指導してあげましょう。
- 自発性が低く、自分から勉強したり、質問したりしない
- ミスをしても反省しなかったり、指導をさせても聞き流したりするため、簡単なミスを繰り返す
- 応用が効かないため、やり方が同じでも、詳細が異なると対応できなくなる
- 部下が上司に話しかけやすい環境を作る
- 上司から部下にこまめに質問をする
- 上司と部下で情報を共有する
- 問題点を部下が自分で気が付けるようにサポートする
- 小さな成功体験をさせて、自信を持たせる