「部下が離れていく。一体何がいけないのだろうか…。」と、部下との人間関係に悩んでいる上司もいるのではないでしょうか?
部下が離れていってしまうと、周りからの人望が得られないばかりか、上から評価されなくなります。しだいに、周りに誰もおらず、孤立することになってしまいます。そんな事態は避けたいところです。
そこでこの記事では、部下が離れていく上司の4つの特徴と、4つの解決方法をそれぞれ解説していきます。
この記事を読めば、部下が上司の元を離れていく原因を理解できます。そして、解決方法を実行することで、部下からの信頼を得ることが可能です。ぜひ、最後まで記事を読んでください。
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部下が離れていく上司の4つの特徴とは?
部下が離れていく上司の特徴は、主に4つ考えられます。例を挙げると、次の通りです。
- 部下を認められない
- 部下をフォローしない
- 厳格な性格
- 自慢話が多い
部下が離れていく上司の特徴は、相手のことを認められずフォローもしないことです。また、厳格な性格や、自慢話が好きというのも、部下が離れていく上司の特徴の1つとして挙げられます。
次の項目から部下が離れていく上司の特徴を4つ挙げ、それぞれ詳しく解説していきます。
部下が離れていく上司の特徴①部下のことを認められない
上司の元から離れていく理由の1つとして、部下を認められないことが挙げられます。自分よりも優秀な部下がいるときにありがちです。
部下のことを認められないと、部下が良い提案を出したとしても、素直に受け入れることができません。部下を認められない根底には、相手へのコンプレックスがあります。
コンプレックスが強い上司は、自分よりも優秀な人間がいることが気に食わないという心理が働いています。そして、相手を排除しようという意識が働きがちです。
最終的に、部下たちが自分の元からどんどん離れていってしまいます。
部下が離れていく上司の特徴②部下をフォローしない
部下のことをフォローしない、相手を放置しがちな上司は部下が離れていきます。上司がフォローしないと、部下は相手に対して見捨てられたという気持ちを感じます。そうして、部下が離れていってしまうのです。
部下をフォローしない上司は、部下が仕事でミスをした時にサポートせず、励ましの言葉すらかけません。なぜ、相手をフォローしないのかというと、自分のことしか考えていないからです。
自分のことしか考えていないことから、部下のフォローが面倒だと感じています。そのような態度で接していることから、部下から慕われなくなり、離れていく要因を自分で作り出します。
部下が離れていく上司の特徴③厳格な性格
上司が厳格であると、部下は離れていくことになります。厳しい上司は、物事に対して完璧を求め、自分や相手に対して厳しく接しがちです。
厳しい態度で接するため、上司から人間味が感じられず、話しかけにくい雰囲気を作ってしまいます。
また、真面目な一面も持ち合わせていることから、仕事以外の話をあまりしません。そのため、部下は上司に何を話せばいいのか分かりません。
そのため、厳しすぎる上司は部下に近寄りがたい雰囲気を漂わせてしまいます。そうして、部下が離れていってしまう要因を作ってしまいます。
部下が離れていく上司の特徴④自慢話が多い
自慢話が多い上司も、部下が離れていく要因を作り出してしまいます。自慢話が多い上司は、自分は昔、こんなことを成し遂げたという武勇伝を部下に語りがちです。
武勇伝は、自分が話す分には気持ちが良いものであります。ですが、聞く側にとってはつまらないものです。
また、自慢話をしがちな上司は、相手を見下す心理が働いています。「お前よりも私の方がすごいんだぞ。」という、相手を見下した態度を取ることから、部下から嫌われがちです。
そうして、そんな上司に嫌気が差し、部下は上司の元を去っていきます。
部下が上司の元を離れていく4つの理由を理解できましたか?次の項目では、部下を繋ぎ止めておく4つの方法に関して解説していきます。
部下を繋ぎ止めておく4つの方法とは?
ここまで、部下が離れていく上司の特徴を4つ挙げていきました。部下が去ってしまう上司の特徴を理解できたかと思います。
特徴を理解したところで、部下を繋ぎ止めておく4つの方法を解説していきます。4つの方法とは、次の通りです。
- 部下を尊重する
- 部下をフォローする
- 雑談を心がける
- 相手の話を聴く
上司が部下を尊重し、フォローすることで部下から信頼関係を築き上げることができます。
さらに、上司が相手と雑談を心がける一方で耳を傾ける姿勢を作ります。そうすれば、お互いの距離感を縮めることもできるのです。
これら4つの方法を実行することで、部下から慕われる理想の上司に近づくことができるのです。次の項目から部下を褒めることに関して解説します。
部下を繋ぎ止める方法①褒める
上司は、相手を褒めることで部下を繋ぎ止めることができます。部下が良いアイディアを出したり、いい仕事ぶりをしたりしたら、すぐに褒めましょう。
ただ、どうやって褒めればいいのか分からない人もいるでしょう。そこで、例文を用意しましたので、次の文章を参考にしてください。
- 田中君、君はいつも仕事をちゃんとこなしてくれるから、安心して任せられるよ。
- 山田くんの積極的な姿勢が良いね!
- ありがとう。おかげで助かったよ
- いいアイディアだね!上手くいくかもしれない。
相手を褒めることで、部下のパフォーマンスを上げることができます。そして、上司から仕事ぶりを認めてもらえることで部下は上司を慕い、「あの人に付いていきたい。」と思うようになるのです。
ひいては、上の人たちから部下のモチベーションを上げられる上司として、評価されることに繋がります。1日1回だけでも良いので、ちょっとずつやってみましょう。
部下を繋ぎ止める方法②フォローする
上司は、部下が離れていかないようにするために、必ず仕事のフォローをしましょう。自分自身を振り返ってみても、仕事でミスをした時に、上司や先輩社員に支えられてきたのではないでしょうか?
仕事は1人でできるものではありません。周りの支えがあってこそ、業務をこなすことができるのです。
上司は、今まで支えてくれた人と同じように、部下をフォローしましょう。例えば、結果がでない部下に対して、次のように声をかけてみましょう。
田中君は最近、数字が伸び悩んでいるね。でも、いつも仕事を熱心にがんばっているから、これから結果が出てくるよ。私も手伝うから、一緒にがんばろう。
このように声をかければ、ピンチの時にサポートしてくれる上司として部下から一目置かれるようになります。部下は、そんな頼りがいのある上司から離れることはしません。
部下を繋ぎ止める方法③雑談を心がける
上司は、部下との雑談を心がけるようにしましょう。そうすれば、部下を繋ぎ止めることができます。
仕事において、上司の性格が真面目であったり厳格であったりすると、相手から人間味を感じさせることがありません。近寄りがたい雰囲気を漂わせてしまうので、部下が離れていってしまいます。
そこで、ちょっとした雑談を心がけましょう。話題は、今日の天気や近くにできた新しいお店、食べ物に関することなど、何でもいいです。上手く話そうとしなくてもかまいません。
部下とちょっとした雑談をすることで、部下が上司に話しかけやすい雰囲気が生まれます。しだいに、「この人に付いていきたいな。」と部下が思うようになるのです。
部下を繋ぎ止める方法④部下の話を聴く
上司は、相手との雑談を心がける一方で、部下の話に耳を傾ける姿勢も作りましょう。
自分のことばかり部下に話していると、部下は上司に自分の話ができません。そうして、自分の話を聞いてくれない上司というイメージを抱かせてしまい、信頼関係を築きにくくなります。
そこで、相手の話に集中するために、少し黙ってみる訓練をしてみてください。いきなり黙ることは難しいので、3秒我慢してみる、5秒我慢してみるというようにしましょう。
そうすれば、「この人なら、自分の話を聞いてくれる。」と、部下が上司に話しやすい雰囲気が生まれます。しだいに、部下が悩んだときに話を聴いてくれる上司として、頼られるようになるのです。
部下が離れていく上司まとめ
ここまで、部下が離れていく上司の特徴と、部下を繫ぎ止める4つの方法に関して解説していきました。それぞれの内容を振り返ると次の通りです。
- 部下のことを認められない
- 部下をフォローしない
- 上司の性格が厳格
- 自慢話が多い上司
- 部下を褒める
- 部下をフォローする
- 雑談を心がける
- 相手の話に耳を傾ける
部下が離れていく上司は、相手のことを考えられず、自分だけにしか目が向きません。独りよがりな態度では、周りからの人望を失ってしまいます。
一方で、部下が離れていかない上司は、相手に配慮し自分だけでなく相手も大切にしている姿勢がうかがえます。自分だけでなく相手も大切にすることが、部下を繋ぎ止める点において重要です。
この記事で紹介した対策を着実に実行すれば、部下を繋ぎ止めることができます。ぜひ、実践してみてください。