「職場の部下がネガティブ思考でうまく仕事を任せられない。部の雰囲気も悪くなるので、この状況を打破したいと思っているが、どうしたらいいか分からない。」
今回は、そんなあなたのために、ネガティブ部下の特徴、ネガティブ部下を救う方法についてご紹介します。
近年では、ストレス社会によりネガティブ思考を持った部下が増えています。
この記事を読んで対策を打てば、ネガティブ部下の対処法がわかりますよ。是非最後まで読んでみてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0-%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9-%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9-5191464/)
ネガティブ思考な部下の特徴を把握しよう
ネガティブな部下への対応を紹介する前に、まずはネガティブな部下の特徴について確認していきましょう。
ネガティブ思考の人の特徴を理解することで、上司として対応も適当にならず、より本質を捉えた対応ができることにつながります。
- 問題点を見つけるのがうまい
- 人の目を気にしている
- 固定観念を持っている
上記の内容は必ずネガティブな志向の人が持ち合わせている特徴です。それではそれぞれの特徴について見ていくことにしましょう。
ネガティブ思考な部下の特徴①問題点を見つけるのがうまい
まず1つ目のネガティブ思考な部下の特徴は『問題点を見つけるのがうまい』です。
一見、良い特徴のように見えますが、ネガティブな部下の場合、そうではありません。
というのも、ネガティブ思考の部下の場合、問題点を見つけるまではうまいのですが、これを改善しようとせずに諦める傾向にあるからです。
ネガティブな部下は仕事でも常にネガティブなため、問題点=仕事の失敗に結びつけてしまう癖があることを覚えておきましょう。
ネガティブ思考な部下の特徴②人の目を気にする
2つ目のネガティブ思考な部下の特徴は『失敗を極度に恐れる』です。
ネガティブな部下は周りの評価をかなり気にするため、失敗を極度に恐れる特徴があります。
なので、何かリスクのある出来事に対面した際に、ネガティブな発言をして予防線を張ってしまいます。ネガティブな部下は、ネガティブなことを言いたいのではありません。
「自分は失敗する可能性があるよ」と予防線を張って、失敗した時に周りの評価が下がらないようにしたいのです。
ネガティブ思考な部下の特徴③固定観念を持っている
ネガティブ思考な部下の最後の特徴は『固定観念を持っている』です。
もっと言うと、ネガティブ思考の人は一度うまくいった方法に信頼を置き、それ以外は失敗する、という固定観念を持っています。
自分が失敗しないように行動が慎重になり、変化を非常に恐れることからこのような固定観念を持ってしまうのです。
ネガティブな部下の中には、元々はネガティブではなかったが、失敗を恐れるあまり、反射的にネガティブになってしまった方が多いことも覚えておきましょう。
ネガティブ思考な部下はレジリエンスを高めてあげることが重要
ここまで、ネガティブな部下の特徴を挙げてきました。では、それらを踏まえて上司としては、どのような対処をすべきなのでしょうか?
ネガティブな部下に対してはレジリエンスを高めてあげることが効果的です。レジリエンスとは、「回復力」「反発力」といった意味で、何か問題があっても自ら復帰できる力のことを指します。
ネガティブな思考の部下は多くの場合、失敗への耐性が弱く、レジリエンスに欠けます。つまり、問題が起きた時に復帰できずにまた同じ失敗はしたくないとネガティブになってしまうのです。
よって、上司として何をすべきかの回答は、普段の仕事の中で、いかに部下のレジリエンスを高めて失敗への耐性を高められるかだと言えます。
ネガティブ思考な部下を救う、レジリエンスを高める方法
「じゃあ、レジリエンスを高めるにはどうしたらいいの?」ということで、次の見出しからは、ネガティブな部下がレジリエンスを高められるようなテクニックを4つご紹介。
レジリエンスは、思考の習慣や行動の習慣を変えてあげるだけで高まります。
なので、これを抑えておけば、ネガティブな部下もネガティブ発言も減り、部の雰囲気も必ず改善していきます。
普段の業務の中でも取り入れやすい項目ばかりですので、是非参考にしてみてくださいね。
- 成功体験を作り出す
- 代理体験を発生させる
- 激励の言葉をかける
- 健康的な生活を推奨
ネガティブ思考な部下を救う方法①成功体験
ネガティブな感情を打破するには、成功体験が効果的です。なぜなら、自分の立てた計画がうまくいくとそれが自信になり、レジリエンスを高めることにつながるからです。
またこの時、できるだけ細分化して小さな成功体験を積み上げることが重要なポイントです。
ネガティブな思考の人は失敗を恐れるため、良い意味でも悪い意味でも自分が正しいと思ったことに忠実です。
なので、その日のやることリストなどの小さな成功体験を実感できるような習慣を組み込んであげることで、レジリエンスは高まり、ネガティブな感情はわきにくくなります。
ネガティブ思考な部下を救う方法②代理体験
ネガティブな部下を救う方法の2つ目は代理体験という方法で、レジリエンスを高める方法です。
代理体験とは、簡単にいうと「彼が頑張っているから自分も頑張ろう」という気持ちになる現象のことです。
この現象は、共通の目標に向かって頑張っている仲間がいればより効果は強く、レジリエンスが高まって、ネガティブな感情が消えていきます。
職場で代理体験を発生させ、レジリエンスを高めさせるなら、相手の進捗がダイレクトで見える日報等を利用するのがオススメです。
日報を利用することで、同じ目標に向かっている部のメンバーの成果が確認でき、他のメンバーも頑張っているということが分かりやすくなって代理体験が発生します。
ネガティブ思考な部下を救う方法③ 激励の言葉
ネガティブな思考を救う方法の3つ目は、励ましの言葉をかけることです。
ネガティブな部下とはいえ、人の目を気にする以上、褒められるのは嬉しいはずです。
「君はよく頑張っているのを知っている」「最近調子いいね、君ならできると思ってるよ」などの言葉をかけるだけで、部下のレジリエンスはグッとあがります。
しっかりと評価を言葉にしてやり取りするだけで、部下としても承認されたという事実が達成感へと変わり、ネガティブな感情はわきにくくなります。
ネガティブ思考な部下を救う方法④ 健康的な生活
ネガティブな思考を変える最後の方法は健康的な生活を推奨することです。
健康的な生活とは、主に食事・運動・睡眠がきっちりできていること。これらがしっかりと行われていれば、ネガティブな感情にはなりにくいです。
とはいえ、上司から逐一健康状態を聞くのはなかなか難しいので、例えば会社内で健康への意識を高めるための活動があったら、率先して部下をその活動に参加させることをお勧めします。
なぜなら、半強制的に健康的な生活を意識せざるを得ない状況を作り出せますし、部全体も健康への意識が高まれば、自然と活気のある職場づくりにつながっていくからです。
まとめ
今回お話ししてきた、ネガティブ思考な部下の特徴や対策法についてまとめてみました。
- 問題点を見つけるのがうまい
- 人の目を気にしている
- 固定観念を持っている
- 成功体験
- 代理体験
- 激励の言葉
- 健康的な生活を推奨
ネガティブな思考の全てが悪いわけではありませんが、それが原因で部全体としてのパフォーマンスに影響が出るならそれは問題です。
きちんとネガティブな人の特徴を理解し、しっかりと対策を行ってあげれば、部下のネガティブな感情もだんだん治っていきます。
あなたの部内が円滑なコミュニケーションで溢れることを祈っています。