「部下が私にタメ口を使ってくる。なんとかやめさせたい…。」と、部下との関係にお悩みの上司もいるのではないでしょうか?
部下があなたに対してタメ口を使ってくると、イライラして業務に集中できないかと思います。また、「何で私に対してタメ口を使ってくるのか。」と、理由を知りたいところです。
部下のタメ口をやめさせて、お互い、良い関係で仕事をしていきたいですよね。
そこでこの記事では、部下のタメ口のイライラを解消する、4つの秘策をお伝えします。まず、上司に対してタメ口を使ってくる4つの理由を紹介し、理解を深めてから4つの秘策を紹介していきます。
この記事を読めば、部下があなたに対してタメ口を使う理由と、タメ口をやめさせる方法が分かります。ぜひ、最後まで記事を読んでください。
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部下が上司にタメ口を使ってしまう4つの理由とは?
職場で一緒に働く部下の中で、あなたに対してタメ口を使ってくる部下もいるのではないでしょうか?
部下があなたに対してタメ口を使ってしまうことには、4つの理由があります。それぞれの理由を挙げると以下の通りです。
- 友達感覚で接する
- 上司の性格が優しすぎる
- 自分の方が上という認識がある
- 敬語を知らない
上司に親近感がありすぎると、部下は友達感覚で接するため、ついタメ口を使ってしまいます。他には、上司の性格が優しすぎると、部下は調子に乗って敬語ではなくタメ口になりがちです。
また、部下が有能だと、自分が上司よりも上であるという認識を持つこともあります。そのため、上司を軽く見るため、敬語ではなくタメ口を使うのです。
他には、単純に部下が敬語を知らないという場合もあります。新卒社員にありがちなことで、学生と社会人の区別ができていない時によくありがちです。
部下が上司にタメ口を使ってしまう、4つの理由を理解できましたか?次の項目から、4つの理由を順番に詳しく解説していきます。
部下が上司にタメ口を使う理由①友達感覚で接する
部下は、上司に対して友達感覚で接する時に、タメ口を使うようになります。人懐っこい性格の新入社員や、お互いの年齢が近い上司と部下にありがちです。
部下が上司に対して親近感がありすぎると、初対面の時には敬語であるものの、慣れてくるとタメ口になってくるのです。
タメ口を使い始めると、しだいに馴れ合いのような雰囲気になってしまいます。そうして、上司と部下という関係性が築けなくなるのです。
部下が上司にタメ口を使う理由②性格が優しすぎる
上司の性格が優しすぎると、部下はタメ口を使いがちです。優しい性格は相手の気持ちが理解できていいことですが、優しすぎると返って逆効果になります。
優しすぎる上司は、部下に対して厳しくすることができず、強く言うことができません。つい遠慮してしまい、相手に間違っていることを伝えられないのです。
優しすぎると部下に弱々しい印象を与えてしまい、上司としての敬意を払われなくなります。最悪の場合、部下にタメ口を使われるどころか、舐められるようになるのです。
部下が上司にタメ口を使う理由③自分の方が上という認識
部下は、役職が付いていない上司や、自分よりも仕事ができない上司に対してタメ口を使いがちです。
有能な部下だと、自分の方が上司よりも仕事ができるという認識を持ちやすいです。仕事ができることから、上司よりも上であると誇示することがあります。
こうした背景から、潜在的に自分の方が上だという意識を働かせています。自分の優位性を示したいため、上司に対してタメ口になってしまうのです。
部下が上司にタメ口を使う理由④敬語を知らない
部下が上司にタメ口を使ってしまうのは、単純に敬語を知らないからという理由もあります。
入社したての新卒社員にありがちなことで、学生と社会人の区別がつかず、学生生活のまま上司に接してしまいます。社会人としての自覚ができていないことから、つい相手に対してタメ口を使ってしまうのです。
また、ビジネスマンとしてのルールやマナーを知りません。上司は、時間をかけて仕事の礼儀を教える必要があります。
部下が上司に対してタメ口を使ってしまう理由を理解できましたか?次の項目では、部下のタメ口をやめさせる4つの秘策を紹介します。
部下のタメ口をやめさせる4つの秘策とは?
ここから、部下のタメ口をやめさせる4つの秘策を紹介します。これから紹介する4つの秘策を実行すれば、部下のタメ口をやめさせることが可能です。4つの秘策とは、次の通りです。
- 敬語を教える
- 注意する
- 口数を減らす
- 上に報告する
部下が敬語を知らないだけなら、あなたが教える必要があります。敬語を教えてもなお、タメ口を使うならハッキリ注意してください。
もし、注意してもタメ口が直らないなら、部下との口数を減らし、距離を置くようにします。ここまでの対策を実行してもダメなら、上に報告してタメ口をやめさせるよう働きかけましょう。
まず、次の項目から部下に敬語を教えることに関して詳細に説明します。
部下のタメ口をやめさせる方法①敬語を教える
まず、敬語を知らないだけであなたにタメ口を使ってくる部下に、敬語を教えましょう。入社したての新卒社員は、会社でも学生生活の時と同じままの態度で接することがありがちです。
そのため、上司であるあなたが部下に対して、「タメ口で話すと、取引先からの信用を失うからやめなさい。」「敬語が使えないと、ビジネスマンとしてかっこ悪いよ。」など、敬語を使う大切さを伝えてください。
大切さを教えたうえで、敬語や社会人としてのルールなどを仕事を通じて教えましょう。そうすれば、部下も理解を示し、タメ口を使わなくなります。
部下のタメ口をやめさせる方法②注意する
部下のタメ口をやめさせたいなら、やめるように注意しましょう。自分は上司の立場であることを認識したうえで、ハッキリと言葉で示します。
優しすぎる上司は、部下につい遠慮してしまい、なかなか注意できないものです。ですが、ここで注意しておかないと、部下のタメ口は一生収まりません。
もし、部下に注意することが難しいなら、次のようにやんわりと注意してみましょう。
田中君は、いつも気さくに話しかけてくれるね。でも、仕事中はタメ口で話されると、私は仕事がやりにくいんだ。控えてもらえるかな?
このようにやんわりと部下に注意すれば、相手にタメ口をやめるように伝えやすいです。本人も、悪気があってタメ口で話しているわけではありません。
部下にタメ口を注意すれば、本人も反省してタメ口を使わなくなります。
部下のタメ口をやめさせる方法③口数を減らす
部下にタメ口をやめるように注意しても、収まらないこともあるでしょう。そんな時には、部下への口数を減らしてみてください。
もし、相手がいつも通りのタメ口であなたに話しかけてきたら、「はい。」「分かりました。」という簡単な返答だけに留めます。こうすることで、部下との距離感を離すことができるのです。
お互いの距離感を離すことで、ほどよい緊張感が生まれ、タメ口を使われにくくなります。
部下とコミュニケーションを取って距離感を縮めることは良いことです。ですが、距離感が近すぎると、お互いにとって良くありません。馴れ合いの雰囲気が生まれ、相手からのタメ口は収まりません。
口数を減らすのではなく、部下を無視する行為をするとパワーハラスメントに当たってしまう場合があります。相手を無視することはやめましょう。
部下のタメ口をやめさせる方法④上に報告する
上司であるあなたが、ここまで紹介した方法を行ったとしても、部下のタメ口が収まらない場合もあります。
そんな時には、さらに上の部門などに報告しましょう。ただ、あなたが上に「部下のタメ口で困っている。」と言っても、上の人間たちは相手にしません。
そうではなく、「部下のタメ口によって、職場で業務を行ううえで支障が出ている。」と伝えましょう。このように伝えることで、上が部下に対して厳正な処分を下してくれます。
あなたがやれることをやっても、部下のタメ口が直らないなら、上の人たちに協力してもらいましょう。
まとめ
ここまで、部下が上司に対してタメ口を使う4つの理由と、4つの秘策をそれぞれ紹介していきました。それぞれの内容を振り返ると、次の通りです。
- 友達感覚で接する
- 上司の性格が優しすぎる
- 部下に自分の方が上という認識がある
- 単に敬語を知らない
- 部下に敬語を教える
- 注意する
- 口数を減らす
- 上に報告する
上司の性格が優しすぎたり、親近感がありすぎると、部下はあなたに対してタメ口を使いがちです。ただ、入社したての社員だと、ビジネスマンとしての言葉遣いなどを知りません。
そんな時は、敬語や礼儀などを教えてあげれば、部下のタメ口を改善することができます。
それでもタメ口が改善されなかったら、注意をしたり、口数を減らしたりしましょう。最終的には、上に報告する手段も有効です。
タメ口を使われるということは、あなたの人柄が親しみやすいという面もあります。悪いことではありませんが、部下からタメ口を使われすぎると、業務に支障をきたす恐れがあります。
部下のタメ口を改善させて、お互いにとって良い関係性を築き上げていきましょう。