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部下が適応障害になってしまったかも?症状の例と対応方法を紹介

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この記事は部下が適応障害になってしまい、どう接していいかわからない方に向けて書いた記事です。

「最近部下の様子がおかしい」「部下がメンタルを病んでいるかも」と、近年ではメンタル不調の社員を抱えている会社は珍しくないです。

同じような悩みを抱える管理職の方は多く存在します。今回は部下が適応障害になった際の対応方法と症状のサインについて紹介していきますので、是非最後までご覧ください。

適応障害とはどんな病気?

まずは適応障害の特徴や症状について、具体的に紹介していきます。

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。

出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html

適応障害は日本ではまだまだ認知の低い病気ですが、悪化するとうつ病、不安神経症、パニック障害などの病気が併発する可能性がある危険な症状です。

職場の環境が原因で発症してしまう人は多く存在しています。では、適応障害がどんな病気か理解した上で、適応障害になりやすい人の特徴を次の章から紹介していきます。是非参考にしてください。

適応障害になりやすい人の特徴

では、どんな人が適応障害を発症しやすいのかという例を3つ紹介します。

仕事内容が自分の性格、能力に合わない人

自分の能力以上の仕事を任されていて、自分のこれまで培ってきた技術や知識を発揮できない。仕事のやりがいを感じられない人。

仕事量が多いため休めない人

自分は一生懸命仕事をしているのに、仕事量が多いと感じていて休めない。残業が多く疲労が溜まってストレスを抱えている人。

職場の人間関係に問題がある人

職場の人間と上手に関係を築けることができず、職場で孤立している。相談相手もいないため一人で悩みを抱えている人。

 

適応障害とはどんな状態か、どういった人が適応障害になりやすいのか紹介しました。もし部下が適応障害になった場合は、部下が出している適応障害と見られるサインにいち早く気付くことです。

そこで次の章からは、部下が発症するサインについて紹介していきます。

適応障害の部下が発するサインの例を4つ紹介

部下が適応障害になってしまった時に発するサインとして、以下の4つが挙げられます。

適応障害の部下が発するサイン
  1. 仕事のパフォーマンス低下
  2. 体調不良の訴え
  3. 以前と比べ元気がない
  4. ムキになったり、怒ったりする

以前の部下と比べるといつもと違う様子がうかがえます。「あれ?なんか様子おかしいな」と感じたら要注意です!

それぞれのサインの見つけ方について、次の章から一つひとつ丁寧に紹介していきます。是非、最後までご覧ください。

適応障害の部下が発するサイン①仕事のパフォーマンス低下

適応障害の部下が発するサイン1つ目は、仕事のパフォーマンスが低下することです。

適応障害になってしまった場合は、心理面、行動面などに何らかの影響が出てきます。

今までしなかったようなケアレスミスをするなどの、明らかな能力の低下が見られます。

適応障害によってパフォーマンスが低下する例
  • 忘れ物をよくするようになった
  • 同じミスを何度もするようになった
  • いつも考え事をしているようにボーッとしている
  • 考えにまとまりがない

このような行動が見られた場合には、適応障害の可能性があります。

適応障害の部下が発するサイン②体調不良の訴え

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/144211?title=日本人サラリーマン368

適応障害の部下が発するサイン2つ目は、体調不良の訴えです。適応障害の症状として体調の変化がいくつか挙げられています。

倦怠感、身体の痛み、吐き気、目眩、偏頭痛、動悸、胸の痛み、冷や汗、などの症状です。

健康体だった部下が頻繁にこのような症状を訴えてくる場合は、適応障害の可能性も考えられます。体調が改善しないまま出社し続けると、適応障害からうつ病などの精神疾患が併発する可能性があるため危険です。

なので、部下の頻繁な体調不良の訴えは放置せず、適切な対応をしましょう。

適応障害の部下が発するサイン③以前と比べ元気がない

適応障害の部下が発するサイン3つ目は、以前と比べ元気がなくなる様子です。顔色が悪く、覇気がないなどの状態のことですね。

元気がない場合のサイン例
  • 机の周りが汚い・服が乱れている
  • 顔の表情がなくなる
  • 言葉をあまり発さず、会話をしなくなる

なぜ適応障害になると、このような行動が見られるのか。原因は自分を取り巻く環境にストレスを感じているため、職場にいることによって元気がなくなってしまうからと考えられます。

言葉を発さず業務上必要最低限の会話以外しなくなる、などの行動がみえてきたら適応障害の可能性は非常に高いでしょう。

適応障害の部下が発するサイン④ムキになったり怒ったりする

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3250134

適応障害の部下が発するサイン4つ目は、ムキになったり怒ったりする頻度が増えることです。適応障害の精神症状として、イライラする・怒りっぽくなるなどの症状もあります。

周囲からのちょっとした一言が気に障って怒鳴ったり、自分の思い通りにならないと他人に怒りをぶつける、などの気持ちのコントロールができていない状態です。

怒りっぽい症状の例
  • なんでもない雑談話で急にムキになって怒る
  • 一度決定した事柄を再びむし返す
  • 不機嫌な態度を露骨に表す

前述したように落ち込んだり、体調が悪くなる以外にも、攻撃的になる・自暴自棄になるという症状も含まれています。

ではこういった適応障害のサインを見つけた場合はどのように対応するべきかについて、次の章から紹介していきます。

部下が適応障害になった時の対応方法を3つ紹介

部下が適応障害になった時の対応方法を3つ紹介していきますので、是非参考にしてください。

部下が適応障害になった時の対応方法
  1. 業務量、内容を調整する
  2. 聞き役に徹する
  3. 不調が続く場合は病院へ

適応障害を発症した人は心が弱っています。なので、部下が適応障害になった際は、相手に寄り添う丁寧な対応を心がけてください。

具体的な対応方法については次の章から一つひとつ丁寧に紹介していきますので、是非最後までご覧ください。

部下が適応障害になった時の対応方法①業務量、内容を調整する

適応障害の部下への対応について紹介していきます。まず1つ目の対応は、業務量を調整することです。

適応障害のひとつの原因として、仕事量が多いせいで、ストレスを抱えて発症しているケースが多く存在します。

メンタル不調の人に対して基本的には過重労働を禁止する必要があります。残業を禁止する、又は1日に1時間までとする、などの残業時間規制を行うこと。

業務量だけではなく業務内容にも配慮が必要となります。例えば「クレーム対応などをさせない」「他部署との取引業務などをさせない」など。

部下の精神的負担になりそうな業務はできるだけ控えさせることが懸命でしょう。

部下が適応障害になった時の対応方法②聞き役に徹する

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3250113?title=傾聴%E3%80%80ビジネスマン%E3%80%80コンサルタント

部下が適応障害になった時の対応方法2つ目は、聞き役に徹することです。メンタルが弱っている人に対しては、まず話を聞いてあげたり、親身に相談に乗ってあげることが大切です。

最初の声かけが大事なポイントになります。部下への声かけはシンプルに自然に行いましょう。

部下への声かけの例
  • 「最近元気がないけど、ちゃんと眠れてるか?」
  • 「休みが多いけど、体調がどこか悪いか?」
  • 「いつもしないようなミスが増えているが、なにか悩みでもあるか?」

このように、心配しているいう気持ちを伝えて声かけしましょう。中には人に相談したり、頼ること自体が苦手な人もいます。

話を聞こうとしても拒否されてしまう可能性もありますが「いつでも相談をしてほしい」ということを伝えて、自分が相談窓口になって接しましょう。

上司の立場ですと色々と口を出したりアドバイスしたくなる気持ちもあると思いますが、相手の話に共感し悩みを受け入れる姿勢でいることが大切です。

部下が適応障害になった時の対応方法③不調が続く場合は病院へ

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3168060

部下が適応障害になった時の対応方法3つ目は、病院での診察をすすめることです。

体調不良があまりにも続く場合は病院へ行くことを勧めましょう。

本人は「大丈夫」と思って出社している場合でも、実際に遅刻や欠勤が続く場合は、仕事から一旦離れて療養させる必要があります。

本人も無自覚のまま無理をして仕事を続けていたら症状が悪化してうつ病などを併発させてしまう危険性があります。なので医者からの適切な診断を受けて自分の症状を知ってもらうことが大切です。

病院から休養の指示が出た場合は直ちに休ませ、療養に専念してもらいましょう!

以上、部下が適応障害になった時の対応法について紹介しました。次からは部下が休職から復帰した場合の対応方法について紹介します。復帰後のケアも大事なことなので、最後までご覧ください。

部下の復帰後は配慮しながらも普段通り自然な対応をすること

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3293065

適応障害で部下が休養した場合、職場に復帰してきた際はどのように接していいかわからず悩んでしまいますよね。

部下が職場復帰してからの対応としては、普段通りの自然な対応をすることです。気を使いすぎると、かえって本人は居場所がないように感じてしまうでしょう。

今まで通り挨拶をしたり「また一緒に働くことができて嬉しい」という気持ちを伝えることで相手に安心感を与えましょう。

休業期間が長くなればなるほど、体力も落ちていると思うので、様子を伺って残業や業務量などは調整しましょう。

部下が適応障害になった時の対応方法:まとめ

以上で、部下が適応障害になった際の対応方法と症状のサインについて紹介しました。要約すると以下の通りです。

適応障害の部下が発するサイン4つ
  1. 仕事のパフォーマンス低下
  2. 体調不良の訴え
  3. 以前と比べ元気がない
  4. ムキになったり、怒ったりする
部下が適応障害になった時の対応方法3つ
  1. 業務量、内容を調整する
  2. 聞き役に徹する
  3. 不調が続く場合は病院へ

適応障害と聞いても馴染みのない病気ですから接し方が難しいですよね。

部下が適応障害になった場合は「自分は味方だよ」という気持ちを表し、すこしでも部下に寄り添ってあげることが大切です。

今回の記事を参考に、上司として適切な対応方法で乗り越えてください。

ABOUT ME
伊津大輝(イヅダイキ)
活動歴4年のSEOライター。検索上位記事を多数執筆。自社が運営する2つのメディアの編集長として活動しつつ、web+に参加されたライターへSEOライティングの指導、添削などを行っています。実はSEOライティングよりもセールスコピーライティングが得意で、コピーライター歴は約6年。大学では心理学を専攻していました。