30歳を超えた頃から、責任のある仕事や部下の取りまとめを任せられ、管理職研修が増えてきたという方も多いのではないでしょうか。
「自分は管理職としてきちんと仕事ができているのだろうか」「部下も増えてきたが、彼らは自分を認めてくれているだろうか」
と、職位の変化に焦りや不安も感じてしまっているかもしれませんね。
本記事では、優秀な管理職になるために欠かせない管理職研修の目的や効果をお伝えしていきます。優秀な管理職を目指している方へ有益な情報をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4193135?title=%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%86%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3&searchId=2983707854)
管理職研修で学べる事
管理職研修は研修の種類によって目的が異なりますが、どの研修であっても一貫して「管理職として役割」と「役割を果たすための行動」を学びます。
管理職は経営者と現場をつなぐというとても重要なポジションで、具体的には以下のような役割を担っています。
- 会社の目標達成に向けた経営戦略
- 適切な人員配置
- 部下の育成・評価
- 組織内の進捗管理
そして管理職研修では、「管理職としての役割を果たすにはどのような行動をするべきか」を学ぶことになります。
つまり、しっかりと目的意識を持って臨むと管理職として今の自分に足りないことや、伸ばすべき能力を認識することができるのです!
管理職研修を受けないとどうなる?
では、もし管理職研修を受けなかったらどのようなデメリットがあるのでしょうか。
先ほど、管理職研修では「管理職としての役割」と「役割を果たすための行動」が学べると解説しました。
つまり管理職研修を受けずに管理職としての役割を果たせなければ、以下の2つのデメリットが出てきてしまうのです。
- 経営者の理念・思想が現場に行き届かない
- 現場の悩みや苦悩が上層部に伝わらない
上記のようなデメリットが出ると会社はどうなってしまうでしょう?結果として、業績は上がらず、労働環境はどんどん悪化してしまうことが予想できるかと思います。
そんな状態を見た部下からは「ダメ上司」「無能な上司」と陰口をたたかれてしまう可能性も考えられますね。
会社の業績を伸ばし、働きやすい労働環境をきちんと整え、部下からも尊敬される。そんな上司になるためにも、研修で「管理職としての在り方」を学ぶことは重要な意味を持つのです。
管理職研修の種類
ここからは、具体的に管理職研修の内容についてみていきましょう。まずは管理職研修の種類について解説していきます。
管理職の研修は様々な種類や呼び名がありますが、大きく分けると2種類に分類されます。それは、「新任管理職研修」と「上級管理職研修」です。
研修名称 | 対象 |
新任管理職研修 | 管理職としてのスタートアップ研修。新しく管理職に昇進した人を対象。 |
上級管理職研修 | 管理職の中でも部長以上の役職を対象。リスクマネジメントや経営戦略立案に関する研修。 |
上記2つの研修は、それぞれ目的や内容が異なります。研修の中身を詳しく知ることは、自分が「研修を通してどんなことを学ぶべきか」を知るために重要なのでしっかりと見ていきましょう。
新任管理職研修の目的と内容
新任管理職研修では、管理職としての役割意識を明確にし、一般社員とは異なる管理職として持つべきマインドや強化すべき能力を認識することを目的としています。
この目標を達成するために、新任管理職研修では以下のような内容を学びます。
- 管理職の役割を学ぶ
- 管理職の業務を学ぶ
- 組織のマネジメント方法
- 業務のマネジメント方法
- 労働管理の基礎知識 等
管理職としてのスタートアップ研修なので、上記のような基本的な考え方やスキルを身につけます。
新任管理職研修で得た知識やスキルは、その後も定期的な管理職研修を通してブラッシュアップされていきます。
上級管理職研修の目的と内容
上級管理職研修では、経営者目線でのリスクマネジメントや戦略立案を学ぶことを目的とします。
上級管理職は部長職以上の役職が対象となり、より経営者に近い思想や意識を持ちつつ、部門経営者として行動していくことが求められます。
この目的を達成するために、上級管理職では以下のような内容を学びます。
- 部長としての役割と仕事内容
- 経営者マインド
- 経営数字の見方と改善方法
- リスクマネジメント
- 戦略立案方法 等
管理職研修で得られる効果①管理職としての役割と行動がわかる
ここからは管理職研修を通して得られる効果について解説していきます。一つ目は、管理職としての役割を理解し、行動を変えられるということです。
管理職になると、一般社員とは異なる役割を求められるようになります。研修を通して自分にいったいどのような役割が与えられているのか、どう行動すべきなのかを明確にすることが最初の一歩。
そして役割をきちんと理解すると、部下や取引先への立ち振る舞いや日々の業務への取り組み方等、行動にいい変化が現れるようになるでしょう。
つまり「頼れる上司」として、部下や周りからの評価も上がっていくのです。
管理職研修で得られる効果②部下の育成スキルの向上
管理職になると、自分の業務をこなしながら部下を育成していかなければなりません。
部下一人一人の性格や得意なことを見極め、最も輝くポジションを与えてあげるにはそれなりの知識やスキルが必要です。
管理職研修で、部下を育成して組織の一人として活躍させるための育成スキルや適切な評価方法を身につけることができます。
- 部下が意欲的に仕事をできる環境づくり
- 適切な指導方法
- 部下の特徴を生かした目標設定
- 適切な評価方法 等
部下が適切に育成され活躍できるようになると、組織全体の戦力の底上げができますよね。結果、あなたの組織は全員が高い意識をもって業績を伸ばし、会社からも評価されていくでしょう。
管理職研修で得られる効果③マネジメントスキルの向上
研修に参加すると、以下のような管理職に必要なマネジメントスキルが身に付きます。
- マネジメント理論
- PDCAの基本
- タスクコントロールの方法
- 業務管理の基本 等
これらのスキルが身につくと、組織で設定した目標を達成するための運営方法がわかります。
「この人は優秀だな」「この上司は頼れる上司だ」と評価されるは、膨大な業務を適切に管理し、目標達成までの道筋を正確にとらえるマネジメントスキルが必須です!
マネジメントスキルは管理職として欠かせないスキルなので、研修を通してしっかり身につけましょう。
管理職研修を受けるときのポイント
管理職について様々なスキルや知識を学べる研修の時間はとても貴重です。
少しも取りこぼさずに自分の中に落とし込むためには、現段階での自分の課題を明確化してから研修に臨むようにしましょう。たとえば以下のように、今の自分の課題を洗い出します。
- 部下が思うような仕事をしてくれない⇒適切な人員配置をできていない
- とにかく業務に追われて手が回らない⇒業務管理スキルが足りていない
- 業績の伸び悩みが続いている⇒目標設定が悪い・PDCAができていない
事前に自分の課題を理解しておくと、課題の部分は特に集中して取り組めたり、講師への質問で解決できるので、スキルアップのスピードを加速させてくれます。
まとめ:管理職研修を通してより社会に必要とされる自分へ
ここまで管理職研修の目的や、研修を受けることで期待できる効果について解説してきました。
管理職として強いチームをつくれるようになると、会社にとって大きなメリットとなります。そして会社にメリットを与えてくれたあなたへの評価も上がっていくことでしょう。
もちろん管理職研修で学ぶ知識やスキルは、今の会社以外でも役立ちます。もしあなたが転職を考えているなら、管理職として身につけた適切な知識やスキルは社会から間違いなく評価されますよ。
ぜひ管理職研修を通してレベルアップできるよう、意欲的に望んでみてくださいね!