20代や30代で、若くして起業しようと考える方が多くいると思います。
そんな方の中で、実際に起業するにあたって何に気を付けて、何を考えなければいけないか悩んでいる方も多いでしょう。
そんな方の為に、今回は若手で起業するメリットや、起業した後に何を考えなければいけないのかをまとめてみましたので、参考にしてみてください!
若手で社長になるメリット
ここでは、若手で社長になるメリットとは何なのかを考えていきましょう。
メリット①:体力がある
無理がたたって仕事ができなくなると元も子もないので、起業家としてやっていくなら身体が資本といえます。
起業するまでの準備はもちろん、起業してからも事業が軌道に乗るまでは徹夜をして眠れない生活が続く可能性があります。
若いうちは回復も早い為、エネルギッシュに日々の仕事をこなしていけるでしょう。
メリット②:時間にゆとりがある
年齢や地位が上がっていくほど仕事も増え、仕事以外でも付き合いが増えたりして時間にゆとりがなくなってきますので、比較的時間のある若手のうちから動くことが重要です。
起業といってもただ書類を提出するだけでなく、やる事業や起業に関する勉強や、資金を貯めるために働くことが場合によって出てくるため、時間があるときに動く必要があります。
メリット③:失敗してもやり直す余裕がある
若いうちに失敗してしまったとしても再就職をし直すチャンスや、事業の方向性を変える柔軟性、そしてまた同じ事業に再チャレンジする場合、気力や体力が残っていたり、教訓や経験があります。
更には再就職の場合、失敗していても起業経験があること自体が強みになる場合もあります。
若手で社長になるデメリット
ここでは、若手で社長になるデメリットとは何なのかを考えていきましょう。
デメリット①:経験不足
豊富な知識と経験を持って起業する人と比べると、若手企業家の経験不足は最大のデメリットといえます。
例えば起業までにもっと簡単な道があったとしてもわからずに遠回りしてしまったり、起業してからもトラブルに直面した時の対処法がわからないこともあるかもしれません。
しかし、遠回りやトラブルの対処に関しては最初から完璧にできている人の方が少ないので、経験不足をプラスに考えることができるかどうかがカギになります。
デメリット②:資金が足りない
業種や店舗の規模、揃える備品や商品の仕入れ代などによって変わるため一概には言えませんが、何かと起業には費用が必要となります。
自己資産を貯めておくことや、小規模から始めるなどの対策を考えていかないといけません。
デメリット③:信用がない
一般的に、商売をする上で信用が一番大切であるといわれています。
何か依頼するときに、小さい会社より大企業に頼みたいと思うのが普通です。
そこで、若いうちは起業にあたって関わる物件のオーナーや近隣店舗の経営者、顧客などの身近な人たちと信頼関係を築いていくことが大切です。
言葉遣いやマナーに気を付け、自分の発言に責任を持ち、契約を守るなど、社会人として当たり前のことを当たり前に行いましょう。
デメリット④:新卒として再就職ができない
失敗したときに再就職するチャンスがあるとメリットでお話ししましたが、ここで考えなくてはいけないことは、一度起業の道に進んでいるため「新卒」という肩書が消えていることです。
一旦起業して、中途採用となると即戦力になるかどうかが重要視されるようになってくるため、新卒と比べても再就職は簡単ではないと予想されます。
ただ前述した通り、起業の経験を評価してくれる企業もあるため、決して悲観するべきデメリットでもありません。
40代以降からの独立は難しい?
ここはちょっとだけ余談になりますが、上記のデメリットを危険視して、経験を積んで40代以降で起業することを考える人も出てくるでしょう。
経験を積んでいることは、20~30代の若手とは違った大きな強みではありますが、体力面や再就職の面で不利になることが考えられます。
しかしそれ以上に、結婚して子供がいたり、両親の介護が必要になってくると、リスクもある「社長」へのチャレンジに躊躇してしまうことになるでしょう。
40代だからと言って決して不可能ということはないですが、守るものが増えてからではなかなか「社長」へと挑戦するkとができなくなるので、今すぐに行動を起こすべきです。
若手社長にはその気があれば誰でもなれる!?
では実際に社長になることを考えたとして、どのような人が社長になれるのでしょうか?決められた人しかなれないのでしょうか?
結論から言うと、社員は自分一人でもいいわけですから、起業してしまえばすぐに名目上の社長になることができます。
さらに言えば、起業の指標としたい「年間売り上げ1000万円前後の会社」ならおそらく誰でもなれます。
ただし、そこから継続的にその市場で生き残っていくことと、売り上げを伸ばしていくことに世の中の若手社長は四苦八苦しているわけです。
若手で社長になってからの喜びとどん底
ここは実際に28歳に、若くして社長になった私の知人のお話をもとに書いていきます。
その方が若手で社長になって良かったと感じたことは、フリーランスで働いていた頃よりいろんな人が対等に接してくれるようになったことだといいます。
反面、苦労したことは貯金がなくなっていく恐怖との戦いで、起業してから2年間はひたすら休みなく働いていたとのこと。
周囲からの反応は変わったものの、会社を経営する責任も強く感じていたのでしょう。
ビジネスアイディアはスピードが命
ここからは実際に起業してから、大切にしなければいけないことを考えていきます。
まず第一は、同じアイディアがライバル社と同時のタイミングで上がったとして、早く行動した方が当然成功しやすいということです。
起業する前に「大手が大金をつぎ込んで開発期間は最短でこのくらいかかるから、その期間より前に他の追従を許さない規模にしなければいけない」などを考え、リリースの時期などを計画していかなければいけません。
若手が起業して社長になるには仲間が命
友人と起業しても、それぞれに思いがあって起業したわけですから、仲間割れというものは必ずと言っていいほど起こります。
例えば、自分はAのやり方がいいと思っていても、友人はBの方がいいと思っていたりということが当然起こりますよね。
しかし、その思いをぶつければぶつけるほど、乗り越えれば乗り越えるほど、絆というものは強固になるものです。
どんな時でも背中を預けられる仲間がいることは、実際の問題解決への知恵を出してくれる事もそうですが、悩みを打ち明けられるなどの精神面でも大きな支えとなるでしょう。
人生は約束を守ることが命
起業家にかかわらず、「やれます!できます!」と大きいことを言って全くできずに周りに迷惑をかける人は多くいます。
起業家の場合は特に、「実力がない」と思われる以上に「何ができるのか把握していない」と思われてしまい当然信用はなくなります。
特にお金のことに関しては充分に注意して約束をしなければ、会社の倒産は時間の問題でしょう。
起業する前から、何ができるのか、目標の達成までにどのくらいの時間が必要なのかを考えながら行動していく癖をつけておくべきです。
生き残っていく若手社長になるには
社長は何でも完璧にこなさなければいけないというイメージがあると思いますが、必ずしもそうではなく、以下のポイントを抑えられるかどうかで、社長になれるかどうかが決まるでしょう。
度胸がある
度胸に関しては、仕事の交渉をする際などにお客さんに対して怯まず、きちんと言いたいことを言っていく必要があります。
更には社員のしりぬぐいや借金を背負うこともあるため、度胸があるかどうかが重要になります。
適度に寛容
社長はやることが多いので、「やらなければいけないことだけど、どうしてもできない」ということが出てきます。
そんな時に、すべて自分でやろうとせずに適度に周囲に任せられるくらいの寛容さが必要になってきます。
数字に強い
税理士とお話ししたり、社員の給料を考えたりと何かと数字を扱うシーンが多く出てきます。
会社の状況を把握するためにも、数字に強い方が何かとスムーズに物事が運びます。
フットワークが軽い
何にでもぱっと飛びついて、瞬時に対応できるようなフットワークの軽さがあると、様々なチャンスをつかめるようになります。
やりたいことがある
仕事に対してでも、遊びに対してでも何か野望や強い意志を持っている人は、社長に向いていると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?若くして起業を考えている方が、何を考えなければいけないのか整理がついたのではないでしょうか?
起業事態に関することでも、起業した後の事業に関することでも、スピードと信用が特に大切であることをお話してきました。
「そんなことわかってる」「当たり前だろ」と思っている方も、自分を客観的に見て、実際にできているのかどうかを今一度考えてみてください。