企業の成長に欠かせない管理職の存在。「キャリアアップしたい」「高年収を目指したい」という思いから、管理職への転職を考えている方も少なくありません。
しかし、転職について考え始めると「管理職への転職は難しいのかな」「どうやって転職活動を進めれば良いんだろう」と不安になるかと思います。
そこで今回は、管理職転職の実情や転職を成功させるためのポイントを解説していきます。おすすめの転職サービスも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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管理職への転職は難しい?
管理職への転職は、一般的に“難しい”と言われています。難しいとされる理由としては、以下のような点が挙げられます。
- 管理職の求人が少ないため
- 自分に見合う条件の求人を見つけにくいため
- 選考時に管理職としての適性を判断するのが難しいため
- 高度なスキルや実績以上の責務が求められるため
管理職の求人は、一般職の求人数と比べると圧倒的に少ないです。そのため、希望通りの求人が見つからないことも多いです。
また、管理職の業務は多岐にわたるため、書類や面接だけで適性を判断するのは難しいと言えます。
企業によって求めるレベルは異なりますが、相応のスキルを備えていないと「管理職に相応しくない」「即戦力として期待できない」と判断されてしまうでしょう。
管理職へ転職するために必要なスキル
管理職の仕事や役割は「業務の企画・遂行」「部下の育成」など多岐にわたります。
そのため、必要なスキルも多くなり、企業からも高い能力を求められることが多いです。
特に管理職で必要とされるスキルとしては、以下の3つが挙げられます。
- ヒューマンスキル
- テクニカルスキル
- コンセプチュアルスキル
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルは、他者と良い関係を構築・維持し、仕事を円滑に遂行していく能力のことです。
具体的な能力として「コミュニケーションスキル」「リーダーシップ」「マネジメント能力」などが挙げられます。
部下の指導や育成に携わる管理職にとって、必要不可欠なスキルと言えるでしょう。
テクニカルスキル
テクニカルスキルは、業務をスムーズに遂行するための知識や技術のことです。
例えば、IT企業の管理職なら“プログラミングの知識や技術”、営業部門の管理職なら“顧客を獲得するための知識や技術”などが挙げられます。
適切に部下を評価したり、組織を管理したりするには、ある程度のテクニカルスキルが求められます。
コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルは、目標達成のために課題・物事の本質を把握する能力のことです。
具体的には「現状を正しく認識できる分析力」「解決すべき課題を見つけ出す能力」「問題への対処法の検討とその効果を予測する能力」などが挙げられます。
組織の上に立つ管理職として欠かせない能力で、特に上級管理職(経営層に近い役職)に強く求められるスキルです。
管理職への転職を成功させるためのポイント
この章では、管理職への転職を成功させるためのポイントを4つ紹介します。
以下のポイントを意識すれば、希望の転職先が見つかりやすくなり、有利に転職活動を進められるでしょう。
- 転職先の規模を決める
- 志望動機を明確にする
- スキル・キャリアの棚卸しする
- 転職のプロに相談する
転職先の規模を決める
一口に管理職と言っても、中小企業と大手企業では求められる内容が異なります。
中小企業の場合、実務能力を求められることが多いので、実務に自信がある方は活躍しやすいと考えられます。
対して大手企業の場合は、多くの社員やプロジェクトを管理しなければならないので、よりマネジメント能力が求められます。
どちらの企業の方がやりがいを感じるのか、活躍できそうなのかを改めて考えてみましょう。
志望動機を明確にする
管理職へ転職するには、しっかりと志望動機を伝えられるかが重要になります。
まずは企業理念や会社の取り組みを理解し、どのように経験や実績を活かせるのか考えてみると良いでしょう。
そうすることで自分が働くイメージが湧き、志望動機を明確化しやすくなります。
また、管理職は大きな責任を負う立場なので、本当に自分が心から志望しているのかも考え直してみてください。
スキル・キャリアの棚卸しする
転職活動を進める上で、スキルやキャリアの棚卸しは必須と言えます。
特に管理職は“即戦力”としての活躍が期待されるので、自分の価値をアピールできないと転職するのが難しくなります。
しっかりと企業分析を行い、どのようにスキルやキャリアを活かせるのか、企業に貢献できるのかを伝えるようにしましょう。
転職のプロに相談する
転職を成功させるためには、転職のプロ(キャリアアドバイザーなど)に相談するのがおすすめです。
キャリアアドバイザーは、転職市場を熟知しており、あなたの希望に沿った案件を紹介してくれます。
更にキャリア相談や書類・面接対策にも対応してくれるので、難しい管理職への転職も成功率が高まります。
管理職を目指す方におすすめの転職サービス
この章からは、管理職を目指す方におすすめの転職サービスを紹介していきます。
上記の転職サービスは「管理職の求人が豊富」「転職サポートを受けられる」といった特徴があるので、管理職を目指している方にはおすすめです。
次の章からは、各転職サービスの特徴を解説していくので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
①管理職クラスの求人に特化:JACリクルートメント
JACリクルートメントは、30〜50代をターゲットにしたミドル・ハイクラス向けの転職エージェントです。
約43万件の転職支援実績があり、管理職・専門職の求人に特化しているのが特徴です。
優秀なコンサルタントが在籍し、求人紹介から入社後のサポートまで行ってくれるので、安心して転職活動を進められるでしょう。
3年連続(2019〜2021年)で「オリコン顧客満足度No.1」を獲得しているおすすめの転職サービスです。
②幹部クラスの非公開求人が豊富:リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは、業界最大手の「リクルート」が運営するハイクラス転職サービスです。
年収800〜2,000万円の求人をメインに保有し、キャリアアップや高年収を目指している方から人気を集めています。
一般公開されていない幹部クラスの求人が多いので、管理職を目指している方は登録しておくと良いでしょう。
基本的にはスカウト(ヘッドハンターや企業からの紹介)を待つ形となるので「中々転職活動に時間が割けない」「他の転職サービスと併用したい」という方にもおすすめです。
③国内最大級のハイクラス転職サイト:ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス人材に特化した国内最大級の転職サイトです。
求人数は6万件を超えており、管理職や経営幹部などミドル層向けの求人を多く保有しています。
優良企業が多く、3分の1以上の求人が年収1,000万円以上となるので、キャリアアップや高年収を目指している方におすすめです。
また、ビズリーチには優秀なヘッドハンターが在籍し、好条件の案件を受け身で待てるのも魅力です。
④ハイクラス求人に強みがある新鋭サイト:iX転職
iX転職は、総合人材サービス会社の「パーソルキャリア」が運営するハイクラス向けの転職サービスです。
2019年に開始された新しいサービスですが、2020年7月時点で会員数3万人を突破しています。
年収800〜2,000万円の非公開求人が多く、事業戦略に関わる希少性の高い求人に強みがあるのが特徴です。
また、キャリアの棚卸しから面接対策まで長期的にサポートしてくれるので、自信を持って転職活動に臨めるでしょう。
⑤転職支援実績No.1:リクルートエージェント
リクルートエージェントは「転職支援実績No.1」を誇る国内最大手の転職エージェントです。
求人数の豊富さに加え、キャリアアドバイザーによる手厚いサポートを受けられることから、幅広い年齢層に支持されています。
ハイクラス向けの非公開求人を多く保有しているので、管理職を目指している方は1度チェックしてみると良いでしょう。
また、掲載企業の業界・職種が幅広いので、選択肢を広めたい方にもおすすめです。
管理職転職の実情とおすすめの転職サービスまとめ
今回は、管理職転職の実情とおすすめの転職サービスを紹介しました。改めて記事の内容を簡単にまとめてみます。
- 一般職に比べると管理職の求人はかなり少ない
- 条件に合う求人が見つからず、転職が長引く場合もある
- 即戦力として期待されるので、相応のスキル・キャリアが必要になる
- JACリクルートメント:転職支援実績が豊富で管理職・専門職に特化
- リクルートダイレクトスカウト:ハイクラス向けの非公開求人を多数保有
- ビズリーチ:管理職などミドル層向けの求人に強い
- iX転職:希少性の高い求人と丁寧なサポートで人気
- リクルートエージェント:業界・職種が幅広く、ハイクラス向けの求人も多い
決して簡単とは言えない管理職への転職ですが、無事に転職を成功させている方も少なくありません。
ぜひこの記事も参考にしていただき、管理職として新たなキャリアをスタートさせてみましょう。