「気になる企業が、私に声をかけてきた。これって、ヘッドハンティングだよね。その企業に応募してみたいんだけど、ヘッドハンティングでの志望動機ってどうすれば・・・。」
ヘッドハンティングによる企業の採用活動は、企業の人手不足の背景から徐々に増えつつあります。ある日、企業があなたに声をかけてくるなんてもことありえるのです。
この記事では、ヘッドハンティングによる志望動機の書き方を、4つの職種別に紹介していきます、4つの職種とは、以下の通りです。
- SE(システムエンジニア)
- 営業職
- 研究職
- 管理職
ヘッドハンティング時の志望動機の書き方に困ったら、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
ヘッドハンティングの志望動機の基本
「ヘッドハンティングは、相手の企業が私の実力を見込んで採用しようとしてるんだから、志望動機なんていらないよね・・・?」
ヘッドハンティングで、相手の企業に採用される場合、志望動機はいらないと考える人もいます。実際は、ヘッドハンティングで採用される場合も、志望動機は必要です。
なぜなら、ヘッドハンティングで採用される場合でも、書類選考や面接といった、採用試験は避けられないからです。
「紹介会社からの紹介がありまして、こちらに合っていると言われたので、御社を受けました。」
という答え方をすると、相手側の企業は応募者を採用したいと思わなくなってしまいます。ヘッドハンティングで志望動機を考える場合は、以下の点を意識しましょう。
- ヘッドハンティングを受けた企業の、どの点に魅力を感じたのか
- 企業が応募者に対して、何を求めているのか
- 企業が応募者に対して、どんな役割を期待しているのか
これら上記3つを意識して考えていけば、志望動機を相手企業に伝えやすくなるでしょう。
ヘッドハンティングされることの多い職種①SE
ヘッドハンティングされることで多い職種で最初に挙げられるのは、SE(システムエンジニア)です。
業界では「2020年問題」と呼ばれるIT技術者の人材不足によって、IT技術者を大量に確保しないといけないと問題視されています。
特に、これから成長していく過程にあるスタートアップ企業や、人材難にあえぐ中小企業がSEを確保したいと、あの手この手で採用活動に動いているのです。
例えば、ヘッドハンティングでSEの確保を目指している企業の多くは、以下のような人材を探しています。
- プロジェクトマネジメントの経験のある人材
- 大規模組織のマネジメント経験のある人材
- 新規サービス開発の経験がある人材
ただプログラミングができるだけでなく、他のプログラマーやSEをマネジメントできる、高度なスキルが求められている傾向にあります。
SEでヘッドハンティングを受けた場合の、志望動機例文
ここでは、SEのヘッドハンティングを受けた志望動機の簡単な例文を紹介します。また、例文の丸写しではなく、あなたに合った志望動機を考えてください。
私は株式会社エグゼクティブナビに入社して以来15年間、SEに従事して参りました。
貴社からヘッドハンティングを受けた時には、私のSEとしての力が認められたのだと感じ、とても嬉しく思います。
これまで、ある大企業の新規システム開発プロジェクトに携わるなかで、SEやプログラマー、合計20名のマネジメントを行ってきた経験もありました。
今後は貴社で働くことによって、経験の浅いSEやプログラマーを指導していくと共に、大型案件にも挑戦し続けていきたいと考えています。
ヘッドハンティングされることの多い職種②営業職
ヘッドハンティングされることで多い職種で次に挙げられるのは、営業職です。
特に、ベンチャー企業や中小企業では、営業スキルをもった社員が不足しがちで、自社の顧客を獲得するために必要不可欠な職種です。
例えば、ヘッドハンティングで営業職の確保を目指している企業の多くは、以下のような人材を探しています。
- 売り上げで、トップ成績を出した実績のある人材
- プロジェクトチームに携わり、営業マネジメントができる人材
- 大型案件でのマネジメント経験を持つ人材
ただ営業が得意というわけでなはく、プロジェクトに携わりマネジメントができるといった能力が、企業から重宝される傾向です。
営業でヘッドハンティングされた場合の、志望動機例文
ここでは、営業職のヘッドハンティングを受けた志望動機の、簡単な例文を紹介します。例文だけに頼らず、あなたに合った志望動機を考えて下さい。
私は10年間、株式会社エグゼクティブナビにおいてパソコン機器の営業を行ってきました。パソコン機器の営業に関しては、誰にも負けず一番の成績をだした経験もあります。
貴社からヘッドハンティングを受けた時には、私の営業職として培った力が認められたと感じ、とても嬉しく思います。
私は、ある企業の営業の大型案件で、新人や営業の実力を出せていない社員など、合計23名のマネジメントを行ってきた経験もありました。
今後、貴社で働くことによって私の営業職の力を活かし、共に成長していきたいと考えています。
ヘッドハンティングされることの多い職種③研究職
ヘッドハンティングされることで多い職種で次に挙げられるのは、研究職です。
今後、大きく進化をし続けるAIといった人工知能や、ディープランニングの発展によって、研究職の人材は必要不可欠とされています。
また、医薬品などの研究開発を行う「創薬型」や、創薬技術の提供を行う「創薬支援型」、ビッグデータを駆使してサービスを提供する「ヘルステック型」といった研究職も増えてきています。
例えば、ヘッドハンティングで研究職の確保を目指している企業の多くは、以下のような人材を探しています。
- 長い研究期間で成果が出なくても、耐えられる人材
- 時代の変化に順応して、固定概念に囚われない人材
- 視野を広く持って、研究に取り組める人材
今後、進化をし続ける新たな技術に適応し、長期的な視野で研究に取り組める、という人材を企業は求めている傾向にあります。
研究職でヘッドハンティングされた場合の、志望動機例文
ここでは、研究職でヘッドハンティングを受けた志望動機の、簡単な例文を紹介します。例文だけに頼らず、あなたに合った志望動機を考えて下さい。
私は10年間、株式会社エグゼクティブナビの研究部門において、先端医療に関する研究開発に携わってきました。
貴社からヘッドハンティングを受けた時には、私の研究職として取り組んだ実力が認められたと感じ、とても嬉しく思います。
私は10年間の経験のなかで、全く研究成果が出せず、苦しい時期を過ごしていたこともありました。それでも、研究方法を分析・解析し続け、私が携わったプロジェクトを推進してきました。
貴社が力を入れている、先端医療部門に携わることにより、貴社の成長に貢献していきたいと考えています。
ヘッドハンティングされることの多い職種④管理職
ヘッドハンティングされることで多い職種で最後に挙げられるのは、管理職です。
企業は、執行役員や部長、事業部長など、いわゆる「ミドルマネジメント層」を求める企業が増えています。
人手不足を背景に、社員を教育したり、指導・管理を行えるだけのスキルを持った管理職の人材は減る一方です。特に、企業は以下の管理職を採用したい傾向にあります。
- 固定概念に囚われない柔軟性のある人材
- 管理能力だけでなく、現場のことも考えられる人材
- 組織を目標に向かって導く力がある人材
時代の流れに対応し、組織を理想へと導いていけるリーダーシップを持った管理職が、ますます求められています。
管理職でヘッドハンティングされた場合の、志望動機例文
ここでは、管理職でヘッドハンティングを受けた志望動機の、簡単な例文を紹介します。例文だけに頼らず、あなたに合った志望動機を考えて下さい。
私は10年間、株式会社エグゼクティブナビにおいて、事業部長の立場から業務に取り組んできました。
貴社からヘッドハンティングを受けた時には、事業部長として、取り組んだ実力が認められたと感じとても嬉しく思います。
私は事業部長として働くなかで、自分のやり方だけに固執するのではなく、新人社員や経験豊富な部下たちからアドバイスを求め、変化に対応していきました。
その結果、事業部の売り上げに貢献し、社員一同が理想に向かって邁進していくのを感じられました。この経験を活かし、貴社の掲げる理想に貢献していきたいです。
ヘッドハンティングの志望動機の書き方、まとめ
ここまで、ヘッドハンティングの志望動機について、職種別に解説していきました。
ヘッドハンティングで採用される場合も、志望動機について考えるのは必須です。ヘッドハンティングで採用されるから、志望動機を考えなくてもいいという人も、意外と多いです。
それぞれ紹介した志望動機例文を参考にして、あなたがヘッドハンティングを受けた企業の志望動機を、まずは箇条書きでもいいので考えてみてはいかがでしょうか。
ヘッドハンティング時の志望動機の書き方に困ったら、もう一度この記事を読み返してみてください。