「ヘッドハンティングを受ける」というのは、キャリアアップのチャンスであり、自分の能力が認められた瞬間でもあります。
今回は、実際のヘッドハンティング転職による成功事例と、ヘッドハンティング転職のメリット・デメリットについて紹介していきます。
また、ヘッドハンティングで失敗しない為に、どんなことを行ったら良いのかも紹介していますのでぜひ参考にしてください。
(トップ画出典:https://pixabay.com/photos/glasses-toasting-cheers-alcohol-919071/)
ヘッドハンティングによる転職が増えたワケ
最近、日本でもヘッドハンティングによる転職が増え、良く耳にするようになりました。なぜヘッドハンティングによる採用が一般化され始めたのでしょうか?
ヘッドハンティングが一般化され始めた背景には、日本の「人材不足問題」と「SNSの普及」が関係しています。
人材不足問題
日本を取り巻く人材不足問題は深刻で、中小企業の約7割は人材不足と言われています。
人手不足を解消する為に普段の求人活動と並行して、自社にとって欲しいスキルを持った人材に声をかける活動も行っています。
SNSの普及
SNSの普及は著しく、TwitterやFacebookなどのSNSを通じた情報収集は人材採用において常識となっています。
個人が情報発信できる環境が整い、個人と企業が繋がることが出来るため、ヘッドハンティングがしやすくなったと言えます。
ヘッドハンティング転職のメリット
ヘッドハンティングでの転職には転職サイトやハローワークの紹介を通じた転職よりも様々なメリットがあります。
- 会社が既に自分を認めてくれている
- 給与面などの待遇がよくなる
- 新しい環境で仕事ができる
- いきなり役職が付く可能性がある
上で挙げているようにヘッドハンティングでの転職には多くのメリットが存在し、いずれも他の転職方法には無い、やり甲斐やキャリアアップに繋がるものばかりです。
ヘッドハンティングしたい企業は自社にとって必要な人材を採用したい状態です。通常の転職よりも優遇されることが多いでしょう。
ヘッドハンティング転職のデメリット
では逆にヘッドハンティングでの転職にデメリットはあるのでしょうか。ヘッドハンティングでも、転職するということに変わりはないので、心配なところがあります。
- 新しい環境になじめない
- 期待によるプレッシャーが大きい
- 希望した職種では無い可能性がある
- 最初に聞いていた話と違う可能性がある
元いた環境と大きく待遇が変わるのはメリットでもあり、デメリットでもあります。環境に馴染めなかったり、期待によるプレッシャーで悩むこともあるでしょう。
全く経験したことのない職種に配属される場合もあるので、待遇だけではなく仕事内容や職種についてもしっかり確認をするのをおすすめします。
ヘッドハンティング転職の成功例①
ここからは、ヘッドハンティングによってどのような転職成功事例があるのか、実際の5つの転職成功事例についてご紹介します。
今回の事例は、同業界内での派遣社員から正社員へキャリアアップした事例です。
- 業種…システムアウトソーシング会社
- ポジション…システムエンジニア
- 業務内容…オープン系システム開発、印刷機械のセールスエンジニア
- 年収レベル…350万円
- 業種…外資系印刷機械メーカー
- ポジション…フィールドサービスエンジニア
- 業務内容…カスタマーサービス部門におけるフィールドサポート
- 年収レベル…417万円
前職を退職後に少し時間が空いていましたが、外資系に必須な英語力と、同業界の豊富な経験からヘッドハンティングされた事例です。
ヘッドハンティング転職の成功例②
今回の事例は、国内メーカーの係長クラスから外資系メーカーの部長クラスへキャリアアップした事例です。
- 業種…製造
- ポジション…営業所チーフ (係長)
- 業務内容…各営業所における営業同行と技術サポート
- 年収レベル…680万円
- 業種…外資系大手機器メーカー 日本総代理店
- ポジション…外資系大手機器メーカー 営業部長
- 業務内容…日本販売総代理店のマネジメント、国内顧客への技術サポート
- 年収レベル…810万円
今回の事例の方は、機器に関する製造~営業にわたる幅広い経験と豊富な知識を有するベテランでしたが、前職では昇進を望めない状況でした。
外資系の機器に関しても十分な対応力と海外経験があったことから営業部長としてヘッドハンティングされ、これまでの経験を活かしたキャリアアップが出来た事例です。
ヘッドハンティング転職の成功例③
今回の事例は、機械メーカー設計部長から環境関連企業の事業所長へキャリアアップした事例です。
- 業種…機械・プラントメーカー
- ポジション…プラント設計部長
- 業務内容…様々な規模のプラント、機械の開発案件のプロジェクトマネジメント
- 年収レベル…900万円
- 業種…環境関連企業
- ポジション…環境プラント 事業所長
- 業務内容…事業の運用の責任者、プラントや機械の改良や生産性効率、収益管理
- 年収レベル…1100万円
今回の事例の方は、長らく環境プラントの開発・設計のプロジェクトマネージャーとして豊富な経験を持ち現職でも活躍中の人材でした。
突然のヘッドハンティングに困惑されていましたが、求人企業の経営陣と複数回の面談を重ねて、事業ミッションや将来性を確認し転職を決められた事例です。
ヘッドハンティング転職の成功例④
今回の事例は、大手SIer技術部長から新規事業立ち上げ幹部にキャリアアップした事例です。
- 業種…大手SIer
- ポジション…技術部長
- 業務内容…プロジェクト受注後の要件定義、設計、プロジェクトマネジメント部門の統括
- 年収レベル…1100万円
- 業種…大手精密機器メーカー
- ポジション…ソリューション部門長
- 業務内容…自社既存サービスと親和性の高いソリューションサービスの企画・事業化
- 年収レベル…1300万円
今回の事例の方は、大手SIerの技術部門の幹部として業界内で著名な方でした。
新しく事業の展開を進めていた精密機器メーカーの幹部として、採用後の課題や事業展開までの時間軸、管掌組織などのミーティングを慎重に行い、転職を決められた事例です。
ヘッドハンティング転職の成功例⑤
今回の事例は、豊富な海外工場の立上げ、運営経験を活かした製造部長ポジションへキャリアアップした事例です。
- 業種…電子部品メーカー
- ポジション… 製造責任者
- 業務内容… 海外工場長
- 年収レベル… 1200万円
- 業種…医療機器・精密機器メーカー
- ポジション…製造責任者
- 業務内容…海外工場の立ち上げ、OEM生産の製造責任者
- 年収レベル…1600万
今回の事例の方は、電子部品の製造、品質保証、海外生産経験豊富な人材でした。
現職で安定した環境はもちろん尊重したうえで、冷静に新職場の将来性や会社の成長性を議論し、決断に至った事例です。
入社後は生産機能の立ち上げの指揮を執り、計画通りの生産を実現しまた並行して組織構築にも着手されているようです。
成功例の裏側…ヘッドハンティング転職で失敗しないために
ここまでヘッドハンティング転職による成功例を紹介してきましたが、失敗しない為にはどうすべきなのでしょうか。ヘッドハンティング転職で怖いのは、給与や仕事内容が聞いていた話と違うことです。
転職してから後悔しない為には、ヘッドハンターのうまい話に即決せずに一度自分で転職先の待遇や仕事内容を聞き、調べてみることが大事です。
給与に関しては長期的に保証してもらえるのか、どの程度まで保証してくれるのかなど、仕事内容に関しては自分が活躍できそうな仕事なのか、きちんと確認しましょう。
転職してから「こんなはずじゃ…」とならないように、事前準備はしておきましょう!
まとめ
今回は、実際のヘッドハンティング転職による成功事例と、ヘッドハンティング転職のメリット・デメリットについて紹介しました。5つの転職事例を紹介しましたが、自分に近いモデルは見つかったでしょうか?
ヘッドハンティングで失敗しない為に、ヘッドハンティングを受けたらまずは嬉しい気持ちを落ち着かせ、入社後の待遇や、相手の会社についてしっかりと下調べをしましょう。
皆さんが今回紹介したヘッドハンティング転職での成功例のように、今の会社より良い環境で働けることを願っています。