ヘッドハンティング転職と一般的な転職とでは面接の形式にどのような違いがあるのでしょうか?
ヘッドハンティング転職の気をつけるべき注意点も併せてご紹介していきます。
一般的な転職での面接の流れとは
まずは一般的な転職での面接の流れをご紹介します。以下が大まかな流れとなっています。
- 入室(挨拶、自己紹介)
- 現在の仕事内容(職務経歴)
- 転職理由
- 志望動機
- 募集内容の説明
- 条件の確認
- 応募者からの質問
- 退室(お礼)
面接の流れや質問事項は企業や選考段階によって異なりますが、大体の転職が以上のような流れとなっています。
では、ヘッドハンティング転職ではどのような面接をするのでしょうか?
ヘッドハンティング転職での面接の流れ
ヘッドハンティング転職の面接の流れは以下の通りとなっています。
- 入室(企業ではなくカフェなどの場合もある)
- 条件の確認
- 質疑応答(希望条件等)
- 退室
一般的な面接と違い、堅苦しい面接ではなく雑談に近い形になります。気になることを聞いて、自身の希望条件と合わなければその場で断ることも可能です。
ヘッドハンティング転職の面接では、企業がオファーする側ですので、特に緊張する必要もなく身構えることもありません。
面接時は双方の合意によって転職するかどうか決まるので、対等な立場で面接に臨めます。
ヘッドハンティング転職と一般的な転職の面接時の相違点
一般的な転職での面接と、ヘッドハンティング転職の面接の相違点をまとめると以下のようになります。
- こちらから応募しない
- 採用・不採用ではなく、双方の合意によるもの
- カフェで面接する場合もある
- 職務経歴や志望動機は不要
- 対等な立場での面接
一番意識していただきたい相違点は対等な立場という点です。企業は対象者に転職して欲しいと思っているので良い条件を提示してきますが、希望の条件と一致しなければ断っても問題ありません。
多少のわがままを言った方が、より条件が良くなることもあるでしょう。
ヘッドハンティング転職は不採用になる事があるの?
面接の結果にもよりますが、ヘッドハンティングをされた場合は「採用・不採用」というよりかは、「合意・否」というイメージです。
対象者に対してヘッドハンティングをした時点で、企業はその人材を欲していることになります。
なので、面接自体は対象者のスキルや経歴を知るために行うのではなく、その人の人柄や将来の希望などを知るために面接を行います。
対象者が企業の出した条件に納得すればヘッドハンティングは成立しますので、基本的に不採用ということにはなりません。
ヘッドハンティング転職の注意点①【怪しい会社ではないか】
ヘッドハンティングをされるという事は、自分の能力が周りから認められた証拠ですので嬉しくて舞い上がってしまうことでしょう。
しかし、まずは声をかけてきた会社が怪しくないか調査する必要があります。しっかりと相手の会社を調べなければ、転職してから後悔してしまいます。
有名な会社であればその心配もないかもしれませんが、聞いたこともないような会社だと、とにかく人が欲しいだけのブラック企業で使い捨てにされてしまう可能性も考えられます。
ヘッドハンティング転職の注意点②【給料が下がる】
基本的にヘッドハンティングの対象者は、転職後給料が上がるものです。もしも給料が下がるようなことがあれば、ヘッドハンティングの話はスルーした方が良いでしょう。
転職して給料が下がるのは、失業してしまったり解雇されてしまったりして、急な転職をする時くらいです。
「スタートは下がるけど業績次第で今後右肩上がりで上がるよ」などと言われたとしても確定事項ではないため、給料が下がったままの可能性も考えられます。
そういう場合は「最初から上がらないならお断りします」とハッキリ伝えましょう。
ヘッドハンターとの面接時のポイント①【期待されているか確認】
ヘッドハンティングをされるということは、相手の企業から期待をされている人材ということになります。「自身のどういう所に期待しているのか」をしっかりと確認しておきましょう。
悪質なヘッドハンティングの場合だと、具体的なことは言わず、誰にでも当てはまるようなことを言ってくることもあります。
また、自分の能力とミスマッチだと転職後に「期待はずれ」と思われてしまうこともあるので、相手企業は何を期待しているのかを確認する必要があるのです。
ヘッドハンターとの面接時のポイント②【条件を細かく聞く】
ヘッドハンティングでよくあるトラブルと言えば、「認識していた条件と違った」ということです。
「給料が聞いていた話と違う」「転職前よりも待遇が悪くなった」など、転職後に後悔してしまうケースは実際にあります。
仕事内容の認識の食い違いもトラブルに繋がってしまいます。仕事内容が自分に合わず、すぐに会社を辞めてしまうと退職金をもらえなかったりということも・・・。
そうならない為にも、ヘッドハンティングを受けた場合には、条件を細かく聞き再確認するようにしましょう。
ヘッドハンターとの面接時のポイント③【交通費が自己負担】
相手企業やカフェなどでヘッドハンターと面接した時に、そこまで行くのに掛かった交通費や飲食代を支払わない場合はヘッドハンティングを断った方が良いでしょう。
ヘッドハンティングの対応をする基本的な話として、もしも指定してきた場所で会うのであれば交通費は相手が全額負担するのが基本です。カフェなどで会う場合も同様で、飲食代も相手が負担するものです。
人材を確保するためとはいえ少しでも経費を削減しようとするヘッドハンターは怪しさしかありません。
ヘッドハンティング転職はいいことだけではない
ヘッドハンティングの声が掛かれば誰でも嬉しいですし、キャリアアップのチャンスでもあります。
しかし、ヘッドハンティングはとても魅力的な話ではありますが、怪しいヘッドハンターや悪質なヘッドハンティングが存在するのも事実です。
転職は自身のキャリアプランに良くも悪くも大きな影響を与える出来事ですので、安易にヘッドハンティングを受けるのではなく、じっくりと検討してから答えを出すことが大切です。