ヘッドハンティングを受けるかどうかを判断するにあたり「給料がどれくらい増えるのか」は重要なポイントですよね。
特に「本当に給料が増えるの?」「増えるとしてどれくらい給料が増えるのか」といった点は気になるところでしょう。
そこでこの記事では、一般的にあまり知られていない「ヘッドハンティング時の給料事情」について詳しくご紹介します。
この記事を最後まで読むことで「今受けているヘッドハンティングが本当に好条件なのか?」という判断基準がわかるようになりますよ!ぜひ最後まで読んでみてください。
ヘッドハンティングで給料が増える、減る人の割合は?
ヘッドハンティング会社『プロフェッショナルバンク』によると、ヘッドハンティングで収入が増えた人の割合は87.5%。一方で収入減となった人の割合は12.5%となっています。
(参考:https://www.pro-bank.co.jp/saiyo-meister/headhunting-investigation/view-with-numbers_one_headhunting)
つまり、ヘッドハンティングを受けた人の8人に7人は給料アップ。8人に1人が給料ダウンというイメージです。
よって、基本的にはヘッドハンティング=給料が増える可能性が高いと考えて問題ないでしょう。
そこで気になるのが「どれくらい給料が増えるのか?」ですよね。次の見出しで給料の上がり幅や相場についてご紹介します。
ヘッドハンティングでの給料アップは10%〜20%が相場
ヘッドハンティングによる給料アップは、一般的に現給料の10〜20%増しが相場と言われています。
- 現在の年収300万円→年収360万円にUP!
- 現在の年収500万円→年収600万円にUP!
- 現在の年収700万円→年収840万円にUP!
※ただし、ヘッドハンティングは即戦力であることが求められるため、ある程度の年収がないとなかなか声がかかりづらいと言った背景があります。
ただし、中には1.5倍〜2倍で転職のオファーをされているという方もいるため、あなたの市場価値によって大きく変動すると捉えるのが無難です。
上記の内容を踏まえると、ヘッドハンティングを受けた場合は「今よりも少し給料が増える」と認識しておくのがよさそうです。
ヘッドハンティングされたのに給料が下がることも
一方で、ヘッドハンティングされたにも関わらず、給料が下がるというケースも存在します。
- 新しいスキルを身につけるために大企業からベンチャーへ転職した場合
- ヘッドハンティング先の社長の理念に共感して転職した場合
- 社風が合わず、転職先の会社で成果を出せなかった場合
上記は一例ですが、転職先の将来性や経営者の人柄に惹かれてヘッドハンティングを受けた場合に、給料が下がるケースが多いようです。
また、転職先の社風や人間関係に馴染めず、現職で発揮していた能力を活かしきれず、成果が下がり給料ダウンすることも。
前者の場合は、将来的に現職以上の給料を得られる可能性もあるため、将来への投資と考えて一時的な給料ダウンを受け入れる人が多いです。
後者の場合は、転職先で給料アップを果たすのは残念ながら難しいのが現実ですね。
そのため、ヘッドハンティングを受ける前に条件面だけでなく、相手の会社の雰囲気などについてもあらかじめリサーチをしておくことが大切です。
ヘットハンティングの給料交渉は誰がするの?
ヘッドハンティング時の給料交渉は、主に以下の2つのパターンがあります。
- 自分で相手の会社と交渉を行う
- ヘッドハンティング会社のエージェントに交渉を行ってもらう
一般的に、ヘッドハンティング会社経由で転職を提案された場合は、ヘッドハンティング会社のエージェントが交渉を行う場合が多いです。
その際は、自分がどれくらいの給料を求めているのかを、はっきりとエージェントに伝えておきましょう。
自分で給料交渉をする場合も、相手からのオファーに関係なく「自分がどれくらいの給料を求めるのか」を定めておくことが大切です。
具体的には「理想の年収」「妥協できる年収」「他の条件によらず断る年収」の3段階で基準を作っておくと、納得のいく交渉ができるでしょう。
有利な条件で給料交渉を進める2つのコツ
ここからは、有料交渉を有利に進めるコツをご紹介します。
- 最初の提案額は強気に行く
- 求める給料が妥当だと言える理由も伝える
最初の提案は強気に行く
給料交渉を有利に運ぶ一つ目のコツは「最初の提案は強気に行く」です。
給料交渉では、こちらが要求する給料額がそのまま通ることはありません。逆に、相手が提案してきた給料額で決まることも少ないでしょう。
大抵の場合は、双方が少しずつ妥協をしてお互いにとって納得できる落とし所で手を打つことになります。
そのため、最初から自分が納得できる金額で提案すると、そこから少し下がった給料額になってしまう可能性が高いです。
最初の提案で納得できる給料額より多めの額で提案することで、多少妥協しても自分の満足いく額を落とし所に持ってくることができます。
求める給料が妥当だと言える理由も伝える
給料交渉を有利に進めるもう一つのコツは「求める給料が妥当と言える理由も伝える」です。
つまり「年収〇〇万円が欲しいです」だけではなく、「こういった理由で御社に貢献できるので、その対価として年収〇〇万円を希望します」という形で提案するイメージです。
たとえば、あなたが会社に1億円の利益をもたらせるのであれば、年収1,000万円のオファーでも通るでしょう。
提案する給料額が妥当な理由を納得してもらうことができれば、その給料額で迎え入れてもらえる可能性が高くなります。
給料以外で必要なヘッドハンティング時の準備
ヘッドハンティングで給料面が大事なのはいうまでもありません。ですが、転職を検討するにあたっては、給料面以外についても確認しておく必要があります。
転職をした後に後悔しないためにも、必ず以下の点についても事前に確認しておきましょう。
1.待遇確認
まずは現職の待遇を確認してみましょう。現段階で支給されている給料や賞与、手当だけではなく、今後もらえる可能性のある退職金などの手当を洗い出すことが大事です。
昇給したらどのくらいの年収になるのかも調べ、転職する前と後のメリットをしっかりチェックしましょう。
2.業務内容
現在の業務内容を改めて確認する必要があります。今やっている業務内容が相手の企業で役に立つのか、自身のどの部分が評価されてヘッドハンティングされているかを明確に把握しておきましょう。
給与交渉の時に自身を売り込むことができなくなってしまいます。
3.過去の実績
過去に、自分自身がどのような実績を作ってきたのか、整理してみましょう。
その実績が相手企業にとって魅力的なものであればあるほど、給与交渉を有利に進めることができます。
ヘッドハンティングの場合は対等な立場で交渉できる
ヘッドハンティングは通常の転職活動とは異なり、企業が依頼をする立場になります。よって、交渉においては依頼を受ける側の方が主導権を握る場合が多いのです。
そのため、会社対個人だからと言って下手に出る必要はありません。
自分が納得すれば転職するし、条件が合わなければストレートに断るといった気持ちで、交渉に臨むと良いでしょう。
ただし、横柄な態度をとると交渉先の会社だけでなく、業界中にあなたの悪評が回る可能性もあります。オファーされる立場とはいえ「上から目線」はNGです。
まとめ:ヘッドハンティングで給料は増える?年収の決まり方&相場を徹底解説
この記事では、あまり知られていないヘッドハンティングにおける給料事情についてご紹介しました。
統計的にはヘッドハンティングをされると、年収が上がる可能性が高いことが分かりましたね。またその際の給料は、現給料の10%〜20%が相場となっています。
この記事の内容を参考に、ヘッドハンティングを受けるかどうかを判断してみてください。
ただし、給料はあくまで判断材料の1つでしかありません。本当に満足いく転職をするのであれば、給料面以外のポイントについても話し合うことが大切ですね。
自分から積極的に転職活動をしたい場合は?
今回紹介したヘッドハンティングは、いわば「声がかかるのを待つ」タイプの転職手段です。
そのため、あなたに何かしらのスキルや実績がないと、ヘッドハンティングをされる可能性は少ないのが現状です。
もしも、できるだけ早く転職をしたいと言う場合は、ヘッドハンティングではなく転職エージェントの活用がおすすめです。
転職を早く決める方法については、以下の記事で詳しく紹介しているので併せて読んでみてください。