ヘッドハンティングをされた場合は基本的に好条件を提示されることが多いものです。
では、好条件にも関わらずヘッドハンティング転職で失敗してしまったという事例があるのはなぜでしょうか?
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2076808?title=%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%88%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8)
好条件なのにヘッドハンティング転職で失敗するのはなぜ?
冒頭でもお話ししました通りヘッドハンティングをされた場合、こちら側にとって好条件なことが多いです。
現職よりも高い給料、役職を与えてくれるなど、自身にとってメリットしかないような話だとしても転職に失敗してしまうことはあります。
転職に失敗してしまう理由として最も多いのは「ヘッドハンティングを過剰に期待しすぎた」というものです。
ヘッドハンティングで失敗してしまった理由を詳しく説明していきます。
ヘッドハンティング失敗理由1【転職後とスカウト時の話と違う】
ヘッドハンティングをされたにも関わらず失敗しまう理由として最初に紹介するのは「転職した後とスカウト時の話が違う」ことです。エージェントやスカウトマンも、転職してもらわなければ報酬が発生しません。
対象者を転職させるために、企業が出した条件よりも魅力的に感じるようにプレゼンをすることがあります。
話を聞いているうちに、「転職した方が絶対に良い」という風に思い込んでしまい、実際に転職したら話が違って後悔するパターンがあるのです。
いくら好条件だとしてもヘッドハンターの話を全て鵜呑みにせず、デメリットなど良くない部分にも目を向けることが大事です。
ヘッドハンティング 失敗理由2【重いプレッシャー】
企業も好条件で採用しているため、あなたへの期待も大きくなります。
企業から年収1000万円を受け取る条件で契約したとすると、当然企業は1000万円以上の働きを期待します。
そのため、自身も「1000万も貰っているんだから下手なことはできない」とプレッシャーを感じてしまい、悩みの種となってしまうのです。
そのプレッシャーに耐えきれず、数ヶ月で辞めてしまったというケースもありますので、お金に目がくらんで安易に転職をするのは気をつけた方が良いでしょう。
ヘッドハンティング転職で得られるもの
通常の転職の求人に良し悪しがあるのと同様に、ヘッドハンティングの案件にも良し悪しはあります。
ヘッドハンティングは一般的に、企業に影響を与えるような存在、つまり役員や幹部クラスなどの人材が対象となるのです。
会社の上層部が動くことになるので、競合他社に企業の戦略や事業が伝わってしまう可能性があるため、非公開求人として転職エージェントに依頼が出されます。
ヘッドハンティングの案件は年収1000万のものがほとんどで、転職したとしても役員や幹部クラスからスタートできるので、ヘッドハンティング転職で得られるものは多いと言えるでしょう。
ヘッドハンティング転職を失敗しないために【受け身にならない】
ヘッドハンティングはエージェントを介して行われますので、受け身の転職活動と言えます。
自身で仕事を探すわけではないので楽な転職活動になるのですが、自身で行う転職活動と違い「調査不足になりがち」です。
初めてのヘッドハンティングの場合は特に「オイシイ話」を持ちかけられると企業への調査が甘くなってしまいます。
ヘッドハンティングをされ、好条件を提示されたとしても、れっきとした転職活動なのでしっかりと企業を調査する必要があります。
ヘッドハンティング転職を失敗しないために【条件を見つめ直す】
ヘッドハンティングをされた場合、基本的に自身にとって好条件なことが当たり前です。現職よりも相手企業の方が条件が悪ければ、対象者は転職をしようとは思いません。
エージェントと相手企業は対象者を引き抜くため、自分たちの方が魅力的だということを示さなければならないのです。現職よりも年収が上がるなどの提案を持ち出してきますが、すぐに決断するのは早計と言えます。
初年度は給料が上がったが、次年度は業績が悪く年収が下がってしまったという可能性も考えられます。長期的に保証してもらえるのか、どの程度まで保証してくれるのかなど、条件を詳しく追及することは欠かせません。
ヘッドハンティング転職を失敗しないために【勘違いをしない】
ヘッドハンターは様々な人と会ってきているため、人材を引き抜くプロだと思ってください。
ヘッドハンターは今までの経験から、どうすれば相手が喜ぶのか、好意的になってくれるためには何をすればいいのかを完璧に熟知しているのです。
面談後に自宅まで車で送ってくれたり、高級料理店で食事を奢るなど、あらゆる手を使って人材を引き抜こうとするスカウトマンもいます。
そのスカウトマンの接待から「自分はそれだけ必要な人材として扱われている」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。また食事を奢ってもらったことにより、転職が断りにくくなるので注意が必要です。
ヘッドハンティング転職を失敗しないために【すぐに決めない】
いくら条件がよかったとしても、すぐには転職を決断しない方がよいでしょう。
今まで紹介してきた内容をみれば当然のことかと思いますが、ヘッドハンティングをされ、すぐに転職を決断してしまうと失敗する可能性が高くなります。
以前から働きたい会社だったなどの理由がない限りはしっかりと考えてから判断すべきです。
しかし、あまりにも返事が遅くなってしまうと「決断力のない人」と思われてしまうため、その点も注意が必要です。
転職前までに雇用条件を明確に設定しておく
ヘッドハンティング転職前には、あらかじめ雇用条件を明確に設定しておきましょう。
絶対にこれだけは譲れないという条件や妥協できる条件を明確に決めておくことで、面談でもスムーズに話を進めることができます。
エージェントやスカウトマンは対象者に転職してほしいので、多少のわがままなら聞いてくれます。
先に条件を自分の中で決めておけば、転職しても失敗することは少ないでしょう。
終わりに
いかがだったでしょうか?ヘッドハンティング転職を失敗しないためにも注意点を最後にもう一度おさらいしましょう。
- 受け身にならない
- 条件を見直す
- 勘違いをしない
- すぐに決めない
以上の3つは必ず忘れないようにしてください。ヘッドハンティングは自身のキャリアアップをはかるためには欠かせないものですが、失敗してしまっては元も子もありません。
ヘッドハンティングの機会があるということは大変素晴らしいことですが、自身にとって必要なものなのか今一度見つめ直すこと大切です。