今回は、受かる可能性が高くなる、履歴書の志望動機の書き方を徹底解説します!
就職活動をする際、応募先の企業に必ず履歴書を提出する必要があります。人によっては何枚も履歴書が必要なので、適当に書きたくなりますが、実は履歴書の内容によって、受かる可能性が変わるのです。
この記事では、履歴書で重視される内容や履歴書の書き方について解説しています。また、履歴書の例文やよくある悩みも解説しているので、是非参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E6%9B%B8-%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%BC-%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BC-1756264/)
履歴書の内容で重視されているのは志望動機と職務経歴
応募企業先の人事や採用担当者が、履歴書に記載された内容の中で、重視しているのは「志望動機」と「職務経歴」です。
人事や採用担当者は、志望動機と職務履歴から、応募者が企業の採用ニーズにマッチした人材なのかを見極めているのです。
そのため、志望動機と職務履歴には、応募企業の採用ニーズにマッチするような内容を書く必要があります。複数の企業に応募する場合は、履歴書の内容を使いまわすのではなく、1社ずつ内容を変えて書きましょう。
今回は、履歴書で重視される「志望動機」の書き方について解説します。例文やよくある悩みも記載してあるので、是非参考にしてみてください。
履歴書に書く志望動機の基本構成
志望動機を書く際は、基本構成を確認・意識しましょう。必ず基本構成で書く必要はありませんが、基本構成を押さえておくことで、志望動機をスムーズに書くことができますよ。
- 結論:応募企業を選んだ理由「志望する理由は〇〇である」
- 根拠:活かせる経験・スキル「なぜなら〇〇だけである」
- 必然性:入社後に実現したいこと、その企業でなければいけない理由
書き出しに結論をもってきて興味をつかみ、続く文章でその結論に説得力を持たせましょう。
ただし、結論と根拠だけだと、「一定の条件を満たす企業ならどこでもいいの?」という印象を与えてしまうので、応募企業と他企業との違いなどを文章に加えることが大切です。
履歴書に書く前の準備① 応募企業ならではの魅力を理解しよう
基本構成を知っているだけでは、志望動機は書けないので、応募企業について調べるなど、準備をしてから書きましょう。今回は、必ずするべき3つの準備を解説します。是非参考にしてください。
1つ目は「応募企業ならではの魅力を理解する」です。応募企業ならではの魅力・特徴を理解していないと、「なぜこの企業を希望するのか?」という問いに、明確な答えを示すことができないからです。
企業の魅力・特徴を調べる際は、業界の種類や、商品・サービス内容だけではなく、企業理念や事業戦略なども調べましょう。
そして、他企業と比較した際の強みや経営者の理念などから、応募企業の魅力や共感を感じたポイントを挙げることで、自分が感じた「応募企業ならではの魅力」を見つけることができますよ。
履歴書に書く前の準備② 応募企業で活かせるスキルを見つけよう
2つ目は「応募企業で活かせるスキルを見つける」です。応募企業で活かせるスキルをアピールできないと、応募企業側に「もっと企業にマッチした人材がいる」と思われてしまいます。
まずは応募企業の求人情報を確認し、募集要項や仕事内容、求める人物像から、自分のスキルが活かせると思う項目を探しましょう。
自分のスキルが活かせると説明する際は、スキルと併せて実績も書くと、話の信憑性が増しますよ。
自分のスキルが分からない場合は、志望動機よりも先に、職務経歴書を作成するのがオススメです。自分がどのようなスキルを持っていて、どのような実績を残してきたか分かりますよ。
履歴書に書く前の準備③ 入社後に実現したいことを考えよう
3つ目は「入社後に実現したいことを考える」です。入社後に実現したいことを伝えることで、「待遇だけに魅力を感じているのではない」と思ってもらうことができるからです。
「柔軟な発想を活かして、商品開発にチャレンジしたい」など、自分のスキルを活かして、どのように企業に貢献できるか考えましょう。
ただし、「専門知識を勉強したい」「入社後に成長したい」など、勉強熱心さだけをアピールしないように注意が必要です。企業は勉強する場ではなく、働く場であることを意識しましょう。
履歴書の提出方法によって志望動機の文章量を変えよう
志望動機は、履歴書の項目に書く方法と、志望動機書としてA4用紙1枚に書く方法があります。そのため、提出方法によって、志望動機の文章量を変えましょう。
履歴書の項目に書く際は、5行程度の文章にまとめて志望動機を書きましょう。短すぎては入社意欲を感じることができず、長すぎては見づらく文章構成力がないと思われてしまいます。
志望動機書としてA4用紙1枚に書く際は、「企業を志望した理由」「入社後にしたいこと」など、項目を作り書きましょう。文章が読みやすくなり、何が言いたいか応募企業側に伝わりやすくなります。
志望動機例文
志望動機の基本構成、応募企業ならではの魅力・特徴、応募企業で活かせる自分のスキル、入社後に実現したいことを理解できたら、志望動機を書いてみましょう。例文を紹介するので、是非参考にしてみてください。
大手コンビニチェーンを中心に、毎日100万食以上もの商品を製造・出荷している御社の事業に興味を持ちました。特に「大規模製造のコスト管理や工程管理」のノウハウを吸収し、成長していきたいと思っています。
私自身、この数年は予算管理や生産管理業務に携わっていたので、その経験を活かした効率的なコスト・工程管理と共に、現場スタッフのモチベーションを高めるための労務管理やマネジメントにも積極的に携わりたいと考えています。(引用:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/3010/)
- 「毎日100万食以上もの商品を製造・出荷」:応募企業ならではの魅力・特徴
- 「予算管理や生産管理業務に携わっていた」:自分のスキルが活かせるポイント
- 「労務管理やマネジメントにも積極的に携わりたい」:入社後に実現したいこと
履歴書に書くと悪い印象を与えてしまう志望動機例
志望動機の中には、悪い印象を与えてしまうものがあります。企業によって受け取り方が異なるので、必ず悪い印象を与えるとは限りませんが、注意して書いた方が受かる可能性は高くなるでしょう。
悪い志望動機① 「御社の〇〇という理念に共感しました。」
企業理念に共感することは良いことですが、ただ「共感しました」とだけ言うのは、応募企業に悪い印象を与えてしまいます。
どういう点に共感したのか、なぜ共感したのか、自分の考えをもとに、共感した根拠を具体的に示すところまで、志望動機に書くようにしましょう。
悪い志望動機② 「御社のサービスは使い勝手が良かったです。」
応募企業の商品・サービスを利用するのは良いことですが、「使い勝手が良い」だけでは、あくまで利用者の感想にすぎず、志望動機にはなりません。
どういうところが使い勝手が良いと思ったのか、なぜそう思ったか、細かく具体的に説明をしましょう。また、自分の意見をプラスして、改善策を提案するのも高評価に繋がります。
悪い志望動機③ 「御社の待遇が良いため応募しました。」
就職先を、給料や休みなどの待遇で選ぶのは良いことですが、それだけを志望動機として伝えるのは、「待遇目当てで、仕事への意欲がない」など、悪い印象を与えてしまいます。
基本的には、待遇の件を志望動機に書くのは控えましょう。どうしても書く場合は、「なぜこの待遇を求めるのか」まで説明するように書きましょう。
履歴書に志望動機を書く際によくある悩み
志望動機の書き方がわかっても、いざ書こうとすると悩みが尽きない人がいるかと思います。今回は、志望動機を書く際によくある悩みを3つ紹介するので、是非参考にしてみてください。
よくある悩み① 「志望動機が思いつかない。」
志望動機を探す時は、応募企業と自分との接点・共通点を探してみましょう。
「就職する目的」「自分の価値観と企業理念が合うかどうか」「自分のスキルが活かせそうか」を考えてから、応募企業の求人情報やホームページを見ると、接点・共通点が見つかりやすいですよ。
よくある悩み② 「未経験の職種への志望動機が思いつかない。」
未経験の職種や業界の企業に応募する場合、興味を持ったきっかけや背景について整理してみましょう。
また、未経験であることを補うための努力や、これまで培ってきた経験・スキルが活かせることをアピールしましょう。
よくある悩み③ 「プライベート重視の志望動機はダメ?」
「プライベートを重視したい」だけを志望動機として伝えるのは、オススメできません。「仕事への意欲がない」など、悪い印象を与えてしまいます。
プライベート重視の志望動機を伝える場合、「限られた時間でも成果を出したいから」「資格取得の時間を取りたいから」など、プライベートを重視した先に実現したいことまで、志望動機に書きましょう。
おわりに
以上が、受かる可能性が高くなる、履歴書の志望動機の書き方の解説でした。
つい適当に書いてしまいたくなる履歴書ですが、実は重視されていたことがわかったと思います。履歴書を書く際は、しっかりと準備をして、1枚1枚丁寧に書くようにしましょう。
また、履歴書に書いた内容は、面接の際に自分の口から話す必要があります。履歴書に書いて終わりではなく、面接官に伝えることができるように、話す練習もしておきましょう。