この記事は、「部下を褒めて成長させたいけど、いまいち褒め方が分からない」方向けに書かれています。
部下を褒めるには、どんな言葉をかけたら良いかわからないですよね。
この記事では、効果的な言葉の使い方4つのパターンと、褒める時のポイントについて解説します。部下を成長させる褒め言葉を知りたい時の参考にしてください。
部下を褒める時に効果的な4つのほめ方
この章では、部下を褒める時に効果的な4つの言葉について解説します。部下を褒める時に効果的な4つの褒め方は以下の通りです。
- 部下の「人柄」を褒める
- 部下の「努力」を褒める
- 部下の「変化」を褒める
- 部下の「失敗」を褒める
部下が褒められて喜ぶのは結果ではなく、自分自身を評価された時です。4つのパターンは、部下自身を褒める言葉になります。部下は、褒め言葉を通して上司から認められたことを知り、喜びを感じるようになります。
部下を褒め、喜ぶ姿を見ると、あなたも嬉しい気持ちになり、仕事に前向きになるのではないでしょうか。
部下を褒めることは、部下にとっても上司にとってもプラスになる、良いことなのです。次の章から、褒める時に使う言葉と、使い方のポイントについて、パターンごとに解説します。
効果的な褒め方①部下の「人柄」を褒める
部下の効果的な褒め方1番目は、「人柄」を褒めるです。人柄を褒めることが効果的なのは、その人となりに対し、直接良い評価を与えるからです。人柄を褒めることは、相手の自己肯定感を高める効果があります。
自己肯定感は、相手に大きな喜びと、仕事に取り組む活力を与えます。その上、喜びの度合いは、あなたが考えている以上に大きい、という場合がほとんどです。
このように、ちょっとした言葉でも、相手に大きな喜びを与えられます。人柄を褒める言葉は相手の自己肯定感を育て、やる気を引き出すきっかけを作ります。
人柄を褒める時は貢献度を評する言葉を使う
部下の人柄を褒める時は、結果ではなく、その結果に至った、部下の貢献度を評価することがポイントです。
なぜなら、「資料作成が間に間に合って良かった」と結果を喜んでも、部下の働きを認めたことにはならず、部下は「(自分が)褒められた」とは思わないからです。
「君は頑張り屋だね。おかげで間に合ったよ」と、部下自身を褒める言葉を入れたほうが、相手の心に響くのではないでしょうか。
部下の人柄を褒める時は、「いつも仕事が丁寧だね。安心して任せられるよ」のように、具体的な言葉を使いましょう。続けて自分の気持ちを添えると、あなたの言いたいことが、よりストレートに伝わります。
効果的な褒め方②部下の「努力」を褒める
部下の効果的な褒め方2番目は、「努力」を褒めるです。努力を褒める言葉が効果的なのは、人は自分が味わった苦労を誰かに理解して欲しいと、潜在的に望む傾向があるからです。
たとえば、上司に自分の努力を褒められた部下のリアクションを見てみましょう。
努力を認めてもらえた部下は、これまでの苦労が報われたことに喜びを感じるだけでなく、より成長することを望むようになります。部下が成長して仕事が早くなれば、あなたも仕事が楽になります。
さらに生産性が向上すれば、会社全体の利益アップにつながるのではないでしょうか。努力を褒める言葉は、人間の行動を変える力を持っています。
努力を褒める時は成果を評価する言葉を使う
部下の努力を褒める場合、努力したことによって得た成果を評価することが大切です。そのためには、日頃から部下の仕事に取り組む姿勢を観察しましょう。
取り組む姿勢を見過ごしてしまうと、部下がどのように苦しみ、どのように問題を乗り越えようとしているのかが見えず、結果についてだけ褒める、ということになってしまいます。
本人が努力してきたことを知っていれば「よくがんばった。君の粘り強い交渉が実を結んだんだよ」と、具体的に褒めてあげられるのではないでしょうか。
部下の努力は、上司の「よくがんばった」という言葉によって報われます。そうすると、部下はますますやる気を出して仕事に取り組み、それが結果に反映されていくようになるでしょう。
効果的な褒め方③部下の「変化」を褒める
部下の効果的な褒め方3番目は、「変化」を褒めるです。仕事ぶりや外見、精神的な成長など、部下は常に変化しています。
良い方向に変わった点を褒めてあげると、成長を認めてもらったこと対して部下は喜びを感じるでしょう。そして、変化を褒められた部下は、素直にその言葉を受け止める傾向があります。
https://twitter.com/ABziGYjJA6rnru9/status/1265910484022124544
このような大きな喜びが、「もっと仕事を頑張ろう」というモチベーションにつながります。部下にとって、良い方向に変化していく自分を見守る人の存在は、励みになるでしょう。
変化を褒める時は変化した点を具体的に伝える
部下の変化を褒める時のポイントは、何が変わったかを具体的に伝えることです。なぜなら、「入社した時からだいぶ変わったね」と褒めても、何がどう変化したのかが、部下に伝わらないからです。
たとえば「報告書の作成が前より早くなったね。仕事が早く済んで助かるよ」と褒めると、部下は自分が変わった点に気づきます。
変化を具体的に褒めることは、部下が自分の強みを自覚するきっかけになります。その強みを伸ばそうと、向上心が芽生えるかもしれません。部下の良い変化に気づいたら、その点を率直に褒めてあげてください。
効果的な褒め方④部下の「失敗」を褒める
部下の効果的な褒め方4番目は、「失敗」を褒めるです。部下が失敗した時に褒め言葉が必要になる理由は、部下のやる気を取り戻すためです。
失敗により精神的に大きなショックを受けた部下は、自己否定感を強くする傾向があります。部下が立ち直るのに必要なのは、「君はよくやってるよ」など、失敗した時の褒め言葉です。
このように、失敗に対して怒ると部下は落ち込むだけですが、褒める言葉をかけることで、もう一度頑張ろうと自分を奮い立たせます。
失敗を褒める時は「過程」を褒める
失敗した部下を褒める時のポイントは、「仕事の過程を褒める」ことです。仕事で結果は出なかったものの、過程で上手くできたことを褒めるようにしましょう。
具体的には、「講演会の賛同者が目標に達しなかったのは、タイミングだよ。君の企画は問題ない。次は大丈夫」のように、仕事でやってきたことを褒めるようにしましょう。
失敗を褒める言葉は、部下が失敗から素早く立ち直り、再び歩き出すために必要です。
結果までのプロセスの中で、評価できる点を見つけて褒めてあげれば、部下も「失敗は今回限りだ」と、納得するようになります。
やってはいけない部下の3つの褒め方
この章では、やってはいけない部下の褒め方について解説していきます。やってはいけない部下の褒め方3つは、以下の通りです。
- 気まぐれに褒める
- 褒めるのではなく、お世辞を言う
- 褒めるだけで改善点を伝えない
ここから、3つのやってはいけない部下の褒め方について解説します。
やってはいけない部下の褒め方①気まぐれに褒める
やってはいけない部下の褒め方1つ目は、部下を気まぐれに褒めることです。上司の気分や特定の相手だけを褒めることは、不信感や不公平の元になります。
私が会社員をしていた時の話です。上司の仕事がうまくいっていない時には「なんでもっとスムーズに仕事できないの」とイライラ交じりに上司が私を指導してきました。
反対に上司の気分がいい時だけ、「最近、調子いいね」など褒めてきました。部下の私からすれば、「気分に左右されずに、部下のモチベーション管理して欲しい」と上司のことを不信に思っていました。
部下を褒める時は、その日の気分が悪くても、どんな部下であっても、公平に褒めてあげましょう。
やってはいけない部下の褒め方②褒めるのではなく、お世辞を言う
やってはいけない部下の褒め方2つ目は、部下を褒めるのではなく、お世辞を言うことです。部下の機嫌を取るために褒めてしまうと表情や言葉のはしから「お世辞で褒めてるな」と部下は気づきます。
部下を褒める時は、具体的に「どこに感動したのか」を、心の底から伝えていきましょう。
例えば、部下が商品を目標の2倍成約したとします。目標の2倍を達成したことについて具体的に褒めた例文が以下の通りです。
「私があなたの年齢だった頃は、目標を達成するのに精いっぱいだった。今の年齢で、目標の2倍も契約してくるなんてすごいね」
目標の2倍契約したことを主軸として、自分と比較することで「心から感心する」ことを表現しています。
やってはいけない部下の褒め方③褒めるだけで改善点を伝えない
やってはいけない部下の褒め方3つ目は、褒めるだけで改善点を伝えないことです。褒めるだけでは、自己肯定感が向上して部下のやる気が向上するだけです。
部下を成長させるには、褒めると同時に「もっとこうすべき」と仕事の改善点を伝えましょう。
例えば、部下が営業に成功し、商品の成約ができたとします。上司は成約できたことを褒めると同時に成約までの過程の短縮方法を伝えましょう。
効果的な部下の褒め方 まとめ
効果的な部下の褒め方4つのパターンとやってはいけない褒め方3つを紹介しました。最後にまとめて紹介します。
- 部下の「人柄」を褒める
- 部下の「努力」を褒める
- 部下の「変化」を褒める
- 部下の「失敗」を褒める
- 気まぐれに褒める
- 褒めるのではなく、お世辞を言う
- 褒めるだけで改善点を伝えない
「人柄」「努力」「変化」「失敗」を褒める言葉は、部下自身の良さを認めることにつながり、自己肯定感を育てる効果があります。
褒める時は、具体的に褒めることと、あなたの気持ちを率直に伝えることがポイントです。
褒め言葉は、部下のやる気を高めるだけでなく、仕事に対する姿勢を変え、それがあなたにとっても会社にとっても良い方向に向かいます。照れずに部下を率直に褒めて、仕事ができる人材へと育てていきましょう。