「上司と部下の距離感について、どのくらいが適切なのかが分からない」
「上司と部下の距離感において、適切な距離感にしたときのメリットが分からない」
会社の上司として働いている人のほとんどは、こんなことを考えた経験があると思います。
本記事では、そんな悩みを解決すべく、下記のような内容について紹介しています。
- 部下との距離感はどのくらいが適切なのか
- 程よい距離感を保つことのメリット
- 部下との距離感が近すぎることのデメリット
部下との適切な距離感が分からない人は、ぜひ参考にしてみてください。
上司と部下の距離感は「程よい距離感」が大事
上司と部下の距離感において、近すぎず遠すぎない「程よい距離感」であるということが1番大切です。
要するに、お互いを助け合うビジネスパートナーのような関係みたいな感じです。
この「程よい距離感」を保つことによって、下記のようなメリットがあります。
- 上司と部下の仕事がスムーズに回る
- 部下の評価を客観的に下せる
- 部下にとって接しやすい存在になる
では、「程よい距離感」を作ることによるメリットについて、1つずつ説明していきます。
程よい距離感のメリット① 上司と部下の仕事がスムーズに回る
上司と部下が程よい距離感を保つことで、仕事の質問や会話がしやすい、風通しのいい職場環境になります。
そのため、仕事がスムーズに回り、効率よく仕事をこなすことができます。
また、程よい距離感を保つことで、下記のようなときでもスムーズに対応することができます。
- 何かしらの仕事上のトラブル
- 仕事方針の転換
仕事がスムーズに回るようにするためにも、できるだけ部下とは程よい距離感を保つようにしましょう。
程よい距離感のメリット② 部下の評価を客観的に下せる
部下との距離が近すぎたり遠すぎたりすることで、部下への評価の付け方も曖昧になってしまいます。
しかし、程よい距離感を保っていれば、同じ目線で部下を見られるので、部下への評価も客観的に下せるようになります。
また、部下の評価を客観的に下せるようになることで、下記のようなメリットもあります。
- 会社からの上司の評価が高くなる
- 部下から信頼されるようになる
- 適切な仕事を振り分けることができる
程よい距離感を保つことは、部下にとっても上司にとっても良いことなのです。
程よい距離感のメリット③ 部下にとって接しやすい存在になる
部下から見る上司は、年上で話しかけづらいという印象を持っている人がほとんどです。
遠すぎても余計話しかけづらく、近すぎてもウザい上司と思われてしまうでしょう。
そんな中、程よい距離感の上司は、部下からはこんな印象を持ってもらえ、接しやすい存在になります。
- 仕事の質問などがしやすく、話しかけやすい
- 「頼りがいのある上司」と慕ってくれる
- 「尊敬できる上司」という印象になる
上司としても、仕事を進めやすくなるので、程よい距離感を保つことはメリットでしかありません。
上司と部下の距離感が近すぎることによるデメリット
部下との距離感が離れすぎていることによるデメリットは、何となく分かると思います。
逆に、部下との距離感が近すぎることでも、下記のようなデメリットがあるのです。
- ”えこひいき”しているように見える
- 上下関係が曖昧になる
- プライバシーの侵害になる可能性がある
どれも仕事に支障を来す恐れのあるデメリットばかりだということが分かりますね。
それでは、部下との距離感が近すぎることによって起きるデメリットを、1つずつ説明していきます。
デメリット① 上司が”えこひいき”しているように見える
毎回頼ってくれるような距離感の近い部下は、上司にとって可愛い存在ですよね。
そんな可愛い部下を過大評価してしまったりすると、周囲の人たちは、その部下に”えこひいき”しているように見えます。
えこひいきしているように見えることによって、周囲の人たちは下記のようなデメリットがあります。
- 他の部下が嫉妬して社内トラブルの引き金になる
- 他の部下のやる気がなくなり、生産性が悪くなる
- 「頑張っても無駄」と気持ちが下がる
そんな評価をしてしまった日には、他の部下からの信頼が失われかねないので、あなたとしても会社としてもデメリットになるでしょう。
デメリット② 上司と部下の上下関係が曖昧になる
部下との距離感が近すぎると、会社内での上下関係が曖昧になってしまいます。
部下との上下関係が曖昧になってしまうことで、下記のようなデメリットがあります。
- 部下が指示を聞いてくれなくなる
- 部下がだらけて仕事をしなくなる
- ミスしたことを怒っても平然な顔をする
上下関係が曖昧になるのは、部下の落ち度もありますが、上司の管理問題として扱われることがほとんどです。
職場は友だちを見つける場所ではないので、少なくとも社内ではきちんと上下関係を作るようにしましょう、
デメリット③ プライバシーの侵害になる可能性がある
いくら部下とは言え、下記のようなプライベートの話をしたくないですよね。
- 家族関係のこと
- 異性関係のこと
- 給料について
部下との距離感が近いと、そんな話したくないプライベートの話になってしまい、プライバシーの侵害になる可能性があります。
プライバシーの侵害として問題になってしまうと、下記のようなデメリットがあります。
- 会話に疲れ、嫌な思いをする
- 会社全体の問題として扱われる
- 何らかの処分を受ける可能性がある
逆もまたしかりで、あなたが部下にプライバシーの侵害をしてしまう可能性もあります。
たとえ距離感が近い部下がいたとしても、プライベートの話は絶対にしないようにしましょう。
上司と部下の「程よい距離感」の作り方
部下との「程よい距離感」の作り方として、主に下記のような方法があります。
- ”おはよう!”、”お疲れさま!”といったあいさつを欠かさない
- 部下をしっかり頼る
- 部下の意見を取り入れる姿勢を見せる
- 悪いところはしっかり注意する
要するに、「部下の話を聞いてくれる、頼りやすく信頼される上司」になる努力をすればいいだけなのです。
これを続けていけば、上司としての威厳を保ちつつ、部下との信頼関係も築ける程よい距離感を作ることができます。
まとめ 上司と部下の距離感は大事
今回は、上司と部下の1番良い距離感について、メリットとデメリットを踏まえて説明しました。
本記事の距離感についての内容をまとめると、下記のようになります。
- 上司と部下の距離感は「程よい距離感」が良い
- 近すぎても遠すぎてもダメ
- 程よい距離感だと仕事がスムーズに回る
- 程よい距離感だと評価がきちんとできる
- 程よい距離感だと接しやすい存在になれる
部下と程よい距離感を保つことで、上司としても会社としてもメリットがたくさんあることが分かったかと思います。
本記事を参考にして、部下との程よい距離感を保つようにしてみましょう!