「転職を考え始めたけど、会社や周囲への裏切り行為になるのかな…」
あなたは、こういった不安や罪悪感から、せっかくの転職を躊躇ってしまっていませんか。また、そもそもなぜ転職を裏切りと見なす風潮があるのかについて気になるところかと思います。
そこで、今回は、転職が裏切りと思われる理由や転職を伝えた際に裏切り者扱いをされないコツなどをご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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転職は会社や周囲への裏切り行為になる?
結論から言うと、転職は会社や周囲への裏切り行為にはなりません。ただ、一昔前までは、終身雇用が主流だったため、一度就職した会社には定年まで勤めるべきという価値観が未だに根強く影響しているといえます。
ですので、あなたが実際に転職をすると言うと、周りから「裏切り者だ」と非難を浴びることは少なからずともあるかもしれません。
ここからは、このように転職が裏切りと思われる理由を4つに分けて詳しくご紹介します。理由を把握すると、裏切り者と批判してくる人や会社側の心理がわかるため、裏切り者といった表現が気にならなくなるでしょう。
転職が裏切りと思われる理由①会社に社員を育てた意識があるから
転職が裏切りと思われる理由の1つ目は「会社に社員を育てた意識があるから」です。
人を育てるには、コストがかかりますが、会社側は「今後、自社を支える人材となってほしい」という想いから、長い目で見て社員を育成しています。
また、社員が退職すると、その分、会社は業務整理や人員補充にコストがかかります。
これにより、会社側は「これまでせっかく大事に育ててあげたのに、自社に損害を与えて辞めていった」と恩を仇で返されたような裏切られた気持ちになるのです。
転職が裏切りと思われる理由②仲間意識があるから
転職が裏切りと思われる理由の2つ目は「仲間意識があるから」です。なお、先ほどの理由は、会社側の心理ですが、こちらの理由からは同僚や部下、上司の心理です。
同じプロジェクトに携わるなど、目標達成に向けて励まし合ったり、助け合ったりした経験があることで、自然と互いに仲間意識が芽生えてきます。
しかし、この仲間意識があることで、あなたが転職するとなると「一緒にプロジェクトを成功させようと思っていたのに」「これまで共に頑張ってきたのに」と裏切られた気持ちになるのです。
こういった仲間意識は、転職をする側としても裏切りと感じてしまいやすい部分といえるでしょう。
転職が裏切りと思われる理由③自己保身から
転職が裏切りと思われる理由の3つ目は「自己保身から」です。あなたが今の会社から去ることで、波風が立ったり自身の仕事が増えたりしないかという恐れから「転職は裏切りだ」と釘を刺していることがあるのです。
なお、上司は、直属の部下が辞めると上司自身の管理能力が問われることもあるため、より一層、自身の立場が危うくなることを危惧している可能性もあります。
表向きは「転職はなかなか上手くいかない、辞めた方がいい」とあなたのためを思って伝えているように感じさせつつ、実際は自分自身を守ることを中心に考えているといえるでしょう。
転職が裏切りと思われる理由④妬ましいから
転職が裏切りと思われる理由の4つ目は「妬ましいから」です。「自分も転職したいが踏み出せない」と、自身が転職に踏み出す行動力や勇気がないことから、転職する人を妬んで裏切り者と見なすことがあるのです。
つまり、一見、転職する人を裏切りと責めているように感じられますが、実は転職と向き合う自分自身から逃げているだけといえます。
ここまで、転職が裏切りと思われる理由をご紹介しましたが、どれもあなたではなく会社や同僚などの利己的な都合なので、気にする必要はありません。
しかし、できるだけ裏切り者扱いはされたくないですよね。ここからは、転職をすると会社に伝えた際に、裏切り者扱いをされないコツを2つご紹介します。
裏切り者扱いをされないコツ①転職理由で会社を悪く言わない
裏切り者扱いをされないコツの1つ目は「転職理由で会社を悪く言わない」です。
転職をするとなれば、必ず会社から転職理由を問われますが、答えるときは、会社への不満であっても「夢を叶えるため」「実家に帰らなければなくなった」など前向きな理由や仕方ない事情に言い換えて伝えましょう。
本来、自分の気持ちを素直に伝えることは素晴らしいことですが、転職は裏切りと認識している人に、ありのままの理由を告げてしまうと、裏切り者扱いどころかトラブルに発展してしまうことがあります。
これにより、退職日まで居づらくなってしまうのです。なお、理由を答えるときに「自分がここまで成長できたのは、会社のおかげです」と、これまでの感謝の気持ちも伝えるとより円満退社に繋がるでしょう。
裏切り者扱いをされないコツ②目の前の仕事に真摯に取り組む
裏切り者扱いをされないコツの2つ目は「目の前の仕事に真摯に取り組む」です。
転職は裏切り者だと評価する人からすると、転職と聞いた時点で「もう今の仕事にやる気はない」「集中しない」と悪いイメージを持たれやすいです。
なので、目の前の仕事に真摯に取り組んでいくことにより「裏切り者だと思っていたけど、最後まで会社に貢献してくれる誠実な人だ」と印象が変わります。さらに、円満退社にも繋がるといえるでしょう。
ここまで、転職を伝えた際に裏切り者扱いをされないコツを紹介しました。ここからは、穏便に退職するために意識すべきこととスムーズに転職する方法をご紹介します。
穏便に退職するにはどうすればいい?
できるだけ穏便に退職するにあたって、以下の2点を意識しながら退職日までのスケジュールをしっかり立てておくと、スムーズに離職できるでしょう。
- 退職の意思を伝える際は、繁忙期を避ける
- 業務の引継ぎ資料は、退職日から逆算して余裕をもって作成する
引継ぎ資料に関しては、後任者が引き継ぎやすいように、担当業務の進行状況や顧客対応方法を記載しておくと、あなたが会社を抜けた後も円滑に受け継がれるため、トラブルを避けられますよ。
また、どうしてもあなたが退職しにくいなら、退職代行サービスを活用しましょう。相場は、30,000円~50,000円ほどですが、退職代行サービスがあなたの代わりに退職の旨を会社に伝えてくれますよ。
退職代行サービスを使うなら、24時間365日いつでも相談可能で最短即日で退社できる「SARABA」や退職成功率100%を誇る「辞めるんです」がおすすめです。
スムーズに転職したいなら転職エージェントを活用しよう
スムーズに転職したいなら、転職エージェントを活用しましょう。
キャリアアドバイザーが、転職サイトなどでは掲載されていない独自の求人を紹介してくれたり、面接対策をしてくれたりと、一人で転職の段取りを進めるよりも手間がかかりません。
転職エージェントのサービスは、基本的に無料で利用ができます。相談のみも可能のため、転職先を探す際、情報収集として気軽に使用するのも良いでしょう。
転職エージェントを使うなら、転職支援実績No.1で業界最大級の非公開求人数を保有する「リクルートエージェント」や、転職者満足度No.1で、手厚く親身なサポートが受けられる「doda」がおすすめです。
転職を考え始めたら思いきって踏み出そう!
今回は、転職が裏切りと思われる理由や裏切り者扱いをされないコツなどをご紹介しました。
転職を考え始めた際、残された後輩やお世話になった上司のことなどが思い浮かび上がってきて「やはり裏切りになってしまうのではないか」と感じることがあるかと思います。
しかし、自分の人生は自分のためにあるので、必要以上に周りを気にする必要はありません。仮に、裏切り者扱いをうけたとしても、会社のためにではなく、あなたはあなたの人生を歩んで良いのです。
一人で退職や転職に踏み出しにくい場合は、前述したように、退職代行サービスや転職エージェントの力を借りて、思いきって一歩踏み出してみてくださいね。