この記事は、「ヘッドハンティングの仲介を受けたんだけど、対応方法を知りたい」「ヘッドハンティングされたけど、手続きや注意点を知りたい」という方向けに書かれています。
ヘッドハンティングを受けたら、少し緊張しますよね。この記事では、ヘッドハンティングを受けた際に確認する事項やヘッドハンティングの仲介を受ける際の注意点について解説しています。
この記事を読んで、ヘッドハンティングを受けた際の参考にしてください。
仲介業者からヘッドハンティングを受けた時の確認事項とは?
この章では、仲介業者からヘッドハンティングを受けた際の確認事項を説明していきます。ヘッドハンティングを受けた際に確認することは、以下の3つです。
- どういう方法でアプローチされたか
- なぜ自分に電話がかかってきたのか
- ヘッドハンティング業者が自分のことをどれだけ知っているか
3つを確認する理由は、本当にあなたの能力が認められて、ヘッドハンティングが来たのかどうか確認するためです。
ヘッドハンティングの方法は、個人へ直接アプローチする「指名スカウト型」と不特定多数の人相手にアプローチする「ロングリスト型」があります。
「指名スカウト型」であれば、あなたが欲しいという企業がいる理想的なヘッドハンティングですが、「ロングリスト型」はコールセンターのアルバイトが適当にアプローチしてきた可能性もあります。
そこで、上記の3つを確認するだけで、ヘッドハンティングが指名スカウト型か、ロングリスト型かを判断することができます。次の章から、それぞれの確認事項に関して、解説していきます。
ヘッドハンティング仲介業者への確認事項①【アプローチ方法】
ヘッドハンティングを受けた際に、どういう方法であなたにアプローチしてきたのか確認してみましょう。
個人携帯に連絡が来た場合は、指名スカウト型で間違いないです。ヘッドハンティングを受けても問題ないでしょう。
反対に、会社の電話へアプローチが来た場合は、ロングリスト型のヘッドハンティングで不特定多数の人にアプローチしている可能性があります。
ヘッドハンティングが、ロングリスト型かどうか確認するために、残りの2つの確認事項を見ていきましょう。
ヘッドハンティング仲介業者への確認事項②【なぜあなたか】
仲介業者からヘッドハンティングを受けた際には「何故自分に電話がかかってきたのか」ということを業者に確認しましょう。
具体的な求人企業やどのポジションで働くのか確認を行います。指名スカウト型なら、どこの企業があなたを欲しがっているのか、具体的な話を教えてくれるでしょう。
反対に、ロングリスト型の場合コールセンタースタッフが適当に連絡してくる場合もあります。具体的なことを教えてくれないのであれば、断っても良いでしょう。
ヘッドハンティング仲介業者への確認事項③【情報はあるか】
仲介業者からヘッドハンティングを受けた際にヘッドハンティング会社が、自分の情報をどれだけ把握しているのかを確認してみましょう。
ぜひ、「私のことどれだけ知っていますか?」と質問してみてください。「指名スカウト型」であれば、あなたにぜひ来てほしい仲介業者が具体的な情報を教えてくれるでしょう。
反対に、ロングリスト型であれば、うまくはぐらかされるかもしれません。ヘッドハンティングの申し出を受けなくても良いでしょう。
悪質なヘッドハンティング仲介者に注意【個人情報を抜き取り】
ロングリスト型のヘッドハンティングに乗じて、個人情報を抜き取るような悪意のある所から連絡が来ることもあります。
まず、素性を明かさないヘッドハンターは疑いましょう。自己紹介時に企業名の開示があっても、名刺に固定電話の番号がない、メールアドレスが.co.jpではない場合も注意です。
対策としては、ヘッドハンティングを受けた際には、必ず一度保留にしてネットでの実績や口コミを確認するようにしましょう。
悪質なヘッドハンティング仲介者に注意【悪意のある業者】
残念なことに、金銭をだまし取る詐欺のヘッドハンティング仲介業者も存在します。悪質な仲介業者はあなたとの面談の時に、高年収の案件を持ちかけ、その際に発生する手数料を理由に金銭をだまし取ります。
また、セミナー参加するように促されたり、教材を買うようにと言われたりします。実際にセミナーを受けられたり、教材を受け取れたりするので、詐欺罪として立証が難しいといった特徴があります。
他に、単に対象者を退職させたい場合もあります。例えば、勤め先の企業が会社都合で退職にしたくないためにヘッドハンターに依頼する場合もあるようです。
悪質なヘッドハンターには何らかの目的があり、その分しっかり準備が行われている場合が多いので、転職で失敗しないためにもしっかりと情報を取りにいきましょう。
ヘッドハンティングの仲介を受けてから内定までの流れ
この章では、ヘッドハンティングを受けて、内定に至るまでの流れについて解説していきます。
ヘッドハンティングから内定までの流れは、以下の通りに進んでいきます。
- ヘッドハンティングの仲介業者と面談
- 企業との面接
- 内定・給与の話し合い
- 引継ぎと退職
- ヘッドハンティング先に転職
面談の時は、企業に紹介して良い人材か見極めるため、人間性や能力について確認します。現職の不満や機密事項は話さないよう注意しましょう。
面談の次は、企業との面接です。一般の転職と流れは大きく変わりませんが、ヘッドハンターが同席する場合もあり、あなたをフォローしながら面接が進みます。
面接に合格後、内定となり、内定後は給与などの待遇面の話し合いをします。待遇面の交渉が必要な場合は、ヘッドハンターが仲介役となる場合も多いようです。
ヘッドハンティングから転職するために必要な時間は、平均1~3ヶ月と言われています。現職の引き継ぎなどを余裕もって行えるよう転職のスケジュール調整も忘れないようにしましょう。
ヘッドハンティングの仲介を受ける時の注意点
ヘッドハンティングを受ける際の注意点は、仕事内容や給与・待遇などを明確にする必要がある点です。「ヘッドハンティングだから好条件だろう」と思い込むのは気をつけましょう。
特に、仕事内容と給与・待遇のバランスに注目しましょう。悪条件の場合は、断ればよいだけですが、好条件すぎる場合は要注意です。好条件を提示することは、期待値も高い証拠だからです。
入社後、プレッシャーに耐えられず、早期退職に追い込まれる場合も多いので、好条件を提示された場合は、その理由をしっかり確認する必要があります。
ヘッドハンティングと転職支援サービスの違い
ヘッドハンティングと聞くと、人材紹介や転職支援サービスと一緒だと思う方います。確かに、企業と人材を結びつける点では両者は共通していますが、それぞれサービスや目的が異なります。
まず、「ターゲットとなる人材」が異なります。ヘッドハンティングは、転職を希望していながら転職支援サービスに登録していない、潜在的転職希望者をターゲットにしています。
次に、「ビジネスモデル」が異なります。需要と供給をつなぎ合わせる意味では同じですが、ヘッドハンティングは企業の課題を人材で解決することが目的です。
最後に、「事業のスタンス」が異なります。ヘッドハンティングは、企業の課題を人材で解決することが目的なので企業側に立ち対応します。企業と転職する人の中立な立場ではありません。
ヘッドハンティングの仲介を受ける際のポイント・注意点 まとめ
信用できるヘッドハンターであったり、ヘッドハンティング会社が有名企業であったとしても、紹介された求人が本当に自分のためになるかどうかは別ものです。
自分のスキルを伸ばせる、将来的なキャリアに繋げることができる、それぞれの情報を整理し確認してはじめて、ヘッドハンターを利用し転職活動する意義が生まれます。
是非あなたにお願いしたいとヘッドハンターから連絡された時は、誰でも嬉しく浮かれてしまいがちですが、そういう時こそ冷静に物事を見つめ情報をしっかり確認する姿勢を持ちましょう。