仕事に行くのがつらい。毎日がつらくてつらくて仕方ない。精神的にもう限界。
好きでしている仕事がいつの間にか楽しめなくなってはいませんか。そこからどう抜け出していいかもよくわかっていなければ重傷です。
つらいと思うのは甘えではありません。そのような精神状態が続くと、最悪の場合、精神的に病んでしまう事もあるのです。つらいと思った時には、自分から発しているるSOSに気づき、適切に対処する必要があります。
そこで、今回は仕事がつらい理由はどんな事があるかや、仕事がつらいと思った時の対処法かについて、紹介して行きます。
出典:https://www.pakutaso.com/20171109317post-14018.html
仕事がつらいと思った時に考えて欲しい2つのポイント
この記事を見ている人は、職場環境や自分が置かれている状況など、なんらかの理由で仕事に対しつらさを感じている状況ではないのでしょうか。
仕事がつらいと思っている理由を分析できている人は読み飛ばしても構いませんが、仕事でのつらさを感じているけど、理由が明確でない人は次の2つのポイントについて考えてみましょう。
- なぜつらいのかを考えてみる
- どんな自分になりたいのかを考えてみる
なぜつらいのかを考えてみる
仕事がつらいと感じる理由は人それぞれです。。仕事の業務量が多いなど仕事内容の問題であったり、職場の人間関係であったり、ストレスを感じやすい体質など、問題は1つだけではない場合もあります。
この「つらさ」をなくすためには、自分がなぜつらいと感じるのかを、紙などに書き出してみて、客観的にどんなことがつらいのかを知る必要があります。
仕事に対してつらいと感じる理由が、上司や役職者に働きかけて改善する問題なのか、職場環境自体を変える必要があるのかなど、問題を考える要素とするため、できる限り詳しく書いてみましょう。
どんな自分になりたいのかを考えてみる
あなたは将来的にどのような人生を歩みたいか考えてみたことはありますか。例えば、生涯同じ職場で過ごすとした時、あなたはその状況に耐えることはできますか。
例えば最近では、新型コロナウイルスでの影響により、飲食業や接客業など多くの職種が休業となり、失業した人や休業中の給与が十分にもらえないなどの境遇に置かれている人も多くいます。
そこで近年は、会社の中でスキルを高めるという時代から、個人の力でもスキルを蓄えておくという時代にシフトしてきています。
個人で生きていくためには、スキルや柔軟な行動力が必要です。このような時代の流れも踏まえて、自分がどういう人になりたいのかを考えることも必要です。
仕事がつらいと感じる理由10選
前の項目では仕事がつらいと感じる理由を探ることをお伝えしてきました。しかし世間一般でも仕事がつらいと感じることは多いようです。
そこで、@niftyが調査したアンケートで、仕事を辞めたい、仕事に行きたくないと思う(思った)理由についての結果を紹介します。
- 人間関係
- 仕事内容
- 労働時間・残業
- 評価
- 体を壊す(壊した)
- 給与が低い
- 社風や風土
- 企業の将来性
- ただ働きたくない
- 雇用形態
出典:http://chosa.nifty.com/job/chosa_report_A20160916/
どれも仕事を辞めたい、行きたくないと、思わずうなずける項目だと思います。このアンケートの中で、仕事内容を表す項目を赤字で示しました。アンケート結果をまとめると、以下の3つに分けられます。
- 仕事内容による問題
- 人間関係による問題
- 自分自身の問題
次の項目では、仕事が辛いと感じる3つの理由について詳しく説明していきます。
仕事がつらいと感じる理由①仕事内容
仕事がつらいと感じる理由の中では、仕事内容による問題が大数を占めています。仕事は生活において半分以上占めているため、仕事の業務内容に不満が募れば、生活にも影響が出てきます。
上司や先輩が残業をする理由としては「仕事ができる人に集中する」「業務量が多すぎる」とみる回答が多いが、中には「仕事以外に人生の使い道がない」「プライベートが充実しておらず仕事に逃げているため」といった、辛らつな意見も。
出典:https://www.businessinsider.jp/post-163919
ここで言う仕事内容の不満とは、次の6つの項目のことを指します。
- 仕事の業務内容が多い
- 労働時間、残業など拘束される時間が長い
- 仕事量と給与が見合っていない
- 企業の社風と風土が自分の理念と一致しない
- 会社の将来性に不安がある
- 常勤・非常勤など雇用形態に不満がある
上のポイントでうなずく人も多いのではないでしょうか。改めて考えてみて、仕事内容で不満が募るなら生活に支障が出る前に見直したほうがいいでしょう。
例えば、業種や自分が置かれている立場上、受け入れざる追えない仕事をしないといけない場合などは、仕事上では割り切って考える必要があります。
職場の上司や職場で残業体質がある場合も、職場の風潮に合わせながら仕事をしないといけないため、うまく付き合っていく必要があるでしょう。
ここで問題となるのは、自分の生活に支障をきたしてしまう場合です。生活に支障とならないためには仕事とプライベートの時間をうまく作る必要があるでしょう。そのためには業務効率を見直す必要があります。
仕事がつらいと感じる理由②人間関係
人間関係によるストレスは計り知れないものがあります。仕事をする上で、上司はもちろん、同僚などの関係性ができていると、仕事が楽しいですよね。しかし、関係が作れていない職場では、つらいものがあります。
初職が正社員だった人の離職理由について、このようなデータがあります。
初職継続期間別にみると、入職から1年未満の特に早期にやめた場合、および 1~3年未満でやめた場合は、3年以上の勤続の後にやめた場合に比べて、この3つの理由を挙げる比率が高い。特に人間関係と仕事が合わないという理由は差が大きい。
出典:https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2016/171.html
入職から3年以内に辞めてしまう人は3割もいるとのデータもあります。この数を見ると、あなた一人だけの問題ではなく、職場全体の問題とも言えるでしょう。
人間関係の問題というのも、いろいろあります。職場の上司がパワハラしてきて、それに耐える状況かもしれませんし、職場での良好な関係が作れずに疎外感を感じてしまうという理由もあります。
仕事がつらいと感じる中に人間関係が当てはまりそうなら、人間関係を作っていくためにどうすればいいのかを考える必要がありそうですね。
仕事がつらいと感じる理由③自分自身の問題
あなたは仕事においてストレスを上手く処理できていますか。仕事をする中で職場での人間関係は最低限必要であり、場合によってはクライエントと接することでストレスを感じることがあるでしょう。
人と接する事は少なからずストレスが溜まる作業です。しかし、同じような環境に置かれたとしても、ストレスの感じ方は個人によって異なります。また、幼少期から今に至るまでの生活環境などによっても違うでしょう。
ストレスが溜まりやすい人の特徴
仕事のみならず、日々の生活の中でストレスを溜めています。しかしそのストレスも個人によって感じ方が異なるため、ストレスを溜めやすい人というのも存在します。
ストレスが感じやすい性格は真面目・几帳面といった特徴のある人と言われています。
- 完璧を求めすぎてしまう
- 常にマイナス思考で物事を考えてしまう
- 自分にレッテルを張ってしまう
このような傾向がある人は日常的にストレスを溜めやすい傾向があります。マイナス思考やレッテルに関しては、物事を主観的に考え過ぎる人ほどマイナス思考やレッテルを張ってしまう人が多いです。
その結果として、仕事がつらいと感じるようになってしまうのです。仕事がつらいと思うようなことが増えてしまうと、精神的にもつらくなってしまうでしょう。
対策としては、考え方のクセを理解してことです。自分がストレスを溜めやすい傾向があるかをチェックしておくことで、ストレスのコントロールがやりやすくなりますよ。
他人と比較して、自分の傾向を掴む事が大切
自分がストレスを溜めやすいのかを見極めるにはどのようにすれば良いでしょうか。
手軽にできる方法としては、職場の同僚など、同じ職位や仕事内容などをしている人の話を聞き、プライベートも含めてどのような生活をしているのかをイメージする事が必要です。
ストレスを溜め込んでいても、上手く発散できている人であれば残業が少なく退社していたり、業務を効率的に進めるコツを知っていたりなど、具体的な解決方法を知っているかも知れません。
- 自分がストレスを溜めやすい傾向なのか
- 今の環境で業務を効率的に進める方法
これらの事を実践するだけでも客観性が上がり、感情をコントロールしながら仕事に生かす事ができるため、より仕事がしやすくなります。
仕事を辞めずに「つらい」状況を解決する方法とは?
仕事がつらいからといって、「すぐに会社を辞める!」と決断するのはとても難しいですよね。
ここまで多くの人が仕事がつらいと感じ流3つの理由について紹介してきましたが、次の項目からは仕事をやめるという選択肢を取らずに現状を打開する方法を紹介していこうと思います。
仕事がつらいと感じているけど、具体的にどのように解決しようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
仕事の業務内容が多くて辛い時の対処法
仕事の業務量が多く、労働時間や残業が多いと感じる事が多いのなら、業務効率を見直してみましょう。仕事内容の問題が解決すれば、プライベートの時間に当てられるため、ぜひ考えて欲しいポイントとなります。
- 仕事をだらだらと続けてしまう
- 業務の効率が悪い
- 残業続きで睡眠が少なくなってしまう
具体的には、業務を細分化して必要ない業務を削る努力をしてみたり、同僚や部下の適性を考えながら業務を振ったりなど、残業ありきではなく就業時間の枠で効率が良い仕事量を考える事が良いでしょう。
業務効率を見直すことによって、仕事に対し見切りをつけたり、必要によっては同僚や後輩に仕事を任せながらうまくやることが解決につながります。
職場の人間関係で仕事がつらいと感じる時の対処法
前章で仕事がつらい理由の中で、人間関係がつらいと感じる理由について紹介していきました。職場内での人間関係をどのように円滑にしていけばいいのでしょうか。
上司や役職者など苦手な上司と信頼関係を作る
職場では様々な人間関係があります。職場の全員と仲良くなるといった方が必要はありません。しかし、業務上で必要最低限のコミュニケーションは必要になります。
上司や役職者と上手くコミュニケーションをとる事で、自分が知らなかった情報を知れたりなど業務が効率的に進む事ができるなど、メリットも多いです。
そのためには職場の人間関係だけても良好な信頼関係を作ることが大切となります。良好な信頼関係のことをラポールの形成と呼びます。
ラポールとは
言語学,心理学用語。主として2人の人の間にある相互信頼の関係。すなわち,「心が通い合っている」「どんなことでも打明けられる」「言ったことが十分に理解される」と感じられる関係。
出典:https://kotobank.jp/word/ラポール-147716
苦手とする職場の先輩や上司にも、様々な経験の中で形成された世界観があります。その世界観を尊重しながら接することが大切となるのです。
このラポールの形成ですが、少しコツがあるのでまとめると以下のようになります。
- 相手の話を傾聴する
- 相手が持っている世界観について共感する
- 否定せず、意見を述べるといった姿勢
ここで間違えないで欲しいこととしては、先輩や上司の世界観を全面的に受け入れるということではない点です。あくまでも尊重する姿勢が大切となります。
上司や役職者に対して良好な関係を作るのなら、相手を尊重しながら信頼関係(ラポールの形成)を作ることがいい秘訣となります。
時にはスルーする事も必要
職場の上司の中には、自分の経歴や今ついている役職にすがっている人もいます。しかしここ数年で一気にIT化が進んでおり、少子高齢化が進む中で時代の中で求められている技術は変わってきています。
その当時の状況を考えれば、上司はものすごい偉業を成し遂げたのかも知れませんが、それは今通じる事ではありません。
自分の経歴や役職を語りたがるような人や、役職を使って自分より下の人を見下してしまうような人に対して、スルーするスキル、つまり受け流すスキルを身につける必要があります。
場合によってはパワハラ問題に発展する場合など、劣悪な環境な事もありますが、自分の中で上手く受け流すことができれば、ストレス耐性も上がるため、見つけておくといろんな場面で応用が効きますよ。
自分自身の問題によりストレスを感じる時の対処法
「自分自身に問題がある場合で仕事がつらいと感じる」の章でも紹介しましたが、ストレスを溜めやすいような体質であれば、ストレスをコントロールする必要があるでしょう。
自分自身を責めてしまう傾向がある人
仕事に対しての責任感を持つ事は大切ですが、自分は能力がないからこの業務ができないなど自分を責めてしまう人は、上手くいかない事が多いです。
必要なのは、自分自身を責めてしまう考え方のクセを理解し、次につなげるように原因を考える事です。そのように考えられる事で、感情をコントロールする事にもつながります。
例えば、相手が不機嫌な表情で必要以上に怒鳴ったりするような上司がいた場合、どんな事に原因があったのか、その相手の態度は適切な対応なのかを分析し、見直す必要があるでしょう。
自分自身を責めてしまう傾向がある人は、その考え方のクセを理解した上で、次に生かすためにはどのような事が原因だったのかを客観的に見る必要があるでしょう。
人を変えるのではなく自分を変える事で感情はコントロールできる
「人を変えるならまずは自分が変えろ」と良く言われる言葉ですが、会社の組織自体に大きな問題があったとしたら、それはすぐに変える事は難しい問題です。
人を変えるためにはまずは自分が変わる必要があります。そのためには自分の許容範囲を増やす事により、感情がコントロールする事ができるようになり、結果として仕事に対してストレスを溜めにくくなります。
自分の許容範囲を増やす具体策としては、自分自身を客観視する事です。他人を比べて自分がどの立ち位置にいるかを分析することにより、新しい価値観が増え、結果として仕事に対してのマインドを変える事ができます。
- 自分が抱えている業務内容
- 業務に必要な技術・知識など
- 一緒に仕事をする周りの反応
例えば、自分自身や仕事上で一緒に働いている上司や部下などに、興味を持ってみる視点が大切です。理由としては相手のことを理解するためです。
人の一部分を見て判断するのではなく、客観的にみて相手を許容することができれば、今まではイライラしてしまったり、必要以上にストレスを溜めていた場面でも感情をコントロールしやすくなります。
そのため、感情がコントロールできれば、 仕事で溜まるストレスをうまく処理することができ、仕事がしやすくなります。
まとめ
仕事がつらいと思うには理由があります。つらいと思うなら、その理由を知らなければ対策をすることができません。
仕事がつらいと思う理由は、職場の人間関係、仕事の業務量が多い状況、自分自身の問題について説明してきましたが、実際には様々な問題が存在するため、必ずしも当てはまるわけではないでしょう。
しかし、仕事がつらいからといってすぐに転職に踏み込んだり、退職するのではなんの解決にもなりません。次に活かす行動をとることが大切となります。
仕事がつらいと思うようになったら、現状を打開するための対策法を参考にしてみてください。