「今までの経験や能力を活かして、エグゼクティブ転職をしてみたい。でも、志望動機ってどうやって考えればいいんだろうか・・・。」
自分の経験や能力を活かして、より上のステージを目指す、エグゼクティブ転職をしたいと考える人もいることでしょう。
この記事では、エグゼクティブ転職の志望動機の書き方を紹介していきます。紹介する内容は以下の通りです。
- エグゼクティブ転職をする理由
- 志望動機の基本と、NGな志望動機
- 職種別(SE、営業職、管理職)に志望動機の書き方を紹介
この記事を参考にして、エグゼクティブ転職の志望動機について、考えるきっかけにしてください。
この記事の内容を一部でも知っているか、知らないかで、周りの転職希望者と差がつきますよ。
エグゼクティブ転職をする理由って何が多いの?
エグゼクティブ転職をする人は、いったいどんな理由で転職を決意したのか、理由を知りたい人もいます。私が調査したところ、主に以下の3つの理由が多いです。
- 【キャリアアップ】― 自分の今勤めている会社よりも、さらに上の大手企業や有名企業に勤めて、実績を出していきたいなど
- 【自分の経験を活かす】― 自分が今まで勤めてきた会社の経験を活かして、もっと上を目指していきたいなど
- 【転職エージェントなどの紹介】― 登録した転職エージェントの紹介内容が、まさに自分にぴったりだったなど
エグゼクティブ転職は、個人のスキルや実績を活かして、さらに上のステージへ進むという傾向が分かります。
エグゼクティブ転職は、専門の転職サービスを使わないと、なかなか自分にあった求人を見つけにくいものです。なので、転職エージェントを通じて転職を決めた、という理由も多いのでしょう。
エグゼクティブ転職の志望動機の基本
ここで、エグゼクティブ転職の志望動機の基本について紹介していきます。
「普通の転職とエグゼクティブ転職って、志望動機の書き方は違うのだろうか・・・。」
エグゼクティブ転職は、普通の転職とは違い、より上級のステージを目指すものです。そう考えると、どのように志望動機を考えていけばいいのか、分からなくなってしまいます。
エグゼクティブ転職の志望動機を考えるにあたって、以下の点を意識するようにしましょう。
- どの点に魅力を感じたのか
- 企業は応募者に対して、何を求め期待しているのか
- 応募者は、どんな経験・スキルをもった人物なのか
これら上記3つを意識して志望動機を考えていけば、落ち着いて相手企業に志望動機を伝えやすくなりますよ。
エグゼクティブ転職のNGな志望動機
エグゼクティブ転職であまり使わない方がいい、NGな志望動機も存在します。NGな志望動機は、以下の3点が考えられます。
- 【年収と役職】― 自分の年収を上げて、より重要なポジションにつきたいから。という自分の収入や地位しか考えないこと
- 【前の会社の批判】― 前の会社では、自分の実力を認めてもらえなかった。など、会社の批判は応募先の企業にも悪い印象を与えがち
- 【学びたいから】― 応募先の企業に転職して、技術や知識を学んでいきたい。など、自分にしか利益のない、受け身の姿勢。
上記3点のように、自分のことしか頭にない志望動機では、応募先の企業から嫌われてしまうのでNGです。
そもそも、企業で働くことは、自分にできることを企業に提供し、その企業も相応の対価を支払うという関係で成り立っているからです。
「次の項目から、エグゼクテイブ転職で多い職種と、それぞれの志望動機例文を3つずつ紹介していきます。」
エグゼクティブ転職で多く見かける職種①SE
エグゼクティブ転職で、多く見かける職種で最初に紹介するのは、SE(システムエンジニア)です。
現在、SEなどIT技術者が不足してしまうと問題視されている「2020年問題」や、「IoT」や「5G」といった新技術の進出が予定されています。
このことから、SEはますます不足している傾向にあります。企業は、即戦力で活躍できるSEを確保するために、採用活動を行っているのです。企業は、以下の人材を欲している傾向にあります。
- 下流工程のプログラミングだけでなく、上流工程の設計ができる人材
- 顧客企業に対して、コンサルティングができる人材
- SEのリーダーとして、プロジェクトチームを引っ張っていくことができる人材
エグゼクティブ転職ですと、ただプログラミングが得意、この言語には詳しいといった実績では、採用されにくいのが実情です。
SEのエグゼクティブ転職の志望動機例文
ここで、SEのエグゼクティブ転職においての志望動機を、簡単な例文で紹介しますね。例文の丸写しではなく、あなたに合った志望動機をちゃんと考えてください。
私は株式会社エグゼクティブナビに入社して以来20年間、SEに従事しました。プログラミングだけでなく、システムの設計などにも携わり、取引先企業との信用を得てきました。
大手企業のプロジェクトでは、40名ほどのチームを引っ張っていくリーダーを務め、チームの折衝などを通じて、大型案件のシステム開発を実現させた経験があります。
現在、貴社が進めている大型案件のプロジェクトに携わり、SEのリーダーとして培ってきた経験を、御社でも役立てていきたいと考えています。
エグゼクティブ転職で多い職種②営業職
エグゼクティブ転職で、多く見かける職種で次に紹介するのは、営業職です。
現在、日本企業は人手不足に直面しているのは、もうご存じのことかと思います。人手不足を背景に、営業職の社員も減少している傾向にあり、優秀な営業職の社員もなかなか育たない環境です。
特に、起業して間もないベンチャー企業や、大手企業と比べて体力が少ない中小企業などが、営業職の社員が不足しがちです。
エグゼクティブ転職においての営業職は、例を挙げると以下の社員を採用したいと考えている傾向にあります。
- トップ成績を叩きだした、優秀なセールスマン
- 営業部門において、プロジェクトに携わったマネジメント能力のある人材
- 大型案件に取り組んだことのある社員
営業職で優秀な成績を出した経験だけでなく、プロジェクトにおいてのマネジメント能力があることなどが、企業から重宝されています。
営業のエグゼクティブ転職の志望動機例文
ここで、営業職のエグゼクティブ転職においての志望動機を、簡単な例文で紹介します。例文の丸写しではなく、あなたに合った志望動機をちゃんと考えましょう。
私は株式会社エグゼクティブナビに入社して以来13年間、営業職に従事しました。業務に従事するなかで、社内において、売り上げトップの成績をおさめる経験をしました。
また、売り上げトップという実績に甘んじることなく、大手企業への営業に関する大型案件のプロジェクトに携わり、30人の社員をマネジメントしてきた経験もあります。
貴社に入社することによって、私の営業職としての経験を活かし、御社が展開する海外事業に営業職として、携わっていきたいと考えています。
エグゼクティブ転職で多い職種③管理職
エグゼクティブ転職で、多く見かける職種で最後にに紹介するのは、管理職です。
人手不足を背景に、執行役員や部長、事業部長といった役職の社員は減る一方にあります。社員をマネジメントできる「ミドルマネジメント層」といった社員を、企業は求めています。
また、スタートアップ企業やベンチャー企業、中小企業は、社員を管理・指導できる力をもった社員が少なく、即戦力としての管理職を求めているのです。企業は、特に以下の管理職を採用したい傾向にあります。
- 柔軟性を持ち、固定概念に囚われない人材
- 管理能力だけでなく、現場というプレーヤーのことを考えられる人材
- 目標に向かって、組織を導いていけるリーダーシップを持った人材
管理職のなかには、自分の役職だけに留まってしまって、名ばかり管理職になってしまっている社員もいます。
エグゼクティブ転職では、現場のことも考え、柔軟性をもって管理職の仕事をこなせる社員が重宝されています。名ばかり管理職では、敬遠されてしまうでしょう。
管理職のエグゼクティブ転職の志望動機例文
ここで、管理職のエグゼクティブ転職においての志望動機を、簡単な例文で紹介します。例文の丸写しではなく、あなたに合った志望動機を考えてください。
私は、株式会社エグゼクティブナビに入社して以来10年間、事業部長として従事しました。
事業部長として働くなかでは、部下である社員の教育や指導だけでなく、事業の目標達成に向かうにはどうすればいいかなどを、日々考えていきました。
自分自身の固定概念に囚われてしまったら、現場との軋轢を起してしまいます。そこで、新人・経験者関係なく意見を聞くことによって、事業の売り上げを上げられたという実績も残せました。
貴社に入社することによって、自分の管理職としての経験を活かし、御社が掲げる事業展開を成功へと導いていきたいと考えています。
エグゼクティブ転職の志望動機のまとめ
ここまで、エグゼクティブ転職の志望動機について、解説していきました。
エグゼクティブ転職は、一般の転職とは違い、志望動機については今までの経験や、スキルといったものがより重要視されていきます。
「私に、そんなに誇れる経験なんてものは見当つかないな。無理かもしれない・・・。」
と、思ってしまう人もいることでしょう。ここで諦めずに、今まで社員としてやってきたことを、1つでもいいので棚卸ししてみてください。あなただけの強みが見つかります。強みのない社員などいません。
この記事を参考にして、エグゼクティブ転職への成功の一歩を踏み出してもらえれば、うれしいです。