第二新卒として転職活動を行うとき、履歴書の中にある志望動機を記入するかと思います。
このように考えている方多いかと思います。しかし、志望動機は第二新卒にとって新卒よりも、重要視される大事な項目なのです。
そこで今回は、志望動機を上手にまとめるポイントを、ご紹介したいと思います。ぜひ履歴書を記入する際に参考にしてください。
第二新卒と新卒の志望動機の違い
第二新卒と、学校を卒業してすぐに就職する新卒との、志望動機の違いをここでは2つご紹介します。
- 実務経験を求められる
- 配属先が決まっているため業務内容について具体的に書く
それぞれの違いについて、どのような特徴があるのか、もう少し詳しく解説します。
①実務経験を求められる
新卒は、社会人としての経験がほぼありません。そこで企業は、アルバイト、サークル、といった学生時代の経験を聞き、採用するか判断します。そのため新卒は、学生時代の経験を基に志望動機を作成します。
一方で第二新卒は、約1~3年間社会人としての経験があります。企業側は業務内容、仕事のやり方などを基に、採用するかどうかを判断します。
にもかかわらず、新卒採用同様、学生時代の経験だけの志望動機を作成していると、企業側の思惑と反してしまいます。
そのため業務経験から作成された志望動機であれば、企業側が求めているものと合致し、採用へと近づきます。もし業務経験が少ない場合は、業務経験と学生時代の経験をミックスさせましょう。
②配属先が決まっているため業務内容について具体的に書く
新卒採用であれば、採用されてから新人研修を行い、その中で適性を判断し配属先を決定するケースが多いです。
しかし、第二新卒の場合は、募集の段階から配属先が決まっているケースが多いです。新卒とは異なり、すぐに仕事を任せることが多いからです。
そのため、募集している仕事内容について、なぜ志望するのかを具体的に書く必要があります。
このように新卒と第二新卒では企業が求めていることも異なるので、志望動機も変える必要が出てきます。
第二新卒での志望動機の重要性
第二新卒の志望動機は、新卒採用の時よりも重要視されます。その理由は、志望動機から、「この会社でも辞めるのかどうか」を判断できるからです。
志望動機では、企業で自分がやりたいこと、企業でどのような業務を行うのか、企業で達成したいことなどを記入します。そこから企業に対する思いが表れます。
その中で「またやめるんじゃないか」と思わせるようなことが書いてあったら、企業側は採用をしません。
企業への思いが伝わる志望動機で、「この企業ではやめませんよ」というアピールが出来れば、採用に近づきます。そのため志望動機は新卒の時以上に力を入れましょう。
第二新卒の志望動機は3つの項目を押さえておけば大丈夫
志望動機を作成するときに今からご紹介する3つのポイントは押さえて作成しましょう。
- 退職理由とリンクさせる
- 前向きな転職であることを伝える
- その企業でなければならない理由を記入する
退職理由とリンクさせる
例えば、前職で仕事の裁量が自分にあまりなく、もっと裁量のある環境を求めて退職したとします。そのような方が裁量のある環境を応募すれば、しっかりとマッチングしてますよね。
しかし退職した理由が全国転勤があるからだったとします。にもかかわらず、全国転勤のある企業に応募した場合、いくら良い人材だとしても採用されませんよね。
退職理由と矛盾することなく、マッチングした内容だと説得力がアップしますよ。
前向きな転職であることを伝える
前向きな転職であれば、採用する側に対して好印象を与えることが出来ます。前職での経験を基に、応募している企業で、達成したいことを伝えることが出来れば良いですね。
「前職では残業が非常に多かったので退職しました。貴社は残業が少ないと聞きましたので」だと、採用する側も良い印象を持ちません。前向きな表現になるように意識して書きましょう。
その企業でなければならない理由を記入する
仕事内容を明確にして募集が行われる第二新卒では、特に注意が必要です。仕事内容だけの志望動機では、「他でもいいのでは?」となってしまいます。
その企業でないとダメな理由を加えて、説得力を増しましょう。以上の3点を意識すれば、魅力的な志望動機となりますよ。
第二新卒の志望動機に書いてはいけないNG事項3選
ここでは、志望動機を作成する中で、書いてはいけないNG事項3つご紹介します。作成する際は、あなたもこのようなミスをしていないかを確認しましょう。
- 企業や商品を褒めるだけ
- スキルアップが目的
- 前職での不満や愚痴
企業や商品を褒めるだけ
やりがちなミスの一つです。企業の特徴や、褒めること自体は良いですが、それだけで終わってしまってはダメです。
褒めたうえで、しっかりと自分の情報を伝えないと、志望動機として意味がありません。自分の情報も伝えましょう。
スキルアップが目的
良いと思うかもしれませんが、スキルアップが目的と大々的に言わないほうが良いです。とらえ方によって、受け身の姿勢だと勘違いされてしまいます。
「自分の今、持っているスキルを活かし、活躍できるよう頑張ります」という表現に変え、自分目線ではなく企業目線で伝えるようにしましょう。
前職での不満や愚痴
前職での不満や愚痴を記入すると、「うちの会社でも不満を抱いて辞めるんじゃないか」と思われてしまいます。
どうしても前職での不満を記入したい場合は出来る限り、前向きな表現となるように意識しましょう。
この通りに書けば問題なし!第二新卒の志望動機【構成】
ここでは、一般的な志望動機の構成をご紹介します。ここで紹介する構成を基に作成していただき、どんどん自分なりにアレンジを加えていきましょう。
- 前職での経験を交えた詳しい転職理由
- 退職の理由
- 企業のサービスの特徴
- 応募企業での目標や将来のビジョン
構成としては大きく分けてこの4点を記入しましょう。続いてこの構成を意識した、志望動機の記入例をご紹介していますので、参考にしてください。
第二新卒の志望動機の記入例
では実際の志望動機の例文を見て、どのような文を書けばよいのか見ていきましょう。この例文を見て、自分が記入する際にイメージをしましょう。
「2年間看護師として勤務し、お年寄りの患者様と接する機会が多くありました。その中で、『患者様がどんなものを求めているのか』という観点で話をするように心がけました。そうすることで、患者様の持つニーズが理解でき、今の看護・介護現場でできることできないことが明確になってきました。貴社の現場のニーズを汲み取って、いち早く新しい製品開発につなげていく働き方はまさしく私が目指す働き方であり、それを実行していくことで、現場の問題の解決していくことが目標です。」
(引用:https://mynavi-agent.jp/knowhow/pr/semi-recent/)
前職での経験を交えた詳しい転職理由・退職理由
前職での経験を交えた転職・退職理由が以下の文に該当します。それでは見てみましょう。
「2年間看護師として勤務し、お年寄りの患者様と接する機会が多くありました。その中で、『患者様がどんなものを求めているのか』という観点で話をするように心がけました。そうすることで、患者様の持つニーズが理解でき、今の看護・介護現場でできることできないことが明確になってきました。
(引用:https://mynavi-agent.jp/knowhow/pr/semi-recent/)
特に退職理由が「患者様の持つニーズが理解でき、今の看護・介護現場でできることできないことが明確になってきました。」と前向きな表現になっている部分が良いですね。
企業のサービスの特徴・応募企業での目標や将来のビジョン
貴社の現場のニーズを汲み取って、いち早く新しい製品開発につなげていく働き方はまさしく私が目指す働き方であり、それを実行していくことで、現場の問題の解決していくことが目標です。」
(引用:https://mynavi-agent.jp/knowhow/pr/semi-recent/)
サービスの特徴はあくまで、応募者が目指す働き方と合っていることの、説明に使用しているのも良いですね。NG項目を上手に使用しています。
そして最後に目標を述べ終えています。すべての要素をとらえている良い例ですので、ぜひ参考にしてください。
志望動機の文字数は200文字程度にまとめよう
履歴書に志望動機を書く際は、200字程度にまとめることを意識しましょう。ちなみに先ほどの志望動機の例文は、「223字」です。
少ないように感じるかもしれませんが、伝えたいことがまとまっていて分かりやすいのは、この200文字です。履歴書を選ぶ際は、200文字が余裕をもって記入できるものを選びましょう。
もし200文字じゃ足りないという方がいましたら、履歴書とは別に「志望動機書」を作成するという手もあります。
しかしこの志望動機書も、A4用紙1枚程度にまとめるようにしましょう。
志望動機を書く履歴書は手書きとパソコン入力どっちが良い?
履歴書は、手書きが良いのか、パソコン入力が良いのか悩みますよね。結論から言いますと、どっちでも大丈夫です。
パソコン入力であれば、時間を短縮できますし、パソコン上でデータを管理することが出来、直前まで修正が可能です。
手書きは時間がかかりますが、字が綺麗な方であれば、手書きのほうがアピールになります。
また、社風によっては手書きを好む企業もあります。企業の社風を見たうえで、使い分けるのが一番良いですね。
どうしても志望動機が思いつかない時の対策
この企業を受けてみたいけど、これといった志望動機が思いつかないということが、あるかと思います。そのようなときは、「転職エージェント」に頼るのが一番です!転職エージェントをおススメする理由は2点です。
- 転職に関するプロに相談できる
- 添削をしてくれる
転職エージェントのほとんどが、無料でサービスを受けることが出来ます。まったく志望動機が思いつかない場合、志望動機を添削してほしい方は頼るのもありですよ。
転職エージェントは、こちらの記事にてランキング形式でご紹介されているので、自分に合った転職エージェントを探してください。
まとめ
今回は、第二新卒の志望動機の特徴、履歴書のまとめ方をご紹介しました。新卒の時の志望動機とは違うということが分かったかと思います。
新卒の時に志望動機を書いたから、大丈夫だと思わずに油断しないでくださいね。
特に第二新卒の方は志望動機が重視されますので、今回ご紹介した特徴を押さえていただき、志望動機を作成してください。
そして書類選考で通過した後は、面接が待っています。書いた内容をしっかりと口頭でも説明できるように練習をして、面接に臨むようにしましょう。