仕事ができないのにやたらと自己評価が高い部下っていませんか?
「できます!」が口癖なのにいつも仕事はミスだらけ。プライドだけはいっちょまえで自信に満ち溢れている。そんな部下の対応、非常に困ってしまいますよね。
今回の記事は、自己評価が高いのに仕事ができない部下の特徴と対応方法について紹介していきます。
この記事を最後まで読めば、部下の指導方法も今よりグンと良くなりますよ!ぜひ参考にしてください。
仕事ができない人ほど自己評価が高い?
なぜ仕事ができないのに自己評価はやたら高いのか?これについては、ダニング・クルーガー効果という心理学用語が存在していて、出来ない人ほど自分を高く評価するという事実が検証されています。
実際の能力よりも自分を高く評価してしまう現象
自分を客観視できないため根拠のない自信を持ってしまうのです。自信があるのは決して悪いことではないのですが、仕事ができないのに、自信を持っていても無意味です。
そんなすこし困ってしまう自己評価が高い部下の特徴について次の章から紹介していきます。
自己評価が高い部下の4つの特徴
自己評価が高い部下の特徴について紹介します。特徴は以下の4つがあげられます。
- 同じ失敗を何度もする
- 能力不足を認められない
- 悪いと思わないので反省しない
- 大きな仕事やりたがる
自己評価が高い部下は、プライドも高く自信家という傾向が多いので非常に扱いにくいです。
では、次の章から自己評価が高い部下の特徴について、ひとつずつ丁寧に紹介していきます。ぜひ最後までご覧くださいね。
自己評価が高い部下の特徴①何回でも同じ失敗をする
自己評価が高い部下の特徴1つ目は、”何回でも同じ失敗をする”です。
自己評価が高い人は、根拠のない自信によって自分を過信しているため独自のやり方で仕事を進めてしまう傾向があります。
なので人の言うことを聞くのが苦手です。「自分が絶対に正しい!」と心のどこかで思っているため、物事の本質を理解しようとしません。
なので、何度でも同じ失敗を繰り返す事態になってしまうのです。
自己評価が高い部下の特徴②能力不足を認められない
自己評価が高い部下の特徴2つ目は、”自分の能力不足を認められない”です。
自己評価が高い人は大前提として自信があるので、たとえ仕事でミスが起こったとしても「今日はたまたま調子が悪かった」「本当はもっと自分はできるのに」と自分の能力の無さを認められない傾向にあります。
自分の能力不足と向き合い、そこから改善をしていって初めて成長に繋がるものです。
こういった考えを持っていると、いつまで経っても成長できないので周りも本人も苦労することになるでしょう。
自己評価が高い部下の特徴③悪いと思わないので反省しない
自己評価が高い部下の特徴3つ目は、”悪いと思わないので反省しない”です。
カナダの心理学者ディーポーラの調査でも”自信がある人は反省しない”という検証結果が出ています。
こういったタイプの人間はミスをしても「指示内容がわかりづらい」「相手に問題がある」などと、人のせいにしてしまう傾向があります。
その場合いつまで経っても自分の非を認められず、反省することができません。
仕事はミスをして失敗した場合、反省することによって、「次からはどうすればいいのか?」という改善策を考えて行動することが大切です。
自己評価が高い部下の特徴④大きな仕事をやりたがる
自己評価が高い部下の特徴4つ目は、大きな仕事をやりたがるです。自己評価が高いと地味な仕事を嫌がり、重大なプロジェクトなど大きな仕事をやりたがります。
意欲があること自体は素晴らしいことです。しかし意欲があっても実力が伴っていなければ全くの無意味ですよね。
なので、地味な仕事がどれだけ大切なのかということを部下に教えてあげましょう。「地味な仕事をやってくれる人がいるから、大きな仕事を安心してこなせる」という仕組みを理解させる必要があります。
以上、自己評価が高い部下の特徴について紹介しました。では、こんな部下にはどう対応していいのか?次の章からは自己評価が高い部下への対処法について紹介していきます。
自己評価が高い部下への対処法2つ
自己評価が高い部下の特徴について紹介します。特徴は以下の2つがあげられます。
- 他者評価が大切だと教える
- 当人に全て問題解決させる
自己評価が高い人は理想も高い傾向があります。しかし仕事をする上で、理想だけ高く持っていても成長できません。
部下には仕事ができない自分と向き合ってもらう必要があります。
部下の成長のチャンスを失わないためにも、次の章から対処法をひとつずつ丁寧に紹介していきます!ぜひ参考にしてください。
自己評価が高い部下への対処法①他者評価が大切だと教える
自己評価が高い部下への対処法1つ目は、”他者評価が大切だと教える”です。
仕事の場面では、自己評価よりも圧倒的に他者評価の方が大切だということを、部下に教えましょう。
自己評価が高い部下は自分のことばかり考えてしまうため、他人の良いところに目を向けられていない可能性もあります。
他の社員の長所を教えるなどして他者を評価しましょう。他の人の働きのおかげで、会社にどれだけの利益、プラスな面があるかということを伝えましょう。
部下に”他の社員と比べられている”という劣等感を与えないためにも、部下のことを褒めながら他の社員の長所を伝えましょう!
自己評価が高い部下への対処法②当人に全て問題解決をさせる
自己評価が高い部下への対処法2つ目は、”当人に全て問題解決をさせる”です。
前述でも紹介したように、自己評価が高いと「失敗を認めれない」「反省しない」などの行動があげられます。
部下のミスを上司が一緒に解決しようとしているのに、自尊心が邪魔をして次の行動を取れない。それならば、仕事を全て一通り自分でやらせることです。
仕事は”一人だけではできない”ということを当人に理解させることが大切です。失敗から、「次どうしたらいいか?」という改善策まで自分で全て考えさせましょう。
それが成功体験に繋がれば根拠のない自信から根拠のある自信に変わることができます。そうすると仕事も円滑に上手く進んでいくでしょう!
自己評価が高い部下の特徴・対処法:まとめ
自己評価が高い部下の特徴・対処法について紹介しました。要約すると以下の通りです。
- 同じ失敗を何度もする
- 能力不足を認められない
- 悪いと思わないので反省しない
- 大きな仕事やりたがる
- ミスを目に見えるようにする
- 当人に全て問題解決させる
自己評価が高いのに仕事ができないと社内でも嫌われ、孤立してしまう可能性があります。
根拠のない自信はチームで仕事をするのには必要がありません。仕事では自己評価よりも他者評価が大切だということを部下に教えましょう。