口答えをしてくる部下や社員の扱いに、悩んではいませんか?あなたがいくら正論を話しても、口答えされてしまうと、対応に困りますよね。
本記事では、口答えする部下や社員への6つの対処法と口答えする部下や社員の5つ性格と特徴、そして、口答えする部下の4つの心理について解説しています。
本記事を読むと、口答えする部下や社員との接し方が分かるようになって、日頃のストレスが軽くなりますよ。是非最後まで読んでください。
口答えする部下や社員への6つの対処法
これから、口答えする部下や社員への対処法を6つ紹介していきます。すぐに実践できる対処法を紹介していくので、是非試してみてくださいね。今回紹介する対処法は以下の6つです。
- まずは相手の意見を聞く
- 否定を否定で返さない
- 言葉遣いや言い方に気をつける
- 部下を甘やかしすぎない
- 口答えするデメリットを教える
- 上手な意見の伝え方を教える
それでは、口答えする部下や社員への6つの対処法について、次の章から一つひとつ丁寧に紹介していきます。
口答えする部下や社員への対処法①まずは相手の意見を聞く
最初に紹介する対処法は「まずは相手の意見を聞く」です。部下があなたに対して口答えするのは、意見を聞いて欲しいからです。
もしかすると、部下は口答えするに値する、伝えたい意見やアイディアがあるのかもしれません。
また、部下の新たな意見やアイディアを取り入れることで、効率的に仕事を進めることができる可能性もあります。
そのため、まずは口答えをする部下の意見を聞いてあげましょう。部下の意見を聞くことで、あなたが今まで思いつきもしなかったアイディアや考えを、取り入れることができるかもしれません。
口答えする部下や社員への対処法②否定を否定で返さない
2つ目に紹介する対処法は、「否定を否定で返さない」です。あなたのことを否定してくる部下のことを、真っ向から否定してしまうと、口論になって最終的に喧嘩になります。
人間は、真っ向から否定されると、反発して言い返したくなるものです。口答えする部下を否定してしまうと、口論がどんどんヒートアップしていき、収拾がつかなくなってしまいますよ。
また、口答えする部下とあなたが口論している姿を、社内の他の人達に見られてしまうと、あなたの社内での印象や評価も悪くなってしまいます。他人が喧嘩している姿を見て気持ち良い人はいません。
社内での印象や評価を悪くしないためにも、否定を否定で返すのは止めましょう。
口答えする部下や社員への対処法③言葉遣いや言い方に気をつける
3つ目に紹介する対処法は、「言葉遣いや言い方に気をつける」です。口答えする部下に、命令口調で指示を出したり、意見を言ったりすると、部下は更に反抗してきます。
なぜなら、口答えする部下は、プライドが高くて、命令口調で指示されることを嫌うからです。
例えば、仕事の指示を出すときは「この方法で仕事を進めてくれ!」と、命令口調で指示を出すのではなく、「この方法で仕事を進めて貰ってもいいかな?」のように、柔らかい口調で指示を出すようにしましょう。
口答えする部下や社員への対処法④部下を甘やかしすぎない
4つ目に紹介する対処法は、「部下を甘やかしすぎない」です。部下を褒めて伸ばすのは良い事ですが、「甘やかしすぎ」は、部下が口答えする原因になります。
部下に嫌われるのが怖くて、部下を”甘やかしすぎ”になってはいませんか?
あなたに甘やかされることに慣れた部下は、少しでも仕事の不満があると口答えしたくなります。
そのため、何でもかんでも褒めて、部下を甘やかさないようにしましょう。時には、叱ってあげることも上司の役目です。
口答えする部下や社員への対処法⑤口答えするデメリットを教える
5つ目に紹介する対処法は、「口答えするデメリットを教える」です。口答えすることは、「デメリットがある」ということを部下にしっかりと教育しましょう。
例えば、社内の人に口答えする部下には、口答えが原因で社内で孤立して仕事がやりにくくなったら、最終的には損をするのは自分であるということを教えてあげる必要があります。
また、社外でも口答えする部下には、社外の人と関わるときに口答えをすると、会社全体に迷惑をかけてしまう可能性があることを教えてあげてください。
いつも口答えする部下は、口答えすることが悪いことだと思っておらず、口答えした後のデメリットまでは考えていません。そのため、口答えするデメリットをしっかりと教えてあげましょう。
口答えする部下や社員への対処法⑥上手な意見の伝え方を教える
最後に紹介する対処法は、「上手な意見の伝え方を教える」です。すぐに口答えする部下は、意見の伝え方が下手です。
口答えする部下本人は、自分の意見の伝え方が「口答えになっているということに気づいていない」こともあります。
そのため、口答えしたいことがある場合には、相手の話を最後まで聞いてから、感謝を示す。そして、相手の話の違うと思う部分だけに対して意見を言う方が「対立を生まない」ことを教えてあげましょう。
口答えする部下の性格と特徴5つ
これから、口答えする部下の性格と特徴を解説していきます。口答えする部下と良好な関係を保つためには、部下の性格と特徴を理解してあげることが重要です。口答えする部下の性格と特徴は以下の5つになります。
- 大きな失敗や挫折を経験したことが少ない
- 負けず嫌い
- 自己中心的
- こだわりが強い
- 自己肯定感が強い
それでは、口答えする部下の性格と特徴について、一つひとつ丁寧に解説していきます。
①大きな失敗や挫折を経験したことが少ない
大きな失敗や挫折を経験したことが少ない人は、今までの人生で、物事が自分の思い通りにならなかったことが少ないです。
そのため、他人から指図されて、仕事が自分の思い通りにいかないと口答えをしてしまいます。
こういうタイプの部下には、あえて達成困難な大きな仕事を任せてみましょう。仕事で大きな失敗や挫折を経験すると、性格が丸くなって口答えしなくなることもあります。
②負けず嫌い
いつも口答えする人は、負けず嫌いな性格です。負けず嫌いな部下は、上司のあなたに対しても、口論で負けないようにしようと考えています。
負けず嫌いな人は、他人と自分を比較する傾向にあり、他人に負けることを嫌います。負けず嫌いな部下は、上司であるあなたにも負けたくないのです。
負けず嫌いな部下はプライドが高いので、指示を出すときに、上から目線にならないように気を付けましょう。
③自己中心的
自己中心的な人は、常に自分のことしか考えていないため、他人の気持ちを考えるのが苦手です。自分が口答えをすることで「他人が気分を悪くしてしまうかもしれない」ということは、一切考えていません。
こういう部下は、自分が「自己中心的である」と気づいていない可能性が高いです。
そのため、自己中心的な部下には「自己中心的である」ことを、本人に伝えてあげてください。
また、「他人を思いやって、仕事をすることの大切さ」を、しっかりと教育してあげましょう。
④こだわりが強い
こだわりが強い人は、細部に注意が向く傾向にあり、少しでも自分の思った通りに物事が進まないとイライラしてしまいます。
そのため、他人から指示をされると、自分のこだわり通りに仕事を進められなくなるので、口答えをしてしまいます。
こういう部下には、一旦、部下の細かいこだわりを褒めてから、指示を出すようにしましょう。
例えば、「いつも細かいところまで考えてくれてありがとう。でも今回はそんな細かいところまでこだわらなくても大丈夫だよ!」などと、アドバイスすると良いですね。
⑤自己肯定感が強い
自己肯定感が強い人は、「自分の意見は絶対に正しい」と考える傾向にあります。
そのため、他人の意見と自分の意見が違うと、自分が否定された気持ちになり、口答えしてしまいます。
自己肯定感が強い部下に指示を出すときは、まずは、相手の気持ちを肯定してあげましょう。
例えば、「○○君の気持ちはわかるけど、○○の方が良いと思うよ」などのように、一言相手の考えを肯定する言葉を入れてあげると良いですね。
口答えする部下の4つの心理
ここからは、口答えする部下の心理を解説していきます。口答えする部下の心理を知ることで、気持ちを少しでも理解してあげましょう。口答えする部下の心理は以下の4つです。
- 仕事ができると思われたい
- 自分主導で物事を進めたい
- 認めてほしい
- 他人を見下している
それでは、口答えする部下の心理について、一つひとつ丁寧に紹介していきます。
①仕事ができると思われたい
口答えする部下は、周囲の人に「仕事ができると思われたい」と思っています。
自分の印象を周りの人に強く残すために、あえて他人と違うことを発言して、印象に残ろうと考えています。
こういうタイプの部下と接するときは、話をしっかりと聞いてあげることを心がけましょう。
仕事ができると思われたい部下は、上司に認めて貰いたいと思っています。そのため、話をしっかりと聞いてあげると、部下は認められた気持ちになって、口答えしなくなりますよ。
②自分主導で物事を進めたい
口答えする部下は「自分主導で物事を進めたい」と考えており、相手のペースで物事を進められてしまうことを嫌います。
そして、相手からの指示に賛成することは、屈服することであると考え、口答えをしてしまいます。
自分主導で物事を進めたい部下に指示を出すときは、「自分のペースで進めていいから」という言葉を挟むと良いでしょう。こういう部下は、自分のペースで仕事を進めることができれば、文句を言わなくなります。
例えば、仕事を頼むときは「自分のペースで進めていいから、この仕事は○○の方法でやっておいて」などと指示すると良いですね。
③認めてもらいたい
「認めてもらいたい」という心理から、部下が口答えする場合があります。
「認めてもらいたい」という承認欲求が強いと、周囲の人と違うことを言って、目立ちたいという考えから、口答えをしてしまいます。
承認欲求が強い部下は、しっかりと認めてあげることが大切です。承認欲求が強いタイプの人は、認めてくれた相手に好意を持ちます。
そのため、承認欲求が強い部下は、しっかりと認めてあげると、口答えしなくなるでしょう。
④他人を見下している
心の中で、無意識に他人を見下している人は、他人が自分へ指図してくることを嫌います。
他人を見下している人は、「他人は全員自分より下」と考えるので、他人の意見を受け入れることができずに、口答えをしてしまいます。
他人を見下しているタイプの部下には、「上から目線だと嫌われるよ」などと、しっかり伝えてあげましょう。部下本人は、自分が「上から目線」であるという自覚がない可能性が高いです。
こういう部下は、自分が「上から目線である」ということをしっかりと自覚すれば、口答えしなくなるでしょう。
まとめ
本記事では、口答えする部下や社員への6つの対処法と口答えする部下や社員の5つの性格と特徴、そして、口答えする部下の4つの心理を解説しました。
最後に、口答えする部下や社員への6つの対処法をもう一度おさらいしましょう。
- まずは相手の意見を聞く
- 否定を否定で返さない
- 言葉遣いや言い方に気をつける
- 部下を甘やかしすぎない
- 口答えするデメリットを教える
- 上手な意見の伝え方を教える
口答えをする部下に対しては、感情的にならずに、大人の対応をすることが大切です。
口答えをする部下の扱いに困ったときには、本記事で紹介した6つの対処法を、是非実践してみて下さいね。