「年上の部下ができてしまったけど、どう指導すればいいか分からない…。」
「年下部下のプライドを傷付けてしまうような指導方法だけはしたくない…!」
年下部下ができてしまった上司のほとんどは、こんな悩みをかかえた経験があります。
本記事では、そんな悩みを解決すべく、下記のような内容について紹介しています。
- 年上部下を上手に動かす指導方法
- 年上部下にしてはいけない指導方法
初めて年上部下をもって指導方法が分からない人は、ぜひ参考にしてみてください。
年上部下の簡単な指導方法とは?
年上部下を指導するときは、始めは誰しもが緊張したり不安になったりするものです。
そんな年上部下の簡単な指導方法について、主に下記の4つが挙げられます。
- 肯定的な言葉で指示する
- 人生の先輩としてアドバイスをもらう
- 他の部下と平等に扱う
- 仕事のやり方だけを指示する
今相性介する指導方法は、会社全体の生産性をあげられる簡単な方法ばかりなので、どれも参考になりますよ。
それでは、年上部下の簡単な指導方法について、1つずつ説明していきます。
年上部下の指導方法① 肯定的な言葉で指示する
年上部下を指導するときは、「〇〇するようにしてください。」のような、肯定的な言葉を使って指示するようにしましょう。
肯定的な言葉を使うことによって、年上部下は縛られることなく、やりやすい仕事の進め方でのびのびと仕事に臨むことができます。
逆に、年上部下に「〇〇しないようにしてください。」のような否定的な言葉で指示してしまうと、年上部下の仕事の幅を抑えてしまう可能性があります。
なので、下記のような感じで肯定的な言葉に言い換えるようにしましょう。
- 指示待ちにならないでください → 指示を仰ぐようにしてください
- 間違えないようにしてください → 高い精度を期待しています
- 〇〇はしないように! → 〇〇以外のことをお願いします!
年上部下の指導方法② 人生の先輩としてアドバイスをもらう
年上部下は、上司の部下であると同時に人生の先輩でもあるので、上司よりも数々の経験をこなしています。
そんな年上部下に、”部下”というところを抜きにして仕事についてのアドバイスをもらうようにしましょう。
年上部下にアドバイスをもらうことで、年上部下は下記のような気持ちになります。
- 居心地がいい会社と思う
- 「頼られる」という嬉しい気持ちになる
- 「この人となら上手くやれそうだ」と思う
要するに、年上部下のプライドを傷付けず、上司として指導ができるということです。
年上部下のアドバイスを取り入れて上手くいけば、上司の評価も上がるので、一石二鳥ですよ。
年上部下の指導方法③ 他の部下と平等に扱う
年上部下は、年上だろうと関係なく、”同じ部下”として平等に扱うようにすることが大切です。
「失礼のないように…。」と年上部下だけを特別に扱ってしまうことで、年上部下はこんな気持ちになります。
- 晒し者みたいになって恥ずかしい
- 変に注目されて嫌な気持ちになる
- 他の部下の目線が怖い
また、他の部下は、「なんであの人だけ特別扱いされてるの…?」と不信感が生まれてしまいます。
これでは、年上部下にも他の部下にも示しがつかなくなり、上司としての管理能力も疑われてしまいます。
なので、年上部下を指導するときは、歳を気にせず他の部下と同じように指示するようにしましょう。
年上部下の指導方法④ 仕事のやり方だけを指示する
年上部下は、今までの経験から培ってきた独自の仕事の進め方があります。
その進め方まで指示してしまうと、年上部下はのびのびと仕事ができなくなり、とても窮屈になります。
なので、年上部下には仕事のやり方だけを指示するようにしましょう。
年上部下に仕事のやり方だけを指示する指導方法の例は、こんな感じです。
- 「このマニュアルの流れに従ってください。」
- 「このフォーマットだけ使うようにしてください」
また、この後に「これさえ守ってくれれば大丈夫なので、仕事の進め方などはおまかせしますよ!」と言うと効果的です!
年上部下にしてはいけない指導方法とは?
上記で、年上部下の簡単な指導方法について説明しましたが、実は年上部下にしてはいけない指導方法もあるのです。
そんな年上部下にしてはいけない指導方法は、主に下記の3つが挙げられます。
- あいまいな態度で指導する
- 他の部下の前で叱る
- 他の部下と比べる
このような指導方法をすることによって、年上部下のプライドを傷付けてしまい、仕事に支障をきたす可能性があります。
それでは、年上部下にしてはいけない指導方法について、1つずつ説明していきます。
してはいけない指導方法① あいまいな態度で指導する
まず1つ目は、年上部下にあいまいな態度で指導するということです。
あいまいな態度の指導とは、主に下記のような感じをイメージしてくれれば大丈夫です。
- 歳を気にして、言いたいことを伝えられない
- 年上部下の意見を全て受け入れてしまう
このようなあいまいな態度で指導してしまうと、年上部下は「指導がはっきりしていなくて、仕事しにくい」と不満をもってしまいます。
なので、「こうしてください!」と上司としてきちんと指導するようにしましょう。
してはいけない指導方法② 他の部下の前で叱る
そして2つ目は、他の部下がいる目の前で年上部下を叱るということです。
他の部下の目の前で叱ってしまうと、年上部下は下記のような気持ちになります。
- 年上としてのプライドが傷付く
- 恥ずかしい気持ちになる
- 周りの目線が怖くなる
これでは、年上部下の仕事に支障をきたし、最悪退職してしまう可能性があります。
もし、年上部下が仕事をミスして叱らないといけないときは、2人きりになれる場所で叱るようにしましょう。
してはいけない指導方法③ 他の部下と比べる
最後3つ目は、年上部下を他の部下と比べてしまうということです。
他の部下と比べてしまうことで、年上部下のプライドが傷付き、仕事のやる気がなくなってしまいます。
ただ、「全て比較してはダメ!」ということではなく、下記のような比較をしてはいけないということなのです。
- 歳の違いだけで人間性を比べる
- 歳の違いだけで他の部下との仕事レベルを比べる
要するに、歳の違いだけで判断するような比べ方をしてはいけないということです。
比較するときは、きちんと能力で比較して「ここを見習いましょう」と優しい口調でアドバイスも一緒に添えてあげましょう。
まとめ
今回は、年上部下の簡単な指導方法とやってはいけない指導方法について紹介しました。
本記事の内容について、改めて簡単にまとめると、このようになります。
- 肯定的な言葉で指示する
- 人生の先輩としてアドバイスをもらう
- 他の部下と平等に扱う
- 仕事のやり方だけを指示する
- あいまいな態度で指導する
- 他の部下の前で叱る
- 他の部下と比べる
本記事を参考にして、ビジネスパートナーとして、年上部下とうまく仕事をこなしていきましょう!