「管理職としてスキルアップしたいけど、何を伸ばせばいいのかわからない……」と考えてはいませんか?確かに管理職はマネジメントという抽象的な仕事をしていますし、何を伸ばせばいいのか分かりづらいですよね。
でも、管理職にもスキルアップは必要です。今回は、管理職がスキルアップすべきスキルと、そのスキルアップ方法について紹介します。ぜひ参考にして、理想の管理職になれるよう頑張りましょう!
管理職がスキルアップすべき3つのスキルとは
管理職になると、組織に求められている成果をあげる責任を負うことになります。そして、成果をあげるためには、以下のスキルが必要になってきます。
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアルスキル
上記のスキルは、1つでも欠けていれば、管理職としての責務を果たすことができません。なので、欠けているスキルは、勉強などでスキルアップする必要があります。
それぞれのスキルがどのようなものかについては、次から紹介していきます。
管理職が伸ばすべきスキル① テクニカルスキル
管理職が伸ばすべきスキル1つ目は、テクニカルスキルです。テクニカルスキルとは、特定の業務遂行に必要とされる専門的な知識・技術のことです。
例えば、IT業界であればプログラミングなどの知識、営業であれば自ら契約を取ってくる技術などが、テクニカルスキルにあたります。
また、管理職であれば、自分の業界についての専門的な技術・知識に加えて、組織としての全体をマネジメントする力もテクニカルスキルに該当します。
テクニカルスキルは現場で働く管理職に特に必要とされるスキルです。
管理職が伸ばすべきスキル② ヒューマンスキル
管理職が伸ばすべきスキル2つ目は、ヒューマンスキルです。ヒューマンスキルとは、異なる考え方の人々に対して、彼らの意見を理解し、自分の意見を効果的に伝えて、周りを巻き込むスキルです。
ヒューマンスキルを身につけるためには、自分の感情をコントロールし、自分の言動が周囲にどんな影響を与えるかを客観的に理解する必要があります。
ヒューマンスキルは、立場に関係なく、全ての管理職に必要とされるスキルです。
管理職が伸ばすべきスキル③ コンセプチュアルスキル
管理職が伸ばすべきスキル3つ目は、コンセプチュアルスキルです。コンセプチュアルスキルとは、全体を把握した上で、物事の本質や他の物事との関連性を的確に捉えて問題を解決する能力です。
具体的な例として、部下に指示をするだけでなく、質問を繰り返し投げかけることで、部下自身に事柄を深堀させていく、コーチングを利用した対話法があります。
コンセプチュアルスキルは、特に組織の経営陣になるほど必要とされるスキルです。
管理職のスキルアップ方法
先ほど管理職に必要なスキルを紹介しましたが、それではどのようにこの3つのスキルを伸ばしていけばいいのでしょうか。具体的な方法は以下の通りです。
- 日々の管理職業務に取り組む
- 他者の言動を観察する
- 部下の話を積極的に聞く
- スキルを高める研修を受ける
勘違いしてほしくないのは、「資格・検定を取る=スキルアップ」ではないということです。資格や検定は確かに知識を持っている証にはなりますが、それを実務で利用できなければ、スキルとはいえないからです。
管理職のスキルアップ方法① 日々の管理職業務に取り組む
管理職のスキルアップ方法1つ目は、日々の管理職業務に取り組むことです。実は、管理職としてのテクニカルスキルは、部下にアドバイスをしたり、OJTをしたりしているうちに、自然と身につくのです。
また、自分の仕事の成功・失敗を理論的に振り返ることで、マネジメントのポイントが整理され、マネジメントの力に磨きがかかります。
なので、日々の管理職業務に取り組み、その業務内容が成功かどうかを分析しているだけで、管理職としてのテクニカルスキルが身についていくのです。
管理職のスキルアップ方法② 他者の言動を観察する
管理職のスキルアップ方法2つ目は、他者の言動を観察することです。これは、ヒューマンスキルをアップするのに非常に役に立ちます。
ヒューマンスキルを持った人間になるには、自分の言動について周りがどう思っているか理解すること、つまり他者の考え方を理解することが必要になります。
他者の言葉・言動を観察することで、他者が何を伝えようとしているかを理解しようとすることにつながり、ヒューマンスキルが磨かれていくのです。
管理職のスキルアップ方法③ 部下の話を積極的に聞く
管理職のスキルアップ方法3つ目は、部下の話を積極的に聞くことです。これは、ヒューマンスキルはもちろんのこと、コンセプチュアルスキルをアップするのにも役に立ちます。
部下の話を親身になって聞くことで、ヒューマンスキルとしての上司の信頼度を高めることができ、よりチーム全体を巻き込みやすくなります。
また、話を聞くことで日々の変化に気づくことにもつながり、コンセプチュアルスキルとしての「問題の早期発見」にもつながるのです。
部下の話に口を挟みたくなる時もあるかもしれませんが、上司として口を挟まず最後まで聞くことを意識しましょう。
管理職のスキルアップ方法④ スキルを高める研修を受ける
管理職のスキルアップ方法4つ目は、スキルを高める研修を受けることです。これは、コンセプチュアルスキルをアップするのに役に立ちます。
コンセプチュアルスキルは、先天的な要素が大きいのですが、ロジカルシンキングなどの研修を受けることによって、スキルを磨くことができます。
もちろん本を読むのでもいいですが、研修を受けてアウトプットを積極的にした方が、よりスキルアップがしやすくなりますので、研修に参加することがおすすめです。
まとめ
管理職に必要なスキルと、スキルアップする方法は、以下の通りです。
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアルスキル
- 日々の管理職業務に取り組む
- 他者の言動を観察する
- 部下の話を積極的に聞く
- スキルを高める研修を受ける
管理職になると部下のマネジメントが中心となり、どのようなスキルを伸ばせばいいのか見えにくくなります。しかし、管理職であっても自分のスキルを伸ばす努力が必要です。
今回紹介したスキル、スキルアップの方法を参考にしてスキルを磨き、より良い管理職として職場のヒーローになれるよう頑張ってくださいね。