これからの時代、管理職についている方は、「部下のメンタルヘルスに気を配る」ことが必須になってきました。
精神疾患により医療機関にかかっている患者数は、近年大幅に増加しており、平成26年は392万人、平成29年では400万人を超えています。
このように、現代ではメンタルヘルスの不調による病が非常に増えてきているのです。
今回は、あなたの部下のメンタル不調の兆候と、簡単に出来るメンタルヘルスを守る方法についてお伝えいたしますので、是非見てくださいね。
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管理職が思っているよりメンタルヘルスに不調が現れる部下は多い
管理職であるあなたは、部下にメンタルヘルスの不調が現われたときに、どのような兆候が出るかを知っておく必要があります。
なぜなら、現代では部下や社内の人達のメンタルヘルスを管理することも、会社で重要視され始めているからです。
- 遅刻、早退が増える
- 職場での会話が少なくなる
- 服装が乱れていることが多い
- 事故やミスが多い
部下のメンタルヘルスを気にかける際には、この4つを意識してください。
これ以外にも、普段と何かおかしい点があれば気にかけておくと早い対処が出来ますよ。
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候①
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候①は、遅刻や早退が増えてくることです。
メンタルヘルスが不調になると、「会社に行くのが億劫だ」「会社にいる時間が辛い」という気持ちも出てきてしまいます。
そのため、以前よりも遅刻が多くなったり、体調がすぐれず早退する回数も次第に多くなっていくでしょう。
少し様子を見て欠勤にも繋がるようなら、メンタルヘルスの不調を疑ってみてください。
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候②
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候②は、職場での会話が少なくなることです。
気持ちが沈んだまま仕事をしていると、人と話す元気もなくなってきてしまいます。
最近、大切な業務の報告が遅れ気味だったり、仲の良い同僚との会話も減っていたりする場合は要注意です。
普段の会話をする中で、口数が少なくなっているようならば、メンタルヘルスの不調である可能性があるでしょう。
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候③
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候③は、服装の乱れが多くなることです。
以前は清潔感もあり、きちんとしていたはずの部下が最近はだらしない格好をしていませんか?
何回か注意しているが、服装や髪形を直してこなかったりする場合、本人はもう身だしなみに気を使う元気もないのかもしれません。
服装がだらしなくなっているというのは、メンタルヘルスが不調な兆候としては分かりやすいと思いますので、チェックしておきましょう。
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候④
部下のメンタルヘルスに不調が現われた時の兆候④は、事故やミスが多くなることです。
ここ1か月で大きな事故を起こしている、もしくは小さなミスが目立つようになってきたという部下はいませんか?
メンタルヘルスが不調になってくることで、仕事に集中しづらくなり、その結果、事故やミスが多くなることもあります。
本人は十分に気を付けているのにミスが起こっている際は、重大な事故に繋がる前にメンタルヘルスの不調を疑ってみてくださいね。
管理職が部下のメンタルヘルスを守る上で大切なこと
管理職のあなたがするべきことは、部下のメンタルヘルスに気を配り、守っていくことです。
では、メンタルヘルスを守っていくには何をすればよいのか、気を付けるべきことは、以下の3つになります。
- 部下の様子を観察する
- 困っていることなどを直接聞く
- 速やかに休養を取らせる
大切な部下のメンタルヘルスを守るために、この3つを意識するようにしましょう。
また、症状や困りごとを聞く際には、威圧的な態度は出さず、自分のメンタルヘルスが調子のよい時にヒアリングすると、部下からも本当の気持ちが聞き出せますよ。
管理職が部下のメンタルヘルスを守る上で大切なこと①
最近、部下の言動が不自然。以前は綺麗な服装だったが最近は乱れているなど、部下の様子が変だと感じませんか?
忙しい日々の中でとは思いますが、普段の部下の様子をしっかりと見ておくことは大切なことです。
いつもと違う雰囲気や発言を感じたら、それはメンタルヘルスが不調になっている合図かもしれません。
これは、メンタルヘルスに余裕がなくなっている証拠なので、出来るだけ早く対処するようにしましょう。
管理職が部下のメンタルヘルスを守る上で大切なこと②
①で様子を見たけれど、あまり解決に向かっている気がしない場合は、部下に直接困っていることを聞きましょう。
ですが、メンタルヘルスの不調を他人に打ち明けることはとても勇気が必要であり、軽く聞いたくらいでは話してくれない場合もあります。
聞くときは、しっかりと別室を用意し真摯な態度で聞くようにしましょう。
そうすることで、悩みを共有することができて部下の気持ちがラクになり、早期の解決を期待することが出来ます。
管理職が部下のメンタルヘルスを守る上で大切なこと③
もしも、部下が医師の診断書をもらってきたり、体調不良が続くようでしたら、速やかに休養を取らせるようにしましょう。
本人が辛いのに、仕事をし続けていてもさらに状況は悪化し、休養期間も長くなることは間違いありません。
また、部下が復帰した際に働きやすい環境を作っておくことも、管理職の仕事の一つです。
部下のメンタルヘルスにここまで気を配ることが出来ると、あなたは最高の管理職と言えるでしょう。
管理職が部下のメンタルヘルスを守るためには気配りが大事
最後に、今回の記事でご紹介した大切な部分を下記にまとめました。
- 遅刻、早退が増える
- 職場での会話が少なくなる
- 服装が乱れていることが多い
- 事故やミスが多い
- 部下の様子を観察する
- 困っていることなどを直接聞く
- 速やかに休養を取らせる
冒頭でもお伝えしたように、現代はメンタルヘルスの不調がとても増えてきています。
管理職の方は、部下のメンタルヘルスもしっかりと管理していかなければならないので、苦労することも多いと思いますが、日ごろから周りの人とコミュニケーションを取っておくことで、自然と仲間の体調が分かります。
部下や周りの人へ上手に気配りをしながら、一目置かれるような管理職を目指しましょう。