今回は、管理職として働く人がなる「管理職うつ」について徹底解説します!
「管理職になってから元気がない」「管理職でいるのがツライ」など、仕事において管理職を任されてから、気持ちが落ち込みやすくなっていませんか?もしかしたら、管理職うつの可能性があります。
管理職うつじゃないと決めつけて我慢してしまうと、将来取り返しのつかないことになる可能性があります。そのため、管理職うつにならないように対策したり、管理職うつからの復帰法を確認しておきましょう。
この記事では、管理職うつとはどんなものなのか、管理職うつにならないための行動、管理職うつの疑いがある場合どうすればいいか解説します。ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E7%94%B7-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%94%B7%E6%80%A7-1477601/)
責任が増える管理職はうつになりやすい
会社には一般社員や管理職、経営者など、様々な立場があります。その中でも、管理職として働いている人は他の立場の社員と比べて、ストレスを多く感じると言われています。
なぜなら、管理職は一般社員よりも仕事量が多く思ったように業務が進まなかったり、上司からより大きな成果を求められたりするからです。
他の社員よりもストレスを多く感じる管理職の人は、自分を責めたり無力感を感じたりしてしまう「うつ」になりやすいとも言われています。
管理職うつの症状例
管理職であることが原因でうつになりやすいと分かっても、自分がうつかどうかは判断しにくいと思います。今回は、うつの症状をまとめました。自分は当てはまるかどうか確認してみましょう。
- 慢心的な寝不足もしくは過眠
- 食欲不振もしくは過食
- 集中力や思考力の低下
- 自分を必要以上に責める
- 何をしても無力感であったり、憂鬱な気分
上記の症状が管理職になってから出てきた場合、「管理職うつ」である可能性が高いです。
我慢しても治らず悪化してしまう可能性が高いので、病院や専門家に相談するようにしましょう。
管理職うつの疑いがあるならすぐに病院で相談してみよう
先ほど紹介したうつの症状が1つでも当てはまる場合、うつの可能性があるのですぐに病院や専門家に相談するようにしましょう。
症状が軽いうちに病院や専門家に相談することによって、短期間でうつを治療することができますよ。
一方、うつの症状がみられるのに「自分はうつじゃない」「我慢すれば平気」と放置してしまうと、症状が悪化してしまい取り返しがつかなくなってしまう可能性があります。
「うつなのかも」と少しでも思ったら、病院や専門家に相談しに行きましょう。
管理職うつになったら① 休職する
うつと診断された際の対応方法を3つ紹介します。対応方法を知っておくと、気持ちに余裕を持ちやすくなり、うつの治療に専念できますよ。
1つ目の対応方法は「休職する」です。うつになったら有給休暇とは異なる、病気療養のための休暇を取得しましょう。休暇を取ることで仕事から距離を置くことができ、気持ちをリセットすることができます。
うつの疑いを感じたら、まずは病院で診察をしてもらい、うつの診断書を発行してもらいます。診察してもらう際に「診断書が欲しい」と伝えると、スムーズに発行してもらえますよ。
そして、病院で発行してもらった診断書を会社に提出すれば、期間を気にすることなく休暇を取ることができます。気持ちに余裕ができたり、冷静な判断ができるようになったりするまでしっかりと休みましょう。
管理職うつになったら② 転職する
2つ目の対応方法は「転職する」です。うつの原因が解決できておらず復職が難しい場合、うつの再発を予防するために転職を考えましょう。
休職をしてうつを治すことができても、うつの原因が解決していないとうつが再発をする恐れがあるからです。転職でうつの原因を無くすことができるのであれば転職を視野に入れるのがおすすめです。
転職を考える場合、まずはatGP(アットジーピー)など、うつに理解のある転職サイトに登録しましょう。自分に合った仕事が見つけやすくなります。
ただし、「管理職が嫌」という理由で転職を考えるのはおすすめできません。なぜなら、転職先でも再び管理職になる可能性が高いからです。転職ではなく、まずは降格を申し出てみてはいかがでしょうか。
管理職うつになったら③ 就労支援組織にサポートしてもらう
3つ目の対応方法は「就労支援組織にサポートしてもらう」です。うつが悪化して、復職も自力での転職も難しいけれど再度働きたいと考えるなら、病院だけではなく就労支援組織にも頼りましょう。
就労支援組織は自分に合った仕事は何か、精神障害者福祉手帳を取得すべきかなど、将来働くために必要なアドバイスをしてくれます。
国の定めた就労移行支援事業所のように、無料で復職支援や転職の手助けをしてくれる組織もあるので、市区町村の窓口で紹介してもらったり、ネットで近くの組織を調べてみましょう。
組織を頼る場合は診断書が必要になるので、事前に病院に行って診断書を発行してもらいましょう。
管理職うつにならないために① 部下を育てる
ここまではうつになった時の対応を紹介しましたが、仕事が忙しい管理職はいつ”うつ”になってもおかしくありません。そのため、うつになった時の対応と併せて、うつを未然に防ぐ予防方法もおさえておきましょう。
1つ目のうつにならないための予防方法は「部下を育てる」です。管理職だからと言って責任を感じてしまい、なんでも一人で頑張り過ぎてしまう人は部下を育てるようにしましょう。
部下の能力が低いと、サポートする時間が増えて自分が仕事をする時間が減ってしまいます。また、自分1人で仕事をする必要があるため、問題が起きた時に強い責任を感じてしまい、うつになってしまうのです。
部下を育てることによって、部下が一人で仕事をできるようになるためサポートする手間が減ったり、自分の仕事を部下に手伝ってもらうことができたりと、管理職の仕事を減らすことができますよ。
管理職うつにならないために② 定期的に相談をする
2つ目のうつにならないための予防方法は「定期的に相談をする」です。管理職だからといって悩みを1人で解決しようとする人は、定期的に誰かに相談をしましょう。
悩みを一人で解決しようとしたり抱え込んだりすると、必要以上に自分を責めてしまい、うつになってしまうのです。
上司や同僚、家族、カウンセリングなど、身近にいる信頼できる人に相談することで、悩みを解決できる可能性があります。
もし悩みが解決しなくても、自分の気持ちを吐き出せる場を持つことで、ストレスが軽減できるメリットがあります。そのため、「相談できる人」という逃げ道を作っておきましょう。
管理職うつにならないために③ プライベートを充実させる
3つ目のうつにならないための予防方法は「プライベートを充実させる」です。仕事の悩みを引きずってしまいがちな人は、仕事終わりや休日のプライベートな時間を充実させましょう。
プライベートが充実していなかったり、楽しみがなかったりすると、仕事の悩みや疲れをいつまでも引きずってしまいます。そして、何日も気持ちが落ち込んでしまい、うつになってしまうのです。
プライベートを充実させることで、仕事での悩みや疲れを取ることができますよ。プライベートの楽しみがないという人は、スポーツなど、新しい趣味を始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ:管理職うつの疑いがあるなら我慢しないで病院へ
以上が、管理職として働く人が注意しておくべき「管理職うつ」についての解説でした。
管理職うつになってしまうと、復帰できるまで長い時間がかかったり、楽しく生活が送れなくなったりしてしまいます。そのため、管理職うつとはどんなもので、どうすれば予防できるかを把握しておきましょう。
また、管理職うつの疑いがある場合は、「自分はうつじゃない」「我慢すれば平気」と思わず、病院に行って相談しましょう。
誰かに相談することによって気持ちが楽になったり、管理職うつが重症化する前に気が付くことができたりしますよ。