「転職時に簿記3級を持っていても有利にならない」と聞いたことはありませんか?
実際私自身、簿記3級の勉強をしていた時に、同僚や上司から言われたことがあります。
なので、この記事では転職する際に簿記3級を持っていると有利になるのかということについて徹底解説致しまので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください!
トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e4%bc%9a%e8%a8%88%e5%a3%ab-%e4%bc%9a%e8%a8%88-%e9%a1%a7%e5%95%8f-1238598/#content
転職時に簿記3級を持っていると有利になるのか

結論から言いますと、簿記3級が転職時に有利になるかどうかというのは、あなたの転職先によって変わるということです。
転職先企業や希望職種によっては、簿記3級を持っていない人よりも転職を有利に進めることが出来るケースが多くあります。
次の項目からは、実際に簿記3級を持っていると有利に転職を進めることが出来る職種を4つご紹介致します。
また、合わせて実際に簿記3級が条件になっている求人例も2つご紹介致します!
転職時に簿記3級が有利に働く職種

ここからは、簿記3級が有利に働く転職先の職種をご紹介致します。
大きく分けると下記の4つの職種への転職時に、簿記3級の資格が特に有利に働きます。
- 営業職
- コンサルタント職
- 一般事務職
- 経理事務職
営業職
営業職のメインの仕事は、他社へ自社のサービスを売り込むことです。
その際に、簿記の知識を持っていると相手企業の財務面などをどのように自社サービスで改善することが出来るのかなどの具体的な提案が出来るようになります。
コンサルタント職
コンサルタント職も営業職と同じように、他社への提案を日常的に行います。
その際に簿記の知識を持っていることで、お客様企業へ財務面からの具体的な改善施策の提案も行うことが出来るようになります。
一般事務職
一般事務職で簿記の知識を持っていると、自社の状況を財務の面からも把握することが出来るようになります。
より多くの側面から自社の状況を把握することで、業務上の問題点の発見や業務の効率化などを行うことが出来ます。
経理事務職
経理事務職の場合、そもそも経理業務に簿記の知識が必要になるので、取得することでよりスムーズに転職後の業務を進めることが出来ます。
このように、上記4つの職種であれば、簿記をただの資格ではなく、実務と結びつけることが出来ます。
そのため、簿記3級を持っていない人よりも面接時に強みとして企業にアピールが出来るので、転職を有利に進められます。
簿記3級が条件の平均的な求人例2選
こちらの項目では、実際に簿記3級が条件になっている求人の平均的な例を2つご紹介します!
- ポジション:ベンチャー企業の経理事務担当
- 仕事内容:経理スタッフとして経理業務全般を担当
- 給与:年収360万円〜420万円
- 勤務地:都内
- 条件:簿記3級有資格者
- ポジション:コンサル会社の営業アシスタント
- 仕事内容:市場調査や顧客のデータ分析など
- 給与:年収350万円〜450万円
- 勤務地:都内
- 条件:簿記3級有資格者
上記以外にもより多くの求人を見てみたいという場合は、下記の記事を参考に転職エージェントなどに相談してみるのもいいかもしれませんね!

次の項目からは、なぜ簿記3級を持っていても転職時に有利にならないとよく言われてしまうのかご説明致します。
簿記3級は転職時に有利にならないと言われる2つの理由

簿記3級が多くの人から、転職時に有利にならないと言われてしまうのには、大きく分けて下記の2つの理由があるからです。
- 簿記3級という資格だけだと、評価することが難しい
- 取得している人が多い資格のため、差別化が難しい
ただ、どちらもあなたの伝え方次第でアピールポイントにすることが出来ます。
なので、次の項目からは上記2つの簿記3級が有利にならないと言われる理由について及びそれらの伝え方についてより具体的にご説明致します。
簿記3級が有利にならないと言われる理由①評価が難しい
1つ目の理由は、簿記3級という資格のみだと企業側はあなたの能力を判断することが出来ないからです。
というのも、簿記3級は簿記資格の中でも基礎的な立ち位置にあるからです。
そのため、企業からは、「3級を持っているのであれば決算書などは読めるだろうが、実務が出来るかどうかは分からない」という見方をされる場合が多いです。
しかし、これは面接時などにあなた自身の経験と合わせて話すことが出来れば、実際にはそこまで大きな問題にはなりません。
簿記3級が有利にならないと言われる理由②差別化が難しい
2つ目の理由は、資格の中では比較的多くの人が持っている資格のため、他者との差別化がしづらいというからです。
例えば、商業高校など出身の人であれば、在学中にほとんど強制的に取得しているケースが多くあります。
そのため、簿記3級の資格を持っているだけで安心していると、転職活動は上手く行かない可能性があります。
しかし、これも上記のように経験と合わせて話すことが出来れば大きな問題にはなりません。
面接時にどのように伝えるのが良いのか?
例えば現在、あなたが営業職だとしたら下記のようなエピソードを作って話すことが出来ます。
営業として働きながら、独学で簿記3級を取得し、他社の財務諸表が読めるようになった。そして、他社への提案時に今までと違ったアプローチが可能になった。結果的に、今までよりも良い営業成績を出せた。
上記はあくまでも一例ですが、このように自身が現在行っている業務と合わせて話すことで、企業により評価をしてもらえます。
簿記3級だけではなく、2級まで持っておくとより転職しやすい
ここまで、簿記3級が転職において有利にならないとなぜ言われてしまうのか、また有利になる職種についてご紹介しました。
ただ、簿記という資格で転職の成功率をより上げたいという場合は、3級だけではなく、2級まで取得することがおすすめです。
簿記2級は、「企業が応募者に求める資格ランキング1位(㈱リクルートキャリア)」の資格であり、簿記3級よりも更に転職の際に有利に働く資格です。
簿記3級より、簿記2級のほうが転職しやすい業界2選

この項目では、簿記3級だけよりかは簿記2級も持っている方がより転職しやすい業界を2つご紹介致します。
- 税理士事務所
- 会計事務所
上記2つの業界への転職を考えている場合は、簿記3級だけではなく、2級も取得することが望ましいです。
なぜなら、他社の経理業務などを専門的に行う業界のため、実務レベルでの知識が必要となるからです。
だからこそ、上記業界への転職を考えている場合は、実務レベルでの知識があることを視覚的に伝えることの出来る2級までとっておくのが良いでしょう。
転職時に簿記3級は有利になるのかまとめ
今回の記事では、簿記3級を持っていると有利になるのかということやどういった職種に特に有利に働くかということについて解説いたしました。
- 簿記3級でも転職希望先によっては十分有利に働く
- 資格だけではなく、実務経験を積んでおくとより転職しやすい
- 税理事務所や会計事務所への転職を考えるなら、2級も取得しておきたい
簿記の資格は、3級でも転職時に有利に働きます。ぜひこの記事を参考にあなたにあった転職活動を進めていきましょう。
もしも一人で転職活動をするのが不安だと思う方は、転職エージェントを使ってみるのもいいですよ!
下記の記事でおすすめの転職エージェントを紹介しているので、参考にしてみてください。
