グループ面接は、新卒採用では一般的ですが転職の面接でも実施される場合があります。1人で面接に挑むのは緊張してしまう人にとっては、少し安心するかもしれません。
しかし、グループ面接だと自分をうまくアピールできず、面接が上手くいかないこともあります。
本記事では、グループ面接の流れや面接でチェックされる点、よく質問される内容などグループ面接への対策を解説していきます。
本記事を参考に、転職でのグループ面接の対策をして面接に挑みましょう。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1244081)
転職でグループ面接をする理由は何か?
グループ面接は、新卒採用のように多くの人数を裁く必要がある場合に行われることが多いです。そのため、転職者を募集する中途採用ではあまり行われません。
しかし、転職者の面接でグループ面接をあえて行う場合があります。その理由は以下の2つが考えられます。
- 応募が殺到して、人数をさばききれない場合
- 集団での面接でどう立ち振る舞うかを見たい場合
あえてグループ面接を行う理由は、集団の中でリーダーシップを発揮できる人物かどうかと、他の人とどう協調するかを見るためです。
また、集団の中でどう立ち振る舞えるかという対応力も見られます。企業側がグループ面接を行う理由をよく理解して、面接の対策をしていきましょう。
グループ面接の流れを知っておこう
グループ面接は一般の面接とどう違うのか気になるところです。この章では、グループ面接の流れを解説していきます。
グループ面接は、面接官1〜3人に対し応募者3〜5人で行なわれます。面接の流れは以下の通りです。
- 入室・着席
- 1人ずつ自己紹介
- 面接官からの質問
- 面接官への逆質問
- 離席・退出
面接時間は、1人15分程です。1つの質問に対し1人当たりは30秒から1分ほどと考えておきましょう。
企業側が面接者のリーダシップや、協調性などを見たい場合にグループディスカッションを面接の間に行う場合もあります。
グループ面接で面接官がチェックしていることは何か
グループ面接では面接官は、まず基本的なビジネスマナーが出来ているかをチェックします。基本的なビジネスマナーとは、表情、挨拶、身だしなみ、言葉遣い、態度の5つのマナーの5原則のことを言います。
もちろん、個人面接でもビジネスマナーは重視されます。しかし、グループ面接の場合、他の応募者と比較される場合があるので、マナーには特に気を付けましょう。
面接は、最初の印象が大事です。他の志望者もいるため集中できないかもしれませんが、まずは、大きな声で挨拶しましょう。面接官への印象も良くなりますし、その後の声が出しやすくなります。
転職でのグループ面接での服装はリクルートスーツでも大丈夫?
ビジネスマナーの1つに身だしなみがありますが、転職でのグループ面接の服装はリクルートスーツは避けた方がいいでしょう。なぜなら、リクルートスーツは、新卒者が着るイメージが強いからです。
転職者が着ると、頼りないイメージを面接官に与えてしまいます。キャリアを積んだビジネスマンのイメージで服装を選びましょう。
男性なら、ビジネススーツに革靴、ネクタイを合わせるのが良いでしょう。女性は、スーツにパンプスのスタイルですが、自分が与えたい印象によってパンツスーツかスカートを選びましょう。
パンツスーツならアクティブなイメージに、スカートなら女性らしい清楚な印象を与えることができます。あなたが、面接でどんなイメージで挑みたいかで選んでみましょう。
転職でのグループ面接で聞かれる質問とは
転職でのグループ面接でよく聞かれる質問を、事前に知っておけば準備することができます。グループ面接で良く聞かれる質問は、以下の3つです。
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
面接官は、履歴書から応募者の基本情報を把握しています。しかし、グループ面接ではその情報を簡潔にまとめて伝えられるかどうかを見ています
職歴から簡単な志望動機などを、30秒から1分ぐらいまでに簡潔に話せるよう準備しておきましょう。
志望動機は、今までの経歴を根拠に話してみてください。なぜなら、説得力が強くなり信憑性が増すからです。
転職面接での自己PRでは、即戦力があることをアピールすることが大事です。応募先の企業の仕事の内容を理解して、自分のスキルが企業にプラスになることをアピールしましょう。
逆質問はどんな質問をすればいいのか?
面接の最後には、「何か質問はありますか?」と逆質問されることが多いです。逆質問は、最後にあなたの志望熱意をアピールできる最後のチャンスです。
どんな質問をするのが良いのでしょうか?以下の2つを質問すれば、あなたの志望意欲をアピールすることができるでしょう。
- 面接で出た話題を膨らませた質問
- HPに載っている情報に一歩踏み込んだ質問
その日話題に出た話から、疑問に思ったことを膨らませて質問してみましょう。面接内での話題は、社員であるからこそ知りえることもあります。
面接内での話を織り交ぜて質問することは好印象に繋がり、志望意欲をアピールすることができます。
HPに載っている情報に一歩踏み込んだ質問も、志望意欲をアピールすることができます。事前にHPや求人を確認してきたことが伝わり、企業への志望意欲があることを伝えることができるのです。
他の人と、質問がダブることも予想していくつか質問を準備しておくといいでしょう。また、待遇や条件についての質問はやめておきましょう。仕事内容ではなく、待遇に惹かれて応募したと思われてしまうからです。
転職でのグループ面接を成功させるための3つのポイント
転職でのグループ面接を成功させるための3つのポイントを紹介していきます。3つのポイントは以下の通りです。
- 結論から話す
- 自分の考えをしっかり保つ
- 他の人の話に耳を傾ける
転職でのグループ面接のポイント①結論から話す
グループ面接で質問を受けた際の回答は、結論から話すようにしましょう。なぜなら、緊張していると話の方向性がずれていってしまうことがあるからです。
質問への回答を結論から話せば、後は理由を付け加えていけばいいのでスムーズに回答することができます。
また、回答がまとまらず話が長くなったり、自分に与えられた時間内にまとめられないということもなくなります。
転職でのグループ面接のポイント②自分の考えをしっかり保つ
グループ面接では、自分の考えをしっかり保って話をしていきましょう。
グループ面接で、他の応募者が高レベルな実績を話したり、自分が用意してきた回答と似た回答をされると焦ってしまいがちです。
グループ面接では自分の良さを伝えることが大事です。他の人の回答は気にせず、準備してきた内容をぶれずに話すことが重要と言えます。緊張して、回答に詰まってしまわないよう自分の考えをしっかり保ちましょう。
転職でのグループ面接のポイント③他の人の話に耳を傾ける
他の応募者が話している時も耳を傾けましょう。面接官は、他の人の意見を聞く基本的なマナーがあるかを見ています。
話している人の方を向いて、適度にうなずいて聞くようにすると面接官には好印象を与えることができます。
次はどんな質問をされるか考えたりして、他の人の話を聞く余裕がないと面接官にしっかり見抜かれてしまい評価が下がってしまう恐れがあります。
転職でのグループ面接の対策とは?
グループ面接を成功させるためには、他の応募者がいることを考慮した対策が必要です。通常の、1人で受ける面接とは違い他の応募者への配慮も必要になってきます。
具体的には、発言内容の重複と持ち時間の短さを意識しましょう。例えば、良く出される質問の自己紹介や、自己PRなどの回答は数パターン用意しておくと安心です。
そうすれば、他の応募者と被ってしまっても焦ることなく柔軟に対応できるからです。また、自己分析と企業研究をしっかりすれば、回答の幅を広げることができてどんな質問に対しても落ち着いて回答できます。
1人あたりに与えられる時間は短いため、あらかじめ準備する回答はコンパクトにまとめておきましょう。そうすれば、当日は落ち着いて面接に挑むことができるからです。
転職でのグループ面接ではネガティブチェックをする企業もある
グループ面接では、面接官が質問する内容にはネガティブチェックの要素が強いものがあります。転職でのネガティブチェックとは、面接者にあえて答えにくい質問をして反応を見る方法です。
グループ面接でネガティブチェックをする理由は、仕事のストレスに対して耐性があるか、周りの人との協調性は問題ないかを見るためです。ネガティブチェックの質問とは以下のような質問です。
- 質問例1:「転職した理由を教えてください。」
- 質問例2:「あなたの短所はなんですか?」
- 質問例3:「クレームなどのトラブルには、どのように対応をしてきましたか?」
- 質問例4:「ストレス耐性はありますか?」
- 質問例5:「転職回数が多いですが、理由はなんですか?」
このように、面接官は答えにくい質問をしてネガティブチェックをしてくる場合があります。例えネガティブチェックをされても、臨機応変にポジティブな回答をすることで印象は高くなります。
答えにくい質問が続くと、言葉に詰まり焦ってしまいます。しかし、質問の意図や聞かれる内容を理解すれば落ち着いて対応できるはずです。
【まとめ】転職でのグループ面接の特徴を理解して対策を練ろう!
新卒者の募集では一般的なグループ面接ですが、転職でのグループ面接は企業の目的が少し違ってきます。
企業は、集団の中でのリーダシップや、協調性があるかを見ています。グループ面接は、限られた時間でいかに自分をアピールできるかがポイントです。
グループ面接では、他の志望者と比べられる場合もあります。グループ面接の特徴を理解し対策をすることで、落ち着いて面接を受けることができるでしょう。