「ヘッドハンティングで転職って最近良く聞くなあ。本当はキャリアアップのために転職したいけど、自分はもう50代だし諦めてるよ。」
確かに50代の転職はなかなか難しい時代ですし、仮に転職に成功したとしても今の年収よりむしろ下がってしまう人さえいます。
しかしヘッドハンティングを利用して転職をすれば、50代でも転職に成功する可能性があるのです。
今回は「50代だけど転職したい!」と考えているそんなあなたのために、ヘッドハンティングで転職を成功させるための秘訣をご紹介します。ぜひ最後まで目を通してくださいね。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3074835?title=%E5%95%86%E8%AB%87%E3%81%A7%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E7%94%B7%E6%80%A7
まずは確認!ヘッドハンティングとは?
ヘッドハンティングとは簡単に説明すると、企業に勤めている人材を別の企業が引き抜く(スカウトする)ことを言います。スカウトする企業はより良い給料や待遇をターゲットに提示します。
求人を出して人を集めるよりも、別の企業で活躍している人を採用する方が有能な人材を確保できるため、ヘッドハンティングを取り入れている企業は増加傾向にあります。
そんな優秀な人材を引き抜く人たちのことを業界では「ヘッドハンター」といいます。ヘッドハンティング会社に在籍しているヘッドハンターは企業の依頼を受けて人材発掘するのです。
ヘッドハンターは第三者からの目からみて優れたスキルや豊富な経験を持つ人材にアプローチしていくので、場合によっては本人も気づいていない能力に着目していることもあります。
ヘッドハンティングで失敗する50代の特徴
正直に言って、50代で転職はかなり厳しい時代です。「年収が半減した」「待遇が思っていたのと違う」、こんな人はゴロゴロといます。
ヘッドハンティングでは、そもそも一向にスカウトされないということも普通にあります。そしてエージェントでの転職にしろヘッドハンティングにしろ以下の条件に当てはまる人は転職に失敗しやすいです。
- 現在の職場で「役職」についていない人
- 「役職」しかアピールできるものが無い人
現在の職場で「役職」についていない人
役職は、今の会社でのあなたの実力や実績を評価する重要な判断材料になります。
50歳での転職は「マネジメント能力」だったり「専門的なスキル」が求められるので、役職についていない場合はかなり不利になります。
※役職についていなくても、それをカバーできるぐらいの実績があれば話は変わってきます。
「役職」しかアピールできるものが無い人
いくら役職についていたって、それしかアピールできないのではかなり厳しいです。
年功序列で出世し専門的スキルも特にない人を、他の企業は欲しがらないと思いますので相当苦労することでしょう。
50代が転職先の企業から求められているスキル
50代が転職先に求められているもの。それは「組織をまとめる力」です。30代ならまだまだ「担当者」としての採用もありますが、さすがに50代以上になると部長や役員クラスの採用も普通にあり得ます。
今までの仕事で得たノウハウを使い、マネージャーとして活躍できる人が求められる時代です。先程も言いましたが平社員でのヘッドハンティングは、何か実績がないと非常に厳しいものとなっています。
案件は少ないですが、実は役員クラスの人材を引き抜くには50代は丁度いいと言われています。部長まで昇進してまだまだ現役バリバリで働けるというのは、ヘッドハンターからも好印象でしょう。
50代でヘッドハンティングされたいならやるべきこと
「ヘッドハンティングでスカウトされたいけど、実際身の回りにヘッドハンターはいないし、それ相応のコネクションもないしどうしたら…。」という方もいるのではないでしょうか。
そんな方には、できるならぜひ実践してほしいことが3つあります。
- Linkedlnに登録して自分の実績を公開する
- 研究論文や実績を自分のwebサイトなどに公開する
- 自分の市場価値を正確に知る
Linkedlnに登録して自分の実績を公開する
Linkedlnはアメリカで開発されたSNSサービスです。簡単に説明すると、ビジネスに特化したFacebookのようなサービスです。
日本ではまだ利用者が100万人程度なので、知らない人も多いですが、外資系やコンサル業界、IT業界では登録している方が多いです。
また外資系IT企業のリクルーターと言われる採用担当者が登録しており、そこからSNSのメッセージ機能でヘッドハンティングの声がかかるケースもあります。
特定の業界では重宝されているサービスなので登録しておいて損はないでしょう。
研究論文や実績を自分のwebサイトに公開する
いわゆる「リテイナー」と呼ばれる前金を企業からもらって活動するヘッドハンティング会社は、ターゲットをwebサイトで検索して集めていることがよくあります。
例えば理系の研究員を募集している場合には、過去の大学院などでの論文発表記事を検索して、そこに記載されている著者情報を集めているといったような具合です。
ですのでそういった専門性が高い職種の人であれば、論文情報を積極的に自分のサイトに掲載するといった手法もありでしょう。
自分の市場価値を正確に知ること
50代の方の失敗で多いのが、自分の市場価値がわからず自分を現実以上に高く評価してしまい、いざ転職活動すると全然声がかからなくて、メンタルが折れてしまうというものです。
ではどうやって自分の市場価値を測ればいいのかといいますと、おすすめなのが「MIIDAS」です。これはあなたの市場価値を判断し、その価値に合った求人を紹介してくれる新しい転職サイトです。
あなたのキャリアを入力していくことで、実際にどれくらいの企業があなたのことを欲しがるのか一目瞭然になります。そしてどれくらいの年収で転職できるかも算出されます。
注意点としては想定年収が高めに出ることがあるので、年収というよりかは「どんな会社からオファーが来るのか」という点に注目しましょう。
筆者がおすすめしているのは、あくまでMIIDASの市場価値を測ることができるツールのみです。このサイト自体はヘッドハンティングの転職サイトではないので注意してくださいね。
ヘッドハンティングでスカウトされる方法は2種類ある
今までお話してきたヘッドハンティングとは、人づてなりSNSなりでヘッドハンターが直接あなたにスカウトしてくるという方法でした。
企業としては有名で優秀な人が集まりやすいという利点がありますが、採用される側としてはコネクションが無い人にはなかなかスポットが当たらないというデメリットがあります。
しかしそのデメリットをカバーできるサービスがあります。それが「ヘッドハンティング型転職サービス」です。
一般的には企業やヘッドハンターが「ヘッドハンティング型転職サービス」を通して、採用したいと感じた登録者に声をかけるシステムです。次は50代向けのヘッドハンティング式の転職サイトを2つご紹介します。
50代向けのヘッドハンティング式転職サイト①ビズリーチ
ビスリーチは現在のポジションでも一定以上の高収入を得ている人が、さらに好待遇や高い地位を目指すためのヘッドハンティング式転職サイトです。
ビスリーチに登録すると企業やヘッドハンターから直接オファーを受けることができます。管理職や役員といったポジションの募集や、大企業などの希少案件への紹介が可能なのが特徴です。
このようにビズリーチは登録者に一定以上のレベルを求める転職サービスです。自分のキャリアや経験に自信があり、さらに高みを目指したい人向けと言えます。では実際にビスリーチを利用した人の口コミを紹介します。
就職活動の際にはかなり苦労したので、転職先が選べる贅沢さを少なからず感じました。
企業のくわしい情報など、完璧なサポートをして頂けました。(営業/年収400万円→450万円)
(引用:https://min-ten.com/guide/guide_1616/)
50代向けのヘッドハンティング式転職サイト②リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは就職・転職業界で最大級の規模のリクルート・キャリア社が運営するヘッドハンティング式転職サイトです。リクルートダイレクトスカウトでは一般非公開のハイクラス向けの求人も多く取り扱っています。
その上、大手が運営するサービスですので、登録するヘッドハンターには厳しい審査があります。ですから実績や信頼性に欠けるヘッドハンターに当たってしまう心配はほぼないでしょう。
そしてその優秀なヘッドハンター自分で選んで、将来のキャリアを相談できる点も大きなメリットと言えます。そんなリクルートダイレクトスカウトを利用した人の口コミはこちらです。
※引用の文章のため、旧名称(キャリアカーバー)の表記となっています。
(引用:https://www.best-w.com/reputations/141)
急にヘッドハンティングでスカウトされた時の注意点
50代の方がヘッドハンティングを突然受けた時にしてはいけないことは、自分が求められていることが嬉しくなってしまい、安易に返事をしてしまうことです。この場合、転職後に後悔するケースが目立ちます。
ヘッドハンティングを受けた時は、以下の3つに注意しておきましょう。
- 信頼できるヘッドハンターかどうかを確認する
- 仕事の内容や給与・待遇などを明確にさせる
- すぐに今の職場の退職を決めない
信頼できるヘッドハンターかどうかを確認する
そもそもあなたにヘッドハンティングを申し出て来た人は信頼できる人ですか?必ずしも信頼できるとは限りませんよね。まずはヘッドハンターの人間性を見極めましょう。
本当にあなたを引き抜きたいのであれば、あなたに関して様々な調査をしているはずです。ですから「自分をどこで知ったのか」「どういった理由でヘッドハンティングしているのか」など色々質問しましょう。
仕事の内容や給与・待遇などを明確にさせる
ヘッドハンティングされたからといって「自分のことを求めているから仕事のやり方は自分に任せてくれるだろう」「自分を引き抜くぐらいだから好待遇に違いない」と考えていませんか?
残念ですが必ずしもそれが保証されているわけではないのです。他の転職活動と同じく、しっかり情報収集をしてください。もちろん待遇だけではなく、仕事内容と給与・待遇のバランス考慮しましょう。
特に好条件すぎる場合は注意が必要です。好条件を提示するということは、あなたへの期待も大きいということ。
入社後にプレッシャーで早期退職しないためにも、好条件を提示された場合はその理由をしっかり聞きましょう。
すぐに今の職場の退職を決めない
仕事内容や給与・待遇に納得したからと言って、すぐに今の職場の退職を決めるのはやめましょう。
ヘッドハンティングされるということは、確かにあなたが評価されているということですが、内定が決まっているわけではありません。通常の転職活動と同様、冷静に判断しましょう。
50代はヘッドハンティングと転職エージェントを併用しよう
50代での転職は非常に難しいものということはもうお分かりかと思います。ですからもし50代で本気で転職を考えているのでしたら「転職エージェント」も併せて活用するといいでしょう。
転職エージェントは求人の幅が広く様々な仕事があるので、ヘッドハンティングよりスピーディーにことが進み、50代でも仕事を選り好みしなければ数か月で内定がもらえる可能性があります。
- リクルートエージェント…求人数が21万件以上と非常に多く、40万人以上の転職成功実績がある。
- ランスタッド…世界39ヵ国で展開している外資系の転職エージェント。ハイクラス案件が見つけやすい。
一方のヘッドハンティングはピンポイントでおすすめの求人を紹介してくることが多く、活動ペースは転職エージェントと比べてゆっくりなので緊急の時には向いてません。
このことからヘッドハンティングと転職エージェントの両方登録しておいた方が、それぞれのメリットや優位性を余さずに活用できるといえるでしょう。ぜひ検討してみてください。
50代がヘッドハンティングで転職を成功させる方法 まとめ
今回は「50代でも転職したい!!」と思っているあなたのために、ヘッドハンティングで転職を成功させる秘訣をご紹介させて頂きました。
この記事で書かれていることを意識して行動すれば、おのずと転職成功への道が開かれることでしょう。
まず最初は自分の市場価値を理解すること、企業が自分に何を求めているかを理解することが大切になってきますね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。あなたの転職が成功することを心より願っています。