「ヘッドハンティングという言葉は聞いたことあるけれど、具体的な流れや何をすればいいかが分からない」という方向けに、今回はヘッドハンティングの流れを徹底解説します!
また、ヘッドハンティングの全体の流れだけではなく、ヘッドハンティングを受けた時の注意点も一緒に解説しています。
この記事を読むことで、いざヘッドハンティングされた時にスムーズに転職活動を行えるようになるので、是非最後まで読んでみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF-%E4%BB%95%E4%BA%8B-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-3139127/)
ヘッドハンティングの形式には2つの種類がある
ヘッドハンティングとは、会社が他の会社に勤めている優秀な人材をスカウトすることです。ヘッドハンティングの形式は2種類あるので、把握しておきましょう。
指名スカウト形式
指名スカウト形式は、会社が指名した人物にヘッドハンターが連絡をする方法です。個人を指名しているため、受けた人にとっていい条件が提示されることが多いです。お互いの条件が一致したら内定・入社となります。
一般的に知られているヘッドハンティングの方法です。この記事では指名スカウト形式のヘッドハンティングの流れについて解説しています。
ロングリスト形式
会社が部署・スキル・人物像などを指定し、その条件をクリアした人にヘッドハンターが連絡をする方法です。連絡を受けた後は一般的な転職活動と同じ流れを経て、内定・入社となります。
ヘッドハンティングの流れ① ヘッドハンターから連絡
まずヘッドハンターから電話やメールで連絡があります。場合によっては会社の電話にかかってくることもあります。
この連絡では具体的な内容について話してくれることは稀で、直接会って面談させて欲しいとだけ言われることが多いです。少しでも興味がある場合は、是非面談の日程を組みましょう。
連絡がきた後は、ヘッドハンティング会社について調べておきましょう。実在するのか、信頼できるのかなどを調べておくことで自分に不利益な話かどうか判断する材料になります。
ヘッドハンティングの流れ② ヘッドハンターと面談
連絡をしてきたヘッドハンターと面談を行います。直接会い、転職先の会社名や入社後の待遇などについて教えてくれます。
ヘッドハンターにとってこの面談は、本当に相手会社に紹介すべき人材かどうかを見極めるために、人間性や詳しいスキルなどを観察するものです。
「正直な話をお聞かせください。」と言われても、現職の不満や機密情報などは話さないように注意しましょう。
紹介された相手の会社に興味があり、より具体的な話を聞きたい場合は、相手会社の担当者と面談をする日時を決めます。担当者との面談の前に、相手会社について調べておくと安心です。
ヘッドハンティングの流れ③ 相手会社の担当者と面談
相手会社の担当者と面談を行います。面談は1回だけではなく、数回行われます。場合によってはヘッドハンターが同席して、自分の魅力を売り込んでくれます。
面談内容は一般的な転職活動とあまり変わりませんが、比較的フランクな雰囲気の中で行われることが多いです。自分のどこを評価してくれたのかなど、気になることをしっかりと質問しましょう。
面談を重ね、お互いの希望する条件が一致したら無事内定となります。
ヘッドハンティングの流れ④ 交渉・最終決定
相手会社の担当者と面談をしたら、現職の待遇や仕事内容について確認しましょう。そして相手会社から提示された条件と比較を行います。
現職の待遇の方が良い場合やもう少し良い待遇を希望する場合は、待遇交渉を行いましょう。ヘッドハンター経由で交渉することも可能です。
すべての条件が出揃った状態で、今一度現職と比較をして最終的な決定をします。転職を決めた場合は、現職の退職手続きを始めましょう。
ヘッドハンティングの流れ⑤ 断る場合
ヘッドハンティングを断る場合は、基本的にメールか電話でヘッドハンターに伝えるのがおすすめです。ヘッドハンターに直接会ってしまうと、巧みな話術に乗せられ心が動いてしまう可能性があるからです。
また、今後同じヘッドハンターや相手会社にお世話になる可能性があるかもしれません。良い印象を残し穏便に済ませるためにも、丁寧に断りましょう。
断る理由が相手会社側にあるとしても「大変魅力的でご紹介いただけたことを嬉しく思いますが、一身上の都合により・・・」などと、遠まわしな表現で断るのがおすすめです。
一般的な転職とヘッドハンティングの流れの違い
一般的な転職活動とヘッドハンティングでは、流れに違いがあります。
一般的な転職活動 | ヘッドハンティング | |
連絡 | 自分から | ヘッドハンターから |
転職意思 | ある | ない場合もある |
入社条件 | 相手会社の提示した条件固定 | 条件交渉可能 |
一般的な転職活動の場合は相手会社より下手になり、面接や入社をお願いする立場です。一方、ヘッドハンティングをされた場合は、相手会社と対等な立場になります。
違いを把握しておくことで、条件交渉を積極的に行うことができます。せっかくヘッドハンティングされたのだから、自分が損しないようにしましょう。
内定がでるまでは現職をやめてはいけない
ヘッドハンティングを受けたからといって、内定をもらう前に現職を辞めてはいけません。なぜなら、ヘッドハンティングされたからといって、必ず内定がもらえるとは限らないからです。
お互いの希望条件が一致しなかったり、相手会社の想像していた人物像と大きく違っていたりと、内定が出るまではヘッドハンティングの話がなくなる可能性があります。
転職の意思がある場合でも慌てず、内定をもらってから現職の退職手続きを始めましょう。
ヘッドハンティングしてきた会社をしっかり調べよう
ヘッドハンターや相手会社が、必ずしも信頼できるとは限りません。人を貶めるための嘘のヘッドハンティングの可能性があるのです。
嘘のヘッドハンティングの目的として、金銭を騙し取る詐欺やライバル会社の引き抜きなどがあります。周到に準備が行われていることが多く、しっかり調べないと気がつけません。
ヘッドハンティングを受けると嬉しくて、ヘッドハンターや相手会社に良い印象を持ちやすいです。ですがヘッドハンティングを受けたら、必ずヘッドハンターと相手会社についてしっかりと調べましょう。
おわりに
今回はヘッドハンティングを受けてからの流れと、注意点について解説しました。
- ヘッドハンティングの連絡がくる(ヘッドハンターについて調べる)
- ヘッドハンターと面談(現職の不満・情報は話さない、相手会社について調べる)
- 相手会社の担当者と面談(質問をする)
- 内定・交渉(現職との比較、交渉、最終決定)
- 相手会社と現職についてしっかりと調べて、比較する
- ヘッドハンティングを受ける場合は内定をもらうまで現職をやめてはいけない
全体の流れを把握しておくことで、実際に自分がヘッドハンティングを受けた時、冷静に判断できるようになるので覚えておきましょう。