ヘッドハンティングというと、男性のイメージが強くないですか?でも現在、女性の管理欲候補のヘッドハンティングが増えてきているんです。
もしヘッドハンティングの話があり、迷っているなら是非この記事を読んでみてください。今、企業が女性の管理職に求めていることや、ヘッドハンティングで成功した女性の実例などをご紹介していきます。
この記事を読めばきっと、ヘッドハンティングに対しての不安もなくなり、新しい一歩を踏み出す手助けになすはずです。
女性のヘッドハンティングの現状は?
現在、総合職で女性の活躍が目覚ましくなってきていて、女性がヘッドハンティングされることも珍しくありません。
それは、安倍政権が「2020年までに指導的地位で女性の割合を30%にする」という「202030」の目標に向けて、各社女性幹部の育成に力を入れ始めたことが原因です。
どんなに、優秀な人材がいるとしても育成には時間がかかりますよね。そこでヘッドハンティングで女性幹部層を補強しようという流れになり、今女性のヘッドハンティングが注目されています。
ひと昔前だと、優秀な女性であっても出世はできないどころか、賃金も安いという状態でした。そんな時代に比べれば、優秀な女性に対するチャンスも広がったといえるでしょう。
ヘッドハンティングされる女性に求められる条件とは?
現在、女性幹部社員のヘッドハンティング熱が高まってきています。女性の管理職が部下から評価されている項目は、仕事ができる・リーダーシップ・部下の面倒見が良い・頼りがいあるなどが挙げられます。
では、企業側はどんな人を迎えたいと考えているのでしょうか?ヘッドハンティングされる女性に求められる条件は以下の4つです。
- コミュニケーション能力
- チーム力の向上
- 観察力
- 女性ならではの柔軟な発想
次の章からは、それぞれの条件について詳しく紹介していきます。
ヘッドハンティングされる女性の特徴①コミュニケーション能力
女性は男性よりも他人の気持ちを敏感に察すると言われてます。男性は縦社会重視の傾向がありますが、女性は誰でも公平な立場で会話し、それぞれの良いところをみつけて伸ばそうとする傾向があります。
現在、企業はコミュニケーション能力の高い人材を求めています。それは、一人で仕事をこなすよりもコミュニケーションを図りながら進める方が業務の効率が上がるとされているからです。
企業は部下とコミュニケーションを図り、業務の効率化を上げることのできる女性を、管理職として迎えたいと考えているのです。
ヘッドハンティングされる女性の特徴②チーム力の向上
企業では、仕事を一人でこなすのはごく一部で、チームとして仕事に取り組む場面が多いのです。
質の良い成果を上げるには、チームワークの向上を目指し「チーム力」を上げられる管理職が必要です。
男性管理職の場合、強いリーダーシップで無理やりチームワークを作ろうと、力み過ぎてしまう場合があります。これは、かえってチームをバラバラしてしまう可能性があります。
部署内に良好な人間関係を構築する「チーム力」を重視し、全体をまとめ、目標達成を指揮できる女性は、管理職として注目されます。
ヘッドハンティングされる女性の特徴③観察力
企業が管理職に求めているのは、「観察力」です。企業は、部下の一人ひとりの行動を観察し、部署内の問題点を把握する観察力を求めています。
この観察力を持った上司なら、現場状況をしっかりと把握して、頑張っている部下を褒めることもできますし、問題が発生した場合は解決策をアドバイスすることもできます。
観察力(ヒューマンスキル)が高い女性なら、部下一人ずつの問題点も理解した上で、チーム全体のスキルを上げてくれると期待しているのです。
ヘッドハンティングされる女性の特徴④柔軟な発想
ヘッドハンティングされる女性の最後の特徴は、女性らしい柔軟な発想です。現在、企業の新しい企画や、新商品の開発などは女性の柔軟な発想が注目されています。
男性にない観点から、新しい発想から生まれる企画や商品は斬新なものも多く、マーケティングでも注目されています。
企業は、柔軟な発想で新しい企画や、商品のアイデアをプロジュースする能力の高い女性を管理職に抜擢したいと考えています。
おすすめのヘッドハンティング型転職サイト
ヘッドハンターに直接見つけてもらうのは難しいことですよね。しかし、ヘッドハンター型の転職サービスを利用することで、ヘッドハンティングに近い形の転職が可能です。
転職サービスにおける紹介制度では、次の3つの経路があります。
- キャリアコンサルタントから企業を紹介してもらう(エージェント型)
- 企業から直接スカウトを受ける(スカウト型)
- 登録しているヘッドハンターからスカウトされる(ヘッドハンター型)
数多くある転職エージェントの中には、ヘッドハンターを指名できる仕組みを持つ転職エージェントもあります。
たとえば興味のある業界について高い専門性を持つヘッドハンターを指名したり、ヘッドハンティングの実績から信頼できると感じたヘッドハンターを指名することが可能です。
多くの転職エージェントでは、ヘッドハンターによるスカウトに特化しているわけではありません。あくまでもエージェント型がサービスが主体です。
主体のエージェント型に加え、「企業からのスカウトやヘッドハンターによるスカウトも利用できる」場合が多いのが実情です。
次からは、ヘッドハンター型転職サービスについてご紹介していきます。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは、就職・転職業界で最大級の規模を誇るリクルート・キャリア社が運営するヘッドハンティングサービスです。
Web上で登録した履歴書・職務経歴書の情報はヘッドハンターのネットワークで共有され、あなたのキャリアやスキルに関心を寄せたヘッドハンターからスカウトが届くシステムになっています。
リクルートダイレクトスカウトは、登録するヘッドハンターは、実績があり信頼できるヘッドハンターが多く在籍しているので安心です。そのため、あなたが働く上で妥協できないポイントを最初に提示しましょう。
年収もですが、家庭があるのであれば初めにきちんと話しておきましょう。ヘッドハンターが、あなたに寄り添って希望にあった求人を必ず持ってきてくれるはずです。
BIZ REACH(ビズリーチ)
ビズリーチは、「キャリアアップ」「更なる、新しいチャレンジ」を目指すハイキャリア向け転職サービスです。ビズリーチに登録すると、企業やヘッドハンターから直接オファーを受けられます。
登録者が求人を検索して自分で応募するタイプの転職サービスとは違い、ヘッドハンターや企業からのヘッドハンティングを受ける仕組みに特化してる転職サービスです。
世の中に知られていない非公開求人を独自に取りそろえているので、ビズリーチ経由でしか応募できないレア求人を紹介してもらえる可能性もあります。
ビズリーチは、男性だけでなく女性へ特化したハイクラスな求人も取り扱っています。キャリアや経験に自信があり、さらに高みを目指したいと思っているなら登録してみるといいでしょう。
ビズリーチでは、ヘッドハンター型サービスを受けるためには有料登録が必要となります。
転職サービスは無料で利用できるものが一般的ですが、有料会員とすることで登録者の質を上げ、真のエグゼクティブクラスと言える人材に絞ったサービスを実現させています。
ヘッドハンティングで成功した実例①鉄道からポテトチップスへ!
ここからは、実際ヘッドハンティングに挑戦して成功した女性の実例を、紹介していきたいと思います。一人目は、鎌田由美子さん。彼女の経歴をご紹介しておきます。
株式会社ONE・GLOCAL代表取締役。JR東日本でエキナカ事業を立ち上げ、05年に「ecute」を企画運営するJR東日本ステーションリテイリング代表取締役社長に。その後JR東日本の地域活性として「A-FACTORY」や「のもの」等の立ち上げ、B&B型ホテルの再建等を手掛ける。その後フロンティアサービス研究所副所長を経て同社を退社。15年よりカルビー上級執行役員としてBtoC事業、新規事業を担当。19年より現職。国、行政等の各種委員を歴任
引用:https://xtrend.nikkei.com/authors/18/kamada_yumiko/
経歴だけ見ても、男性に負けず劣らず向上心と行動力のある女性であるのがわかりますよね。
JR東日本で四半世紀のキャリアを積んだ鎌田由美子さんは2015年2月、カルビーの上級執行役員として迎えられました。
実はヘッドハンターの間で、鎌田さんは「役員候補として紹介したい女性」として知られていたそうです。ヘッドハンティングの話を受けたのは、一度や二度ではないとのこと。
そんな彼女、JRの仕事にやりがいを感じていましたが、カルビーの松本晃会長の3つの言葉が転職を決めたといいます。
「1つ目が世のため、人のためになること。2つ目がわくわくすること。3つ目がビジネスとしてきちんと利益が取れること。あとは食品という枠から外れなければ何をやってもいいと言われました」
引用:https://president.jp/articles/-/19408
カルビーの松本会長の全面的バックアップなければ、この転職は成功しなかったと思います。しかし、新しい観点で誰も考えつかないようなアイデアで、新事業を開発していく彼女の才能が認められた結果でしょう。
ヘッドハンティングで成功した実例②電機メーカーから小売店へ!
続いては、現在家具販売のIKEAの長久手店で、異業種からスカウトされて副店長に就いた花見伊登子さんです。
米国の大学で電気工学を専攻したのち、1999年、日本の大手電機メーカーに入社して以来、携帯電話に内蔵するカメラやビデオといったマルチメディア機能などの技術開発を担当。
海外の通信企業との合弁会社に出向し、現地に3年赴任。帰国後は本社の技術部門でリーダーや課長として商品開発プロジェクトの進捗管理などを担っていた。
その後、副店長のヘッドハンティングの話があり、現在はIKEAの長久手店(愛知県)で副店長として活躍中。
彼女は、充実した日々を送っていたものの、週末の仕事や出張が多く、周囲の男性には体力でかなわないと限界を感じ始めていました。また、同じ事の繰り返しの日々の中、違う仕事に挑戦したいと感じていました。
「IKEAで副店長を探しています」とヘッドハンティング会社からのメールを受け取ったことが転職のきっかけです。
イケア・ジャパンのヘレン・フォン・ライス社長は「一緒に働きたい」と思わせる人だったそうです。全く異業種ながら、新店舗開業の仕事に面白みを感じてチャレンジすることを決意しました。
ヘッドハンティングに成功した二人の女性の実例を紹介しましたが、どちらの女性もバックアップしてくれる企業トップの後押しが成功のカギと言えます。
まとめ
ヘッドハンティングは、現在では男性ばかりでなく女性でも身近になってきました。企業側も欲しい人材を手に入れるため、ヘッドハンターや人材紹介の仲介者を頼むのが当然になってきています。
- コミュニケーション能力
- チーム力の向上
- 観察力
- 女性ならではの柔軟な発想が求められます。
上記、4つが企業が女性の管理職に求める条件と言えます。もしも、ヘッドハンティングの声がかかったのなら、あなたの能力に魅力を感じてくれたと言うことです。
是非、臆することなく自信をもって新しい一歩を踏み出してみてください。