正社員登用制度とは?アルバイトから正社員になるための制度です

アルバイトの求人サイトやフリーペーパーで「正社員登用制度」という言葉を見たことはありませんか?

今アルバイトや派遣社員で働いている方で「いつかは正社員になりたい!」と考えているならば正社員登用制度について気になるかと思います。

アルバイトから正社員になって生活を安定させたり、バリバリ仕事を頑張って活躍できる点において魅力的な制度です。

そこで今回は正社員登用制度がどのような制度なのか詳しく解説します。ぜひ最後まで読んで正社員登用制度についてしっかり理解しましょう。

(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2980561?title=%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%9A%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%92%E3%82%99%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88)

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正社員登用制度とは?

正社員登用制度は、アルバイト・パート・契約社員といった「非正規雇用者」を正社員として採用する制度のことを言います。

正社員登用制度を利用すれば、アルバイトやパートから正式に正社員にステップアップできるため、とても魅力的な制度と言えます。

正社員登用制度は業種・職種・企業の規模を問わず、多くの企業で採用されています。その中でも看護師・介護士・販売員・製造担当者が採用される確率が高くなっています。

正社員登用制度のメリット

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正社員登用制度のメリットは、労働環境のミスマッチ。つまり「働いてみて私には合わなかった」となる事を防げることです。

普通なら採用後にならないと、会社の雰囲気が自分に合っているか分かりません。しかしアルバイト・パートとして働くことで、会社の雰囲気が自分に合っているか確認して正社員になる事ができます。

正社員として定年まで勤める上で自分に合った会社かどうか、あらかじめ会社の雰囲気を知っておけるのは最大のメリットになります。

正社員登用制度のデメリット

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では正社員登用制度のデメリットは何かといえば、それは募集に対して倍率が高いことです。

採用人数に対して5倍~100倍の人数が応募することは普通で、応募者数が採用予定数を下回ることはまずありません。

大企業では採用人数が1人に対して100倍以上と言われ、採用される確率はわずか1%しかありません。正社員という安定したポジションを獲得することは並大抵の努力では難しいのです。

派遣社員が3年勤めると正社員になれるって本当?

正社員登用制度は派遣社員でも受験できます世間のイメージでは「3年勤めれば正社員にしてもらえる」と言われ、3年で無条件に正社員になれると勘違いする方が多いのですがそれは間違っています。

一般的に言われる派遣社員は登録型派遣と呼ばれ、「同じ部署で働けるのは3年間まで」と派遣労働法で決められています。

つまり、配属された部署で3年間働けば直接雇用される可能性が出てくるのですが、企業としては安い人件費で働ける派遣社員を正社員にすることは中々ありません。

なので3年勤めた後は、違う部署へ配属させられるか、契約社員として最長5年間働くかのどちらかのパターンとなります。3年で自動的に正社員になれるわけではありません。

正社員へ登用される人数はどれくらい?

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気になるのが正社員に登用されるのは何人か?について、結論から言えば平均して年1~2人程度です。

採用する人数と時期については企業ごとに違ってきますが、募集要項に「若干名」と書いてあるのを見たことはありませんか?

若干名は何人なの?
若干名は1~10人の間を言います。

ここで注意してほしいことが、応募者の能力次第では0人もありえる事。そして採用人数よりも倍率に注目することです。

実際に大手自動車メーカーでは、採用人数が15人に対して応募者が1050人と倍率が70倍でした。厳しい競争を勝ち抜くには表面上の情報ではなく、いかに自分がライバルより優秀かをアピールするべきです。

正社員登用制度に合格する人の特徴とは?

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正社員に登用される人物像とは、「その企業の利益に大きく貢献してくれる人」です。なのでどんな人が採用されるかにおいて、明確な基準は企業ごとに違います。

ですが正社員に登用される人に共通する特徴が5つあります。これを心がけるとアルバイトでも社会人として優秀な印象を与えるので、この5つは必ず押さえておきましょう!

正社員に登用されるための5つのポイント
  1. 勤務態度が良い
  2. 勤務年数が長い
  3. 積極的に仕事をこなせる
  4. コミュニケーションがとれる
  5. 正社員になる意思が高い

ではなぜ正社員として採用されるために、この5つのポイントが大事なのか?それは社会人に求められる要素だからです。5つのポイントを心がけて実践すれば正社員への道が開けるので、改めて解説します!

勤務態度が良い

アルバイト・派遣社員等で働いている時の勤務態度は重要です。具体的には無遅刻・無欠勤である、挨拶を毎日する、与えられた仕事への不満を言わないことです。

正社員となるとアルバイトと違い、休んだ分だけ企業にとっては損失になります。なので無遅刻無欠勤であるかは損失のリスクをなくすために重要となります。

また挨拶をすることや仕事に文句を付けないことは大人としての常識です。逆に考えてみましょう、挨拶をせず仕事に文句をつけてばかりの人は「勤務態度が良い」とは思いませんよね?

いずれも社会人として基礎的な要素なので、これらを満たしている貴方は正社員登用へ大きく近づいています!

勤務年数が長い

アルバイト・派遣社員等として、働いた年数が長い方は正社員として登用されやすくなります。なぜなら長く働くことで上司から信頼されやすくなるからです。

また、労働契約法では「有期契約労働者が5年を超えて契約更新された場合、労働者の申し出によって無期労働契約に転換できる」と決められています。

つまり、アルバイト・派遣社員等有期契約労働者にとって、5年が正社員登用としての指標になります。

注意
  • 無期労働契約への転換の対象となるのは「平成30年4月以降に5年間の労働契約を更新された方」です。
  • 無期労働契約=正社員とは限らないので、申し出た際は雇用契約をきちんと確認しましょう。

なお、正社員登用試験に「勤務年数〇年以上」と書いていなければ、1年目から応募できますが、勤務年数が長ければ正社員登用への可能性が高まります。

積極的に仕事をこなせる

正社員として登用される人は積極的に仕事をこなせる人が多いです。これは勤務態度が良い人の特長に当てはまります。

具体的には、効率よく仕事をこなして定時に上がれるようになった・残業やシフトの交代に積極的に参加した・バイトリーダーとして信頼されたといった、目に見える成果があると望ましいでしょう。

勤務年数はどう頑張っても差を埋められませんが、意欲的に仕事に取り組む姿勢を心がければいくらでも差を縮められます。

もし、仕事で成果を出せていないのであれば、これを読んだらすぐに実践してはいかがでしょうか?

コミュニケーションがとれる

仕事においてコミュニケーションは重要です。新卒採用でも学歴や資格より、コミュニケーション能力の有無を重要視されています。

アルバイト・派遣社員等の場合、多くがコミュニケーションがいらない単純作業が中心です。一方正社員の場合は頭を使った業務が多いので、周りと連携を取る上でコミュニケーションがとれる人でないといけません。

正社員と違ってコミュニケーションは求められませんが、正社員登用をお考えならコミュニケーション能力を鍛える必要があります。

仕事において挨拶のほかに、報連相(報告・連絡・相談)を忘れない事、愛想よくする事など小さなことから始めると良いでしょう。

正社員になる意思が高い

これは当然ですね。どんなに優秀でも本人が正社員になりたくなければ不採用です。しかし、正社員を志望する動機が曖昧だと登用されづらいし、仮に登用されても長く続かず辞めることになるでしょう。

前述の通り「その企業の利益に大きく貢献してくれる人」を求められています。「安定したい」「給料を上げたい」と自分本位な志望動機は面接で見抜かれます。

この企業で働きたい!」「仕事を頑張ってさらにステップアップしたい!」とチャレンジ精神があって貢献意欲があれば採用されやすくなります。

正社員登用の試験について

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正社員登用にあたって、採用試験が実施されます。これは新卒採用とは違って企業ごとに方法が違います。試験の内容は学力試験面接試験の両方、または面接試験のみで、正社員登用試験では主に面接が重要視されます。

学力試験ではSPIという一般常識が出題されます。問題集で傾向を知り対策ができるので買いましょう。

面接は必ず設けられます。大企業だと人事部と役員数名による面接が行われます。一方で中小企業は現場の管理職による面接で合否が決まる所があるようですが、どちらも気を抜かないように挑みましょう。

面接ではどのようなことを聞かれるのか?

面接で主に聞かれれることは、正社員になりたい理由・仕事に対する意気込み・自分を正社員として採用するメリットの3つです。

面接で聞かれる質問として上記の3つは定番なので、ちゃんと理由を述べられるように事前に対策をしましょう。

ただし、文章を丸暗記するのではなく、自分の言葉で伝えましょう。この方が面接官に誠意が伝わります。

この他に残業や転勤について聞かれた場合。これらは質問ではなく確認なので、「できません」と答えないように注意しましょう。

面接の対策方法はあるのか?

面接の対策方法はいくらでもあります。中でも自信がない人にとってオススメな方法を一つ紹介します。

まず、自分はどういう人間か・働いてきて得た知識は何か・自分が将来どんな活躍が出来るか、自問自答しましょう。これを「自己分析」と言い、分析できたら紙に書き出しましょう。

次に書店で面接の対策本を購入します。本には質問と模範解答の他に、面接での心構えやマナーが詳しく載っているので目を通しましょう。

最後に1対1で模擬面接を行います。面接官役は家族・友人でもいいですが、ハローワークで面接してもらえると最高です。理由は面接のプロから的確なフィードバックがもらえるからです。

ネットで見られる正社員登用制度への疑問

https://www.pakutaso.com/20200212057post-26022.html

ここまで読んで正社員登用制度に魅力を感じたことでしょう。しかし正社員登用制度に対してネットでは疑問の声が多く見られました。ここでは特に多かった3つの疑問を取り上げて解説します。

パート・派遣社員の頃より給料が減る

正社員は固定給なので毎月一定額をもらえますが、給与水準が低かったり、社会保険料や厚生年金で天引きされる額が多くなるので手取りが減ってしまいます。

ただし、これは一時的に感じることなので長い期間で見れば確実に年収は上がります。

正社員登用制度と書いていてもその気はないのでは?

正社員登用制度に悪いイメージを持っていないでしょうか?正社員登用制度ありと書いてあっても、実際には正社員登用制度の実績がなかったり、求人募集の売り文句に使われることがあります。

また採用時期は大多数が1年に1回行われますが、必ずしもするとは限りません。正社員登用制度を目的にアルバイトから始めるならば、転職活動をして正社員となった方が早いです。

採用基準が分かりづらい

正社員登用制度において登用される人の基準が企業によって大きく違います。なので「どうしてこんな人が?」と首をかしげるような採用結果になることだってあり得ます。

確かに、自分と比べてどう考えても相応しくないと思う人が、正社員に登用されると悔しくなる気持ちは分かります。

しかし、その人が自分にはない魅力を持っていたとしたらどうでしょう?学校のテストのように数値化される試験ではなく、企業と社員のマッチングなのでもし落選したら次回頑張りましょう!

今後・正社員登用制度はどうなる?

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景気が上向きになった現在では、正社員の需要が高まっています。特に看護師や介護士は人材不足が深刻です。

2008年以降のリーマンショックによる「就職氷河期」で非正規労働者として働く世代に、政府は雇用を支援するプログラムを実行したぐらいなので、今ならば正社員になる事自体は難しくありません。

しかし正社員登用制度は採用基準が企業側の裁量次第であることと、倍率が高いこともあいまって制度に魅力を感じる人は少ないです。

また、フリーランスの増加やAIの導入により、正社員としての価値がだんだん下がっています。そうなると正社員登用制度は将来的には廃止されるでしょう。

正社員登用制度についてのまとめ

正社員登用制度はアルバイト・パート・派遣社員が正社員になれる制度で、能力次第では正社員となり安定性や待遇が良くなります。しかし倍率が高く、正社員になるためのハードルが高いのが厳しい所です。

もしもアルバイト・パート・派遣社員で正社員になりたいとお考え方は一度でも応募することをオススメします。

逆に仕事とは別に目標がある・正社員に興味がないなど、正社員にこだわりがない方にとっては必要ありません。

「正社員登用制度を知らなかった!」「応募してみようかな」と思った方は応募してみてはいかがでしょうか?