転職理由として「キャリアアップしたいから」というのはよくありますが、面接時に上手に伝えないと企業側に浅はかな理由として取られがちです。
この記事ではそんなキャリアアップとして転職したい方も、本音はキャリアアップでない方も、転職時に失敗しない方法を紹介しています。是非、面接時にこの知識を活用してみてください!
そもそもキャリアアップとは?
そもそもキャリアアップとは特定の分野について今よりもさらに専門的な知識や技術を身に着け、経歴を高めることを言います。
また転職によってポジションが上がったり、収入が増加したりなど、あなたの市場価値が高まることもキャリアアップと言えるでしょう。
似たような言葉としてスキルアップがありますが、スキルアップは文字通りスキルを高めることであり、キャリアアップとスキルアップの違いは「経歴」を指すか「技術」や「能力」を指すかの違いです。
転職理由としてキャリアアップを挙げるメリット
転職理由として、キャリアアップを挙げるメリットはなんでしょうか。転職理由として、キャリアアップを挙げるメリットは「好感度を上げることが出来る」という点です。
キャリアアップはポジティブな表現のため、少なくとも企業側に自分のやる気や向上心があることを伝えることが出来ます。
そして、あなたが思い描くキャリアアップの将来像が企業側と一致した時に、「あなたがうちに来れば会社としてプラスになる」と考えられ、企業側からの好感を勝ち取ることができます。
転職理由としてキャリアアップを挙げるデメリット
では逆に転職理由として、キャリアアップを挙げるデメリットはなんでしょうか。転職理由で、キャリアアップを挙げるデメリットは「言い訳として見られてしまう」というものが考えられます。
やはり転職の本当の理由として、今務めている人間関係や待遇面での不満などが実際あると思いますが、それを隠すために、都合の良い「キャリアアップ」という言葉を使っていると思われる可能性があります。
面接で転職理由が「キャリアアップ」の場合聞かれる質問
「言い訳」と捉えられないようにするためにも、面接時に転職理由がキャリアアップと伝える場合に、聞かれるであろう質問を対策しておく必要があります。
実際に例として、面接時に聞かれるであろう質問内容を提示しておきますので、しっかり答えられるようにしておきましょう。
- あなたの言うキャリアアップとは何ですか?
- どうして今の会社ではキャリアアップは出来ないと考えているのですか?
- 弊社に入ったらどのような形でキャリアアップしたいと思っていますか?
面接で言ってはいけないキャリアアップ理由
ここで面接時に言ってはいけないキャリアアップ理由について紹介しておきます。面接時に言ってはいけないキャリアアップ理由は今の会社の悪口など「ネガティブな表現」を一緒に使ってしまうことです。
基本的に、転職しようと考えている人は「今の会社に不満を持っているから転職」という考えになっていると思いますが、ネガティブな表現を使ってしまうと自分本位に見られてしまいます。
例えば、「今の職場の○○が不満でこれから成長すると思わないので、御社に転職してキャリアアップを目指したい」などというネガティブな表現を使ってはいけません。
そのため、「御社で自分の能力を上げたい」などというポジティブな表現に言い換えて使うように心がけましょう。
本当にキャリアアップが目的か?
志望動機を考える上で、あなたの目的が本当にキャリアアップが目的なのかも明確にしておく必要があります。
もしあなたが、今の環境よりも良い待遇を受けたいとか、今よりも高いポジションを得て、年収をアップさせたいのであればキャリアアップで間違いありません。
しかし、例えばプログラマーで新しい言語を身に付けたいとか、デザイナーであれば新しいデザインの手法を身に着けたいという場合は、あなたの目的はスキルアップということになります。
もしもあなたの目的がキャリアアップではなく、スキルアップが目的の場合は、志望動機もそれに合わせる必要があります。
転職理由として「キャリアアップ」を上手に伝えるメソッド
冒頭でも触れましたが、転職理由がキャリアアップの場合「浅はかな理由」として取られてしまう可能性があります。そのため、ここでは転職理由でキャリアアップを上手に伝える方法を紹介していきます。
キャリアアップという言葉は使い勝手が良い分、抽象的な表現になってしまいます。そのため「○○のスキルを伸ばしたい」など具体的な表現も加えるようにしましょう。
そして、あなたの明確なキャリアプランも一緒に話せると良いですね。1年後、3年後、5年後、10年後どのような経験を得て成長したいのか。その目標のためにこの会社に対してどのように動くのか。
この2つについて説明できるようになると説得力が増し、転職成功へと大手をかけることが出来るでしょう。
理由が「キャリアアップ」の場合に使えるキャリアプランの立て方
まずは長期的な目標として最終的にどうなりたいのかビジョンを描いてみましょう!具体的には「役職付きになりたい」とか、「有名になりたい」とか、漠然としていて構いません。
長期的な目標が見つかったら、次は中期的な目標、つまり10年後、20年後にどうなっているか考える必要があります。この時、ちゃんと長期的な目標につながるように未来を設計しましょうね。
そして、最後に中期的な目標を達成するための短期的目標を考えていきます。短期的な目標に関しては現実的なものでなければなりません。出来ないことは短期的目標には組み込まないようにしましょう。
転職理由がキャリアアップの場合の例文紹介!
では上記のことを踏まえた上で、転職理由がキャリアアップの場合の志望動機の例文を紹介します。
私は前職ではエンジニアとして、主に○○のプログラミングを行っていました。そして、今後はシステム開発の上流に関われる力を身に着けたいと考えています。
そこでぜひ御社に転職し、幅広い業務を経験して自身のスキル向上を目指し、キャリアアップしたいと考えています。
1年後には○○の技術要素についてスキルアップを目指し、3年後には○○技術を用いて新しい価値を提供できるようになります。
そして、5年後には○○の技術リーダーとして他の技術者のサポートできるようになりたいと考えています。
ポイントは、「あなたの意欲」「転職した理由(キャリアアップ)」「具体的なキャリアプラン」を説明することです。
転職理由がキャリアアップの場合 まとめ
転職理由がキャリアアップの場合、曖昧な表現として伝えないように工夫する必要があります。
- どうしてキャリアアップしたいのか
- 何が目的なのか
- 今の会社でキャリアアップできない理由
- 明確なキャリアプランと目標
- ポジティブな表現
そのために、どうしてキャリアアップしたいのか。何が目的なのか。今の会社がダメな理由など詳しく説明できるようにまとめておきましょう。
そして、面接時はポジティブな表現を使っていくことが非常に重要です。「目標」と「ポジティブな表現を使う」、この2つは転職において必ず有利に働くのでぜひ押さえておきましょうね。