部下には色々なタイプがいるからこそ、部下の育て方や関わり方についての悩みって絶えないですよね。
しかし、能力の高い部下が会社にとっても有益である以上、あなたのマネジメント能力を上げ、部下を成長させることは非常に重要です。
そこでこのページでは部下のタイプ別に合わせた指導方法を紹介しています。ぜひ、これからの部下との関わり方への参考にしてみてください。
部下のタイプは大きく4つに分類することが出来る
部下のタイプは大きく4つに分類することができ、それぞれのタイプに合わせて適切な指導をする必要があります。
- 能力が高い&率先して仕事する
- 能力が高い&率先して仕事しない
- 能力が低い&率先して仕事する
- 能力が低い&率先して仕事しない
あなたの直属の部下は上記の4つのタイプのうち、どれに当てはまるでしょうか。部下として一括りにするのではなく、育った環境が違うからこそ、それぞれに合わせた指導をするのは当然のことです。
タイプ別に合わせた指導をして、部下を大きく成長させ、良好な関係を築いていきましょう。
【タイプ1】能力が高い&率先して仕事する部下
仕事に対して意欲的で、自身の能力を最大限に発揮できる部下がこのタイプに当てはまります。まさに部下の鏡的な存在なのではないでしょうか。
あなたの指示に対して結果以上の成果を出してくれるため、あなたもその部下に対して高い評価を与えているはずです。
このタイプの部下は仕事を意欲的に行い、周囲に対して協力的で、コミュニケーション能力及びリーターシップ能力が非常に高いのが特徴と言えます。
【タイプ1】具体的な指導方法
能力が高く、仕事に対して意欲的な部下に対する具体的な指導方法は、あなたがサポート側に回ることを徹底することが効果的と言えるでしょう。
もともと能力が高いため、個別指導をする必要がほとんどなく、逆に根拠のない指導をしていると信頼を失ってしまいます。そのため、指導する時は論理的に指導できるように心掛ける必要があります。
また、その部下が自発的に行動できる環境を整えてあげる。例えば、部下に思い切って仕事を任せてみるなど、部下が自ら考え行動できる機会をどんどん与えていくのが良いでしょう。
そして、成果を出した時には一緒に喜んであげることが重要です。一緒に喜び、部下のモチベーションややる気をさらに上げてあげると良いですね。
【タイプ2】能力が高い&率先して仕事しない部下
元々の能力は非常に高いのに、仕事に対してやる気がないのがこのタイプです。このタイプの部下は自発的に仕事を行うことに苦痛すら覚えている可能性があります。
また、コミュニケーション能力もそこまで高くはなく、リーダーシップ性もあまりないように感じられるのがこのタイプの特徴です。
基本的にやる気はないので、仕事を任すことはなかなか難しいですが、やる気があるときは持ち前の能力で高い成果を上げてくれるでしょう。
【タイプ2】具体的な指導方法
このタイプの部下には仕事に対するモチベーションを維持させることが非常に重要と言えます。
具体的には、モチベーションを維持させるために定期的な相談をし、不満を解消してあげたり、やる気が起きるような環境を用意したりすることが効果的です。
やる気を起こさせるためには、部下自身に自らの成長を分からせてあげると良いでしょう。例えば、具体的な目標設定をし、その目標を達成した際に褒めてあげるなどといった手法が良いでしょう。
しかし、注意点として、このタイプの部下は頭が良いため下手に褒めると逆効果の可能性があります。そのため、何が良かったのか具体的な結果に対して褒めると良い信頼関係を築くことができるでしょう。
【タイプ3】能力が低い&率先して仕事する部下
このタイプは新人社員にありがちですよね。やる気はありますが、経験が少ないため、その分能力が低く即戦力にはならないタイプです。
また、新人社員に限らず、入社してから何年も経つのに、なかなか効率良く仕事をこなすことが出来ない社員もいるはずです。
色んな仕事に対して積極的に引き受け、チャレンジ精神は非常に高いのが魅力的ではあるのですが、失敗してしまう可能性を考慮すると仕事を完全に任せてあげるということはなかなか出来ません。
【タイプ3】具体的な指導方法
このタイプの部下にはあなたの考えや仕事内容の説明をじっくりと具体的に教えてあげる必要があります。
教える時も一度に多くのことを教えてしまうと本人が処理しきれないため、ゆっくりと時間をかけて丁寧に育てていくことが重要です。
やる気は非常に高いため、本人のやる気を損ねないように放置することなく、手厚くサポートするように心掛けましょう。
また、部下がミスを犯してもすぐに対応できる環境に整えておくことも大切ですね。
【タイプ4】能力が低い&率先して仕事しない部下
仕事に対するやる気もなく、何をやらせてもうまくできないのがこの部下の特徴です。コミュニケーション能力も低く、協調性がないため、もしかしたら厄介者として扱われているのかもしれません。
また、元々の能力が低いためどんな仕事もうまくいかず、うまく行かないことにより自信を失い、さらにはそれを改善する努力すら行うことをしません。
そして、あなたが指示した仕事しかすることなく、常に不満や言い訳が絶えないため、多くの人が頭を抱えているタイプであることに間違いないでしょう。
【タイプ4】具体的な指導方法
このタイプの部下にはプレッシャーを与えることなく、具体的な細かい指示を出してあげることが重要です。
このタイプの部下は、仕事を覚えることよりも失敗を恐れ、責任を逃れることを重要視しています。そのため、プレッシャーを与えすぎないように何度もコミュニケーションをとって改善していくことが大切です。
また、部下が失敗しても頭ごなしに怒らず、何が良くなかったか一緒に考えてあげましょう。その上で、次に同じミスをしなかったときに褒めてあげることが本人のやる気を高めてくれるでしょう。
部下のタイプ別指導方法 まとめ
あなたの部下は育ってきた環境が違うからこそ、一括りに同じ教育をするのではなく、それぞれのタイプに合わせた指導をしていくことが非常に重要です。
【部下のタイプ別指導法】 | 能力が高い | 能力が低い |
率先して仕事する | あなたがサポート側に回ることを徹底する | あなたの考えや仕事のやり方をじっくりと時間をかけて丁寧に教える |
率先して仕事しない | 定期的な面談を行い、モチベーションを維持させる | プレッシャーを与えず、細かな指示を出す |
そして、そのタイプに沿った指導方法を実際に行うことで、今までよりも早く成長させることができ、その部下とも良好な関係を築けることでしょう。
また、どのタイプにも共通して言えることは定期的なコミュニケーションをとってあげることが重要といえます。
定期的なコミュニケーションで不満や悩みなどを解消してあげることによって、その部下がのびのびと働ける環境を整えていってあげましょう!