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パワーハラスメントってどこから?種類や具体例を解説【管理職向け】

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パワーハラスメントと聞くと「部下を大声で怒鳴る」や「皆の前で強く叱責する」などのシーンが思い浮かびませすよね。

昨今はパワーハラスメントの定義は広がり、従来のイメージよりも範囲は広くなってると言えます。

「自分も無意識にパワーハラスメントをしてしまっているのではないか?」と不安に感じたことはありませんか?

今回はパワーハラスメントの種類・具体例、どうすればパワハラと思われないか?について解説していきたいと思います。よかったら最後までご覧ください。

パワーハラスメントってなに?定義について解説

パワーハラスメントとはどんなものなのか?定義について解説します。

  1. 優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること  
  2. 業務の適正な範囲を超えて行われること
  3. 身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

出典:厚生労働省

簡単に言うと優位的な立場を利用して、業務の範囲内を超えた指示や命令で身体的、精神的苦痛を与える。

その現状によって職場環境が悪化し社員の十分な能力を発揮できないことや、就業状態が困難な状態になることを指します。

では定義を理解した上で、次はパワーハラスメントの種類について解説していきますのでよかったら参考にしてください。

【パワーハラスメントの種類】6つの例を紹介

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/716366

厚生労働省が公開しているパワーハラスメント、6つの種類を紹介します。

  1. 身体的攻撃
  2. 精神的攻撃
  3. 人間関係からの切り離し
  4. 過大な要求
  5. 過小な要求
  6. 個の侵害

パワーハラスメントでも周りから見て明らかにパワハラだとわかる行為、そうでない行為が存在します。

具体的にどのような行為がパワハラに該当するのか?具体例やパワハラと言われない為の指導法なども併せて、解説していきますのでよかったら参考にしてください。

パワーハラスメント種類・具体例①身体的攻撃の場合

目に見えてわかる傷害や暴力のことです。殴る、蹴るなどはもちろん、物を投げる、胸ぐらをつかむなどの行為もパワーハラスメントです。

直接的に身体にダメージを与えることはなくても怪我を負わせてしまう可能性があれば立派な身体的攻撃に含まれます。

もしも本当に怪我をさせてしまえば傷害罪が適用されてしまいますので、部下を指導する時は感情的にならないこと。

自分は指導の一環としてやっているつもりでも、部下からしたら立派なパワハラとみなされてしまうので気を付けましょう。

パワーハラスメント種類・具体例②精神的攻撃

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3258499

侮辱、罵声、人前で怒鳴るなど。言葉の暴力で精神的に追い詰めるパワーハラスメントです。

被害者は最悪の場合精神障害を患ってしまう可能性もあり、脅迫、名誉毀損などで告訴することが可能です。

 

暴言によっても程度がありますが、相手の捉え方によって解釈も変わりますので、精神的な攻撃とみなされる客観的な判断材料が必要となります。

パワハラを立証するための録音については、違法行為には当てはまらない為発言には気をつけることです。

パワハラと思われない為には言い方に気を付けましょう!「なぜ、できない」という言い方をすると人は責められているという気持ちになってしまいます。

「なぜ、できない」ではなく「どうしたらできるのか」という風に、一緒に考えるという指導法が良いでしょう。

パワーハラスメント種類・具体例③人間関係からの切り離し

無視、隔離、意図的な仲間外れをする行為。挨拶をしてもわざと無視をしたり、仕事を教えない、大切な連絡事項を伝えないなど。相手が職場で孤立するよう仕向けるパワーハラスメントです。

 

こちらは客観的に見てわかりやすいように思えますが、決定的な証拠を残すのが難しいといえます。

単に用事がなく話をしないなど、意図的に無視をしているわけではないのにパワハラと思われてしまう可能性もありますので、積極的にコミュニケーションを取ることを意識しましょう!

パワーハラスメント種類・具体例④過大な要求

達成が困難なノルマを課せたり、1日では終わらない大量の仕事を丸投げするなど相手の能力をはるかに超えた仕事を強要する行為のパワーハラスメントです。

 

教育が十分にされていない状態の新入社員に難しい仕事をわざと押し付け、失敗したら人前で強く叱責するなど。こういった行動もパワハラに該当します。

業務上明らかに不要なこと、不可能なことを遂行させるとパワハラと思われてしまうので気を付けましょう。

パワーハラスメント種類・具体例⑤過小な要求

誰でもできる単純な作業や生産性のない仕事、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を与えるなどの行為のパワーハラスメントです。

掃除や雑用、あるいは全く仕事を与えないなどの行為も本人が精神的苦痛と感じているのならパワハラに該当するでしょう。

自信がないあまり「簡単な仕事しか与えてもらえないんだ」と思い込んでしまっている可能性があるので、部下が自分から積極的に仕事を見つけるまですこし様子をみましょう。

パワーハラスメント種類・具体例⑥個の侵害

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/728842

仕事時間外に必要のない連絡をしてきたり、過度なプライベートの干渉をする行為のパワーハラスメントです。

有給の使い方に執拗に口を挟んだり、社外でも行動を監視する。これらの行為は業務上に関係のない行為です。性的な意味合いが含まれていたり、相手が異性などの場合はセクハラにも該当します。

適度なコミュニケーションは大切ですが、部下のプライベートに過度に立ち入るとパワハラになってしまうので気を付けましょう。

以上パワーハラスメントの種類を6つ紹介しました。次はパワーハラスメントによって起こった裁判例を紹介していきますので、よかったら参考にしてください。

パワーハラスメントの裁判例:日本ファンド事件

消費者金融会社の従業員3人がパワーハラスメントによる訴訟を起こした例です。

日本ファンド事件
  • 扇風機が不必要な時期に原告A,Bに対して長期間執拗に風を当て続けた。
  • 本来行うべき報告が行われなかったことを指し原告Bに「給料をもらいながら仕事をしていませんでした」と書かれた始末書を提出させた。
  • 被告上司は原告Cに対して背中を殴打する。原告Cの配偶者に対して「よくこんな奴と結婚したな、もの好きもいるもんだな。」と発言した。

原告Aは抑うつ状態になり休業しました。本判決で被告上司の行為は「嫌がらせ目的」と認定され

原告Aは慰謝料60万円、治療費及び、休業補償。原告Bは慰謝料40万円。原告Cは慰謝料10万円を獲得することができました。

パワーハラスメントの種類・具体例まとめ

パワーハラスメントの種類・具体例のポイントをもう一度まとめると以下の通りです。

パワーハラスメントの種類 パワーハラスメントの具体例
身体攻撃 目に見えてわかる暴力、殴る、蹴るなどの行為
精神的攻撃 侮辱、罵声、言葉の暴力などの行為
人間関係からの切り離し 無視、隔離、意図的な仲間外れなどの行為
過大な要求 相手の能力を遥かに超えた仕事を強要する行為
過少な要求 能力や経験とかけ離れ程度の低い仕事を与えるなどの行為
個の侵害 過度なプライベートを干渉する行為

長期的にパワハラを受けると心が病んでしまい鬱病、パニック障害などの精神病を患ってしまう可能性もあります。

パワハラは証拠が取り揃えば法的手段を取って訴えることも可能です。パワハラの証拠を残さないようにするのではなくパワハラと感じる社員が一人もいない職場環境を作ることが大切です。

言葉ひとつで相手を傷つけてしまうことは十分にあるので、部下の指導法には適切な配慮をしましょう!

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伊津大輝(イヅダイキ)
活動歴4年のSEOライター。検索上位記事を多数執筆。自社が運営する2つのメディアの編集長として活動しつつ、web+に参加されたライターへSEOライティングの指導、添削などを行っています。実はSEOライティングよりもセールスコピーライティングが得意で、コピーライター歴は約6年。大学では心理学を専攻していました。