「ヘッドハンティングされる」という事は、自分の能力が世間に認められ、キャリアアップのチャンスが訪れるという事です。
夢のあるヘッドハンティングですが、中でも、ヘッドハンティングされて社長になる事はあり得るのでしょうか?
今回は、社長にヘッドハンティングされた事例と、企業の求める人物像をご紹介します。ヘッドハンティングを狙っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/american-business-businessman-cafe-4004115/)
社長職にヘッドハンティングされることってあるの?
そもそもヘッドハンティング、中でも役員や社長といったハイクラスの役職にヘッドハンティングされることは実際にあるのでしょうか?
答えは、「ある」です。しかし水面下で動いている事が多いので、一般人では気づく事ができないんですね。
人材発掘を手がけるヘッドハンターと呼ばれる人の数は、業界全体で700人にも上るといわれています。多くのヘッドハンターたちが、今も有能な人材を探してさまざまな企業へ足を運んでいます。
なぜヘッドハンティングして社長を外部からとるの?
役員や社長といったハイクラスの役職のヘッドハンティングがあるのには、日本を取り巻く人材不足問題が起因しています。
日本の転職者数を見てみると、2010年は283万人でしたが、2018年には329万人となっており、8年間で46万人も増加しています。(参考:総務省統計局「労働力調査」より就業移動の状況)
転職者数の推移を見てわかる通り人材不足の「量」の問題は改善しつつあります。しかし、企業にとって欲しいスキルを持った人材が現れないという「質」の問題は依然として解決していません。
自社にとって欲しいスキルを持った人材を取り入れるのに、優秀な人材にそのまま声を掛ける事のできるヘッドハンティングは有効な手段と言えます。
社長にヘッドハンティングされた事例
日本の人材不足問題という背景と、ヘッドハンティングの有用性が分かったところで、実際のヘッドハンティング事例を紹介します。
今回は、中堅精密機械関連メーカーの社長後継者となる人材のヘッドハンティング依頼です。
- ポジション…後継社長候補
- 年収レベル…1000万円
- 期間…3か月(承諾)~6か月(入社)
依頼主の社長は、自身が将来引退する為に今から後継者候補を確保し、数年かけて社長として育て上げる為にヘッドハンティングを依頼したとのこと。
かなり秘匿性の高い案件で、外部に情報が漏れないよう細心の注意を払ってヘッドハンティングを行うように依頼を受けたようです。
結果、無事に後継者が見つかり、中堅精密機械関連メーカーの跡を継ぐことになったようです。(参考:https://www.genius-japan.com/consul-case/case_033/)
以上から、ハイクラスの役職のヘッドハンティングは、外部に情報が漏れる事なく行われている事がわかります。
企業が求める人材の特徴①リスクのある行動が出来る人
自分の能力が認められてヘッドハンティングされるというのはとても夢のある話ですが、企業にとって欲しいスキルを持った人材というのは、どんな人なのでしょうか?
ここからは、企業が欲しがる人材の特徴を紹介していきます。まず一つ目に、会社の発展の為にリスクのある行動が出来る人が挙げられます。
リスクの無い行動とは、すなわち誰でもできる行動です。誰でもできることに挑んだところでチャンスは訪れません。他社と同じことをやっていても大きな利益を得ることはできないのです。
逆に言えば、リスクのある行動の先にチャンスは潜んでいます。その為、リスクのある行動が出来る人を企業は欲していると言えるでしょう。
企業が求める人材の特徴②新たな領域への対応力や柔軟性のある人
企業が欲しがる人材の特徴二つ目は、新たな領域への対応力や柔軟性のある人が挙げられます。
自分の専門分野、専門性を活かす事は大事ですが、経営側になると自分の専門外の分野も含めた全体を見なくてはいけません。
その為、今まで築いてきたスキルやキャリア以上に、専門外の新たな領域への対応力やどんな仕事でも器用にこなす柔軟性が大事となります。
会社全体を俯瞰して見る事ができる人は少ない為、新たな領域への対応力や柔軟性のある人を企業は欲しています。
企業が求める人材の特徴③誰にでも分かりやすく話せる人
企業が欲しがる人材の特徴三つ目は、誰にでも分かりやすく話せる人が挙げられます。
自分の会社独自の用語や、自分の専門分野の用語を使って話す人というのは、自分に近い領域の人には伝わるかもしれませんが、用語を全く知らない人には通用しません。
一方、仕事の本質を誰にでもわかりやすく話せる人は「転職先でも部下をうまく使いこなせる」と判断される為、誰にでも分かりやすく話せる人は企業が欲する優秀な人材と言えるでしょう。
社長にヘッドハンティングされる為に①実績を作る
企業が欲しがる人材であっても、自分をPR出来るものがないと企業は気付いてくれません。ヘッドハンティングを受ける為には、どういう行動をしていったら良いのでしょうか?
社長にヘッドハンティングされる為にまずは、自分のスキルを活かして実績をつくる必要があります。営業であれば売り上げ、経営なら業績をあげることが実績になります。
企業の目を引くスキル・実績を自分で作り出していくことが出来れば、ヘッドハンティングを受けるのは時間の問題でしょう。
数字で表す事のできる具体的な実績だと企業の目に止まりやすいので、参考にしてみてください。
社長にヘッドハンティングされる為に②人脈を作る
社長にヘッドハンティングされる為には、自分でヘッドハンティングされやすい状況を作り出していくのも大事です。その為にセミナーや勉強会に顔を出し、能動的に良好な人脈を作っていきましょう。
人に会うこと、人のいる場に顔を出すことに消極的では自分をアピールする場はやってきません。スキルも実績もあるのに見つけられないのは非常に勿体無いです。
人と接するのが苦手な人でも、今はブログやSNSなどで自分のスキルや実績を発信できるので、ネットを活用していきましょう。
社長にヘッドハンティングされる為に③向上心を持つ
最後に、社長にヘッドハンティングされたいのであれば、常に向上心を持って行動していきましょう。経営者側の視点に立って考えてみると分かりますが、向上心のない人に会社は任せられませんよね。
社長前任者は「もっと利益を上げたい」「会社をより良くしたい」と考えている為、会社を引っ張っていける社長になってくれるような人材を探しています。
ヘッドハンティングを考えている人なら向上心を持って行動している人が大半だと思いますが、向上心を持って行動すること自体が企業にとってヘッドハンティングの判断材料になります。
まとめ
今回は、社長にヘッドハンティングされた事例と、ヘッドハンティングされる為にどんな人物を目指せば良いのか、どんな行動をしていけば良いのか紹介しました。
ヘッドハンティングされる為に、企業の求める人物像に近づくとともに、スキル・実績・人脈も育てておくことが必要になるとわかったのではないでしょうか。
逆に、企業の求める人物像に近づき、ヘッドハンティングされる為の行動もしていればあとは時間の問題だと言えます。