ヘッドハンティングを初めて受けたときは、良いヘッドハンティングと悪いヘッドハンティングの見分け方が分からず、戸惑ってしまいますよね。
そこでこの記事では、ヘッドハンティングの良し悪しを見分けるための方法を紹介していきます。
特に悪質なヘッドハンティングを見分ける方法や、より良い転職活動をするために気を付けることについても紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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見分け方を知っておきたい悪質なヘッドハンティングの種類
ヘッドハンティングの中には悪質なものも存在します。実際にヘッドハンティングを受けると自分が評価されたことを喜ぶあまり、冷静さを失いやすくなるので、注意が必要です。
悪質なヘッドハンティングに捕まらないように、ここでどんなものがあるのかをしっかりと確認しておきましょう。悪質なヘッドハンティングは3つあります。
①手当たり次第にオファーしているケース
現在はどの業界でも人材不足ですから、優秀な人材を見つけることは容易なことではありません。そのため、ヘッドハンターとしては手数が打てませんし、成約が取りづらく苦しい状況です。
そこでとにかく手数を打とうとして、しっかりリサーチすることなく、役職についている人に手当たり次第オファーをかけていくヘッドハンターがいます。
手当たり次第にオファーするヘッドハンターは、あなたの能力や適性ばかりか働いている業種さえろくに知らないケースもあります。
このようなヘッドハンターに任せていては、良い転職活動ができないのは言うまでもありません。
②あなたを自主退職に追い込もうとしているケース
現在あなたが勤めている会社が、あなたを自主退職に追い込む目的で架空のヘッドハンティングをするようにヘッドハンティング会社に依頼しているケースがあります。
終身雇用を採用している会社の場合、リストラをすると会社に悪評が立ってしまいます。だからこそ、悪評が立たないように、架空のヘッドハンティングを仕掛けてあなたが自主退職してくれるように促すのです。
自主退職に追い込むケースの場合、ヘッドハンティングが成立して退職届を出した後、転職先の会社と連絡が取れなくなります。
③金銭をだまし取ろうとしているケース
ヘッドハンティングを利用してあなたから金銭をだまし取ろうとする悪徳なケースがあります。好条件の案件を提示し、あなたがヘッドハンティング受け入れた後に金銭の要求をしてくるのです。
具体的には、「保証金」や仕事を早く覚えるための「セミナー費用」だと言って金銭をだまし取ります。金銭を支払った途端に転職先の会社と音信不通になります。
悪質なヘッドハンティングの見分け方
悪質なヘッドハンティングから身を守るために、どうやって見分けたら良いのか詳しく解説していきますね。ヘッドハンティングを見分けるために、ヘッドハンティング会社と転職先の会社の信頼性を確認しましょう。
会社四季報に載っている会社であればそれを参考にします。載っていない場合は、ウェブサイトを訪問して確認しましょう。名の知れた会社の子会社であるなどの信頼できるポイントが見つかるかもしれません。
転職先の会社であれば、「職場の雰囲気を知りたいので、見学させてください。」とお願いするのもとても効果的です。また、「なぜ自分をヘッドハンティングしようと思ったか」という質問をぶつけるのも有効です。
「○○という業績を高く評価しているから」などの具体的な返答があれば問題ありませんが、いくら聞いても曖昧な答えしか返ってこないのであれば悪質である可能性が高いので注意しましょう。
見分けた悪質なヘッドハンティングはしっかり断る
ヘッドハンティングをしっかり見分けた結果、悪徳なヘッドハンティングであった場合はしっかりと断りましょう。
特に金銭をだまし取るケースだと、一度目を付けられると繰り返し要求されることもあるので、「必要ない」「結構です」などときっぱりと断るようにします。
「大丈夫です」はYESともNOとも取れる言葉ですので避けてください。また、断る際は電話かメールで断ります。話が長引くほど厄介になりますから、電話かメールで簡潔に断わるのが得策です。
良いヘッドハンティングの見分け方
ここまで悪徳なヘッドハンティングを見分ける方法について書いてきました。悪徳なヘッドハンティングではないことが分かったら、今度は良いヘッドハンティングかどうかが気になりますよね。
ここでは逆に良いヘッドハンティング見分ける方法について書いていきます。良いヘッドハンティングを見分けるために、チェックすべき3つのことを一覧にまとめておきます。
次章以降でそれぞれについて詳しく解説していきますので、ここではどんなものがあるのかザっと確認しておいてくださいね。
- 案件が自分に合っているか
- ヘッドハンターは経験豊富であるか
- 自分とヘッドハンターの相性がいいか
良いヘッドハンティングの見分け方①案件が自分に合っているか
まずはヘッドハンターが紹介してくれた案件が自分に合っているのかどうかを確認しましょう。その際には下記のようなことを一つ一つ確認していきます。
- 報酬額
- 昇級条件
- 達成責任
- 雇用形態
- 役職(裁量、部下の数)
- 勤務開始日
特に雇用形態には注意しましょう。雇用形態によって、雇用契約の期限が変わってくるからです。正規従業員として雇用される場合は無期契約ですが、役員として雇用される場合には任期があります。
また、勤務開始日を細かく調整してくれる場合には、あなたの力を本当に必要としているという現れです。良い案件である可能性が高いでしょう。
良いヘッドハンティングの見分け方②ヘッドハンターの経験量
ヘッドハンターが経験豊富であるかどうかも要チェックです。誰しも下積み時代があるので仕方ありませんが、どうしても若手の場合はサービスの質が落ちがちです。
案件の待遇面は良くても社風があなたの気質と合わないなど、細かなところのマッチングがうまくいかないこともあるでしょう。
若手だから全てダメと言うわけではありませんし、勤務年数が長ければ優秀と言うわけではありませんが、ヘッドハンターの質を見極める上では勤務経験年数は1つの指標となります。
良いヘッドハンティングの見分け方③ヘッドハンターとの相性
ヘッドハンターも人間ですから、相性の良い悪いがあります。ヘッドハンターとして優秀な人であっても、自分と相性が悪く考え方が違う場合は、マッチングの精度が低かったり話がうまく進まなかったりするでしょう。
完璧な相性のヘッドハンターを見つけるのは至難の業ですが、ものすごく相性の悪いヘッドハンターを避けることくらいはできます。
お互いが気持ちよく過ごせるように、相性の良さそうなヘッドハンターに頼るといいでしょう。
良いヘッドハンティングが来ないのであれば…
「良いヘッドハンティングが来ない」という場合は、「自分の転職に対する熱意を上手く表現できていない」のかもしれません。
ヘッドハンターはあなたの転職をサポートしてくれる存在ですが、手取り足取り何でもやってくれるわけではありません。あなたの意志に沿ったサポートをするのが仕事なので、あなたの意志表示があってこそです。
コミュニケーションでは私たちが思っている以上に、伝わっていないものです。言葉で明確に自分の希望や転職に対する熱意を表現することを意識してみてください。
迷ったらヘッドハンターに相談・スカウト待ちしてみる
「ヘッドハンティングが来たのだけれど迷っている」のであれば、ヘッドハンターに直接相談できるヘッドハンティング会社を利用したり、企業からスカウトがくるサイトを利用したりして見るといいでしょう。
ヘッドハンティングのプロであるヘッドハンターに相談することで、案件の内容が良いのか悪いのか、自分の適性に合っているのかを専門的で客観的な視点で教えてもらえます。
クライス&カンパニーという会社は、転職者の中長期的な支援をしていますし、担当者は国家資格を持っている人が多いので相談する際にはおすすめです。
また、企業からスカウトがくるサイトを利用し、スカウトが来た案件と迷っている案件とを比べることで、案件の良し悪しが一目瞭然になりますよ。
ヘッドハンティングの見分け方 まとめ
悪いヘッドハンティングと良いヘッドハンティングの見分け方を紹介してきました。記事の内容をまとめると以下のようになります。
- 報酬額や雇用形態などが納得できるか確認する
- ヘッドハンティング会社のウェブサイトを訪問する
- 転職先企業に職場見学に行く
- ヘッドハンターの経験量は十分か
- 保証金やセミナー費用を要求されていないか
- 自分をヘッドハンティングした経緯が具体的であるか
これらのことをしっかりと確認することによって、ヘッドハンティングの良しあしを見分けることができます。ヘッドハンティングは人生に大きな影響を与える出来事ですから、後悔のないようにしたいですよね。
悪徳なヘッドハンティングから身を守れるのは、あなた自身だけです。この記事の内容を参考にして、悔いのない転職活動をしてくださいね、