ヘッドハンティングを断りたいけど断り方が分からない!そんな悩みを抱えている方に向けて、今回はヘッドハンティングのメールでの断り方についてご紹介していきます。
そもそもヘッドハンティングを断っても大丈夫?
ヘッドハンティングとは役員や幹部クラスの人材にしか声の掛からないスカウトです。
一般社員であれば転職をしても双方にとってそこまで損失はありませんが、役員、幹部などの上の立場の人に関してはそうはいきません。
また、ヘッドハンティングを受けることによって自身にデメリットが生じては転職をする意味はないでしょう。
ヘッドハンティングは基本的に断るものですので、「せっかく声を掛けてくれたのに・・」と気に病む必要もありません。
ヘッドハンティングは直接ではなくメールで断ろう
ヘッドハンティングは一般的にメールか電話で連絡がきます。ヘッドハンティングを断る時は直接会わずにメールで済ませるようにしましょう。
ヘッドハンターと直接会って断ると、引き止められることもありますので、顔を合わせずに断るのが無難です。
断る際に相手企業の悪口を送ったり、適当にあしらってしまうと今後の関係に傷がついてしまいますので、ちゃんとした理由で断るようにしましょう。
では、断る理由としてどんなものが挙げられるのでしょうか?よく使われる断る理由を6つご紹介していきます。
ヘッドハンティング メールでの断り方①【職務内容】
ヘッドハンティングを断る理由として一番分かりやすいのは【職務内容】です。
商品開発の業務ということでオファーを受けたが、自分は基礎研究に取り組みたいなどの職務内容のミスマッチは断る理由としては充分です。
また、現職で行なっている職務内容と相手先の企業での職務内容が異なれば、また一から仕事を覚えなければならないというデメリットもあります。
まず第一に、「やりたい職務内容なのか」「長く続けていける仕事なのか」を考えて検討しましょう。
ヘッドハンティング メールでの断り方②【職務権限の縮小】
ヘッドハンティングを断る場合は【職務権限の縮小】を理由に断ることもできます。
特に大企業などの、現職よりも格上の企業からオファーがきた時に職務権限が縮小することがあります。
現職よりも権限が下がってしまうと、今までは部下に指示していたのに転職先では指示される側になってしまう恐れもあります。
そうなると仕事がやりにくくなってしまいますので、ヘッドハンティングを受けるなら現職と職務権限が変わらないような企業を選ぶ必要があります。
ヘッドハンティング メールでの断り方③【給料】
人によっては一番重要視してるとも言えるのが【給料】です。給料を理由に断るのはもっともな理由と言えるでしょう。
現在の職場よりも給料が下がるならヘッドハンティングを受ける人はいません。「今後の業績次第では前の会社よりも上がる」と言われたとしても受けないのが無難です。
業績次第では、ということは上がる保証がないので給料が下がったまま働かされる可能性も考えられます。
基本的にヘッドハンティングをされた場合は給料が上がるものですので、給料が現職よりも少なければ断った方が良いでしょう。
ヘッドハンティング メールでの断り方④【現職の裁量権】
ヘッドハンティングを断る理由として【現在の会社での裁量権が大きい】というのも挙げられます。例えば、大手企業からヘッドハンティングの話が舞い込んできたとします。
現職では自分の裁量で自由に働くことができていたのに、大手企業に転職してしまったがために、自由な時間がなくなってしまうケースも実際にあります。
自由度の高い今の職場が自分にとって一番良い所というのを伝えれば、相手企業も自由な働き方を実施していない限り無理強いしてくることはないでしょう。
ヘッドハンティング メールでの断り方⑤【現職の成長余地】
【現職での成長余地がある】場合にもヘッドハンティングを断る理由になり得ます。
今の職場で明確なキャリアプランがあったり、自身のスキルアップを望めるなら敢えて転職をする必要はありません。
課長クラスでヘッドハンティングを受けるよりも、役員クラスになってからヘッドハンティングを受けた方が良い案件を貰える可能性はグッと上がります。
同じ企業から再び声がかかることもありますので、今後も付き合っていけるようにするためにも丁寧に断るようにしましょう。
ヘッドハンティング メールでの断り方⑥【家族の意向】
ここまでは全て会社に関することでしたが、最後にご紹介する断る理由は【家族の意向】になります。
ヘッドハンティングを受けることによって、遠方に引っ越すことになれば、一緒に暮らしている家族までも巻き込むことになってしまいます。
「自分の意見だけでは決定できない」「家族が反対している」など、家庭の事情により今回の話を受けられないと伝えれば、スカウトマンもしつこく押し切ってはこないでしょう。
メールを使った断り方の例
お断りメールの文面は以下の例文を参考にすればスムーズに断ることができます。
件名:求人案件のご紹介について
〇〇会社
△△様(担当者の名前)
お世話になっております。
この度は、□□社のご紹介をして頂き、誠にありがとうございます。今回ご紹介して頂いた案件は、とても魅力的で惹きつけられ、
将来性の高い案件であると感じました。しかしながら、現在の会社での引継ぎ業務、その他にプライベートなことなどを
真剣にご検討させて頂いたところ、大変恐縮ではございますが、お断りをさせて頂く決断に至りました。せっかく、ご紹介頂いた案件であったにも関わらず、承諾するに至らずご迷惑をお掛けして、申し訳ございませんでした。
またこの度私に、ご紹介下さった△△様には大変感謝しております。今後ともご支援、ご協力をして頂ければ大変光栄でございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
◇◇(自分の名前)
出典:https://xn--gdk5c8by009bjcp.com/archives/1293
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介したヘッドハンティングを断る理由をまとめますと以下の通りになります。
- 職務内容
- 職務権限の縮小
- 給与減少
- 裁量権の変化
- 現職での成長余地
- 家族の意向
ヘッドハンティングをされるということは、世間にあなたの能力や実績が認められた証ですので大変光栄なことです。
だからといって、現職よりも条件が悪くなったり、生活に影響が出てしまえば元も子もありません。
声を掛けてくれた企業と今後も付き合っていくためにも、断る際にはお礼を忘れず、丁寧に伝えましょう。