もしも自分の元にヘッドハンティングのメールが届いた時、どのような文面で返信すれば良いのでしょうか。また、断るときの時の対応や実際に会う際の注意点もご紹介します。
ヘッドハンティングメールがきたら
ヘッドハンティングとは企業の役員・幹部クラス以上の方に連絡が来る「スカウト」のことを言います。
「引き抜き行為」は誰でも対象となり得ますが、ヘッドハンティングは役員や幹部クラスの方が対象となるため、誰でも声がかかるものではありません。
なので、もしも自身にヘッドハンティングのメールが届けば、それは他の企業などの周りから、自身のスキルや実績が認められたことになります。
しかし、他の企業に認められたからといって、浮かれてすぐに返事をしてしまうと痛い目をみることがあります。
ヘッドハンティングメールはすぐに返信せず会社を調査
ヘットハンティング会社からメールが届いたらすぐに返事を返さず、まずはヘッドハンティング会社について調査をしましょう。
会社について調べればその会社の概要や口コミ、評判などの情報が出てきます。ネットで調べてもそのような情報が出てこないような会社は注意が必要です。
所在地がないような会社であれば、「オイシイ話」どころか、転職後にブラック企業で働かされる可能性もあります。
評判の良い、信頼のできる会社であることをまずは確認してみましょう。
ヘッドハンティングメールを返信する時
怪しい会社ではないか確認がとれたら、次はヘッドハンティング会社に返信してみましょう。
返事をする際は遅くても1週間以内には返信しないと、「レスポンスの遅い人」と悪い印象を与えてしまいますので気をつけてください。
メールの内容は「興味がありますので今度お会いしましょう」と相手に伝えましょう。遠方に住んでいて会いに行くことが難しい場合には、電話での話を提案してみてください。
ただし、メールの内容によっては返信をしない方が良い場合もあります。では、どんなメールだと返事をしない方が良いのでしょうか。
ヘッドハンティングメールを返信しない方がいい例①
ヘッドハンティングメールを返信しない方がいい内容として、一つ目は「メールの文章が長い」メールです。
メールが長いというのは、スマートフォンの画面2つ分以上あったら長いと判断して良いでしょう。
長いメールには伝えるべき内容がまとまっていない場合が多く、何を伝えたいのかがはっきりしません。
そもそも長い文章は読む気になりませんよね。長い文章を送ってくる会社はまともではない可能性が非常に高いです。
ヘッドハンティングメールを返信しない方がいい例②
二つ目の返信しない方がいいメールは「明らかに一斉送信しているメールです」。
一斉送信しているメールというのは、宛名が「あなた」となっていたり、「プロフィールを拝見させていただきました」など、具体的なことが書いていないメールのことを言います。
プロフィールのどの部分を見て、どういう所が魅力的に感じたのかを書いていないメールは一斉送信している可能性が高いので、返事をしても変な企業を紹介されるのがオチです。
ヘッドハンティングメールを返信しない方がいい例③
三つ目の返信しない方がいいヘッドハンティングメールは「使い方のおかしい日本語、頻繁に出てくる専門用語」があるメールです。
まともなヘッドハンターなら間違った言葉遣いを使ったり、専門用語を多用したりはしません。知らない専門用語を使われてもメールを受け取った側は理解できません。
優秀なヘッドハンターは知らない人に分かりやすく伝えることができるので、それができないヘッドハンターということは、紹介する会社も大した会社ではないでしょう。
実際にヘッドハンターと会ってみる(電話してみる)
ちゃんとしたヘッドハンティング会社だと判断ができたら、実際に会って話してみましょう。
初めてヘッドハンティング会社の担当者と会う際は企業の担当者は同席しませんので、ヘッドハンティング会社の担当者に疑問点や気になる事を質問する形になります。
もっと具体的な話を聞きたい場合にクライアント企業の担当者と面談することになります。
面談をしたからといって、断ってはいけないということにはならないので、興味があれば試しに話だけでも聞いてみましょう。
断るときのメールは丁寧に返信しましょう
スカウトを断る際は直接会う必要はなく、メールで断ることができます。直接会って断るよりもメールの方が断りやすいですし、引き止められる心配もありません。
お断りメールを送る際は以下のような構成でメールを作成すると、相手に失礼のないメールを作成することができます。
- 紹介してくれたことへの感謝の気持ち
- 紹介してくれた案件が魅力的だったこと
- 丁寧に断る
- 紹介してくれた担当者へのお礼
- 今後もお付き合いしていきたいということ
お断りメールは相手に間違った伝わり方をすると、自分の評価を下げることになってしまいますので、丁寧に言葉を選んでメールを作成することが大切です。
ヘッドハンティングお断りメール(例文)
【例文】
件名:求人案件について
株式会社◯◯
鈴木様株式会社□□の佐藤です。
お世話になっております。この度は△△社様をご紹介下さり、
誠にありがとうございます。△△社様の条件は魅力的であり、
ご紹介いただけたことを嬉しく思います。しかしながら、私ごとで大変恐縮ですが、
現在の仕事の状況やプライペートなことから、
ご要望の勤務先に赴くことが困難な状況です。真剣に検討させていただきましたが、
△△社様にご迷惑をおかけしないためにも
お断りした方が良いとの結論に達しました。ご期待に沿えず申し訳ありません。
私としても残念でなりませんが、
ご容赦いただければ幸いです。また、今回△△社様とのご縁を提供して下さった
鈴木様には、心より感謝しております。どうかこれに懲りず、
引き続きご支援いただきますよう
心よりお願い申し上げます。この度は、誠に申し訳ありませんでした。
(自分の名前)
出典:https://scramblenet.com/282.html
最後に
いかがでしたか?ヘッドハンティングメールが自分の元へ届くのは大変嬉しいことではありますが、すぐに返信するのは注意が必要です。
安易に返信をしてしまうと、後々面倒なことになったり、後悔することもありますので、ヘッドハンティング会社やクライアント企業についてしっかりと調査しましょう。
また、断る際にも相手が不快に感じないよう丁寧な文面のメールを送ることを心がけるとともに、断るべき内容の場合ははっきりと断れるようにしましょう。